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第20話 妻が大好きな人にしか見えない
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酷い香りのする腐敗泥にエルフィンは半信半疑のまま。
説明を聞くよりも見たほうが早いとエルフィンはアリアを連れ出したが、未だに疑問符が飛ぶエルフィンにアリアは行動あるのみ!と靴を脱ぎ、ワンピースの裾をたくし上げて素足をなんと腐敗土の中に突っ込んだ。
「うわぁ・・いい感じにヌルヌルゥ!!」
歓声を上げるアリアとは真逆にエルフィンは予想もしなかったアリアの行動に慌てた。
「なっ!何してんだ!」
「何って…泥に足を突っ込んだんです」
「そんなのは見ればわかる!足が腐るぞ」
「腐りませんて。実はこの腐敗した状態が最高なんです。ほら、ワインも寝かせると美味しくなるって言うじゃないですか。このドロドロのヌルヌル。2年物ですよ?最高級品かも知れません」
ヌルヌル度合いを膝まで足を浸して喜ぶアリアをエルフィンは腋に手を突っ込むと「どりゃっ!」引き抜いたが勢い余って尻もちをついたついでに、アリアを後ろから座ったまま抱きしめる格好になってしまった。
書類上では妻でも世間一般の夫婦とは違う。
慌てて体を離そうとしたエルフィンだったがアリアは色恋には本当に疎く、関心がないよう。契約婚を言い出したのはエルフィン。
なのに気にもしていないアリア。
この現状がエルフィンを少し苛立たせた。
「あ~。折角のチャンスがぁ」
「チャンスってな!こんなところに足を突っ込むな!」
「何を言ってるんです。足を入れたから深さで確かめられたんですよ?」
「確かめた?何をだ」
「全体的に酷い香りなので判りにくいと思いますけど、底のほうは滑らかでした。おそらくですけど、火山灰を放り込みませんでした?だとしたら思っている以上の香りはしないと思います」
確かに消臭効果があると言われてエルフィンは火山灰を大量に買い付けて投入したがこの有様。
しかし、足を突っ込んだだけで火山灰を言い当てたアリアに驚いた。
「こんなに臭い香りが強いのにか!?」
「そうですね。向う脛のあたりは腐敗も最高潮なので一番臭いと思います。でも踝から下はなめらかでしたし香りは薄いかとっとっとっと…」
「御託はいいから!こっちにこい。洗ってやるから」
「洗う?このままでいいですよ」
「良くないッ!」
アリアに有無を言わせずエルフィンは馬車のステップにアリアを座らせると向かいに跪き、飲料用の水でアリアの足についた泥を洗い流し始めた。
様子を見ていた御者が膝が流れた水で濡れ、汚れるエルフィンに慌てて駆け寄った。
「旦那様。私がいたします」
ごく当たり前の事なのに交代する言葉に帰ってきたのはエルフィンの睨みだった。
「は?妻の足を他の男に触れさせる馬鹿が何処にいるッ」
「ですが…」
「ここはいいから!拭く物を持ってこい」
「はい」
契約婚であることはエルフィンの屋敷の人間は全員知っている。
勿論御者も知っているけれど、目の前のエルフィンの言動はなんだ??
(これじゃ嫁さんが大好きな夫にしか見えないんですけどー!)
御者の心の叫びをよそにエルフィンはアリアに問いかける。
「冷たくないか」
「全然?」
「そうか。こっちの足にも水を流すぞ」
「水が勿体ないです。水場まで歩きますからこのままでいいですよ」
「また汲めばいい。気にするな」
御者はアリアの足を丁寧に洗うエルフィンを見て「やれやれ」肩をすくめると距離を取った。
説明を聞くよりも見たほうが早いとエルフィンはアリアを連れ出したが、未だに疑問符が飛ぶエルフィンにアリアは行動あるのみ!と靴を脱ぎ、ワンピースの裾をたくし上げて素足をなんと腐敗土の中に突っ込んだ。
「うわぁ・・いい感じにヌルヌルゥ!!」
歓声を上げるアリアとは真逆にエルフィンは予想もしなかったアリアの行動に慌てた。
「なっ!何してんだ!」
「何って…泥に足を突っ込んだんです」
「そんなのは見ればわかる!足が腐るぞ」
「腐りませんて。実はこの腐敗した状態が最高なんです。ほら、ワインも寝かせると美味しくなるって言うじゃないですか。このドロドロのヌルヌル。2年物ですよ?最高級品かも知れません」
ヌルヌル度合いを膝まで足を浸して喜ぶアリアをエルフィンは腋に手を突っ込むと「どりゃっ!」引き抜いたが勢い余って尻もちをついたついでに、アリアを後ろから座ったまま抱きしめる格好になってしまった。
書類上では妻でも世間一般の夫婦とは違う。
慌てて体を離そうとしたエルフィンだったがアリアは色恋には本当に疎く、関心がないよう。契約婚を言い出したのはエルフィン。
なのに気にもしていないアリア。
この現状がエルフィンを少し苛立たせた。
「あ~。折角のチャンスがぁ」
「チャンスってな!こんなところに足を突っ込むな!」
「何を言ってるんです。足を入れたから深さで確かめられたんですよ?」
「確かめた?何をだ」
「全体的に酷い香りなので判りにくいと思いますけど、底のほうは滑らかでした。おそらくですけど、火山灰を放り込みませんでした?だとしたら思っている以上の香りはしないと思います」
確かに消臭効果があると言われてエルフィンは火山灰を大量に買い付けて投入したがこの有様。
しかし、足を突っ込んだだけで火山灰を言い当てたアリアに驚いた。
「こんなに臭い香りが強いのにか!?」
「そうですね。向う脛のあたりは腐敗も最高潮なので一番臭いと思います。でも踝から下はなめらかでしたし香りは薄いかとっとっとっと…」
「御託はいいから!こっちにこい。洗ってやるから」
「洗う?このままでいいですよ」
「良くないッ!」
アリアに有無を言わせずエルフィンは馬車のステップにアリアを座らせると向かいに跪き、飲料用の水でアリアの足についた泥を洗い流し始めた。
様子を見ていた御者が膝が流れた水で濡れ、汚れるエルフィンに慌てて駆け寄った。
「旦那様。私がいたします」
ごく当たり前の事なのに交代する言葉に帰ってきたのはエルフィンの睨みだった。
「は?妻の足を他の男に触れさせる馬鹿が何処にいるッ」
「ですが…」
「ここはいいから!拭く物を持ってこい」
「はい」
契約婚であることはエルフィンの屋敷の人間は全員知っている。
勿論御者も知っているけれど、目の前のエルフィンの言動はなんだ??
(これじゃ嫁さんが大好きな夫にしか見えないんですけどー!)
御者の心の叫びをよそにエルフィンはアリアに問いかける。
「冷たくないか」
「全然?」
「そうか。こっちの足にも水を流すぞ」
「水が勿体ないです。水場まで歩きますからこのままでいいですよ」
「また汲めばいい。気にするな」
御者はアリアの足を丁寧に洗うエルフィンを見て「やれやれ」肩をすくめると距離を取った。
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