玉石混交の玉手箱

如月さらさら

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如何なものか

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仕事を終え、着替えを済ませた後、ふと書斎に入ると、イカが死んでいた。その乾燥しきった身体から推測するに、脱水死だろう。きっと昨日満腹で食べ損ねた夜ご飯用のがここまで逃げてきたのだろう。廊下がやけにヌメっていたので。
処理をどうしようかと考えていると、おや、死体の下に一枚の紙が。
「手順1 窓側の棚、三段目を開け、ワタクシを入れる」
「手順2 濡れたスポンジを同包する」
「手順3太陽光をバッチバチに棚に当てる」

ーーーやや面倒だが…。

結局一番手間取ったのは鏡で太陽光を反射させることであった、この命令の書。
かれこれ5分経つが…おや、棚が揺れ動いている。

おさまったようだ。どれどれ…

…イカだ。紛れもなく昨日食べ損ねた姿のままの、水分を取り戻したイカになっている。
うん、今日の夜ご飯はこれにしよう。
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