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Phrase 7
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今日はkaiのコンサートだ。
僕ととわさんはランチを済ませ、会場へと向かった。
会場に着くと、すでにだいきたちが来ていた。
「ひなたやっほー!先輩こんにちは!」
「ひなたくん、とわ先輩こんにちは!
今日はとっても楽しみですね!」
りさちゃんは今日、いつもより気合いが入っているようで、
髪型も服装もばっちり決まっている。
もしかしたらkaiさんの目に留まりたいのかもしれない。
だから綺麗にしてきたんだろうな、と思った。
(だいきは複雑そうだな……)
少しだけ、だいきに同情する。
「とわさんと僕たちは席が違うんだよね。
僕たちは学生席で後ろの方だけど、とわさんはどこなの?」
「俺は前の方だよ。たまたまいい席が取れたんだ。」
すると、りさちゃんがまた興奮した様子で言う。
「えっ、それってSS席じゃないですか!?
いいなぁ~!
とわ先輩、学生席じゃなくて一般席を取ったんですね!」
「そうなんだ。
良かったらりささん、僕の席と交換しようか?
kaiを近くで見たいんでしょ?」
「えっ、いいんですか!?!?」
顔がぱぁっと明るくなるりさちゃんを、
だいきが慌てて制止する。
「とわ先輩、さすがに大丈夫です。
チケットの値段も全然違いますし。」
「……そうだね。
チケットの値段はあまり考えてなかったよ。
ただ、ひなたの隣で一緒に聴きたかっただけなんだ。」
『な、なるほど~』
だいきとりさちゃんが声を揃えて言った。
((とわ先輩、ひなた(ひなたくん)のこと
どんだけ好きなんだよ~!!))
二人の心の声が、
なぜか視線で伝わってきた。
結局、席は交換しないことになり、
僕とだいき、りさちゃんの三人で演奏を聴くことになった。
ホールに入ると、すでにたくさんの人で席が埋まっていた。
若い人はもちろん多いが、ご年配の方たちも目立つ。
(kaiさんってすごいな……老若男女に愛されているんだ。)
しばらくすると、アナウンスが流れた。
【皆様こんにちは。
本日はkaiのサマーコンサートにご来場いただき、誠にありがとうございます。
~~~~それでは、開演まで今しばらくお待ちください。】
アナウンスが終わると、だんだんと照明が暗くなっていく。
そしてステージだけが明るく照らされ、
舞台袖から一人の青年が現れた。
それを見た観客たちが、一斉に拍手を送る。
「……kai様よ!!」
りさちゃんが小声ながら、興奮気味に教えてくれる。
(あぁ、あの人がkaiさんなんだ……。)
顔の半分は黒いマスクで覆われているが、
ぱっちりとした目元が印象的だ。
それに、kaiさんが登場した瞬間、
会場がふわっといい香りに包まれた。
遠くの席にいる僕にまで届くほどだ。
香水がここまで香るわけがない。
……ということは。
(フェロモンか。
とわさんと似てる匂いで、なんだか落ち着くな……。)
頭がぼーっとしてきた、その時。
ピアノの音が流れ始めた。
♪~♪~
kaiさんの、綺麗で繊細な音色が
ホールいっぱいに響き渡る。
一音一音が観客の心を掴んで離さない。
まるで空間そのものを支配しているかのような、
包み込むような演奏だった。
僕も、とても……とても感動してしまった。
それに、身体が妙に熱い。
お腹の奥から、じんわりと熱が広がってくる。
(kaiさんの演奏って、
身体を温かくする効果でもあるのかな……?)
そんなわけないのに、
なぜか僕はそう思ってしまった。
数曲の演奏が終わり、ホールは盛大な拍手に包まれた。
【kaiさん、ありがとうございました~!
それではkaiさんにマイクをお渡しします!】
アナウンサーがkaiさんにマイクを手渡す。
『はじめまして。kaiです。』
kaiさんが話し始めた瞬間、黄色い声援が飛び交う。
……りさちゃんも例外ではなかった。
「キャーッ!kai様~!!」
『今日は来てくれてありがとう。
ここに足を運んでくださった一人一人に、心から感謝します。』
淡々と話すkaiさん。
……声を聞くたび、なぜか胸がざわつく。
『みなさん、少し落ち着きましたか?
さて、次の曲は僕自身が作曲した曲です。
幼少期の体験をピアノ曲にしました。
―――それでは聴いてください。【あの日の雨の匂い】』
kaiさんはマイクを置き、ピアノの前に座る。
静かに鍵盤へと手を乗せた。
♪~♪~
雨がポツポツと落ちてくるような、優しいタッチ。
その音色を聴いているだけで、
kaiさんが体験した情景が脳裏に浮かぶ。
(でも……匂いって何の匂いなんだろう?
雨の匂い……?)
詳しくは分からないけれど、
とても綺麗な曲で、僕はその演奏に吸い込まれていた。
演奏が終わり、再び盛大な拍手が巻き起こる。
僕も力いっぱい拍手を送った。
『聴いてくださってありがとうございました。
……この曲は、小学生の頃、
雨の中で傘も持たず立っていた僕を
傘に入れてくれた少年との思い出を元に作りました。』
会場が静まり返る。
『あの時、その少年から
ふわっと甘い香りがしたんです。
当時は分からなかったけれど……
今思うと、あの少年は
僕の”運命の番”だったんじゃないかって思います。』
kaiさんは、そっと息を吐いた。
『……運命なんて信じていません。
でも、その香りだけは
まるで呪いみたいに、今でも忘れられない。
いつかその少年と再会して、
答え合わせをしたいと思っています。』
kaiさんの告白に、
ホールは水を打ったように静まり返った。
(……運命の番。
やっぱり匂いで分かること、あるんだな。)
『ちょっと重たい話になっちゃいましたね。
ここからは、みんながノリノリになれる
ジャズを演奏します!
手拍子、お願いします!!』
パン、パン、パン、パン。
kaiさんも一緒に手拍子をし、
そのままピアノの前に座る。
一呼吸置いて――
軽快なジャズが始まった。
数曲ジャズを演奏し、楽しいコンサートは幕を閉じた。
りさちゃんは幸せそうな表情を浮かべ、対照的にだいきは少し眠そうな顔をしている。
僕はというと、とても楽しかった。
とわさんの演奏も大好きだけど、他の人の演奏を聴くのはとても新鮮だった。
「よーし、じゃあみんな帰ろうか!!
……あれ、とわ先輩は?」
入口あたりで待ち合わせをしていたはずなのに、一向にとわさんの姿が見えない。
スマホで連絡してみたけど、返信は来なかった。
「……何かあったのかな。心配だな」
「そうだな、とりあえず探してみるか。
りさは東側の入口付近を見てくれないか?」
りさちゃんは「わかった」と頷くと、駆け足で東の方へ向かった。
だいきは西、僕は中央入口付近を探すことにした。
――しばらくして。
色んなところを探してみたけど、とわさんはいない。
「とわ先輩、マジでどこ行ったんだろうな……」
だいきとりさちゃんにも探してもらったが、どこにも見当たらなかった。
諦めて先に帰ろうとした時、りさちゃんが興奮気味に言う。
「ねえ、こっちって控え室じゃない!?
もしかしたらkai様、いるかも!!」
そう言って、りさちゃんは控え室の方へ駆け出した。
「お、おいりさ!!勝手に行くなよ!」
僕とだいきも慌てて後を追う。
廊下の角を曲がると、そこに――
「あれ……とわさん……?」
とわさんとkaiさんが、なぜか話していた。
(とわさん、kaiさんと知り合いなのか……?)
「えっ!?kai様!?」
りさちゃんの声に、とわさんとkaiさんがこちらを振り返る。
「えっ、ひなたも……なんでここに来たんだ!?」
その瞬間、とても濃い匂いが漂った。
ホールで嗅いだ、あの甘い香り。
尋常じゃないほど身体が熱くなり、頭がクラクラする。
(ちょっと……なんかいつもと違う……なに、これ……)
視界が揺れて、倒れそうになる。
「ひなた!!!!」
とわさんが瞬時に支えてくれたおかげで、床に倒れずにすんだ。
――しかし。
「……なんだ、この匂い……
まさか、ひなた……」
頭が全く回らず、必死に周囲を見渡す。
すると、kaiさんが僕の手を握って言った。
「君は……あの時の、少年か……?」
kaiさんの手はとても気持ちよくて、
この手で全部触れてほしい――
そんな考えが浮かんでしまうほどだった。
「……あの雨の日と同じ匂い。
あの時より、もっと濃厚で甘い匂い……
やっぱり君は、僕の……」
――“運命の番”だ。
僕ととわさんはランチを済ませ、会場へと向かった。
会場に着くと、すでにだいきたちが来ていた。
「ひなたやっほー!先輩こんにちは!」
「ひなたくん、とわ先輩こんにちは!
今日はとっても楽しみですね!」
りさちゃんは今日、いつもより気合いが入っているようで、
髪型も服装もばっちり決まっている。
もしかしたらkaiさんの目に留まりたいのかもしれない。
だから綺麗にしてきたんだろうな、と思った。
(だいきは複雑そうだな……)
少しだけ、だいきに同情する。
「とわさんと僕たちは席が違うんだよね。
僕たちは学生席で後ろの方だけど、とわさんはどこなの?」
「俺は前の方だよ。たまたまいい席が取れたんだ。」
すると、りさちゃんがまた興奮した様子で言う。
「えっ、それってSS席じゃないですか!?
いいなぁ~!
とわ先輩、学生席じゃなくて一般席を取ったんですね!」
「そうなんだ。
良かったらりささん、僕の席と交換しようか?
kaiを近くで見たいんでしょ?」
「えっ、いいんですか!?!?」
顔がぱぁっと明るくなるりさちゃんを、
だいきが慌てて制止する。
「とわ先輩、さすがに大丈夫です。
チケットの値段も全然違いますし。」
「……そうだね。
チケットの値段はあまり考えてなかったよ。
ただ、ひなたの隣で一緒に聴きたかっただけなんだ。」
『な、なるほど~』
だいきとりさちゃんが声を揃えて言った。
((とわ先輩、ひなた(ひなたくん)のこと
どんだけ好きなんだよ~!!))
二人の心の声が、
なぜか視線で伝わってきた。
結局、席は交換しないことになり、
僕とだいき、りさちゃんの三人で演奏を聴くことになった。
ホールに入ると、すでにたくさんの人で席が埋まっていた。
若い人はもちろん多いが、ご年配の方たちも目立つ。
(kaiさんってすごいな……老若男女に愛されているんだ。)
しばらくすると、アナウンスが流れた。
【皆様こんにちは。
本日はkaiのサマーコンサートにご来場いただき、誠にありがとうございます。
~~~~それでは、開演まで今しばらくお待ちください。】
アナウンスが終わると、だんだんと照明が暗くなっていく。
そしてステージだけが明るく照らされ、
舞台袖から一人の青年が現れた。
それを見た観客たちが、一斉に拍手を送る。
「……kai様よ!!」
りさちゃんが小声ながら、興奮気味に教えてくれる。
(あぁ、あの人がkaiさんなんだ……。)
顔の半分は黒いマスクで覆われているが、
ぱっちりとした目元が印象的だ。
それに、kaiさんが登場した瞬間、
会場がふわっといい香りに包まれた。
遠くの席にいる僕にまで届くほどだ。
香水がここまで香るわけがない。
……ということは。
(フェロモンか。
とわさんと似てる匂いで、なんだか落ち着くな……。)
頭がぼーっとしてきた、その時。
ピアノの音が流れ始めた。
♪~♪~
kaiさんの、綺麗で繊細な音色が
ホールいっぱいに響き渡る。
一音一音が観客の心を掴んで離さない。
まるで空間そのものを支配しているかのような、
包み込むような演奏だった。
僕も、とても……とても感動してしまった。
それに、身体が妙に熱い。
お腹の奥から、じんわりと熱が広がってくる。
(kaiさんの演奏って、
身体を温かくする効果でもあるのかな……?)
そんなわけないのに、
なぜか僕はそう思ってしまった。
数曲の演奏が終わり、ホールは盛大な拍手に包まれた。
【kaiさん、ありがとうございました~!
それではkaiさんにマイクをお渡しします!】
アナウンサーがkaiさんにマイクを手渡す。
『はじめまして。kaiです。』
kaiさんが話し始めた瞬間、黄色い声援が飛び交う。
……りさちゃんも例外ではなかった。
「キャーッ!kai様~!!」
『今日は来てくれてありがとう。
ここに足を運んでくださった一人一人に、心から感謝します。』
淡々と話すkaiさん。
……声を聞くたび、なぜか胸がざわつく。
『みなさん、少し落ち着きましたか?
さて、次の曲は僕自身が作曲した曲です。
幼少期の体験をピアノ曲にしました。
―――それでは聴いてください。【あの日の雨の匂い】』
kaiさんはマイクを置き、ピアノの前に座る。
静かに鍵盤へと手を乗せた。
♪~♪~
雨がポツポツと落ちてくるような、優しいタッチ。
その音色を聴いているだけで、
kaiさんが体験した情景が脳裏に浮かぶ。
(でも……匂いって何の匂いなんだろう?
雨の匂い……?)
詳しくは分からないけれど、
とても綺麗な曲で、僕はその演奏に吸い込まれていた。
演奏が終わり、再び盛大な拍手が巻き起こる。
僕も力いっぱい拍手を送った。
『聴いてくださってありがとうございました。
……この曲は、小学生の頃、
雨の中で傘も持たず立っていた僕を
傘に入れてくれた少年との思い出を元に作りました。』
会場が静まり返る。
『あの時、その少年から
ふわっと甘い香りがしたんです。
当時は分からなかったけれど……
今思うと、あの少年は
僕の”運命の番”だったんじゃないかって思います。』
kaiさんは、そっと息を吐いた。
『……運命なんて信じていません。
でも、その香りだけは
まるで呪いみたいに、今でも忘れられない。
いつかその少年と再会して、
答え合わせをしたいと思っています。』
kaiさんの告白に、
ホールは水を打ったように静まり返った。
(……運命の番。
やっぱり匂いで分かること、あるんだな。)
『ちょっと重たい話になっちゃいましたね。
ここからは、みんながノリノリになれる
ジャズを演奏します!
手拍子、お願いします!!』
パン、パン、パン、パン。
kaiさんも一緒に手拍子をし、
そのままピアノの前に座る。
一呼吸置いて――
軽快なジャズが始まった。
数曲ジャズを演奏し、楽しいコンサートは幕を閉じた。
りさちゃんは幸せそうな表情を浮かべ、対照的にだいきは少し眠そうな顔をしている。
僕はというと、とても楽しかった。
とわさんの演奏も大好きだけど、他の人の演奏を聴くのはとても新鮮だった。
「よーし、じゃあみんな帰ろうか!!
……あれ、とわ先輩は?」
入口あたりで待ち合わせをしていたはずなのに、一向にとわさんの姿が見えない。
スマホで連絡してみたけど、返信は来なかった。
「……何かあったのかな。心配だな」
「そうだな、とりあえず探してみるか。
りさは東側の入口付近を見てくれないか?」
りさちゃんは「わかった」と頷くと、駆け足で東の方へ向かった。
だいきは西、僕は中央入口付近を探すことにした。
――しばらくして。
色んなところを探してみたけど、とわさんはいない。
「とわ先輩、マジでどこ行ったんだろうな……」
だいきとりさちゃんにも探してもらったが、どこにも見当たらなかった。
諦めて先に帰ろうとした時、りさちゃんが興奮気味に言う。
「ねえ、こっちって控え室じゃない!?
もしかしたらkai様、いるかも!!」
そう言って、りさちゃんは控え室の方へ駆け出した。
「お、おいりさ!!勝手に行くなよ!」
僕とだいきも慌てて後を追う。
廊下の角を曲がると、そこに――
「あれ……とわさん……?」
とわさんとkaiさんが、なぜか話していた。
(とわさん、kaiさんと知り合いなのか……?)
「えっ!?kai様!?」
りさちゃんの声に、とわさんとkaiさんがこちらを振り返る。
「えっ、ひなたも……なんでここに来たんだ!?」
その瞬間、とても濃い匂いが漂った。
ホールで嗅いだ、あの甘い香り。
尋常じゃないほど身体が熱くなり、頭がクラクラする。
(ちょっと……なんかいつもと違う……なに、これ……)
視界が揺れて、倒れそうになる。
「ひなた!!!!」
とわさんが瞬時に支えてくれたおかげで、床に倒れずにすんだ。
――しかし。
「……なんだ、この匂い……
まさか、ひなた……」
頭が全く回らず、必死に周囲を見渡す。
すると、kaiさんが僕の手を握って言った。
「君は……あの時の、少年か……?」
kaiさんの手はとても気持ちよくて、
この手で全部触れてほしい――
そんな考えが浮かんでしまうほどだった。
「……あの雨の日と同じ匂い。
あの時より、もっと濃厚で甘い匂い……
やっぱり君は、僕の……」
――“運命の番”だ。
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