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激情編
24 人間的に
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駅から徒歩での帰宅中、陽波は立ち止まった。妙な気配を感じたのだ。
日は既に沈み、暗い道を街灯の明かりが照らしていた。人気はない。
「気の所為……か」
振り返っても誰もいない。陽波は不安に襲われ走ろうとした。しかし、
「ざァ~んねん。上だよ上」
「え」
陽波が上を見るも、既に相手は下にいた。
「隙だらけェ。よっと」
陽波の体が浮く。子供か荷物のように小脇に抱えられていた。陽波は相手の正体に気付いて叫ぶ。
「ひえっ! ちょっとティグロ、何!?」
「夜道は危険だって教わんなかったのかァ?」
「はあ!? てか、あんた今更そんな悪役ムーブしたところでギャー!」
ティグロは陽波を抱えたまま高く跳んだ。二階建ての家屋や電柱が下に見える高さで、宙に浮いている。
陽波はぎゃあぎゃあと悲鳴を上げ、ティグロはその騒々しさに顔をしかめた。
「あー……暴れたら面倒だな。寝てろ」
「寝てろ!? この状況で寝れる神経があるとでも!?」
ティグロは片手を陽波の頭にぽんと置いた。すると陽波は意識を失い、がっくり項垂れてしまう。
「あーあ。油断してりゃこんなもんか。つまんねェ」
ティグロは溜め息を零して移動した。
**
陽波は目覚めた。疲れていたのでもうひと眠りしようとして、駄目だと思い直す。
「ここどこ……」
ソファに寝かされている。陽波は状況を理解しなければと思いつつまた横になってしまった。疲れていた。このまま寝ていたかった。
「また寝る気か?」
ティグロが呆れ顔で陽波を見ている。明かりの下だと赤い目も柔らかく見えた。
「だって疲れたんだもん。それで、ここどこ? ティグロの家?」
「いや? 俺の家じゃねェ」
「はあ!?」
陽波はすぐに起き上がった。周囲を観察する。どう見ても普通の一軒家だった。電気が通っていて、テレビもあって、綺麗なキッチンもある。そして陽波の部屋より相当広い。ソファも大きくてふかふかだ。
「どういうこと? 何目的なわけ? 身代金?」
「お前はー……いわゆる人質……的なやつだろ」
「何で自信無いの?」
さっぱり分からない。陽波は居心地悪く身を縮こませた。ティグロの家ならば堂々と寝ようと思っていたが、見知らぬ他人の家ではどうしようもない。
「誰の家?」
「多分、ギオンの家の一つだ。あいつ転々としてるからな」
「ギオンって、ああ、あんたが手を組んでるっていう」
「そーそー」
陽波が聞いた話では、ティグロとギオンとがいわゆる敵の立場ということだった。ギオンは姿すら見たことが無いが、ティグロとはどういう関係なのだろうか。気になった陽波は問いかける。
「ギオンっていわゆる敵のボスでしょ? ティグロは幹部だし」
「あー? ボスでもねーし幹部でもねーよ。諸々の言い出しっぺはあいつだし、俺は言われた通りにしてるだけだが、別に俺があいつより劣ってるわけじゃねーぞ」
「ふーん? でもギオンの方が強いんでしょ?」
「は? 俺よりちょっと強い程度だ。大して変わんねーよ」
ティグロは明らかに見栄を張っている。陽波は突っ込みたくて仕方なかったが、何かされても困るので大人しく頷いた。
「じゃあギオンに指示されて私を人質にしたってこと?」
「別に?」
「じゃあ何で?」
「気分」
気分か。そうか。陽波は再びソファに寝転がった。ティグロを見つめる。相変わらず耳と尻尾がふさふさである。いつも敵対しながら見上げていた彼を、今は寝転がりながら見ているのは変な気分だった。
「あれ、そういえば私の荷物は?」
「隠した。あの棒があると面倒だからな」
「あー! そうじゃん、変身出来ない! ……けど、怪物が出なきゃ変身する必要ないし……って、あああ!」
「うるせーな」
陽波は慌ててソファから降りた。ティグロを睨んで言う。
「ねえ、アストは無事なの!?」
「人の心配してる場合か? あのクソ兎には何もしてねーよ。ま、今頃慌ててるかもしんねェがな」
「帰る!」
陽波が部屋を出ようとすると、ティグロに腕を掴まれた。力が強い。陽波が腕を引いてもびくともしなかった。だからといって簡単に諦める陽波ではない。必死で腕を引っ張る。
「離せ~!」
「帰ってどうする。あんな弱い奴どーでもいいだろ、放っとけ」
「よくない! 放っといてストレスで死んだらどうするの!?」
「さすがに弱く見過ぎだろそれは……」
ティグロは呆れている。陽波はあの手この手で腕を振り解こうとしたが、状況は厳しい。
「この馬鹿力~! くそ~!」
「諦めろ。大人しくしてりゃ何もしねェからよ」
陽波は一旦諦めて元の場所に戻った。ソファを軋ませながら問う。
「本当は何が目的なの? 気分でやることじゃないでしょどう考えても」
「……あの兎、ここまで来ると思うか?」
「無理だと思う」
陽波は即答する。アストが颯爽と助けに来る光景は、想像し難い。
ティグロは愉快そうに口元を歪める。
「信用ね~んだな。ハハハ。カワイソーに」
「信用はしてるよ、もちろん。単に私があんまり頼りたくないだけ。アストが助けに来てくれるかもって一瞬でも思うと、何も出来なくなるから。実際、助けを待ってたって何にもならないし」
もしかしたら助けに来てくれるかもしれない。ただそれを頼りすぎても良くない。陽波は陽波で出来ることをするべきだと思っていた。なので敢えてアストの助けは期待しない。
ティグロは楽しげに陽波を見ていた。そして息を吐く。
「つまんねーなー」
「それよりお腹空いたんだけど、何か食べ物無いの?」
「はあ~? ああ、地球人は毎日腹が減るんだったか。面倒だなァ」
ティグロはキッチンへ行って冷蔵庫を開けた。中を見ている隙に、陽波はこっそり部屋の扉に手をかける。
「おい」
「何? 食べ物あった?」
「何勝手に出ようとしてんだよ」
「チッ。バレたか」
だからといって諦める理由にはならない。陽波はすぐに扉を開けると、隙間に身を滑り込ませた。しかし、
「遅い」
ティグロにスーツの襟を掴まれた。陽波は逃げられないと悟り、悔しく地団太を踏んだ。
「あーっ、もう! 見逃してよ!」
「ったく……」
陽波はソファに放り投げられた。若干腰に負担がかかったが、陽波はすぐ起き上がろうとする。
日は既に沈み、暗い道を街灯の明かりが照らしていた。人気はない。
「気の所為……か」
振り返っても誰もいない。陽波は不安に襲われ走ろうとした。しかし、
「ざァ~んねん。上だよ上」
「え」
陽波が上を見るも、既に相手は下にいた。
「隙だらけェ。よっと」
陽波の体が浮く。子供か荷物のように小脇に抱えられていた。陽波は相手の正体に気付いて叫ぶ。
「ひえっ! ちょっとティグロ、何!?」
「夜道は危険だって教わんなかったのかァ?」
「はあ!? てか、あんた今更そんな悪役ムーブしたところでギャー!」
ティグロは陽波を抱えたまま高く跳んだ。二階建ての家屋や電柱が下に見える高さで、宙に浮いている。
陽波はぎゃあぎゃあと悲鳴を上げ、ティグロはその騒々しさに顔をしかめた。
「あー……暴れたら面倒だな。寝てろ」
「寝てろ!? この状況で寝れる神経があるとでも!?」
ティグロは片手を陽波の頭にぽんと置いた。すると陽波は意識を失い、がっくり項垂れてしまう。
「あーあ。油断してりゃこんなもんか。つまんねェ」
ティグロは溜め息を零して移動した。
**
陽波は目覚めた。疲れていたのでもうひと眠りしようとして、駄目だと思い直す。
「ここどこ……」
ソファに寝かされている。陽波は状況を理解しなければと思いつつまた横になってしまった。疲れていた。このまま寝ていたかった。
「また寝る気か?」
ティグロが呆れ顔で陽波を見ている。明かりの下だと赤い目も柔らかく見えた。
「だって疲れたんだもん。それで、ここどこ? ティグロの家?」
「いや? 俺の家じゃねェ」
「はあ!?」
陽波はすぐに起き上がった。周囲を観察する。どう見ても普通の一軒家だった。電気が通っていて、テレビもあって、綺麗なキッチンもある。そして陽波の部屋より相当広い。ソファも大きくてふかふかだ。
「どういうこと? 何目的なわけ? 身代金?」
「お前はー……いわゆる人質……的なやつだろ」
「何で自信無いの?」
さっぱり分からない。陽波は居心地悪く身を縮こませた。ティグロの家ならば堂々と寝ようと思っていたが、見知らぬ他人の家ではどうしようもない。
「誰の家?」
「多分、ギオンの家の一つだ。あいつ転々としてるからな」
「ギオンって、ああ、あんたが手を組んでるっていう」
「そーそー」
陽波が聞いた話では、ティグロとギオンとがいわゆる敵の立場ということだった。ギオンは姿すら見たことが無いが、ティグロとはどういう関係なのだろうか。気になった陽波は問いかける。
「ギオンっていわゆる敵のボスでしょ? ティグロは幹部だし」
「あー? ボスでもねーし幹部でもねーよ。諸々の言い出しっぺはあいつだし、俺は言われた通りにしてるだけだが、別に俺があいつより劣ってるわけじゃねーぞ」
「ふーん? でもギオンの方が強いんでしょ?」
「は? 俺よりちょっと強い程度だ。大して変わんねーよ」
ティグロは明らかに見栄を張っている。陽波は突っ込みたくて仕方なかったが、何かされても困るので大人しく頷いた。
「じゃあギオンに指示されて私を人質にしたってこと?」
「別に?」
「じゃあ何で?」
「気分」
気分か。そうか。陽波は再びソファに寝転がった。ティグロを見つめる。相変わらず耳と尻尾がふさふさである。いつも敵対しながら見上げていた彼を、今は寝転がりながら見ているのは変な気分だった。
「あれ、そういえば私の荷物は?」
「隠した。あの棒があると面倒だからな」
「あー! そうじゃん、変身出来ない! ……けど、怪物が出なきゃ変身する必要ないし……って、あああ!」
「うるせーな」
陽波は慌ててソファから降りた。ティグロを睨んで言う。
「ねえ、アストは無事なの!?」
「人の心配してる場合か? あのクソ兎には何もしてねーよ。ま、今頃慌ててるかもしんねェがな」
「帰る!」
陽波が部屋を出ようとすると、ティグロに腕を掴まれた。力が強い。陽波が腕を引いてもびくともしなかった。だからといって簡単に諦める陽波ではない。必死で腕を引っ張る。
「離せ~!」
「帰ってどうする。あんな弱い奴どーでもいいだろ、放っとけ」
「よくない! 放っといてストレスで死んだらどうするの!?」
「さすがに弱く見過ぎだろそれは……」
ティグロは呆れている。陽波はあの手この手で腕を振り解こうとしたが、状況は厳しい。
「この馬鹿力~! くそ~!」
「諦めろ。大人しくしてりゃ何もしねェからよ」
陽波は一旦諦めて元の場所に戻った。ソファを軋ませながら問う。
「本当は何が目的なの? 気分でやることじゃないでしょどう考えても」
「……あの兎、ここまで来ると思うか?」
「無理だと思う」
陽波は即答する。アストが颯爽と助けに来る光景は、想像し難い。
ティグロは愉快そうに口元を歪める。
「信用ね~んだな。ハハハ。カワイソーに」
「信用はしてるよ、もちろん。単に私があんまり頼りたくないだけ。アストが助けに来てくれるかもって一瞬でも思うと、何も出来なくなるから。実際、助けを待ってたって何にもならないし」
もしかしたら助けに来てくれるかもしれない。ただそれを頼りすぎても良くない。陽波は陽波で出来ることをするべきだと思っていた。なので敢えてアストの助けは期待しない。
ティグロは楽しげに陽波を見ていた。そして息を吐く。
「つまんねーなー」
「それよりお腹空いたんだけど、何か食べ物無いの?」
「はあ~? ああ、地球人は毎日腹が減るんだったか。面倒だなァ」
ティグロはキッチンへ行って冷蔵庫を開けた。中を見ている隙に、陽波はこっそり部屋の扉に手をかける。
「おい」
「何? 食べ物あった?」
「何勝手に出ようとしてんだよ」
「チッ。バレたか」
だからといって諦める理由にはならない。陽波はすぐに扉を開けると、隙間に身を滑り込ませた。しかし、
「遅い」
ティグロにスーツの襟を掴まれた。陽波は逃げられないと悟り、悔しく地団太を踏んだ。
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