女子大生の魔女裁判 第二審 ー生け花パクパク殺人事件ー

八木山

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1巡目 状況証拠

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*:
警察が来られない以上、自分たちで事件を解決するしかない。
追い詰められた犯人がなりふり構わなくなっても、4人がかりなら問題ない。
そう考えた彼女たちは、ぽかりの死と言う悲劇がどうして引き起こされたのか、その真相を暴き出すことに決めた。

この死体は、どう見ても怪死体といって差し支えなかった。
なにせ口から花が生えているのだから。
だが、べたべたと触ることを全員が躊躇った。
犯人が決定的な証拠を奪い去ることを懸念した、とは言えど、その実やはり友人の死を受け入れがたかったからだ。

かいり:
死亡推定時刻は明らかです
深夜の12時に解散して、3時に見つかった
その間に犯人はぽかりを殺害しただけでなく、人間生け花アートにした

ゆかり:
どうして死んじゃったんだ

ほとり:
それは・・・強い恨みを買っていたとか?
ウチは付き合い短いんでわからないスけど

ひかり:
死体を見てわかる「どうして」は死因HOWの方じゃないかな
見たところ、外傷はないよね
カーペットに血がついているわけでもない

かいり:
髪が濡れている様子もないですし、これは毒殺か絞殺と言う線でよいのでは

ひかり:
口から生えているのは多分・・・カルミアだね
周りのはゼラニウム、どちらもこの辺りに生えてるのを見た気がする

ほとり:
ほぉ、まるで植物博士スね?

ゆかり:
生け花は犯人が自分で持ち込んだわけじゃないってことかな

ひかり:
あるいは・・・そこまで花の種類は問題じゃないのかな?

あかり:
ねーねー、そもそもこの首に巻かれてるやつさぁ
こんなのぽかり、つけてたかぁ?

*:
被害者の首元には紫色のスカーフが巻かれている。
少しだけずれたその下からは、細い紐のようなものが強く締め付けられた跡が現れた。
だが、そもそも被害者は紫のスカーフなどつけていなかったはずなのだ。

ほとり:
ッ!これ!これ、こ、センジョウコンでッスよね!?

かいり:
それを言うなら索状痕ですね
それは拳銃の銃弾のヤツですよ

あかり:
ゆかりさんよぉ・・・
どういうことだァ、これはよォ・・・!

ゆかり:
え、僕?
僕のじゃないよ、それ

あかり:
それだけではいそうですかとはならねーだろうよ
お前の名前、漢字で紫だろ?
こんなサイコ生け花殺人鬼のことだ、自分が犯人であると堂々と見せつけたかったのかもなぁ!
お前の正体は、そういう性癖のやつだァ!

ほとり:
性癖じゃあしょうがないか!
タイーホ安定

ゆかり:
いやいや、逆でしょ
どう考えても僕に罪を着せたがってるやつがいるでしょ
むしろ僕は白寄りだと思うけど?

ひかり:
流石にスカーフの色だけで決めるのは短絡的すぎると思う

あかり:
なら、そのポンポンを探っても問題はないよな?

ゆかり:
どういうこと?

あかり:
お前を疑ってる俺が直接、お前の部屋を調べる
だが他の3人は、証拠を偽装しないように、俺様が調べるのを見張る

ひかり:
ゆかり、犯人じゃないなら断る理由はないはずだよ

ゆかり:
別にいいよ、犯人じゃないし
今回は皆の私物も盗んでないから

ひかり:
「私物も盗んでない」とか言うとノイズになるからやめて?
あと今回ってどういうこと?
日頃から盗んでないよね?

ほとり:
待ってください
一人だけそんなの、アンフェアじゃないスか?

ゆかり:
あかりも同じ条件で調べさせてらう
断るなら、あかりが自分から疑いの目を逸らすために僕を刺しに来たって見え方になるけど

あかり:
しょ、しょんな~
そんなこと言って、お前ら白ポイント取りたいだけじゃん!

かいり:
え、見落としてました
いつからポイント制になったんですか?

ほとり:
お姉様、これゲームじゃないッス・・・

ひかり:
で、あかりはどうなの?
自分も同じように調べられるってことは、同意できる?

あかり:
はー?別に?全然俺様は構わないが?
何?はー?

ほとり:
全員合意ですね
言い出したことに敬意を表して、あかりさんが最初の調査をしてください

ひかり:
なんか面倒なことになったなぁ...
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