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第30話 ディララの疑念
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オルコット侯爵に諭されて、本宅の部屋に戻ってきたベルガシュはディララの前に片膝をついてディララの手を握った。
「ごめんよ。執務が上手く行かなくてイライラしていたんだ。ディララに当たるつもりは無かったんだ。本当にごめん。痛い所はないか?可愛い顔や手・・・ディララが泣くと俺も心が痛むのは判っていたのに」
「ベルガシュ・・・そうだったの?」
「うん、ごめんよ。ディララを世界で一番愛している。それに嘘はないんだ。でもほら…以前に手伝ってもらった事があっただろう?すごく助かって。甘えていたんだよ。だからディララがいない執務室の作業に苛立ってしまったんだ」
「言ってくれたらララ何時だってお手伝いするわ。でもお菓子を取りに行くとか言って・・・どうしてあんなに臭くなっちゃったの?」
「あぁ、海の向こうのシュールストレミングという缶詰を間違って開封してしまってね。ディララにこんな臭いを嗅がせることは出来ないと思って臭いを消そうとしたんだけど…まだ臭かったよね」
間違ってもヤギの唾液はシュールストレミングとは別物で同じではない。
ベルガシュの優しい言葉にディララは機嫌も直っていき、ぷぅと頬を膨らませて拗ねてみたりもした。
「でも浮気してた!あんなお母様よりも年上のっ!許せない!」
「あれは浮気じゃないんだ。俺は女性の扱い方が今でも判らないんだ。ディララのような女神に相応しいだろうかといつも悩んでいて、あの人は昔マナーの講師をしていたから何か教えを乞えないかと。でもあんな破廉恥な人間だとは思わなくて俺も驚いてたんだ」
「そうなのっ?!やだ・・・早とちりしちゃって…悪いことしちゃったわ」
「気にしなくていい。それだけディララが俺の事を・・・こんな失敗ばかりの俺の事をこんなに愛してくれているんだと思うと胸がいっぱいで…あぁ‥本当にダメな男だ。ディララにかける言葉も上手く言えないなんて」
ベルガシュの言葉に感極まったディララはベルガシュに抱き着き、何度も唇を重ねると流れのままにオルコット侯爵家に引っ越してきて初めて体も繋げた。
「避妊具・・・まだ必要なのぉ?」
「ディララとの子供は直ぐにでも欲しいさ。でも…ディララが子供に取られると思うと・・・ごめん。俺って心まで狭い嫌な男だな」
「ベルガシュっ!!そんなにララの事を好きなのっ?」
「当たり前だろ?ディララ以上の女性なんか存在しないよ。あぁでも困ったな」
「何が困るの?」
「年取って死んだとき、俺、神様にディララが欲しいと言われたら・・・喧嘩して地獄に落とされるかも知れない。ディララは間違いなく天国で花や鳥に囲まれるだろうから離れ離れになってしまう」
「そこまで私の事が好きなの?信じられない!!」
――嘘だからな。信じなくていいぞ?――
心の声を笑顔で奥に押し込んでベルガシュはディララの上に覆い被さった。
久しぶりの行為には太ってしまい運動不足のベルガシュも汗だく。
湯あみも気が向いた時にしか行わない2人。部屋の中は得も知れぬ臭いに満たされた。
そのまま何度も貪りあった2人。先に目を覚ましたのはディララ。
隣で眠るベルガシュの頬にかかった髪を指で掬い上げると、ディララは生まれたままの姿で部屋の中を歩いて、窓を開け、バルコニーに出た。
ハッキリ言ってディララには行為そのものが物足りなかった。
何度も何度も愛の言葉を囁かれた。それは嬉しいのだがディララは基本的に「嘘を吐く」人間。誰かに認めて欲しい、褒めて欲しい、自分だけを見て欲しいという承認欲求の塊で、気を引くためなら嘘を吐く事も自傷行為も厭わない。
だからベルガシュの言葉に「嘘」を感じ取ってしまった。
そして、3年前よりも感じない行為。ただ体を繋げれば満足するのではない。
何度も達したが、以前のような「感動」がなく、動物的に痙攣しただけのような達し。
時折行う湯あみでベルガシュの体を見ていたのだが、まじまじと見たのは久しぶりだった。だからなのか。プロポーション維持も怠らないディララはポッコリと出たベルガシュの下腹。
「まるで助べえオヤジじゃないの」
下生えが臍から陰部に向かって伸びている事にも疑問を感じた。
――体毛の手入れなんか当たり前なのにしてないなんて――
嫌な部分が目につけば気持ちが冷めてしまうのもごく当たり前。
しかし、ディララのベルガシュに対しての愛は大海よりも広く、海溝よりも深かった。
「まさか…あの女の趣味に合わせているんじゃないでしょうね」
月を見上げてギリっと唇を噛むディララ。
容姿の変貌も、未処理の体毛も、ただの処理的に感じる行為もディララには全てがベルガシュの浮気を感じさせるものだった。
女の影を感じれば排除すべく、ベルガシュを常に目の届く場所に置いておいた。
だが、ディララにも手が出せない場所がある。
義両親となるオルコット侯爵夫妻が住んでいる別邸。
アイリーンとの結婚はまだあと2年経たねば離縁とはならない。そのアイリーンを気に入っているオルコット侯爵夫妻。
人間は嘘を吐く時は聞かれていない事もペラペラとそれは雄弁に喋る。1つの事に3つも4つも付け加えるので話が長くなるのだ。
ディララはそれを知っているので、うっかり言いそうになるが敢えて誤魔化す事で口数を少なくしている。
ベルガシュが嘘を吐いているのは間違いない。
浮気相手は妻であるあの女だと信じてやまないディララ。
「あの女‥親を使ってベルガシュとヨリを戻そうなんて甘いのよ。ベルガシュも絆されちゃって。ホント。私がいないとダメな人なんだから。人の男に手を出そうなんて…あの女・・・絶対に許さない」
ブルッと体が震えたのは夜風に当たったからか。それとも‥‥。
ディララがベルガシュを始めて見たのは13歳の時だった。
一目見るなりベルガシュの美しさにディララは目も心も奪われた。
何人も恋人がいるという噂のベルガシュの隣には豊満な肢体を持った令嬢が侍っていた。
「子供は相手にしない」そんな話を聞いたディララは年齢を誤魔化すメイクをした。
18歳だと嘘を吐き、恋人の1人になったがベルガシュには自分だけを見て欲しくて他の恋人たちとの差別化を図るために1年と少しの間は絶対に体を許さなかった。
ベルガシュはすんでのところでスルリと逃げるディララに夢中になった。
「他の女と別れてくれないと嫌」自分以外の恋人と手を切らせた。
これでやっと手に入ったと思ったら、聞こえてきたのはベルガシュの結婚。
「妻になった女なんか興味ないよ。だからまだ会ってもいないんだ。俺にはディララだけだ。俺の妻になるのはディララだけだ」その言葉にディララは「勝った」とベルガシュに身を捧げた。
ベルガシュは女性経験は多かったが、ディララの破瓜の証には言葉を失っていた。
知っている男が自分だけ。ディララはベルガシュに言われるがままに「調教」されるふりをした。
ベルガシュ好みに「女」の成長を見せる事でベルガシュに主導権を握らせている風で、ディララが支配下に置く。
半年もすればベルガシュはディララの言いなりになった。
「結婚したいわ」ディララは年齢が足りていないので結婚は無理だというのは判っていたが、ベルガシュの家は侯爵家。伯爵家当主の父よりも権力がありどうとでもなる。そう考えていた。
場合によっては実質の女主人となって、ベルガシュの親が迎えた妻を虐め抜いて追い出せばいい。最終的に残るのは自分なのだから何の問題も無いと思っていた。
が、甘かった。侯爵家でも法は曲げられなかった。
想定外は何時だって起こるもの。
だから17歳になるまで実家で我慢をして、ようやく乗り込んできたのに…。
――きっと喧嘩ばかりだったからベルガシュも寂しかったのよ――
そうは思っても、ほんの一時でもベルガシュの心を奪った女は許せない。
寂しさを理由に手を出してしまったベルガシュにもお仕置きは必要である。
ふとディララは閃いた。
「いなければいいのよ。そう。そしてベルガシュにちょっかい出している他の女もいるかも知れない…。手を出せばこうなると無残な姿にしてやれば誰もベルガシュに手を出そうなんて思わないわ。ベルガシュだって私の愛の深さを本当に知る事にもなるし、WINWINじゃないの!私って冴えてるッ!!」
そうなれば後は一撃で仕留めるために動かねばならない。
部屋に戻ったディララはぐっすりと寝入るベルガシュの隣に体を滑り込ませた。
「愛しているわ。ベルガシュ・・・うふっ・・・可愛いっ」
涎の垂れた痕まで可愛く見えるのは愛すればこそ。
ディララはツンと鼻を突く臭いのするベルガシュの脇に顔を埋めて眠りについた。
「ごめんよ。執務が上手く行かなくてイライラしていたんだ。ディララに当たるつもりは無かったんだ。本当にごめん。痛い所はないか?可愛い顔や手・・・ディララが泣くと俺も心が痛むのは判っていたのに」
「ベルガシュ・・・そうだったの?」
「うん、ごめんよ。ディララを世界で一番愛している。それに嘘はないんだ。でもほら…以前に手伝ってもらった事があっただろう?すごく助かって。甘えていたんだよ。だからディララがいない執務室の作業に苛立ってしまったんだ」
「言ってくれたらララ何時だってお手伝いするわ。でもお菓子を取りに行くとか言って・・・どうしてあんなに臭くなっちゃったの?」
「あぁ、海の向こうのシュールストレミングという缶詰を間違って開封してしまってね。ディララにこんな臭いを嗅がせることは出来ないと思って臭いを消そうとしたんだけど…まだ臭かったよね」
間違ってもヤギの唾液はシュールストレミングとは別物で同じではない。
ベルガシュの優しい言葉にディララは機嫌も直っていき、ぷぅと頬を膨らませて拗ねてみたりもした。
「でも浮気してた!あんなお母様よりも年上のっ!許せない!」
「あれは浮気じゃないんだ。俺は女性の扱い方が今でも判らないんだ。ディララのような女神に相応しいだろうかといつも悩んでいて、あの人は昔マナーの講師をしていたから何か教えを乞えないかと。でもあんな破廉恥な人間だとは思わなくて俺も驚いてたんだ」
「そうなのっ?!やだ・・・早とちりしちゃって…悪いことしちゃったわ」
「気にしなくていい。それだけディララが俺の事を・・・こんな失敗ばかりの俺の事をこんなに愛してくれているんだと思うと胸がいっぱいで…あぁ‥本当にダメな男だ。ディララにかける言葉も上手く言えないなんて」
ベルガシュの言葉に感極まったディララはベルガシュに抱き着き、何度も唇を重ねると流れのままにオルコット侯爵家に引っ越してきて初めて体も繋げた。
「避妊具・・・まだ必要なのぉ?」
「ディララとの子供は直ぐにでも欲しいさ。でも…ディララが子供に取られると思うと・・・ごめん。俺って心まで狭い嫌な男だな」
「ベルガシュっ!!そんなにララの事を好きなのっ?」
「当たり前だろ?ディララ以上の女性なんか存在しないよ。あぁでも困ったな」
「何が困るの?」
「年取って死んだとき、俺、神様にディララが欲しいと言われたら・・・喧嘩して地獄に落とされるかも知れない。ディララは間違いなく天国で花や鳥に囲まれるだろうから離れ離れになってしまう」
「そこまで私の事が好きなの?信じられない!!」
――嘘だからな。信じなくていいぞ?――
心の声を笑顔で奥に押し込んでベルガシュはディララの上に覆い被さった。
久しぶりの行為には太ってしまい運動不足のベルガシュも汗だく。
湯あみも気が向いた時にしか行わない2人。部屋の中は得も知れぬ臭いに満たされた。
そのまま何度も貪りあった2人。先に目を覚ましたのはディララ。
隣で眠るベルガシュの頬にかかった髪を指で掬い上げると、ディララは生まれたままの姿で部屋の中を歩いて、窓を開け、バルコニーに出た。
ハッキリ言ってディララには行為そのものが物足りなかった。
何度も何度も愛の言葉を囁かれた。それは嬉しいのだがディララは基本的に「嘘を吐く」人間。誰かに認めて欲しい、褒めて欲しい、自分だけを見て欲しいという承認欲求の塊で、気を引くためなら嘘を吐く事も自傷行為も厭わない。
だからベルガシュの言葉に「嘘」を感じ取ってしまった。
そして、3年前よりも感じない行為。ただ体を繋げれば満足するのではない。
何度も達したが、以前のような「感動」がなく、動物的に痙攣しただけのような達し。
時折行う湯あみでベルガシュの体を見ていたのだが、まじまじと見たのは久しぶりだった。だからなのか。プロポーション維持も怠らないディララはポッコリと出たベルガシュの下腹。
「まるで助べえオヤジじゃないの」
下生えが臍から陰部に向かって伸びている事にも疑問を感じた。
――体毛の手入れなんか当たり前なのにしてないなんて――
嫌な部分が目につけば気持ちが冷めてしまうのもごく当たり前。
しかし、ディララのベルガシュに対しての愛は大海よりも広く、海溝よりも深かった。
「まさか…あの女の趣味に合わせているんじゃないでしょうね」
月を見上げてギリっと唇を噛むディララ。
容姿の変貌も、未処理の体毛も、ただの処理的に感じる行為もディララには全てがベルガシュの浮気を感じさせるものだった。
女の影を感じれば排除すべく、ベルガシュを常に目の届く場所に置いておいた。
だが、ディララにも手が出せない場所がある。
義両親となるオルコット侯爵夫妻が住んでいる別邸。
アイリーンとの結婚はまだあと2年経たねば離縁とはならない。そのアイリーンを気に入っているオルコット侯爵夫妻。
人間は嘘を吐く時は聞かれていない事もペラペラとそれは雄弁に喋る。1つの事に3つも4つも付け加えるので話が長くなるのだ。
ディララはそれを知っているので、うっかり言いそうになるが敢えて誤魔化す事で口数を少なくしている。
ベルガシュが嘘を吐いているのは間違いない。
浮気相手は妻であるあの女だと信じてやまないディララ。
「あの女‥親を使ってベルガシュとヨリを戻そうなんて甘いのよ。ベルガシュも絆されちゃって。ホント。私がいないとダメな人なんだから。人の男に手を出そうなんて…あの女・・・絶対に許さない」
ブルッと体が震えたのは夜風に当たったからか。それとも‥‥。
ディララがベルガシュを始めて見たのは13歳の時だった。
一目見るなりベルガシュの美しさにディララは目も心も奪われた。
何人も恋人がいるという噂のベルガシュの隣には豊満な肢体を持った令嬢が侍っていた。
「子供は相手にしない」そんな話を聞いたディララは年齢を誤魔化すメイクをした。
18歳だと嘘を吐き、恋人の1人になったがベルガシュには自分だけを見て欲しくて他の恋人たちとの差別化を図るために1年と少しの間は絶対に体を許さなかった。
ベルガシュはすんでのところでスルリと逃げるディララに夢中になった。
「他の女と別れてくれないと嫌」自分以外の恋人と手を切らせた。
これでやっと手に入ったと思ったら、聞こえてきたのはベルガシュの結婚。
「妻になった女なんか興味ないよ。だからまだ会ってもいないんだ。俺にはディララだけだ。俺の妻になるのはディララだけだ」その言葉にディララは「勝った」とベルガシュに身を捧げた。
ベルガシュは女性経験は多かったが、ディララの破瓜の証には言葉を失っていた。
知っている男が自分だけ。ディララはベルガシュに言われるがままに「調教」されるふりをした。
ベルガシュ好みに「女」の成長を見せる事でベルガシュに主導権を握らせている風で、ディララが支配下に置く。
半年もすればベルガシュはディララの言いなりになった。
「結婚したいわ」ディララは年齢が足りていないので結婚は無理だというのは判っていたが、ベルガシュの家は侯爵家。伯爵家当主の父よりも権力がありどうとでもなる。そう考えていた。
場合によっては実質の女主人となって、ベルガシュの親が迎えた妻を虐め抜いて追い出せばいい。最終的に残るのは自分なのだから何の問題も無いと思っていた。
が、甘かった。侯爵家でも法は曲げられなかった。
想定外は何時だって起こるもの。
だから17歳になるまで実家で我慢をして、ようやく乗り込んできたのに…。
――きっと喧嘩ばかりだったからベルガシュも寂しかったのよ――
そうは思っても、ほんの一時でもベルガシュの心を奪った女は許せない。
寂しさを理由に手を出してしまったベルガシュにもお仕置きは必要である。
ふとディララは閃いた。
「いなければいいのよ。そう。そしてベルガシュにちょっかい出している他の女もいるかも知れない…。手を出せばこうなると無残な姿にしてやれば誰もベルガシュに手を出そうなんて思わないわ。ベルガシュだって私の愛の深さを本当に知る事にもなるし、WINWINじゃないの!私って冴えてるッ!!」
そうなれば後は一撃で仕留めるために動かねばならない。
部屋に戻ったディララはぐっすりと寝入るベルガシュの隣に体を滑り込ませた。
「愛しているわ。ベルガシュ・・・うふっ・・・可愛いっ」
涎の垂れた痕まで可愛く見えるのは愛すればこそ。
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