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第2章 乙女ゲームの矯正力は強いのか
夏休みになったので、稼ぐ!
しおりを挟む魔術コースで、攻略対象ぽく見えてた、魔術師塔のトップである大魔導師の息子を押さえて、成績1位を取って、1年生を終えました!
2年生になるつもりはなく、自主退学の書類を持って行ったのに、受理されず、とりあえず休学になった。
自分も当初から、飛び級出来る程の学力ではなかったのと、この学園が貴族の子息令嬢の教育が主目的なので……
平民が居ない訳じゃないけど、自分の様に冒険者で稼ぎながらなんて言う者は、初めてだった。
その上、将来は冒険者なんて言う者の入学も初。
公にしないで、冒険者になった者が居ないでもないけど、男子生徒には軍に入る選択肢もあるから。
受理して貰えなかったので、秋に飛び級の試験を受けて、卒業するまで、出席不要にしますから!と宣言して来た。
それはさておき、成人した事もあって、掛けられていたものが外され、晴れてAランク冒険者として、上級者ダンジョンに入れます!
まあ、辺境領に近い場所にある中級ダンジョンに先に行くけどね。
だって、王都に近い上級ダンジョンは、今後通えるけど、辺境領に近い場所は中々って……
そりゃまあ、ヴィルジーク様が後継者として、養子に入ったダーイン伯爵の王都の屋敷に、転移門の片割れを掘ってあるので、借りれば直ぐだけど……
知っていたとしても、掘った者だとしても、安易に借りるものじゃないよ。
しかし、やっぱり、冒険者ギルドのギルマスの姉だった、近所のおばさん……じゃなくお姉さんのプッシュに負け、店なんか開くんじゃなかった。
確かに、購買力を考えれば、王都なんだけど……
それに、美容に特化の店だけに、王都なんだけど……
自分が考えていた以上に、女性の美への欲求というより、執着は凄まじくて、自分が干からびる。
自分は使うよりは、作るのが好きではあるけど、バーゲンセールのおばさんの様な勢いに萎える。
それで、店はお姉さんに任せて、自分は材料確保に動いてる。
最高級品のクリームや「月の雫」と名付けられた美容液以外は、自分じゃなくても作れるので、工場を作り人を雇って作ってる。
それで、高さ10cm、面が50cm四方の木箱に入れ、閉めたら、もう片方にある木箱に届いてるっていう物を、店に置いてるので、遠方に居ても大丈夫。
これは、冒険者ギルドにあるギルド間の連絡箱と同じ仕様の物で、かなり昔からあるらしいんだけど……
転移魔法の簡易版で、生き物は不可です。
なので、自分は、材料確保を考えれば、薬草や薬剤の分布などを考えれば、辺境領の方が魅力的なんだよねえ。
まあ、自分の考えは、コーデリアとイルラでも賛成しかねるとは言われたんだけど。
確かに、スタンピードが度々起きる魔の森に面しては居るけど、それはきっと、魔の森の中にダンジョンがあるんだよ。
既に、中級と上級が魔の森の東と南に位置するんだとしても。
それで、国王陛下から勅許が出た様で、ヴィルジーク様、ダーイン伯爵に正式に養子に入ったみたい。
というのも、自分は学生だし、無関係なので、王宮の広間で行われたという授与式を見る事出来ないので、又聞きです。
コーデリアとイルラは高位の貴族令嬢なので、両親共々、出席したんだってー。
その時、ヴィルジーク様、独身で、前任で父親になったダーイン伯爵も、独身だった為だろうねえ。
国王陛下に、嫁を推挙しようかと言われたらしい。
そう、今の辺境領の伯爵も、中々の豪傑で、ヴィルジーク様の父上である将軍様と知古らしいんだけど、その様な領地なので、嫁は来ず、国から嫁を斡旋しても、直ぐに居なくなる。
という事で、縁故の者を次となれば、全員から首を横に振られたと。
国としても、東の隣国との間にある広大な魔の森を非力な者に任せるほど馬鹿じゃないので……
軍や騎士団の中から、治められる程の実力と頭がある者を探していた様で。
ヴィルジーク様、意中の人が貴族令嬢の為、結婚するのに、騎士団内の格を上げてたんだろうから、国王陛下にお願いすれば良かったのに。
断ったんだってー!
王命ではなく、着いて来て欲しいと乞い願うと言ったらしく、ご令嬢方全員、胸きゅんだったんだってー!
いや~、その人誰よ~!羨ましい~!
でも、魔の森の側で、王都には中々出て来れないとなれば……
いやいや、内緒の転移門も出来るし、既に、辺境領にあるギルドで、召喚陣を使用し飛龍・ワイバーンを召喚して行ってるって。
その話で、ワイバーンに乗りたい者が辺境領に士官しに行ってる者が居るらしいよ。
まあ、どっちにしても、普通のご令嬢じゃダメだよな、きっと。
まあ、ヴィルジーク様頑張って~!
そんな事を考えてる時には、既に、自分、レイトルの上に居て、辺境領に向かってた。
ちなみに、自分が何もせず、辺境領に向かってる訳じゃない。
一応、レイトルやブレンダという距離を稼ぐ騎獣を持っていて、移動には使ってる処を見せてるけど……
魔法学園に通った事で、転移魔法が扱える様になった。
魔法陣を理解する事で、制御出来たのが実態だけど。
魔道具製作をする際、独学だったのが理解する事で、応用も出来る様になったし。
なので、悔しいけど、学園に入学して良かったと思う。
コーデリアやイルラに出会え、仲良くもなったし。
だけど、これ以上勉強する事があるのか?と問われれば、ないねえ。
王都の店の為の人脈を増やすというならば、話は別だけど。
ちなみに、高等で終わりじゃなく、他国の帝国に大学校があるので、成績優秀者は留学も可能なんだよ。
まあ、この仕組みは、帝国が侵略政策を方向転換した事で始まったそうなので、ここ20年と歴史は浅い。
第2王子のエドワード殿下が優秀なら行ったのだろうけど、武力にも、頭脳にも秀でた処がない、顔と血筋のみの馬鹿みたいで……
公爵家のご令嬢が嫁して、公爵家を起こすって話もあった様だけど、どうなったんだろう?
悪役令嬢だと思ったコーデリア以上に、悪役令嬢に見えた彼女クリスティーナ様は、退くほどの性癖があったの。
うん、あの折に見た、無表情の中に目だけは喜んでた。
初め見間違えじゃないかと思ったんだけど……
コーデリアと意見交換会をして、ヤンデレ認定。
構ってちゃん処ではなく、第2王子限定のドSであり、ドMである。
で、自分が、コーデリアと仲良くなる事になった第2王子の臀蹴り事件で、越権行為だと看做されヤバかったみたいなんだけど……
やっぱり、第2王子のドMが開花していたみたい。
なので、いつになるかは分からないけど、婚約して、結婚と共に、王族を降りるんじゃないかな?
と言うのも、既に結婚してる王太子の正妃が男子出産だってー。
ただね、結婚後、数年子供が出来ず、側妃話が浮上し、婆ちゃんの処に、内緒話が来てたんだよ。
そう、婆ちゃんが睾丸取ってこい!と言ってた理由。
それでも、オークでは出来ず、オークキングになったんだけど。
そう、第2王子と年齢が空いてるのも、なるべく骨肉の争いになりうる後継者争いを起こさない様に、正妃だけにしている国王陛下、賢王です。
なのに、実父の様な者が居る貴族の方が堕落してるよ。
ちなみに、薬師歴が長い婆ちゃんだけに、現国王の時の精力剤作ったので、注文が来たんだろうって。
その時は、婆ちゃん自身が狩りに行ったんだって。
ただ、使ったのがオークじゃなく、オーガキングだったので、第2王子以下が毎年産まれてる様だよ。
凄い効果にびっくりだけど、報酬も白金貨百枚単位だったそうで、それを機に、冒険者から足を洗って、薬師に専念したんだって。
だけど、婆ちゃんや、聞いちゃいけないけど、歳幾つ?
辺境領に入るまで、馬車で2週間掛かる距離を、6日で着いた。
と言っても、途中にある森で狩りもしてるし、盗賊団も1つ捕まえた。
15名ほどのちっちゃい団だったけど。
バトルホースに乗ったちびっ子だったから、大丈夫だと思ったと聞いて、怒ったんだから!
割と、オーディナル王国内は、これといった事もなく安定しているのに、たまに盗賊が出るのは何でだ?
その領地の領主か貴族が、不当に税金を上げてるのか?
フラグが立ちそうな案件なだけに、先を急ぎます。
それに、Aランクと言えソロの冒険者に頼るのではないと思うんだけどなあ。
だって、国に報告する義務も伝手もないもん。
そう思いながら、魔の森の南に位置する中級ダンジョンの近くにある町に入ったんだ。
ちなみに、辺境領の領都ベーゼルです。
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