3 / 26
1巡目 状況証拠
しおりを挟む
*:
警察が来られない以上、自分たちで事件を解決するしかない。
追い詰められた犯人がなりふり構わなくなっても、4人がかりなら問題ない。
そう考えた彼女たちは、ぽかりの死と言う悲劇がどうして引き起こされたのか、その真相を暴き出すことに決めた。
この死体は、どう見ても怪死体といって差し支えなかった。
なにせ口から花が生えているのだから。
だが、べたべたと触ることを全員が躊躇った。
犯人が決定的な証拠を奪い去ることを懸念した、とは言えど、その実やはり友人の死を受け入れがたかったからだ。
かいり:
死亡推定時刻は明らかです
深夜の12時に解散して、3時に見つかった
その間に犯人はぽかりを殺害しただけでなく、人間生け花アートにした
ゆかり:
どうして死んじゃったんだ
ほとり:
それは・・・強い恨みを買っていたとか?
ウチは付き合い短いんでわからないスけど
ひかり:
死体を見てわかる「どうして」は死因の方じゃないかな
見たところ、外傷はないよね
カーペットに血がついているわけでもない
かいり:
髪が濡れている様子もないですし、これは毒殺か絞殺と言う線でよいのでは
ひかり:
口から生えているのは多分・・・カルミアだね
周りのはゼラニウム、どちらもこの辺りに生えてるのを見た気がする
ほとり:
ほぉ、まるで植物博士スね?
ゆかり:
生け花は犯人が自分で持ち込んだわけじゃないってことかな
ひかり:
あるいは・・・そこまで花の種類は問題じゃないのかな?
あかり:
ねーねー、そもそもこの首に巻かれてるやつさぁ
こんなのぽかり、つけてたかぁ?
*:
被害者の首元には紫色のスカーフが巻かれている。
少しだけずれたその下からは、細い紐のようなものが強く締め付けられた跡が現れた。
だが、そもそも被害者は紫のスカーフなどつけていなかったはずなのだ。
ほとり:
ッ!これ!これ、こ、センジョウコンでッスよね!?
かいり:
それを言うなら索状痕ですね
それは拳銃の銃弾のヤツですよ
あかり:
ゆかりさんよぉ・・・
どういうことだァ、これはよォ・・・!
ゆかり:
え、僕?
僕のじゃないよ、それ
あかり:
それだけではいそうですかとはならねーだろうよ
お前の名前、漢字で紫だろ?
こんなサイコ生け花殺人鬼のことだ、自分が犯人であると堂々と見せつけたかったのかもなぁ!
お前の正体は、そういう性癖のやつだァ!
ほとり:
性癖じゃあしょうがないか!
タイーホ安定
ゆかり:
いやいや、逆でしょ
どう考えても僕に罪を着せたがってるやつがいるでしょ
むしろ僕は白寄りだと思うけど?
ひかり:
流石にスカーフの色だけで決めるのは短絡的すぎると思う
あかり:
なら、そのポンポンを探っても問題はないよな?
ゆかり:
どういうこと?
あかり:
お前を疑ってる俺が直接、お前の部屋を調べる
だが他の3人は、証拠を偽装しないように、俺様が調べるのを見張る
ひかり:
ゆかり、犯人じゃないなら断る理由はないはずだよ
ゆかり:
別にいいよ、犯人じゃないし
今回は皆の私物も盗んでないから
ひかり:
「私物も盗んでない」とか言うとノイズになるからやめて?
あと今回ってどういうこと?
日頃から盗んでないよね?
ほとり:
待ってください
一人だけそんなの、アンフェアじゃないスか?
ゆかり:
あかりも同じ条件で調べさせてらう
断るなら、あかりが自分から疑いの目を逸らすために僕を刺しに来たって見え方になるけど
あかり:
しょ、しょんな~
そんなこと言って、お前ら白ポイント取りたいだけじゃん!
かいり:
え、見落としてました
いつからポイント制になったんですか?
ほとり:
お姉様、これゲームじゃないッス・・・
ひかり:
で、あかりはどうなの?
自分も同じように調べられるってことは、同意できる?
あかり:
はー?別に?全然俺様は構わないが?
何?はー?
ほとり:
全員合意ですね
言い出したことに敬意を表して、あかりさんが最初の調査をしてください
ひかり:
なんか面倒なことになったなぁ...
警察が来られない以上、自分たちで事件を解決するしかない。
追い詰められた犯人がなりふり構わなくなっても、4人がかりなら問題ない。
そう考えた彼女たちは、ぽかりの死と言う悲劇がどうして引き起こされたのか、その真相を暴き出すことに決めた。
この死体は、どう見ても怪死体といって差し支えなかった。
なにせ口から花が生えているのだから。
だが、べたべたと触ることを全員が躊躇った。
犯人が決定的な証拠を奪い去ることを懸念した、とは言えど、その実やはり友人の死を受け入れがたかったからだ。
かいり:
死亡推定時刻は明らかです
深夜の12時に解散して、3時に見つかった
その間に犯人はぽかりを殺害しただけでなく、人間生け花アートにした
ゆかり:
どうして死んじゃったんだ
ほとり:
それは・・・強い恨みを買っていたとか?
ウチは付き合い短いんでわからないスけど
ひかり:
死体を見てわかる「どうして」は死因の方じゃないかな
見たところ、外傷はないよね
カーペットに血がついているわけでもない
かいり:
髪が濡れている様子もないですし、これは毒殺か絞殺と言う線でよいのでは
ひかり:
口から生えているのは多分・・・カルミアだね
周りのはゼラニウム、どちらもこの辺りに生えてるのを見た気がする
ほとり:
ほぉ、まるで植物博士スね?
ゆかり:
生け花は犯人が自分で持ち込んだわけじゃないってことかな
ひかり:
あるいは・・・そこまで花の種類は問題じゃないのかな?
あかり:
ねーねー、そもそもこの首に巻かれてるやつさぁ
こんなのぽかり、つけてたかぁ?
*:
被害者の首元には紫色のスカーフが巻かれている。
少しだけずれたその下からは、細い紐のようなものが強く締め付けられた跡が現れた。
だが、そもそも被害者は紫のスカーフなどつけていなかったはずなのだ。
ほとり:
ッ!これ!これ、こ、センジョウコンでッスよね!?
かいり:
それを言うなら索状痕ですね
それは拳銃の銃弾のヤツですよ
あかり:
ゆかりさんよぉ・・・
どういうことだァ、これはよォ・・・!
ゆかり:
え、僕?
僕のじゃないよ、それ
あかり:
それだけではいそうですかとはならねーだろうよ
お前の名前、漢字で紫だろ?
こんなサイコ生け花殺人鬼のことだ、自分が犯人であると堂々と見せつけたかったのかもなぁ!
お前の正体は、そういう性癖のやつだァ!
ほとり:
性癖じゃあしょうがないか!
タイーホ安定
ゆかり:
いやいや、逆でしょ
どう考えても僕に罪を着せたがってるやつがいるでしょ
むしろ僕は白寄りだと思うけど?
ひかり:
流石にスカーフの色だけで決めるのは短絡的すぎると思う
あかり:
なら、そのポンポンを探っても問題はないよな?
ゆかり:
どういうこと?
あかり:
お前を疑ってる俺が直接、お前の部屋を調べる
だが他の3人は、証拠を偽装しないように、俺様が調べるのを見張る
ひかり:
ゆかり、犯人じゃないなら断る理由はないはずだよ
ゆかり:
別にいいよ、犯人じゃないし
今回は皆の私物も盗んでないから
ひかり:
「私物も盗んでない」とか言うとノイズになるからやめて?
あと今回ってどういうこと?
日頃から盗んでないよね?
ほとり:
待ってください
一人だけそんなの、アンフェアじゃないスか?
ゆかり:
あかりも同じ条件で調べさせてらう
断るなら、あかりが自分から疑いの目を逸らすために僕を刺しに来たって見え方になるけど
あかり:
しょ、しょんな~
そんなこと言って、お前ら白ポイント取りたいだけじゃん!
かいり:
え、見落としてました
いつからポイント制になったんですか?
ほとり:
お姉様、これゲームじゃないッス・・・
ひかり:
で、あかりはどうなの?
自分も同じように調べられるってことは、同意できる?
あかり:
はー?別に?全然俺様は構わないが?
何?はー?
ほとり:
全員合意ですね
言い出したことに敬意を表して、あかりさんが最初の調査をしてください
ひかり:
なんか面倒なことになったなぁ...
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる