悪役令嬢にされた令嬢は野獣王子に溺愛される!

婚約破棄イベント前編

　　　　　BLACK企業で無給で残業唯一ハマった携帯ゲームの18禁乙ゲーそんな記憶消し去りたかった…

けれど転んだ衝撃で頭に過る前世の記憶吐き気がした〈気持ち悪い〉

「アリス嬢大丈夫ですか?」

この目の前に居る少年が数年後私を振るそう思うと今まで好きだった事すらリセットされる様に愛や恋好きの感情が薄れてしまう。

「えぇ…少し転んだだけですわ。」

「痛い所は無いですか。」
〈お前の顔を見てると気持ち悪い。〉
「大丈夫です、ご心配掛けて申し訳ありませんわ。」

この展開確か最初の婚約破棄イベントでアリスの記憶で流れるここからアリスは王太子に恋い焦がれ完璧な公爵令嬢へと頑張るのよね。


それからも何度か王太子とは会ったまぁ…会わなくちゃ疑われるし勿論両親の自慢になる様に完璧な公爵令嬢へと成長してやっと悪役令嬢が現れ私の役目も終わる。

遠目から見る二人はお似合いこれから婚約破棄イベントまで自由だわあの気持ち悪いキラキラ王太子とは会う事無いんだから悪役令嬢がメロメロにするんでしょ色仕掛けで…


〈そう言えば…私仕事ばっかりで、今も両親の自慢になる為とかで自分のしたい事すら何にもしてなかったな周りからは完璧な公爵令嬢とレッテルを貼れてるし少しは自分の為に何か趣味を見つけて婚約破棄後の生活も考えるとするか!〉

今まで横に王太子が居たから回ることも出来なかったから私は好きな場所に行った。






　　　　裏庭の誰も来ない広い薔薇園に来て周りから魔物が住んでるとか噂だだが私は中身は30代だからそんなことで驚くような事はなかった。

「やっぱり薔薇って素敵それに薔薇の香りに包まれて心が癒やされる。」

つい口に出してしまった言葉だった。


「ありがとう…」

姿が見えないけど私の言葉を聞いて御礼てことはこの薔薇園の管理者なんだろうキョロキョロ見渡し声の主を探す私も前世よりはスタイルはいい方になったが彼はそんな私の上を行く大きさだった。

少し驚いてしまった事に傷付いたのだろうか直ぐ様隠れて出て来なかった帰りの時刻まで探したけど私のせいで傷つけたのだとしたら謝らなくちゃいけないと思い。

「あのごめんなさい…少し驚いてしまっただけで、貴方の事が怖かったからじゃありませんの本当に申し訳ありませんでしたわ。」

その時学園の敷地内の森から2ｍ超えの髪の長い制服を来た少年が現れた。