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第04話 なんで知ってるの?
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アリアが目を覚ましたのは実に50時間以上も爆睡を貪った後だった。
「ハッ!!ここ、どこ?!」
目が覚めると同時に今まで経験したことのない柔さのある寝具に、鼻腔を擽るのは残飯臭ではなく花の香り。明らかに現実離れしていることに気が付き、勢いよく上半身を起こした。
きょろきょろと見回すと間違いなくここはアリアが幼少期から住んでいる家ではないことが判る。
何故なら窓にあるカーテンは不用になった布を拾ってきて繕ったなんちゃってカーテンのはずなのに、少し開いた窓から吹き込む風にそよそよ揺れる布は「ワンピースにしたら何着作れるかな?」と服にも出来そうな布だし、ベッドボードには花の香を漂わせる香が焚かれているし、天井はところどころ空が見えて雨の日は雨の雫がセレナーデを奏でるはずなのに宗教画になっている。
戸惑っているアリアだったが、不意に聞こえてきた声に顔を向けた。
「お目覚めでございますか?ご気分は如何でしょう」
悪いはずがないのだけれど、こんな豪華な部屋に足を踏み入れたことも無いので心臓がバクバクして口から飛び出しそうですと正直に答えそうになってしまった。
「あのぅ、ここはどこでしょう?」
もしかしたら「天国ですよ」と告げられそうだなと思いつつアリアは問うた。
「ここはパミル侯爵家のタウンハウスです」
「パっ!パっ!パパパ・・・・」
「パミル侯爵家ですよ?でもここに当主はおりません。ここはエルフィン様が所有する物件なので」
「エルフィン・・・・(どこかで聞いたような)」
頭のどこかに記憶がある名前だけれど、誰だったか。アリアは思い出せず「うーん。うーん」寝台の上で唸った。
(だめ。全然思い出せない。聞いたことはある名前なんだけど)
パミル侯爵家は知っている。国内に5つある侯爵家の1つでアリア風に言えば「ビックリを超えたお金持ち」でもあるし、国防については国王よりも発言力のある家。
他の4つの侯爵家を束ねてもパミル家には敵わず、3つある公爵家と同等の権力のある家。
(そんな家になんで私、いるのぉぉ?!)
正直言って祖母を看取ったあたりから記憶も曖昧。眠気を冷水で顔を洗うことで飛ばし、それでも眠くなれば自分で自分を抓ったりの痛みで眠気を誤魔化しなんとか乗り切ってきた。
埋葬すらなんとなく覚えている程度。
その後がぷっつりと途切れてしまっていた。
「ところでアリア様はソラマメのスープはお好きですか?」
「え?・・・・はぃ?」
アリアは頭に疑問符が飛んだ。
ソラマメのスープについてではなく、目の前のメイド服を着た女性がアリアの名を呼んだことに。だ。
「今日はソラマメが大量に納品されたんです。なので料理長が腕を振るっているんです」
(それはいいとして、なんで私の名前を知ってるの?)
その答えをくれたのはメイド服の女性ではなく「目が覚めたか!」と遅れて部屋に入ってきた1人の男性だった。
「ハッ!!ここ、どこ?!」
目が覚めると同時に今まで経験したことのない柔さのある寝具に、鼻腔を擽るのは残飯臭ではなく花の香り。明らかに現実離れしていることに気が付き、勢いよく上半身を起こした。
きょろきょろと見回すと間違いなくここはアリアが幼少期から住んでいる家ではないことが判る。
何故なら窓にあるカーテンは不用になった布を拾ってきて繕ったなんちゃってカーテンのはずなのに、少し開いた窓から吹き込む風にそよそよ揺れる布は「ワンピースにしたら何着作れるかな?」と服にも出来そうな布だし、ベッドボードには花の香を漂わせる香が焚かれているし、天井はところどころ空が見えて雨の日は雨の雫がセレナーデを奏でるはずなのに宗教画になっている。
戸惑っているアリアだったが、不意に聞こえてきた声に顔を向けた。
「お目覚めでございますか?ご気分は如何でしょう」
悪いはずがないのだけれど、こんな豪華な部屋に足を踏み入れたことも無いので心臓がバクバクして口から飛び出しそうですと正直に答えそうになってしまった。
「あのぅ、ここはどこでしょう?」
もしかしたら「天国ですよ」と告げられそうだなと思いつつアリアは問うた。
「ここはパミル侯爵家のタウンハウスです」
「パっ!パっ!パパパ・・・・」
「パミル侯爵家ですよ?でもここに当主はおりません。ここはエルフィン様が所有する物件なので」
「エルフィン・・・・(どこかで聞いたような)」
頭のどこかに記憶がある名前だけれど、誰だったか。アリアは思い出せず「うーん。うーん」寝台の上で唸った。
(だめ。全然思い出せない。聞いたことはある名前なんだけど)
パミル侯爵家は知っている。国内に5つある侯爵家の1つでアリア風に言えば「ビックリを超えたお金持ち」でもあるし、国防については国王よりも発言力のある家。
他の4つの侯爵家を束ねてもパミル家には敵わず、3つある公爵家と同等の権力のある家。
(そんな家になんで私、いるのぉぉ?!)
正直言って祖母を看取ったあたりから記憶も曖昧。眠気を冷水で顔を洗うことで飛ばし、それでも眠くなれば自分で自分を抓ったりの痛みで眠気を誤魔化しなんとか乗り切ってきた。
埋葬すらなんとなく覚えている程度。
その後がぷっつりと途切れてしまっていた。
「ところでアリア様はソラマメのスープはお好きですか?」
「え?・・・・はぃ?」
アリアは頭に疑問符が飛んだ。
ソラマメのスープについてではなく、目の前のメイド服を着た女性がアリアの名を呼んだことに。だ。
「今日はソラマメが大量に納品されたんです。なので料理長が腕を振るっているんです」
(それはいいとして、なんで私の名前を知ってるの?)
その答えをくれたのはメイド服の女性ではなく「目が覚めたか!」と遅れて部屋に入ってきた1人の男性だった。
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