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シルビアはサバをよむ
シルビア(自称23)
今更であるが、シルビアには【家名】などというものはない。
名前も、本人がそう言うのでシルビアとなっているがそれが本名であるかは本人のみぞ知る。
11歳の時に、地方にある男爵家の分家の娘が嫁いだ夫の従姉妹が嫁いだ別の男爵家の屋敷の前にシルビアは立っていた。
①王都にある男爵家
②地方にあるその男爵家の分家
③その分家の娘が嫁いだ先の男爵家もシルビアとは全く血縁関係はない。
3つとも男爵家なので面倒である。
申し訳ないが①、②、③と番号を振らせてもらうのを許して頂きたい。
念のために調べては見たものの、シルビアを知る領民はいなかった。
おそらくはその数日前に各国を転々としている【流しの娼婦】がこの領地を通過したため、そこから逃げ出したのだろうと誰もが言った。
しかし年齢は自称11歳。まともに食事はしていない体は痩せているし背も低い。
着ている服はシラミだらけ。
この国では12歳未満は保護の対象となっているため先ずは③の男爵家が保護をした。
「使用人になら育てられるんじゃないか?」
と掃除や洗濯は人が足りていたため厨房で手伝いをする事になった。
だが、値の張る食材を勝手に調理して「まかないでしょう?」と食い漁るため③の男爵は困ってしまった。
③の男爵は半年でお手上げとなり、②の男爵に救いを求めた。
そこでは掃除をする使用人が高齢で引退をしたため枠があった。
だが、手癖の悪いシルビアは夫人の宝飾品や当主のへそくりを盗み、夜な夜な遊びまわった。
②の男爵の元で半年かけて覚えたのは「床を拭くにはモップを使う」程度である。
現行犯で捕まえて憲兵に引き渡そうとしたが、トンデモナイ事を言い出す。
「本当は10歳だったのに、11歳ってされたの」
そう。逮捕された時点で当初申告していた年齢からプラス1歳で12歳。
牢にもいれる事の出来る年齢になっていたシルビアは元々の年齢が違うのだと言った。
1年前よりは肉付きも良くなり、健康状態もすこぶる良好。
どう見ても【最初の年齢の11歳がおかしいのでは?】と思うほどの見た目である。
15,16歳にしか見えないのだが、確かめるすべがない。
【幼く見える16歳と老けて見える11歳】
さぁ!あなたはどっち!?
関口●氏と三宅●司氏が手を広げて回答を待っている心境だ。
こんな事で前科を付けるのはごめんである。②の男爵は石橋を叩き11歳を選択した。
勿論不本意であるが調べた結果11歳でしたー!っとされたら保護法違反である。
逆に16歳だけど保護しましたというのは罪には問われないからだ。
しかし、兎にも角にも【手癖が悪い】のは屋敷に置いておけない。
そこで①の男爵に相談をする。①の男爵であれば敷地内に使用人専用の棟がある。
ひとつ屋根の下で廊下で繋がっている田舎の屋敷とは造りが違うのである。
①の男爵家では侍女頭を筆頭にヒエラルキーが完成していた。
シルビアは手癖の悪さを封印しなければならなくなった。
金目のものを盗ろうにも、任されているのは厩舎と下水室である。
【ウン】はあっても【金】はない場所だった。
そこそこの下積み経験があれば王宮では広く【侍女見習い】を募集している。
主に、子爵、男爵、そして平民の子が申し込むのである。
試験は至って簡単。【名前が言えるかどうか】である。
【あなたのお名前は?】【シルビアです】 はい!合格!
この試験の合格率はほぼ100%である。
【ほぼ!?】 驚いてはいけない。そして【ほぼ】であって【ボーボボ】ではない。
落ちる者もいるのである。どんな試験でもそんなものである。
そんなのでいいのか?と思うほどだが、【それでいいのだ~】である。
平民は学問を学んでいないので文字の読み書きができない。
問われたのが誰の名前なのかを理解し回答するのが試験なのである。
この試験はクラリスも受けている。
ただそこからが違うのである。やる気のあるものはそこから昇格試験にチャレンジをして成り上がっていく。
間違ってはいけない。
乗ってくれ!ハァーハァー!ではない。それは最高峰に位置する。
昇格試験で成り上がるにも頭打ちがあるが自身でタオルを放り投げる事は出来ないのだ。
むしろ、タオルを投げるのは他者による試合続行不可能を意味してしまう。
何処かの金持ちジジィなどへの結婚が決まって強制送還を示唆するものだ。
その試験に合格したシルビアは王宮で働き始める。
最初の半年は、【広すぎる庭の掃除】である。庭と言って侮るなかれ。
足元は土だけとは限らない。石張りもあればウッドデッキもある。レンガを敷いている場所もある。
滅多に使わないガゼボなどはそれでも腕の見せ所である。
時折すれ違う文官、次官、官僚などへの挨拶や案内なども兼ねている。
問題なしと判断をされれば内部の清掃業務や案内業務へと移行する。
クラリスは1カ月ほどで内部に移行したがシルビアが行けたのは4年目である。
そして半年ほど経ったときに、どうしても人手が足らず【何もするな。トレーを持って立っていろ】と言われた夜会でニルスと出会った。
シルビアはいつも思っていた。
【なんで働かなくちゃいけないの?】
田舎の③の男爵家の前にいた時、実年齢は【14歳】だったがそろそろ客を取らされると聞いて逃げ出したのだ。この国では12歳になっていると保護をしてもらえない。なのでサバを読んだ。
②の男爵の元に行った時は【実年齢15歳・詐称年齢12歳】だが、12歳では放り出されるとまたサバを読んだ。
金目のものを盗んでは換金し遊びまわり、初体験も早々に済ませている。
①の男爵の元で働いた後、王宮に行った時は【23歳】かなり18歳とサバを読むのに苦労をした。
だが庭掃除をしていれば3食付で寮もある。その上給料まで貰えるのだ。
早いうちに男を捕まえて楽な生活をしなければ!っと夜な夜な寮を抜け出し遊びまわる。
しかし!4年経ち【実年齢27歳・詐称年齢22歳】になったシルビアは現実を知る。
イイ男はもう売れているか予約済みなのである。
その辺で手を打つか…と考えていた時に子爵子息であるニルスと知り合った。
少々爵位は低いけれど爵位は爵位。数年後にはニルスの父が引退すれば【子爵婦人】
がっつりと食らいついたシルビアはニルスを体を使って落としていく。
ニルスの貯金通帳を見た時は聊か少ないかと思ったが23歳にしては貯めている方だ。
まぁ、自分には貯金どころか少し借金もあるし借金がないと言う事は借りられるという事だ。
これから先は毎月貯金に回す額を減らせば遊んで暮らせる!
松明でもあれば両手で振り回し踊り出すのに!
妊娠が判った時は小躍りをしてしまった。
途中でニルスが同期のクラリスの恋人だと知った時は天にも昇る気持ち!
ここ数年は勤務場所が違うので姿を見る事すらなかったが噂は聞こえてくる。
どんなに上司に褒められても、恋人がいなければ嫁にも行けないのだ。
ちょっとした意地悪もしてみたくなるのは仕方ないとニヤリ。
【付き合ってる期間なら別れろと言われるかもしれない。結婚してれば大丈夫!】
なので、クラリスには結婚後に報告をしようとニルスに持ちかけた。
シルビアにベタ惚れのニルスはその案に乗った。
そして男爵家では本当は全く関係ないただ保護しただけの子だと言う事がバレるかと冷や汗をかいたが、男爵の言い回しにニルスは気がつかない。
男爵と打ち合わせをした訳でもないが、なんて気が利く人なんだろうと感謝をした。
ニルスの家では【夫婦の邪魔になってはいけない】と新しい世帯となるための手続きまでしてくれる。
至れり尽くせりの上に、帰る時は総出で手を振ってくれた。
少々クラリスがあっさりしていたが、シルビアは自分が【勝ち組】だと疑わない。
だが‥‥翌月になってニルスが肩を落として帰宅をしてきた。
「どうしたの?」
「うーん…問い合わせては見るけど爵位がない者は第5騎士団へって今日辞令が出たんだ」
「いいじゃない。騎士団は騎士団なんでしょう?」
「そうなんだけど‥‥」
「それより夕食!今日は大通りに新しく出来たレストランに行きたいわ」
「えっ?‥‥ちょっと待って…」
財布を覗き込むニルス。ちらりと覗けば2万ほど入っている。
少し考えてニルスは「行こうか」と言い、2人はレストランに出かけた。
シルビアは知らなかった。
ニルスはもう子爵家とは何の関係もない平民で、第五騎士団は基本給が半額になる事を。
ニルスは知らなかった。
シルビアが28歳で借金持ち。仕事はまだ侍女見習いでその給料が10万もないのに浪費癖が酷い事を。
2人は家を出て急な傾斜の坂道をゆっくり歩いていく。
ニルスもシルビアもまだ気がつかなかった。
下っているのはその歩いている坂道以外に人生も!と言う事に。
今更であるが、シルビアには【家名】などというものはない。
名前も、本人がそう言うのでシルビアとなっているがそれが本名であるかは本人のみぞ知る。
11歳の時に、地方にある男爵家の分家の娘が嫁いだ夫の従姉妹が嫁いだ別の男爵家の屋敷の前にシルビアは立っていた。
①王都にある男爵家
②地方にあるその男爵家の分家
③その分家の娘が嫁いだ先の男爵家もシルビアとは全く血縁関係はない。
3つとも男爵家なので面倒である。
申し訳ないが①、②、③と番号を振らせてもらうのを許して頂きたい。
念のために調べては見たものの、シルビアを知る領民はいなかった。
おそらくはその数日前に各国を転々としている【流しの娼婦】がこの領地を通過したため、そこから逃げ出したのだろうと誰もが言った。
しかし年齢は自称11歳。まともに食事はしていない体は痩せているし背も低い。
着ている服はシラミだらけ。
この国では12歳未満は保護の対象となっているため先ずは③の男爵家が保護をした。
「使用人になら育てられるんじゃないか?」
と掃除や洗濯は人が足りていたため厨房で手伝いをする事になった。
だが、値の張る食材を勝手に調理して「まかないでしょう?」と食い漁るため③の男爵は困ってしまった。
③の男爵は半年でお手上げとなり、②の男爵に救いを求めた。
そこでは掃除をする使用人が高齢で引退をしたため枠があった。
だが、手癖の悪いシルビアは夫人の宝飾品や当主のへそくりを盗み、夜な夜な遊びまわった。
②の男爵の元で半年かけて覚えたのは「床を拭くにはモップを使う」程度である。
現行犯で捕まえて憲兵に引き渡そうとしたが、トンデモナイ事を言い出す。
「本当は10歳だったのに、11歳ってされたの」
そう。逮捕された時点で当初申告していた年齢からプラス1歳で12歳。
牢にもいれる事の出来る年齢になっていたシルビアは元々の年齢が違うのだと言った。
1年前よりは肉付きも良くなり、健康状態もすこぶる良好。
どう見ても【最初の年齢の11歳がおかしいのでは?】と思うほどの見た目である。
15,16歳にしか見えないのだが、確かめるすべがない。
【幼く見える16歳と老けて見える11歳】
さぁ!あなたはどっち!?
関口●氏と三宅●司氏が手を広げて回答を待っている心境だ。
こんな事で前科を付けるのはごめんである。②の男爵は石橋を叩き11歳を選択した。
勿論不本意であるが調べた結果11歳でしたー!っとされたら保護法違反である。
逆に16歳だけど保護しましたというのは罪には問われないからだ。
しかし、兎にも角にも【手癖が悪い】のは屋敷に置いておけない。
そこで①の男爵に相談をする。①の男爵であれば敷地内に使用人専用の棟がある。
ひとつ屋根の下で廊下で繋がっている田舎の屋敷とは造りが違うのである。
①の男爵家では侍女頭を筆頭にヒエラルキーが完成していた。
シルビアは手癖の悪さを封印しなければならなくなった。
金目のものを盗ろうにも、任されているのは厩舎と下水室である。
【ウン】はあっても【金】はない場所だった。
そこそこの下積み経験があれば王宮では広く【侍女見習い】を募集している。
主に、子爵、男爵、そして平民の子が申し込むのである。
試験は至って簡単。【名前が言えるかどうか】である。
【あなたのお名前は?】【シルビアです】 はい!合格!
この試験の合格率はほぼ100%である。
【ほぼ!?】 驚いてはいけない。そして【ほぼ】であって【ボーボボ】ではない。
落ちる者もいるのである。どんな試験でもそんなものである。
そんなのでいいのか?と思うほどだが、【それでいいのだ~】である。
平民は学問を学んでいないので文字の読み書きができない。
問われたのが誰の名前なのかを理解し回答するのが試験なのである。
この試験はクラリスも受けている。
ただそこからが違うのである。やる気のあるものはそこから昇格試験にチャレンジをして成り上がっていく。
間違ってはいけない。
乗ってくれ!ハァーハァー!ではない。それは最高峰に位置する。
昇格試験で成り上がるにも頭打ちがあるが自身でタオルを放り投げる事は出来ないのだ。
むしろ、タオルを投げるのは他者による試合続行不可能を意味してしまう。
何処かの金持ちジジィなどへの結婚が決まって強制送還を示唆するものだ。
その試験に合格したシルビアは王宮で働き始める。
最初の半年は、【広すぎる庭の掃除】である。庭と言って侮るなかれ。
足元は土だけとは限らない。石張りもあればウッドデッキもある。レンガを敷いている場所もある。
滅多に使わないガゼボなどはそれでも腕の見せ所である。
時折すれ違う文官、次官、官僚などへの挨拶や案内なども兼ねている。
問題なしと判断をされれば内部の清掃業務や案内業務へと移行する。
クラリスは1カ月ほどで内部に移行したがシルビアが行けたのは4年目である。
そして半年ほど経ったときに、どうしても人手が足らず【何もするな。トレーを持って立っていろ】と言われた夜会でニルスと出会った。
シルビアはいつも思っていた。
【なんで働かなくちゃいけないの?】
田舎の③の男爵家の前にいた時、実年齢は【14歳】だったがそろそろ客を取らされると聞いて逃げ出したのだ。この国では12歳になっていると保護をしてもらえない。なのでサバを読んだ。
②の男爵の元に行った時は【実年齢15歳・詐称年齢12歳】だが、12歳では放り出されるとまたサバを読んだ。
金目のものを盗んでは換金し遊びまわり、初体験も早々に済ませている。
①の男爵の元で働いた後、王宮に行った時は【23歳】かなり18歳とサバを読むのに苦労をした。
だが庭掃除をしていれば3食付で寮もある。その上給料まで貰えるのだ。
早いうちに男を捕まえて楽な生活をしなければ!っと夜な夜な寮を抜け出し遊びまわる。
しかし!4年経ち【実年齢27歳・詐称年齢22歳】になったシルビアは現実を知る。
イイ男はもう売れているか予約済みなのである。
その辺で手を打つか…と考えていた時に子爵子息であるニルスと知り合った。
少々爵位は低いけれど爵位は爵位。数年後にはニルスの父が引退すれば【子爵婦人】
がっつりと食らいついたシルビアはニルスを体を使って落としていく。
ニルスの貯金通帳を見た時は聊か少ないかと思ったが23歳にしては貯めている方だ。
まぁ、自分には貯金どころか少し借金もあるし借金がないと言う事は借りられるという事だ。
これから先は毎月貯金に回す額を減らせば遊んで暮らせる!
松明でもあれば両手で振り回し踊り出すのに!
妊娠が判った時は小躍りをしてしまった。
途中でニルスが同期のクラリスの恋人だと知った時は天にも昇る気持ち!
ここ数年は勤務場所が違うので姿を見る事すらなかったが噂は聞こえてくる。
どんなに上司に褒められても、恋人がいなければ嫁にも行けないのだ。
ちょっとした意地悪もしてみたくなるのは仕方ないとニヤリ。
【付き合ってる期間なら別れろと言われるかもしれない。結婚してれば大丈夫!】
なので、クラリスには結婚後に報告をしようとニルスに持ちかけた。
シルビアにベタ惚れのニルスはその案に乗った。
そして男爵家では本当は全く関係ないただ保護しただけの子だと言う事がバレるかと冷や汗をかいたが、男爵の言い回しにニルスは気がつかない。
男爵と打ち合わせをした訳でもないが、なんて気が利く人なんだろうと感謝をした。
ニルスの家では【夫婦の邪魔になってはいけない】と新しい世帯となるための手続きまでしてくれる。
至れり尽くせりの上に、帰る時は総出で手を振ってくれた。
少々クラリスがあっさりしていたが、シルビアは自分が【勝ち組】だと疑わない。
だが‥‥翌月になってニルスが肩を落として帰宅をしてきた。
「どうしたの?」
「うーん…問い合わせては見るけど爵位がない者は第5騎士団へって今日辞令が出たんだ」
「いいじゃない。騎士団は騎士団なんでしょう?」
「そうなんだけど‥‥」
「それより夕食!今日は大通りに新しく出来たレストランに行きたいわ」
「えっ?‥‥ちょっと待って…」
財布を覗き込むニルス。ちらりと覗けば2万ほど入っている。
少し考えてニルスは「行こうか」と言い、2人はレストランに出かけた。
シルビアは知らなかった。
ニルスはもう子爵家とは何の関係もない平民で、第五騎士団は基本給が半額になる事を。
ニルスは知らなかった。
シルビアが28歳で借金持ち。仕事はまだ侍女見習いでその給料が10万もないのに浪費癖が酷い事を。
2人は家を出て急な傾斜の坂道をゆっくり歩いていく。
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