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第17話 無駄なお買い物?
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やっと寝台から出る事が出来るようになったチェサピック。
自分のした事とは言え、香りだけで判断してはいけないと指先の痛みも和らいだ頃にピレニーが商店街の店主との寄合に参加をすると言うので護衛がてら一緒に行くことにした。
「いいわよ。知らない場所じゃないし迷子になんてならないわ」
「いや。昔から仔猫は迷子になると相場が決まっている」
「私、仔猫と呼ばれた事は無いんだけど」
「年下の従妹殿なんだ。守られていればいい」
――キノコで寝込む人に言われても説得力ないんだけど――
歩いていくと言うピレニーに「危険だから」と共に騎乗するよう強く勧めたのだが…。
領地にある小さな商店街。
唯一と言っていい色んな店舗が集まっている区画は王都とは人の多さが違った。
「うわぁ。今日は人がいっぱいだわ」
「え?閑散としてないか?」
トリミング号とグルーミング号を預り所に預けて商店街を見てみれば、チェサピックの目には人がまばらにしか見えない。夕食の食材などを購入する時間より早いからかと思ったが違った。
「あのね。王都は辻馬車とか座席が埋まったら満員とかでしょう?」
「そうだな」
「こっちは自分の座った隣に荷物が置けなかったら満員。膝の上にカバンを持つ場合は超満員。足元に荷物を置かなきゃいけない時は次の辻馬車を待つのよ」
ピレニーとチェサピックのように農耕馬や馬車を引く仕事をする為ではない馬を所有しているのは領主であるモコ伯爵くらい。どうりで人が立ち止まってこちらを見ているはずだ。
「騎乗しているとまるでお立ち台に立った気分になるな」
「だから歩いていくと言ったのよ?目立つじゃない」
意図せずに注目を浴びてしまったのにはもう一つ訳があった。
「こんなに近い場所に商店街があるとは思わなかったんだ」
田舎の領地は農地のある方に行けば農夫の住まう家が点在しているが、「街」と呼ばれる部分は流通の観点から集中している。
領主の屋敷から歩いて5分の所にある商店街。
馬で行くより歩いた方が早いし便利が良い事をチェサピックは知らなかった。
なんせ屋敷から出られるのは今日が初めて。
それまでホテイシメジの影響で床に臥せっていたのだ。荷馬車で運ばれてきた時は周りを見る余裕などまるでなかった。
チェサピックは寄合場にピレニーを送ると、時間を潰すために向かいにある本屋でポケット版キノコ図鑑を手に取った。
「お客さん、それは便利なんだが問題点があってね」
「問題点?掲載している種類も多いし良いと思うが」
「そうなんですけど、白黒なのでまず色が判らない。そんでもって防水加工をされてないので汗を掻くとインクが滲んでしまうんですよ」
まじまじとポケット版キノコ図鑑をもう一度見てみると、確かに手の平サイズで1ページに2つのキノコの特徴が描かれているのだが、挿絵も文字も紙に黒いインクで書いただけのもの。
――胸に汗を掻くのかな?――
剣の鍛錬などをする時は上半身は脱ぐので困った事に頭部から流れて来る汗しか認識をした事がないのでチェサピックは「大丈夫だろう」と思い、「気を付けておくよ」とキノコ図鑑を購入する事にした。
本屋を後にし、付近を見渡すと靴屋が目に入った。
――まだ時間はあるな――
寄合は1、2時間と聞いているが、本屋では15分も時間を潰せなかったチェサピックは先日贈った靴が全くピレニーのサイズに合わなかった事から、また靴を贈ろうと考えた。
「女性用の靴が欲しいんだが」
店の奥で木の靴を作るために木をくりぬいている店主に声を掛けたチェサピック。
「なんだい。嫁さんにか?」
「いや、妻ではないんだ。前に一度贈ったんだが13.5cmではないと言われたんだ」
「13.5cm・・・」
店主の顔が一瞬曇った。
そのサイズとなれば年齢的に言えば2歳前後。
そんな年齢の女児を「女性」と言うののかどうか。
「兄ちゃん。靴は合わない時には歩くのに支障が出るからな。一番は一緒に来てもらうのが一番いいんだが、無理そうなら足の裏の踵から指先までと、親指のすぐ下の広がった部分を測って来てくれると有難いんだがな」
「足の裏を測るのか・・・」
「まぁ靴を贈るってのは珍しいからな。普通は服とかにするんじゃないか?ほれ!向かいの服屋に行ってみなよ。ヒョウ柄とか最近入荷したらしいぞ」
図鑑でしか見たことがないヒョウ柄。
隣国の第2王都に近いこの地では流行が一番に取り入れられるのだと店主は言うのだが、ピレニーのヒョウ柄がどうも想像できない。
「ヒョウ柄・・・う~んヒョウ柄・・・」
「俺もちょっと驚いたんだが、雷娘の胸部分とパンツだけって言うのもあってな。女房があと35歳若かったら着てもらうんだが彼女に贈ってみたらどうだ?」
「胸部分とパンツだけ?!腹が冷えるじゃないか!」
そうは言いつつも気になったチェサピック。
向かいの服屋に行き、店頭に飾られている「雷娘コスチューム」を思わず手に取ってしまった。
が、如何せん。男には胸に当てる部分がどうなっているのかよく判らない。
明らかに胴回りよりも細い輪っかになった「ブラ」を手に取って真剣に悩むチェサピック。
――どうやって装着するんだ?――
その一点に限って考えているのだが、若い男性が「ブラ」を手に取って思案しているとどうしても周りの人たちの目が集まってしまう。
――そもそもでこれは人に魅せるものなのか?――
「店主、聞きたいんだがこれはいつ着用するんだ?」
御尤もな疑問だが、店主は「男性用のサイズはないんだ」とチェサピックに女装癖があり着用するのかと勘違いをされてしまった。
「違う!贈ろうと思っているんだ!」
汗が噴き出すチェサピック。そこに寄り合いが終わってやって来たピレニー。
「なんてものを買おうとしてるの!」
「い、いや、これはお前に贈ろうと思って!」
そこで過ちに気が付く。
田舎の商店街では服屋の店の中にも住み分けがある。
幾つも店を出しても賃料が払えないので、1つの店の中に子供用、女性用、男性用と分けられていて、チェサピックがいたのはマニア向けコーナー。
ふと見れば王冠は頭に載せていない女王様のコスチュームが目の前にあった。
勿論、馬用ではない鞭も添えられてセット販売されていたのだ。
耳を引っ張られて屋敷に戻ったチェサピック。
図鑑に防水機能がないと言うのは困りものだと実感した。
胸のポケットに入れたポケット版キノコ図鑑は搾れるほどに汗を含んでいたからである。
自分のした事とは言え、香りだけで判断してはいけないと指先の痛みも和らいだ頃にピレニーが商店街の店主との寄合に参加をすると言うので護衛がてら一緒に行くことにした。
「いいわよ。知らない場所じゃないし迷子になんてならないわ」
「いや。昔から仔猫は迷子になると相場が決まっている」
「私、仔猫と呼ばれた事は無いんだけど」
「年下の従妹殿なんだ。守られていればいい」
――キノコで寝込む人に言われても説得力ないんだけど――
歩いていくと言うピレニーに「危険だから」と共に騎乗するよう強く勧めたのだが…。
領地にある小さな商店街。
唯一と言っていい色んな店舗が集まっている区画は王都とは人の多さが違った。
「うわぁ。今日は人がいっぱいだわ」
「え?閑散としてないか?」
トリミング号とグルーミング号を預り所に預けて商店街を見てみれば、チェサピックの目には人がまばらにしか見えない。夕食の食材などを購入する時間より早いからかと思ったが違った。
「あのね。王都は辻馬車とか座席が埋まったら満員とかでしょう?」
「そうだな」
「こっちは自分の座った隣に荷物が置けなかったら満員。膝の上にカバンを持つ場合は超満員。足元に荷物を置かなきゃいけない時は次の辻馬車を待つのよ」
ピレニーとチェサピックのように農耕馬や馬車を引く仕事をする為ではない馬を所有しているのは領主であるモコ伯爵くらい。どうりで人が立ち止まってこちらを見ているはずだ。
「騎乗しているとまるでお立ち台に立った気分になるな」
「だから歩いていくと言ったのよ?目立つじゃない」
意図せずに注目を浴びてしまったのにはもう一つ訳があった。
「こんなに近い場所に商店街があるとは思わなかったんだ」
田舎の領地は農地のある方に行けば農夫の住まう家が点在しているが、「街」と呼ばれる部分は流通の観点から集中している。
領主の屋敷から歩いて5分の所にある商店街。
馬で行くより歩いた方が早いし便利が良い事をチェサピックは知らなかった。
なんせ屋敷から出られるのは今日が初めて。
それまでホテイシメジの影響で床に臥せっていたのだ。荷馬車で運ばれてきた時は周りを見る余裕などまるでなかった。
チェサピックは寄合場にピレニーを送ると、時間を潰すために向かいにある本屋でポケット版キノコ図鑑を手に取った。
「お客さん、それは便利なんだが問題点があってね」
「問題点?掲載している種類も多いし良いと思うが」
「そうなんですけど、白黒なのでまず色が判らない。そんでもって防水加工をされてないので汗を掻くとインクが滲んでしまうんですよ」
まじまじとポケット版キノコ図鑑をもう一度見てみると、確かに手の平サイズで1ページに2つのキノコの特徴が描かれているのだが、挿絵も文字も紙に黒いインクで書いただけのもの。
――胸に汗を掻くのかな?――
剣の鍛錬などをする時は上半身は脱ぐので困った事に頭部から流れて来る汗しか認識をした事がないのでチェサピックは「大丈夫だろう」と思い、「気を付けておくよ」とキノコ図鑑を購入する事にした。
本屋を後にし、付近を見渡すと靴屋が目に入った。
――まだ時間はあるな――
寄合は1、2時間と聞いているが、本屋では15分も時間を潰せなかったチェサピックは先日贈った靴が全くピレニーのサイズに合わなかった事から、また靴を贈ろうと考えた。
「女性用の靴が欲しいんだが」
店の奥で木の靴を作るために木をくりぬいている店主に声を掛けたチェサピック。
「なんだい。嫁さんにか?」
「いや、妻ではないんだ。前に一度贈ったんだが13.5cmではないと言われたんだ」
「13.5cm・・・」
店主の顔が一瞬曇った。
そのサイズとなれば年齢的に言えば2歳前後。
そんな年齢の女児を「女性」と言うののかどうか。
「兄ちゃん。靴は合わない時には歩くのに支障が出るからな。一番は一緒に来てもらうのが一番いいんだが、無理そうなら足の裏の踵から指先までと、親指のすぐ下の広がった部分を測って来てくれると有難いんだがな」
「足の裏を測るのか・・・」
「まぁ靴を贈るってのは珍しいからな。普通は服とかにするんじゃないか?ほれ!向かいの服屋に行ってみなよ。ヒョウ柄とか最近入荷したらしいぞ」
図鑑でしか見たことがないヒョウ柄。
隣国の第2王都に近いこの地では流行が一番に取り入れられるのだと店主は言うのだが、ピレニーのヒョウ柄がどうも想像できない。
「ヒョウ柄・・・う~んヒョウ柄・・・」
「俺もちょっと驚いたんだが、雷娘の胸部分とパンツだけって言うのもあってな。女房があと35歳若かったら着てもらうんだが彼女に贈ってみたらどうだ?」
「胸部分とパンツだけ?!腹が冷えるじゃないか!」
そうは言いつつも気になったチェサピック。
向かいの服屋に行き、店頭に飾られている「雷娘コスチューム」を思わず手に取ってしまった。
が、如何せん。男には胸に当てる部分がどうなっているのかよく判らない。
明らかに胴回りよりも細い輪っかになった「ブラ」を手に取って真剣に悩むチェサピック。
――どうやって装着するんだ?――
その一点に限って考えているのだが、若い男性が「ブラ」を手に取って思案しているとどうしても周りの人たちの目が集まってしまう。
――そもそもでこれは人に魅せるものなのか?――
「店主、聞きたいんだがこれはいつ着用するんだ?」
御尤もな疑問だが、店主は「男性用のサイズはないんだ」とチェサピックに女装癖があり着用するのかと勘違いをされてしまった。
「違う!贈ろうと思っているんだ!」
汗が噴き出すチェサピック。そこに寄り合いが終わってやって来たピレニー。
「なんてものを買おうとしてるの!」
「い、いや、これはお前に贈ろうと思って!」
そこで過ちに気が付く。
田舎の商店街では服屋の店の中にも住み分けがある。
幾つも店を出しても賃料が払えないので、1つの店の中に子供用、女性用、男性用と分けられていて、チェサピックがいたのはマニア向けコーナー。
ふと見れば王冠は頭に載せていない女王様のコスチュームが目の前にあった。
勿論、馬用ではない鞭も添えられてセット販売されていたのだ。
耳を引っ張られて屋敷に戻ったチェサピック。
図鑑に防水機能がないと言うのは困りものだと実感した。
胸のポケットに入れたポケット版キノコ図鑑は搾れるほどに汗を含んでいたからである。
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