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日常編
13 喧嘩でもしたか?
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緊急事態だった。陽波はかなり焦っていた。黒須部長に貰った名刺を紛失したのである。いつどこで失くしたのか全く記憶にない。会社で財布を見た時に無いことに気付いて、今。
「ミラクル☆チェンジ!!」
陽波の全身が光に包まれた。
「世界にキラキラ煌めく光! ミラクル☆ルチカ! あああっもう!!」
ルチカに変身するなり叫んだ。正直、心境は戦いどころではなかった。早めに終わらせるに限る。ルチカは怪物まで駆け寄り、ティグロを見上げた。
「今日は倍速で終わらせます」
「おールチカ。元気かァ~?」
「体は一応元気です。心は大雨よ!!」
怪物へ蹴りを食らわせる。続いてスティックで殴った。
「あァ? 随分気合入ってるじゃねェか」
「ホントに今日ばっかりは、悠長にやってる場合じゃないんです! アストはまだ来ないの!?」
「焦りは禁物ってなア!」
怪物が足を振り上げた。ルチカは素早く避ける。
「ううう。ティグロ、今日のところは何とか上手く倒されてくれませんか」
「ほォ~。命乞いか。悪い気分じゃねーな」
「違う! く~! ミラクルアッパー!」
怪物の顎らしき部分にルチカは拳を叩き込んだ。怪物はふらついて尻餅をつく。ティグロはすぐに飛び上がって空中に避難した。顔をしかめる。
「ヨワ~。あーあ」
銀色の尻尾も力なく垂れ下がっている。がっかりしているらしい。ルチカは間髪入れずとどめを刺そうとするも、アストが来ない。仕方なくスティックを怪物に突き付け続けた。
「動いたらまたミラクルなアッパーを食らう羽目になるわよ。じっとしてて」
「脅してやがる……ま、どーせ負けてるからいーけどー」
ティグロは退屈そうに欠伸をした。
ルチカが根気よく敵たちを睨み続けていると、黒い兎が慌てた様子で飛んできた。
「ごめん、遅くなった……て、展開が早い!」
「いくわよアスト! 必殺技!」
アストを頭に乗せ、スパークルクラッシュをお見舞いし、怪物は消滅した。破壊された物も不思議なパワーで直っていく。
「よし、終了!」
「つれねーなあ。もっと相手してくれてもいーだろォ?」
ティグロは煽るように言った。しかしルチカは厳格に断言する。
「駄目。あんたの相手をしている暇はないの、残念ながら今はそれどころじゃないから!」
「ちぇー。んじゃなァまた来るぜ~」
「もう来なくていい!」
いつものやり取りをして、ティグロは姿を消した。ルチカも変身を解いて一息吐く。
「陽波、今日も大活躍だったんだね。すごいよ!」
「すぐに家に帰らないと! アストも早く!」
「え、うん」
陽波とアストは大急ぎで帰宅した。陽波は部屋に入るなり床を這い、ベッドの下を覗き込む。
「無い! 無い、無い無い……って、アスト!」
「はい!」
気迫に満ちた声で名を呼ばれ、アストは身を固くした。陽波はすぐに「ああ~!」と頭を抱える。
「そうだよ、アストに聞けば早いじゃん! 私の馬鹿! ねえアスト、名刺知らない!?」
「名刺?」
「これくらいの小さい紙で、名前とか住所とか書いてあるんだけど!」
「名刺は知ってるよ」
陽波は身振り手振りを使って名刺がどういう物か説明をした。アストはすぐに例の名刺だと思い至る。こうまで必死に探しているなら、渡さないわけにはいかない。
「その名刺……」
「あああ! どうしよう! 会社で失くしてたらマズイよ~! 部長の連絡先が知れ渡ってしまう! 私の所為で! あ~お願いしますどうか家で見つかってくれ~!」
アストが言う前に陽波の大声に遮られてしまった。怖い上司の連絡先なのだろうか。アストは気の毒になって名刺をポケットから出した。
「陽波、名刺……」
「元はと言えば私が悪いんです! いやだってさあ、見ちゃうよね!? あの部長から貰ったんだから永遠に見ちゃうよね……あー神様仏様、あと色々何とか様お願いします~! うあ~!」
陽波はアストの声には気付かず、絨毯をめくりながら地面を拝んでいる。アストは、陽波がここまで必死になっている物に興味が湧いた。
「そんなに大事な名刺なの?」
「え? すごい大事。とても大事。私の心の支えと言っても良い。平牧家の家宝」
「ふーん」
たかが名刺だ。裏に電話番号が書かれているだけの。アストは名刺をこっそりポケットに戻した。そして嘯く。
「もしかしたら、掃除の時にうっかり捨てちゃったかもしれないね」
「あ、有り得る! それならそれで、逆に、いい。会社で落とすよりはいい……良くないけど……」
「先にご飯にしようよ。お腹空いたでしょ?」
「ん、でも、うーん、お腹は空いたけど、でも、今はそれどころじゃないんだよな~!」
「俺もお腹空いたし、一緒にご飯……」
「じゃあアスト食べててくれていいよ。その辺は後で探すから、その辺で」
陽波はキッチン前のスペースを指差して、テーブルを寄せた。
「私はもうちょっと探してから食べる。あ、私の分は自分で用意するから気にしないで」
「ひな……」
「落ち着いて。昨日の行動を朝から思い返してみよう。確かこの辺で~?」
陽波は鞄から物を出すようなジェスチャーをし始めた。アストは、ないがしろにされて不満を覚える。一人で食事をしても楽しいわけがない。
「俺、ちょっと外出てくる」
「え? こんな時間に?」
陽波はようやくアストの方を見た。引き留めるだろうか、アストは少し期待した。陽波は眉をひそめる。
「魔法少女探すには向いてない時間じゃない? あ、私がうるせえから外に出るわって意味か! それなら仕方ない……ごめん、私今結構パニックだからさ、余裕なくて、文句あったら後で聞くから、本当ごめん。外、暗いから気を付けてね」
陽波はまた記憶を辿る作業に戻った。朝の支度の風景を思い出していて、アストのことは眼中にないようだ。
アストは少し腹が立ったものの、このままでは陽波が可哀想なのでポケットから名刺を出した。その小さな紙片は、手から零れて、床に落ちる。
「「あ」」
アストと陽波と、ほぼ同時に声を出した。
「え? アスト、今……」
「あ、えっと、これ」
アストは落とした名刺を拾って、陽波に渡した。陽波は受け取るなり床にへたり込んでしまう。
「よ、良かったぁ~……」
安堵から涙目になった。名刺の表と裏とを見て、失くしたのと同じ物だと確認する。本当に、死んだ心地だった。
「陽波、ごめん、俺」
「何で嘘吐いたの?」
アストは気まずく目を逸らした。視線の先には、めくれ上がった絨毯や、乱れたベッド、テーブルも斜めになって、鞄の中の物は全部外に出ている。陽波がいかに慌てていたか、そして必死になって探していたかがよく分かる。
「アストが持ってたんでしょ。さっき、落としたの見えた」
「……ごめん」
「何で嘘吐いたの? 私のこと、からかおうと思ったの?」
「違う」
「私、大事な物だって言ったよ。冗談で言ってたわけじゃないよ。そりゃ、いつも冗談ばっかり言うけど、これは、ほんとに、すごく大事な物だったの。だから探して……ああ、ごめん、ちょっと外出てくる。アストは、ここにいていいから」
陽波は名刺を握りしめたまま立ち上がった。泣きそうな顔をしている。余裕がないだろうに、名刺はしっかり手に持っている。そんなに大事か、とアストはむかむかしてしまった。
「それ、ただのナンパだろ。裏に番号とか書いてさ……。陽波が迷惑してるかもと思って、それで俺が持ってただけ。からかうとか、そういうつもりじゃなかった」
アストがはっきり言うと、玄関に向かっていた陽波は振り返った。唇が震えている。声には怒りが籠っていた。
「ナンパでも何でも、アストには関係ないでしょ……? 何も知らない癖に……あー、もう何も言わないで。私喧嘩したいわけじゃないから。ごめん。すぐ戻る」
「俺、分かるんだ。そういうの渡してくる奴は良くないよ」
陽波は無視して玄関の扉に手をかけた。しかし、靴を履くのに手間取る。頭の中がぐちゃぐちゃで、手も足も上手く動かなかった。
「陽波。俺が外に出るから、陽波はここに」
「放っといて! ねえ、アストは私の人生全部縛り付ける気なの? そんなに魔法少女やって欲しいの? 一生? 私が誰と何しようが、誰と付き合おうが、アストには関係ないでしょう!? いい加減にしてよ……もう、一人にして」
陽波は靴をつま先に引っかけた状態で外に出た。覚束ない足取りで、わけが分からないまま当てもなくマンションを出る。
「ミラクル☆チェンジ!!」
陽波の全身が光に包まれた。
「世界にキラキラ煌めく光! ミラクル☆ルチカ! あああっもう!!」
ルチカに変身するなり叫んだ。正直、心境は戦いどころではなかった。早めに終わらせるに限る。ルチカは怪物まで駆け寄り、ティグロを見上げた。
「今日は倍速で終わらせます」
「おールチカ。元気かァ~?」
「体は一応元気です。心は大雨よ!!」
怪物へ蹴りを食らわせる。続いてスティックで殴った。
「あァ? 随分気合入ってるじゃねェか」
「ホントに今日ばっかりは、悠長にやってる場合じゃないんです! アストはまだ来ないの!?」
「焦りは禁物ってなア!」
怪物が足を振り上げた。ルチカは素早く避ける。
「ううう。ティグロ、今日のところは何とか上手く倒されてくれませんか」
「ほォ~。命乞いか。悪い気分じゃねーな」
「違う! く~! ミラクルアッパー!」
怪物の顎らしき部分にルチカは拳を叩き込んだ。怪物はふらついて尻餅をつく。ティグロはすぐに飛び上がって空中に避難した。顔をしかめる。
「ヨワ~。あーあ」
銀色の尻尾も力なく垂れ下がっている。がっかりしているらしい。ルチカは間髪入れずとどめを刺そうとするも、アストが来ない。仕方なくスティックを怪物に突き付け続けた。
「動いたらまたミラクルなアッパーを食らう羽目になるわよ。じっとしてて」
「脅してやがる……ま、どーせ負けてるからいーけどー」
ティグロは退屈そうに欠伸をした。
ルチカが根気よく敵たちを睨み続けていると、黒い兎が慌てた様子で飛んできた。
「ごめん、遅くなった……て、展開が早い!」
「いくわよアスト! 必殺技!」
アストを頭に乗せ、スパークルクラッシュをお見舞いし、怪物は消滅した。破壊された物も不思議なパワーで直っていく。
「よし、終了!」
「つれねーなあ。もっと相手してくれてもいーだろォ?」
ティグロは煽るように言った。しかしルチカは厳格に断言する。
「駄目。あんたの相手をしている暇はないの、残念ながら今はそれどころじゃないから!」
「ちぇー。んじゃなァまた来るぜ~」
「もう来なくていい!」
いつものやり取りをして、ティグロは姿を消した。ルチカも変身を解いて一息吐く。
「陽波、今日も大活躍だったんだね。すごいよ!」
「すぐに家に帰らないと! アストも早く!」
「え、うん」
陽波とアストは大急ぎで帰宅した。陽波は部屋に入るなり床を這い、ベッドの下を覗き込む。
「無い! 無い、無い無い……って、アスト!」
「はい!」
気迫に満ちた声で名を呼ばれ、アストは身を固くした。陽波はすぐに「ああ~!」と頭を抱える。
「そうだよ、アストに聞けば早いじゃん! 私の馬鹿! ねえアスト、名刺知らない!?」
「名刺?」
「これくらいの小さい紙で、名前とか住所とか書いてあるんだけど!」
「名刺は知ってるよ」
陽波は身振り手振りを使って名刺がどういう物か説明をした。アストはすぐに例の名刺だと思い至る。こうまで必死に探しているなら、渡さないわけにはいかない。
「その名刺……」
「あああ! どうしよう! 会社で失くしてたらマズイよ~! 部長の連絡先が知れ渡ってしまう! 私の所為で! あ~お願いしますどうか家で見つかってくれ~!」
アストが言う前に陽波の大声に遮られてしまった。怖い上司の連絡先なのだろうか。アストは気の毒になって名刺をポケットから出した。
「陽波、名刺……」
「元はと言えば私が悪いんです! いやだってさあ、見ちゃうよね!? あの部長から貰ったんだから永遠に見ちゃうよね……あー神様仏様、あと色々何とか様お願いします~! うあ~!」
陽波はアストの声には気付かず、絨毯をめくりながら地面を拝んでいる。アストは、陽波がここまで必死になっている物に興味が湧いた。
「そんなに大事な名刺なの?」
「え? すごい大事。とても大事。私の心の支えと言っても良い。平牧家の家宝」
「ふーん」
たかが名刺だ。裏に電話番号が書かれているだけの。アストは名刺をこっそりポケットに戻した。そして嘯く。
「もしかしたら、掃除の時にうっかり捨てちゃったかもしれないね」
「あ、有り得る! それならそれで、逆に、いい。会社で落とすよりはいい……良くないけど……」
「先にご飯にしようよ。お腹空いたでしょ?」
「ん、でも、うーん、お腹は空いたけど、でも、今はそれどころじゃないんだよな~!」
「俺もお腹空いたし、一緒にご飯……」
「じゃあアスト食べててくれていいよ。その辺は後で探すから、その辺で」
陽波はキッチン前のスペースを指差して、テーブルを寄せた。
「私はもうちょっと探してから食べる。あ、私の分は自分で用意するから気にしないで」
「ひな……」
「落ち着いて。昨日の行動を朝から思い返してみよう。確かこの辺で~?」
陽波は鞄から物を出すようなジェスチャーをし始めた。アストは、ないがしろにされて不満を覚える。一人で食事をしても楽しいわけがない。
「俺、ちょっと外出てくる」
「え? こんな時間に?」
陽波はようやくアストの方を見た。引き留めるだろうか、アストは少し期待した。陽波は眉をひそめる。
「魔法少女探すには向いてない時間じゃない? あ、私がうるせえから外に出るわって意味か! それなら仕方ない……ごめん、私今結構パニックだからさ、余裕なくて、文句あったら後で聞くから、本当ごめん。外、暗いから気を付けてね」
陽波はまた記憶を辿る作業に戻った。朝の支度の風景を思い出していて、アストのことは眼中にないようだ。
アストは少し腹が立ったものの、このままでは陽波が可哀想なのでポケットから名刺を出した。その小さな紙片は、手から零れて、床に落ちる。
「「あ」」
アストと陽波と、ほぼ同時に声を出した。
「え? アスト、今……」
「あ、えっと、これ」
アストは落とした名刺を拾って、陽波に渡した。陽波は受け取るなり床にへたり込んでしまう。
「よ、良かったぁ~……」
安堵から涙目になった。名刺の表と裏とを見て、失くしたのと同じ物だと確認する。本当に、死んだ心地だった。
「陽波、ごめん、俺」
「何で嘘吐いたの?」
アストは気まずく目を逸らした。視線の先には、めくれ上がった絨毯や、乱れたベッド、テーブルも斜めになって、鞄の中の物は全部外に出ている。陽波がいかに慌てていたか、そして必死になって探していたかがよく分かる。
「アストが持ってたんでしょ。さっき、落としたの見えた」
「……ごめん」
「何で嘘吐いたの? 私のこと、からかおうと思ったの?」
「違う」
「私、大事な物だって言ったよ。冗談で言ってたわけじゃないよ。そりゃ、いつも冗談ばっかり言うけど、これは、ほんとに、すごく大事な物だったの。だから探して……ああ、ごめん、ちょっと外出てくる。アストは、ここにいていいから」
陽波は名刺を握りしめたまま立ち上がった。泣きそうな顔をしている。余裕がないだろうに、名刺はしっかり手に持っている。そんなに大事か、とアストはむかむかしてしまった。
「それ、ただのナンパだろ。裏に番号とか書いてさ……。陽波が迷惑してるかもと思って、それで俺が持ってただけ。からかうとか、そういうつもりじゃなかった」
アストがはっきり言うと、玄関に向かっていた陽波は振り返った。唇が震えている。声には怒りが籠っていた。
「ナンパでも何でも、アストには関係ないでしょ……? 何も知らない癖に……あー、もう何も言わないで。私喧嘩したいわけじゃないから。ごめん。すぐ戻る」
「俺、分かるんだ。そういうの渡してくる奴は良くないよ」
陽波は無視して玄関の扉に手をかけた。しかし、靴を履くのに手間取る。頭の中がぐちゃぐちゃで、手も足も上手く動かなかった。
「陽波。俺が外に出るから、陽波はここに」
「放っといて! ねえ、アストは私の人生全部縛り付ける気なの? そんなに魔法少女やって欲しいの? 一生? 私が誰と何しようが、誰と付き合おうが、アストには関係ないでしょう!? いい加減にしてよ……もう、一人にして」
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