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死体発見アナウンス
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*:
深夜3時、寝静まったペンション。
女三人でさえ姦しいと言われるのにその倍の数が訪れていたペンションは、やはり閑静な山村に似つかわしくないほどに盛り上がっていたが、それも24時ごろまでの話。
騒げば疲れるは世の理、彼女たちは泥のように各々の部屋に戻って寝床についていた。
そんな中、一人が目を覚ます。
ほとり:
お し っ こ !!!
*:
アルコールの力を借りてはしゃぐ女子大生に混ざり込んだ唯一のシラフ。
女子高生の宮古島ほとりであった。
シラフの美少女ギャル女子高生小説家とは思えないほどの大声を上げ、むくりとベッドから起き上がる。
*:
無事トイレから部屋へと戻るろうとすると、ぽかりの部屋のドアがかすかに開いているのが目に入った。
不用心だなと思い、扉を閉めようと手を掛けるほとりだったが、その時何かがおかしいことに気が付いた。
人の気配がないのだ。
寝静まっているというには、あまりにも。
ほとり:
ゲロ吐いて窒息した、なんてことないよね?
おっじゃましまーす
*:
ゆっくりとドアを開け、部屋へと足を踏み入れる。
だがその歩みはたったの一歩で終わってしまった。
つま先に何かがぶつかったのだ。
どうやら花瓶の様な固い何かでできた、ボールのような形状。
月明かりが照らす暗い足元を、ほとりはじんまりと見つめた。
それが、白目をむいて仰向けにポカリの頭だと気付くやいなや、ペンション中を悲鳴が切り裂いた。
ほとり:
キェェェェェェェイ!
*:
その剣道の試合でよく響いていそうな悲鳴を聞いて、全員が目を覚ます。
あかり:
猿?
ゆかり:
発情した猿?
かいり:
示現流使いの薩摩隼人?
ひかり:
まだ3時じゃん
寝よっと・・・
あかり:
おいこら起きろ!
シャキッとせんかい!
ひかり:
いや、だるいってー
*:
口々に文句を言いながら明かりの着いたぽかりの部屋を覗き込み、全員が口を塞いだ。
白く大きな花びらが散らばったカーペット。
その上に倒れていたのは、確かに夜分まで一緒に過ごしたぽかりが、物言わぬ死体となった姿だったのだ。
あかり:
目が開いてる!
ゆかり:
そこまで驚くことかな、それ
*:
死体と一目でわかるのは、白目をむいていたからではない。
その口からは、薄く桃色がかった五角形の花弁をつけた小さな花が何本も生えていたのだ。
ほとり:
死んでて草、こえて花
あかり:
人間生け花、本家本元だな
ゆかり:
おいこら不謹慎
*:
窓には鍵がかかっている。
ドアも勿論そうだろう。
つまりこれは・・・
ほとり:
密室殺人、ってことスね・・・
*:
・・・ドアが開いていたので密室殺人ではない。
そう、これはクローズドサークルである。
そのことを理解した5人はお互いの顔を見た。
この中に、犯人がいるのだ。
あかり:
ぽかりを殺したヤツがこの中にいる、ってことだな・・・
俺様許せないかも
ゆかり:
ホント、最低だね
こんないい子を殺すだなんて
ひかり:
言ってる場合かよ・・・
まずは警察に電話しよう
*:
警察に事の詳細を伝えようとしたのだが、どうやら彼らは彼らでそれどころではないらしい。
不気味な手毬歌を取材に来たテレビクルーとアイドルグループ「C@」のメンバーの海老原白琥が、揃って行方不明になったのだ。
村に古くから伝わる祠が壊れ、伝承の神隠しが再来したと村人は一様に騒ぎ、その声に呼応するかのように熊が5匹も出没。
さらに村長の脱税が発覚し自殺、新幹線敷設を進めていた官僚が大量の蛇に噛まれて亡くなるなど、偶然とは言えないほどに悲劇が重なり、もはやこれは金田一耕助か屋敷写楽でも呼ばないことには秩序はもたらされないだろう。
要するに、たかが余所からきた女子大生が一人死んだところで構っていられない、お互いを見張るなりなんなりしてくれ、というようなことを言って、一方的に電話は切られてしまった。
ひかり:
ってさ
あかり:
俺様という人間の英知よりもアイドルが優先かよ・・・
かいり:
ええ全く本当に同感ですね
ほとり:
といっても、このまま寝ちゃっていいんスかね?
この中に犯人いるんでしょ?
ゆかり:
ならこうしよう
・・・僕たちで犯人を見つけ出す
ほとり:
えぇ・・・いやに積極的っスね
自分は犯人じゃないんでいいんスけど
ひかり:
よくそんな気起こせるね
かいり:
お、やけにおとなしいですね?
いつものひかりならぼっこぼこにしてなぶり殺しにするくらいの事言うじゃないですか
探られて痛い腹でもお持ちなのでは?
ひかり:
は、ないが?
お前から殺してやろうか?
あかり:
優しいひかりさんがここまでご立腹とは
じゃあ、全員異論はないってことでいいよな?
かいり:
つーまーりー?
ほとり:
魔女裁判の開廷っスね
深夜3時、寝静まったペンション。
女三人でさえ姦しいと言われるのにその倍の数が訪れていたペンションは、やはり閑静な山村に似つかわしくないほどに盛り上がっていたが、それも24時ごろまでの話。
騒げば疲れるは世の理、彼女たちは泥のように各々の部屋に戻って寝床についていた。
そんな中、一人が目を覚ます。
ほとり:
お し っ こ !!!
*:
アルコールの力を借りてはしゃぐ女子大生に混ざり込んだ唯一のシラフ。
女子高生の宮古島ほとりであった。
シラフの美少女ギャル女子高生小説家とは思えないほどの大声を上げ、むくりとベッドから起き上がる。
*:
無事トイレから部屋へと戻るろうとすると、ぽかりの部屋のドアがかすかに開いているのが目に入った。
不用心だなと思い、扉を閉めようと手を掛けるほとりだったが、その時何かがおかしいことに気が付いた。
人の気配がないのだ。
寝静まっているというには、あまりにも。
ほとり:
ゲロ吐いて窒息した、なんてことないよね?
おっじゃましまーす
*:
ゆっくりとドアを開け、部屋へと足を踏み入れる。
だがその歩みはたったの一歩で終わってしまった。
つま先に何かがぶつかったのだ。
どうやら花瓶の様な固い何かでできた、ボールのような形状。
月明かりが照らす暗い足元を、ほとりはじんまりと見つめた。
それが、白目をむいて仰向けにポカリの頭だと気付くやいなや、ペンション中を悲鳴が切り裂いた。
ほとり:
キェェェェェェェイ!
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その剣道の試合でよく響いていそうな悲鳴を聞いて、全員が目を覚ます。
あかり:
猿?
ゆかり:
発情した猿?
かいり:
示現流使いの薩摩隼人?
ひかり:
まだ3時じゃん
寝よっと・・・
あかり:
おいこら起きろ!
シャキッとせんかい!
ひかり:
いや、だるいってー
*:
口々に文句を言いながら明かりの着いたぽかりの部屋を覗き込み、全員が口を塞いだ。
白く大きな花びらが散らばったカーペット。
その上に倒れていたのは、確かに夜分まで一緒に過ごしたぽかりが、物言わぬ死体となった姿だったのだ。
あかり:
目が開いてる!
ゆかり:
そこまで驚くことかな、それ
*:
死体と一目でわかるのは、白目をむいていたからではない。
その口からは、薄く桃色がかった五角形の花弁をつけた小さな花が何本も生えていたのだ。
ほとり:
死んでて草、こえて花
あかり:
人間生け花、本家本元だな
ゆかり:
おいこら不謹慎
*:
窓には鍵がかかっている。
ドアも勿論そうだろう。
つまりこれは・・・
ほとり:
密室殺人、ってことスね・・・
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・・・ドアが開いていたので密室殺人ではない。
そう、これはクローズドサークルである。
そのことを理解した5人はお互いの顔を見た。
この中に、犯人がいるのだ。
あかり:
ぽかりを殺したヤツがこの中にいる、ってことだな・・・
俺様許せないかも
ゆかり:
ホント、最低だね
こんないい子を殺すだなんて
ひかり:
言ってる場合かよ・・・
まずは警察に電話しよう
*:
警察に事の詳細を伝えようとしたのだが、どうやら彼らは彼らでそれどころではないらしい。
不気味な手毬歌を取材に来たテレビクルーとアイドルグループ「C@」のメンバーの海老原白琥が、揃って行方不明になったのだ。
村に古くから伝わる祠が壊れ、伝承の神隠しが再来したと村人は一様に騒ぎ、その声に呼応するかのように熊が5匹も出没。
さらに村長の脱税が発覚し自殺、新幹線敷設を進めていた官僚が大量の蛇に噛まれて亡くなるなど、偶然とは言えないほどに悲劇が重なり、もはやこれは金田一耕助か屋敷写楽でも呼ばないことには秩序はもたらされないだろう。
要するに、たかが余所からきた女子大生が一人死んだところで構っていられない、お互いを見張るなりなんなりしてくれ、というようなことを言って、一方的に電話は切られてしまった。
ひかり:
ってさ
あかり:
俺様という人間の英知よりもアイドルが優先かよ・・・
かいり:
ええ全く本当に同感ですね
ほとり:
といっても、このまま寝ちゃっていいんスかね?
この中に犯人いるんでしょ?
ゆかり:
ならこうしよう
・・・僕たちで犯人を見つけ出す
ほとり:
えぇ・・・いやに積極的っスね
自分は犯人じゃないんでいいんスけど
ひかり:
よくそんな気起こせるね
かいり:
お、やけにおとなしいですね?
いつものひかりならぼっこぼこにしてなぶり殺しにするくらいの事言うじゃないですか
探られて痛い腹でもお持ちなのでは?
ひかり:
は、ないが?
お前から殺してやろうか?
あかり:
優しいひかりさんがここまでご立腹とは
じゃあ、全員異論はないってことでいいよな?
かいり:
つーまーりー?
ほとり:
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