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#13 マティアスの事業計画
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フルボツ侯爵夫人の査定付き使用人リストから執事のレフリーと共に離れの使用人を選定しているとマティアスが離れを訪ねて来た。
「新発売だそうです。いやぁ若い女の子のエネルギーは凄い!焼き上がるまで2時間待ちとか平気で並んで待ってるんですよ」
「2時間も?」
「えぇ。中には開店待ちもした上に3回目を並んでるって子もいました。見た目も女の子に受けそうなケーキですけどもね」
マティアスが持ってきたケーキを切り分けて食べようとするとマティアスは小さめが良いと言う。甘いものは苦手なのだそうで、カカオ豆を炒って挽いた珈琲となら食べられると言いながらも流し込みに近い。
「流行っているとどんな戦略で販売しているんだろうって気になっちゃって。買わずに店を出るのも悪いし、食べ方もこんなですから作った人に申し訳ないなと思うんですけどもね」
「で?何か収穫は御座いましたの?」
「そうですね。敢えて行列を作らせている。そんな気がしました。人が並んでいると目を引きますから。正直な所、味より見た目。世の中必ずしも旨いものや便利なモノ、着心地が良い服が売れるわけじゃないですから何に対して金を払わせるか。で、このケーキは味より見た目かなと。おっと。それでですね、今日はただのご機嫌伺いではないんです。これを見てください」
マティアスが出してきたのは、新しい事業計画書。
「名付けまして。お料理も給仕も後片付けも全部お任せ!移動レストラン事業!」
<< 移動レストラン?! >>
「ケータリングってご存じですか?」
「えぇ。利用した事はないけれど知っていますわ」
マティアスは食器はそれなりの値段がする陶器製の皿をカバンから出してテーブルに置いた。当面の間はパーティなど人の集まる場をメインとして売り込みたいとヴァレリアに告げた。
「デリバリーは作った物を運んできてくれるだけ。確かに調理をしなくていいので便利ですけども、このケータリングと言うのは給仕やセッティング、後片付けも全て込みなんです」
「フェスティバルなんかの屋台で買った物を食べるフードスペースに似てますわね」
「そうですね。ですが屋台などの商品は食器代わりにしたものは廃棄出来るものが多いですよね。結果的に売れれば売れるほどゴミが出来てしまうし、必ずしも皆がそこで食べてくれるわけじゃない。でね、屋外とかいつもと違った場所で食べるからこそ美味しい。そういう感覚の中に、給仕のサービスが良ければってのもあると思うんです」
「確かに。感じのいい店員さんだと気持ち良く食べられるし、物を買う時もリップサービスとは判っていても買っちゃう時があるわ」
「実はこれって‥‥隣国の鉄道を利用してこの国の野菜など販路拡大を狙ってます」
マティアスは更に突拍子もない事を言い出した。
「鉄道はまだこの国に来ていませんが、隣国では53キロの区間に汽車が走っています。時間にして2時間弱。これから延伸していきますから100キロ区間、200キロ区間となった時に腹が減ると思うんです。汽車に乗る前に買ったものは冷めてますし、飲み物もぬるくなってる。この珈琲も温かいうちなら香りも楽しめるのに冷めてしまうと・・・ね?」
「なるほどね、私が残す2つの領の片方は隣国と隣同士。そこに鉄道を誘致する。それも狙いなのね?」
「判りました?そうなんです。昨年本物を見たんですが鉄道は凄いです。一度に100人、200人いやそれ以上を運ぶんです。馬車と違って馬の交換も必要がないですし、天候によって日程が左右される事も無い。何よりですよ?一度の大量の荷をあっという間に運べるんです」
それはヴァレリアも課題として残っていた。レナードも領地で採れる葉物野菜は隣の街までが限界。馬車の揺れで木箱に擦れて傷んでしまうし、隣の町でさえ早朝に出発して到着は日が落ちたころ。
売るのは翌日になってしまって半分以上に商品価値が無くなる。
だが、傷んでいないモノは高い価格で取引をされる。
痛みが少ないのは箱の中央部分。だが箱を大きくすれば確かに痛みのない野菜増える。その分傷んで廃棄する野菜も倍以上になってしまう。
色々と試行錯誤をしたのだが、距離と物量の問題は解決できなかった。
「鉄道ね。確かに誘致が出来れば大量にモノが運べるわ」
「だからケータリングなんです。その場で作り質の良いサービスで美味いものを提供する。食材がね、どんなに美味くても給仕する人の対応、食すまでの過程で物の価値が変わります。ケーキを買って来たでしょう?」
「えぇ、見栄えは良かったわ。ふふっ」
「そう、でももし僕が途中で箱を落としてたらグチャグチャです。見栄えが悪くあの味なら誰も2度目は買いません。給仕のサービスの質はあのケーキの見栄えなんです。それだけで商品価値があると思わせるサービスを伴ったケータリング。汽車の利用は富裕層が多いんです。ケータリングの目的は走っている汽車の中でこの国の野菜をメインにした料理を最高のサービスで提供する事です。物は良いんですからサービスなしでも僕は野菜は売れると確信しています」
「待って・・・その給仕・・・」
ヴァレリアはバサバサとフルボツ侯爵夫人の査定付き使用人リストを捲った。
レフリーと話をして、夫人の査定がEなのに仕事の出来栄えは問題ない。そういう使用人がC~E評価には多くいた。
「夫人の主観が入ってますからね。長く務めるモノにAが多いのはそれだけ夫人に取り入っている。そう考えても良いと思います」
確かに、アルフレードが声を荒げた時におろおろとする使用人が多く、臨機応変にその場を切り抜けられた使用人はあの場にはいなかった。貴族の使用人は主のお気に入りになれば表に出てきやすい。逆を言えば気に入られてなければ裏方ばかりと言う事。
「レフリー。このリストのC~E評価を受けている使用人。ここに面接に来るように伝えてくれない?」
「低評価の者ばかりをここに・・・で御座いますか?」
「全員じゃないけど。で、マティアスさん、腕の立つマナー講師いるかしら。後は職探しをしている意欲的な子」
「えぇ。いい講師いますよ。ただ厳しすぎて生徒がいませんけど。職探しをしている者は多いですね。皆大なり小なり勤め先に不満はありますがこの不況ですから辞めたら食っていけない。だから空きが出来ず日雇いで食いつないでいるものもいますから」
「お嬢様・・・何をされるつもりです?」
ヴァレリアはレフリーに向かって鼻をフンフン膨らませた。
「新発売だそうです。いやぁ若い女の子のエネルギーは凄い!焼き上がるまで2時間待ちとか平気で並んで待ってるんですよ」
「2時間も?」
「えぇ。中には開店待ちもした上に3回目を並んでるって子もいました。見た目も女の子に受けそうなケーキですけどもね」
マティアスが持ってきたケーキを切り分けて食べようとするとマティアスは小さめが良いと言う。甘いものは苦手なのだそうで、カカオ豆を炒って挽いた珈琲となら食べられると言いながらも流し込みに近い。
「流行っているとどんな戦略で販売しているんだろうって気になっちゃって。買わずに店を出るのも悪いし、食べ方もこんなですから作った人に申し訳ないなと思うんですけどもね」
「で?何か収穫は御座いましたの?」
「そうですね。敢えて行列を作らせている。そんな気がしました。人が並んでいると目を引きますから。正直な所、味より見た目。世の中必ずしも旨いものや便利なモノ、着心地が良い服が売れるわけじゃないですから何に対して金を払わせるか。で、このケーキは味より見た目かなと。おっと。それでですね、今日はただのご機嫌伺いではないんです。これを見てください」
マティアスが出してきたのは、新しい事業計画書。
「名付けまして。お料理も給仕も後片付けも全部お任せ!移動レストラン事業!」
<< 移動レストラン?! >>
「ケータリングってご存じですか?」
「えぇ。利用した事はないけれど知っていますわ」
マティアスは食器はそれなりの値段がする陶器製の皿をカバンから出してテーブルに置いた。当面の間はパーティなど人の集まる場をメインとして売り込みたいとヴァレリアに告げた。
「デリバリーは作った物を運んできてくれるだけ。確かに調理をしなくていいので便利ですけども、このケータリングと言うのは給仕やセッティング、後片付けも全て込みなんです」
「フェスティバルなんかの屋台で買った物を食べるフードスペースに似てますわね」
「そうですね。ですが屋台などの商品は食器代わりにしたものは廃棄出来るものが多いですよね。結果的に売れれば売れるほどゴミが出来てしまうし、必ずしも皆がそこで食べてくれるわけじゃない。でね、屋外とかいつもと違った場所で食べるからこそ美味しい。そういう感覚の中に、給仕のサービスが良ければってのもあると思うんです」
「確かに。感じのいい店員さんだと気持ち良く食べられるし、物を買う時もリップサービスとは判っていても買っちゃう時があるわ」
「実はこれって‥‥隣国の鉄道を利用してこの国の野菜など販路拡大を狙ってます」
マティアスは更に突拍子もない事を言い出した。
「鉄道はまだこの国に来ていませんが、隣国では53キロの区間に汽車が走っています。時間にして2時間弱。これから延伸していきますから100キロ区間、200キロ区間となった時に腹が減ると思うんです。汽車に乗る前に買ったものは冷めてますし、飲み物もぬるくなってる。この珈琲も温かいうちなら香りも楽しめるのに冷めてしまうと・・・ね?」
「なるほどね、私が残す2つの領の片方は隣国と隣同士。そこに鉄道を誘致する。それも狙いなのね?」
「判りました?そうなんです。昨年本物を見たんですが鉄道は凄いです。一度に100人、200人いやそれ以上を運ぶんです。馬車と違って馬の交換も必要がないですし、天候によって日程が左右される事も無い。何よりですよ?一度の大量の荷をあっという間に運べるんです」
それはヴァレリアも課題として残っていた。レナードも領地で採れる葉物野菜は隣の街までが限界。馬車の揺れで木箱に擦れて傷んでしまうし、隣の町でさえ早朝に出発して到着は日が落ちたころ。
売るのは翌日になってしまって半分以上に商品価値が無くなる。
だが、傷んでいないモノは高い価格で取引をされる。
痛みが少ないのは箱の中央部分。だが箱を大きくすれば確かに痛みのない野菜増える。その分傷んで廃棄する野菜も倍以上になってしまう。
色々と試行錯誤をしたのだが、距離と物量の問題は解決できなかった。
「鉄道ね。確かに誘致が出来れば大量にモノが運べるわ」
「だからケータリングなんです。その場で作り質の良いサービスで美味いものを提供する。食材がね、どんなに美味くても給仕する人の対応、食すまでの過程で物の価値が変わります。ケーキを買って来たでしょう?」
「えぇ、見栄えは良かったわ。ふふっ」
「そう、でももし僕が途中で箱を落としてたらグチャグチャです。見栄えが悪くあの味なら誰も2度目は買いません。給仕のサービスの質はあのケーキの見栄えなんです。それだけで商品価値があると思わせるサービスを伴ったケータリング。汽車の利用は富裕層が多いんです。ケータリングの目的は走っている汽車の中でこの国の野菜をメインにした料理を最高のサービスで提供する事です。物は良いんですからサービスなしでも僕は野菜は売れると確信しています」
「待って・・・その給仕・・・」
ヴァレリアはバサバサとフルボツ侯爵夫人の査定付き使用人リストを捲った。
レフリーと話をして、夫人の査定がEなのに仕事の出来栄えは問題ない。そういう使用人がC~E評価には多くいた。
「夫人の主観が入ってますからね。長く務めるモノにAが多いのはそれだけ夫人に取り入っている。そう考えても良いと思います」
確かに、アルフレードが声を荒げた時におろおろとする使用人が多く、臨機応変にその場を切り抜けられた使用人はあの場にはいなかった。貴族の使用人は主のお気に入りになれば表に出てきやすい。逆を言えば気に入られてなければ裏方ばかりと言う事。
「レフリー。このリストのC~E評価を受けている使用人。ここに面接に来るように伝えてくれない?」
「低評価の者ばかりをここに・・・で御座いますか?」
「全員じゃないけど。で、マティアスさん、腕の立つマナー講師いるかしら。後は職探しをしている意欲的な子」
「えぇ。いい講師いますよ。ただ厳しすぎて生徒がいませんけど。職探しをしている者は多いですね。皆大なり小なり勤め先に不満はありますがこの不況ですから辞めたら食っていけない。だから空きが出来ず日雇いで食いつないでいるものもいますから」
「お嬢様・・・何をされるつもりです?」
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