25 / 32
未開の地・開拓?
しおりを挟む
いつもと変わらぬ毎日を過ごしておりましたが、お戻りになったアルベルト様が今日は頬を紅潮させておられます。聞けば、3連休が取れたとの事。
騎士のお仕事に休暇が明けて行かれだしてもう2カ月。結婚して3か月目で御座います。
お屋敷の使用人さんは5日働いて2日休みですが騎士のお仕事はそうでは御座いません。
一般騎士様は昼と夜の2交代制ではございますがアルベルト様のように役職がつくと基本は昼だけですが、お休みと言うのは申請をして認可を頂かねば休みなしです。
申請をしなければ年明けは1日から、年末は31日までと言う事で御座います。
勿論、働いた分はお給料に反映はされますが、当然疲れはたまります。
どうやら休暇の申請が認められようでございます。
「では、明日から3日お休みなのですね」
「そうだ。今夜からたっぷりと可愛がってやるからな」
「いえ。もう十分に可愛がって頂いております。今夜はマッサージを致しますわ」
「マッサージ…ほぐしてくれるのか」
「はい。使用人さんからイイ物も教えて頂き、昨日届いたところです」
この所、夜はお気に入り頂いたのかわたくしに乳首を掻いてもらうのがお気に入りのようです。
ですが、抓ってくれと言われた時は困りました。
色々と試していくと、爪で切れるかと思うくらいの力を込めて引くのが良いのだそうです。
暫くすると赤くなって触れると声をあげられてしまいますのでお舐めすると誤射をされます。
「爪という僕を困らせる武器を隠し持っていたとは…完敗だ」
いえ、爪は日常隠しておりませんので暗器では御座いません。
それにあまり伸びすぎると刺繍をしたり土いじりには支障も出るのですよ?
そういえばアルベルト様もわたくしの胸を舐めると蜜が溢れると言っておりました。
【誤射の夫婦】と囁かれないようにこの事は秘匿せねばなりません。
昨日届いた足つぼマット。歪な石がありその上を何往復かすると体に良いのだそうです。
「どうぞ。歩いてみてくださいませ」
「歩けばいいのか?」
「はい」
マットの上に1歩、そして次の足を進めると、ふらつかれております。
変ですわね。バランスボールではありませんのに。
「うごっ」「グゲッ」と小さく声を出され、口を真一文字に結び往路が終わります。
ですが、復路を行って頂けません。どうしたのでしょう?
「これは今後の課題にしたい。いいだろうか?」
「課題でございますか…」
アルベルト様は騎士、きっと何か鍛錬のよりよい方向性を足つぼマットで閃かれたのでしょう。
次に本日、使用人さん(勿論女性)に教えて頂いたマッサージをアルベルト様に施します。
お背中に馬乗りになるのは少々恥ずかしいのですが、横からですと力が入りません。
「あぁっ!どうして後ろ向きにも勃たないんだ!」
と仰られて、痛くない位置にご自分で敷きこんでおられます。
うつ伏せになって頂き、肩から腰に向けてゆっくりと押していくのです。
肩甲骨のあたりが気持ちよいらしく時折痛いと仰られますが直ぐに【もっと強くていい】と訂正をされるのです。痛いのに気持ちいいというアルベルト様。
お尻も太ももの付け根当たりは気持ちいいのだと使用人さんは仰っておりました。
グイッ!! 「ヒョヘェェッ!!」
グイィッ!!「ニャホハァッ!!」
北斗の拳の雑魚役でしたらおそらくは右に出る者はいないと思われる声をあげられます。
しかし…
「エトランゼッ…その…指が…指が…」
「指がどうされました?爪は切りましたが…」
「違うんだ。両手の4本の指がケツをあげるたびに横筋に当たるッ」
――横筋?よく当たる宝くじ売り場は御堂筋沿いではございますが――
すると、反転し何を思ったかM字開脚をされ、「横筋」はここだと説明をされておられます。
なるほど…そこに当たってしまうのですね。注意致しましょう。
マッサージを再開し、今度はおしりの切れ目を利用致します。
これでしたら「横筋」を刺激しませんので気持ちよくなられるでしょう。
しかし、使用人さんのお尻はぷにぷにでございましたが、男性のお尻は固いです。
少し手が痛くなり、思わず上下させる時に指先に力が入ってしまいます。
グイッ!! 「フアハァァン♡」
グイィッ! 「ニョアフォァン♡」
今度はちょっと違う声をあげられ始め、ハァハァと息も荒くなっております。
呼吸器を刺激するツボがあったのかしら?
「エトランゼッ‥‥もう…僕は…未開の地を開きたい!」
えっ?明治初期の南アメリカ開拓事業に参加されたいと?ですが…募集はしておりませんよ?
今度は四つん這いになられ、アルベルト様は両手でお尻を掴み広げられます。
――何故、わたくしに窄まりを全開にされておられるの?――
「あの、座薬を入れる必要はないと思いますが…痔でもないようですよ?」
「あぁぁっ…エトランゼにこんな所も見られてしまうなんてッ!」
――見られていると言いますか、見せてるんですよね?――
四つん這いになられておられるので、既に誤射をされた形跡が見えます。
アルベルト様は本当に我慢が出来ないのですね。そこも可愛く思えてしまいます。
「頼む‥‥見ないでくれ」
――ならお尻を突き出して広げるのをおやめくださいませ――
「アァァッ…ダメだ‥息を吹きかけてくれ…」
もう肯定と否定が混在しておりますよ?ダメと言いながらしてくれとは。
我儘なアルベルト様ですが、どちらを選択すればよろしいのでしょう。
「ふぅぅ」
「ヒョェェッ!!ウプッ…」
誤射をされ、お顔にかかったようです。ダメですよ。シーツで顔を拭いては。
そこはわたくしが寝る陣地でございます。乾くとぱりぱりで痛くなるのです。
「アル様、もうマッサージは終わりで御座います」
「嫌だ…尻を打ってくれ…頼むッ」
ペチン! 「ハウッ!!」
強く叩ける筈など御座いません。
ですが、そのまま突っ伏して痙攣をされておられます。
マッサージは眠くなってくると使用人さんは仰っておりましたが痙攣はどうなのでしょう。
「今日はアル様がこちらでお休みくださいませね」
誤射でベトベトの部分にはアルベルト様に寝て頂きます。
やはり寝ている時に湿り気があるのは気になります。
アルベルト様はぎゅぅっと抱きしめてくださいます。
冬なのでとても暖かく、ほどよく筋肉もありますので心地よい眠りに誘われていると。
「寝る前に…ちょっとだけで良いんだが」
「どうされました?」
「尻に‥‥指を入れて掻き混ぜてくれないか」
出来ない事はないと思いますがアルベルト様は大きな勘違いをされておられます。
妻としてそこは正すべきだとわたくしは苦言を申し上げたのです。
【その穴は出す所。入れるところでは御座いません】
座薬は高熱時の解熱で仕方なくですが、基本は何かを入れる場所では御座いません。
またもやシーツに包まり泣き出してしまわれました。
しかしわたくしも学習をするのです。人は考える葦なのです。
「アル様、おっぱいですわ」
「いいのか‥‥」
「ちょっとだけですよ?」
アルベルト様の乳首を吸ってあげるとご機嫌が直ります。
えぇ、わたくしは吸われるのではなく吸って差し上げるのです。
ふいに手帳が欲しくなります。アルベルト様の取り扱い説明書のような手帳。
少しだけアルベルト様が手帳に書きこんだ気持ちが判る気がいたしました。
2日目はお背中のマッサージ。ヒールで踏んでほしいと頼まれましたが申し訳ございません。お背中を踏むのは良いのですがわたくしのバランス感覚に問題が御座います。ご遠慮頂きました。
騎士のお仕事に休暇が明けて行かれだしてもう2カ月。結婚して3か月目で御座います。
お屋敷の使用人さんは5日働いて2日休みですが騎士のお仕事はそうでは御座いません。
一般騎士様は昼と夜の2交代制ではございますがアルベルト様のように役職がつくと基本は昼だけですが、お休みと言うのは申請をして認可を頂かねば休みなしです。
申請をしなければ年明けは1日から、年末は31日までと言う事で御座います。
勿論、働いた分はお給料に反映はされますが、当然疲れはたまります。
どうやら休暇の申請が認められようでございます。
「では、明日から3日お休みなのですね」
「そうだ。今夜からたっぷりと可愛がってやるからな」
「いえ。もう十分に可愛がって頂いております。今夜はマッサージを致しますわ」
「マッサージ…ほぐしてくれるのか」
「はい。使用人さんからイイ物も教えて頂き、昨日届いたところです」
この所、夜はお気に入り頂いたのかわたくしに乳首を掻いてもらうのがお気に入りのようです。
ですが、抓ってくれと言われた時は困りました。
色々と試していくと、爪で切れるかと思うくらいの力を込めて引くのが良いのだそうです。
暫くすると赤くなって触れると声をあげられてしまいますのでお舐めすると誤射をされます。
「爪という僕を困らせる武器を隠し持っていたとは…完敗だ」
いえ、爪は日常隠しておりませんので暗器では御座いません。
それにあまり伸びすぎると刺繍をしたり土いじりには支障も出るのですよ?
そういえばアルベルト様もわたくしの胸を舐めると蜜が溢れると言っておりました。
【誤射の夫婦】と囁かれないようにこの事は秘匿せねばなりません。
昨日届いた足つぼマット。歪な石がありその上を何往復かすると体に良いのだそうです。
「どうぞ。歩いてみてくださいませ」
「歩けばいいのか?」
「はい」
マットの上に1歩、そして次の足を進めると、ふらつかれております。
変ですわね。バランスボールではありませんのに。
「うごっ」「グゲッ」と小さく声を出され、口を真一文字に結び往路が終わります。
ですが、復路を行って頂けません。どうしたのでしょう?
「これは今後の課題にしたい。いいだろうか?」
「課題でございますか…」
アルベルト様は騎士、きっと何か鍛錬のよりよい方向性を足つぼマットで閃かれたのでしょう。
次に本日、使用人さん(勿論女性)に教えて頂いたマッサージをアルベルト様に施します。
お背中に馬乗りになるのは少々恥ずかしいのですが、横からですと力が入りません。
「あぁっ!どうして後ろ向きにも勃たないんだ!」
と仰られて、痛くない位置にご自分で敷きこんでおられます。
うつ伏せになって頂き、肩から腰に向けてゆっくりと押していくのです。
肩甲骨のあたりが気持ちよいらしく時折痛いと仰られますが直ぐに【もっと強くていい】と訂正をされるのです。痛いのに気持ちいいというアルベルト様。
お尻も太ももの付け根当たりは気持ちいいのだと使用人さんは仰っておりました。
グイッ!! 「ヒョヘェェッ!!」
グイィッ!!「ニャホハァッ!!」
北斗の拳の雑魚役でしたらおそらくは右に出る者はいないと思われる声をあげられます。
しかし…
「エトランゼッ…その…指が…指が…」
「指がどうされました?爪は切りましたが…」
「違うんだ。両手の4本の指がケツをあげるたびに横筋に当たるッ」
――横筋?よく当たる宝くじ売り場は御堂筋沿いではございますが――
すると、反転し何を思ったかM字開脚をされ、「横筋」はここだと説明をされておられます。
なるほど…そこに当たってしまうのですね。注意致しましょう。
マッサージを再開し、今度はおしりの切れ目を利用致します。
これでしたら「横筋」を刺激しませんので気持ちよくなられるでしょう。
しかし、使用人さんのお尻はぷにぷにでございましたが、男性のお尻は固いです。
少し手が痛くなり、思わず上下させる時に指先に力が入ってしまいます。
グイッ!! 「フアハァァン♡」
グイィッ! 「ニョアフォァン♡」
今度はちょっと違う声をあげられ始め、ハァハァと息も荒くなっております。
呼吸器を刺激するツボがあったのかしら?
「エトランゼッ‥‥もう…僕は…未開の地を開きたい!」
えっ?明治初期の南アメリカ開拓事業に参加されたいと?ですが…募集はしておりませんよ?
今度は四つん這いになられ、アルベルト様は両手でお尻を掴み広げられます。
――何故、わたくしに窄まりを全開にされておられるの?――
「あの、座薬を入れる必要はないと思いますが…痔でもないようですよ?」
「あぁぁっ…エトランゼにこんな所も見られてしまうなんてッ!」
――見られていると言いますか、見せてるんですよね?――
四つん這いになられておられるので、既に誤射をされた形跡が見えます。
アルベルト様は本当に我慢が出来ないのですね。そこも可愛く思えてしまいます。
「頼む‥‥見ないでくれ」
――ならお尻を突き出して広げるのをおやめくださいませ――
「アァァッ…ダメだ‥息を吹きかけてくれ…」
もう肯定と否定が混在しておりますよ?ダメと言いながらしてくれとは。
我儘なアルベルト様ですが、どちらを選択すればよろしいのでしょう。
「ふぅぅ」
「ヒョェェッ!!ウプッ…」
誤射をされ、お顔にかかったようです。ダメですよ。シーツで顔を拭いては。
そこはわたくしが寝る陣地でございます。乾くとぱりぱりで痛くなるのです。
「アル様、もうマッサージは終わりで御座います」
「嫌だ…尻を打ってくれ…頼むッ」
ペチン! 「ハウッ!!」
強く叩ける筈など御座いません。
ですが、そのまま突っ伏して痙攣をされておられます。
マッサージは眠くなってくると使用人さんは仰っておりましたが痙攣はどうなのでしょう。
「今日はアル様がこちらでお休みくださいませね」
誤射でベトベトの部分にはアルベルト様に寝て頂きます。
やはり寝ている時に湿り気があるのは気になります。
アルベルト様はぎゅぅっと抱きしめてくださいます。
冬なのでとても暖かく、ほどよく筋肉もありますので心地よい眠りに誘われていると。
「寝る前に…ちょっとだけで良いんだが」
「どうされました?」
「尻に‥‥指を入れて掻き混ぜてくれないか」
出来ない事はないと思いますがアルベルト様は大きな勘違いをされておられます。
妻としてそこは正すべきだとわたくしは苦言を申し上げたのです。
【その穴は出す所。入れるところでは御座いません】
座薬は高熱時の解熱で仕方なくですが、基本は何かを入れる場所では御座いません。
またもやシーツに包まり泣き出してしまわれました。
しかしわたくしも学習をするのです。人は考える葦なのです。
「アル様、おっぱいですわ」
「いいのか‥‥」
「ちょっとだけですよ?」
アルベルト様の乳首を吸ってあげるとご機嫌が直ります。
えぇ、わたくしは吸われるのではなく吸って差し上げるのです。
ふいに手帳が欲しくなります。アルベルト様の取り扱い説明書のような手帳。
少しだけアルベルト様が手帳に書きこんだ気持ちが判る気がいたしました。
2日目はお背中のマッサージ。ヒールで踏んでほしいと頼まれましたが申し訳ございません。お背中を踏むのは良いのですがわたくしのバランス感覚に問題が御座います。ご遠慮頂きました。
70
あなたにおすすめの小説
侍女から第2夫人、そして……
しゃーりん
恋愛
公爵家の2歳のお嬢様の侍女をしているルイーズは、酔って夢だと思い込んでお嬢様の父親であるガレントと関係を持ってしまう。
翌朝、現実だったと知った2人は親たちの話し合いの結果、ガレントの第2夫人になることに決まった。
ガレントの正妻セルフィが病弱でもう子供を望めないからだった。
一日で侍女から第2夫人になってしまったルイーズ。
正妻セルフィからは、娘を義母として可愛がり、夫を好きになってほしいと頼まれる。
セルフィの残り時間は少なく、ルイーズがやがて正妻になるというお話です。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
どなたか私の旦那様、貰って下さいませんか?
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
私の旦那様は毎夜、私の部屋の前で見知らぬ女性と情事に勤しんでいる、だらしなく恥ずかしい人です。わざとしているのは分かってます。私への嫌がらせです……。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
政略結婚で、離縁出来ないけど離縁したい。
無類の女好きの従兄の侯爵令息フェルナンドと伯爵令嬢のロゼッタは、結婚をした。毎晩の様に違う女性を屋敷に連れ込む彼。政略結婚故、愛妾を作るなとは思わないが、せめて本邸に連れ込むのはやめて欲しい……気分が悪い。
彼は所謂美青年で、若くして騎士団副長であり兎に角モテる。結婚してもそれは変わらず……。
ロゼッタが夜会に出れば見知らぬ女から「今直ぐフェルナンド様と別れて‼︎」とワインをかけられ、ただ立っているだけなのに女性達からは終始凄い形相で睨まれる。
居た堪れなくなり、広間の外へ逃げれば元凶の彼が見知らぬ女とお楽しみ中……。
こんな旦那様、いりません!
誰か、私の旦那様を貰って下さい……。
「今とっても幸せですの。ごめんあそばせ♡」 捨てられ者同士、溺れちゃうほど愛し合ってますのでお構いなく!
若松だんご
恋愛
「キサマとはやっていけない。婚約破棄だ。俺が愛してるのは、このマリアルナだ!」
婚約者である王子が開いたパーティ会場で。妹、マリアルナを伴って現れた王子。てっきり結婚の日取りなどを発表するのかと思っていたリューリアは、突然の婚約破棄、妹への婚約変更に驚き戸惑う。
「姉から妹への婚約変更。外聞も悪い。お前も噂に晒されて辛かろう。修道院で余生を過ごせ」
リューリアを慰めたり、憤慨することもない父。マリアルナが王子妃になることを手放しで喜んだ母。
二人は、これまでのリューリアの人生を振り回しただけでなく、これからの未来も勝手に決めて命じる。
四つ違いの妹。母によく似たかわいらしい妹が生まれ、母は姉であ、リューリアの育児を放棄した。
そんなリューリアを不憫に思ったのか、ただの厄介払いだったのか。田舎で暮らしていた祖母の元に預けられて育った。
両親から離れたことは寂しかったけれど、祖母は大切にしてくれたし、祖母の家のお隣、幼なじみのシオンと仲良く遊んで、それなりに楽しい幼少期だったのだけど。
「第二王子と結婚せよ」
十年前、またも家族の都合に振り回され、故郷となった町を離れ、祖母ともシオンとも別れ、未来の王子妃として厳しい教育を受けることになった。
好きになれそうにない相手だったけれど、未来の夫となる王子のために、王子に代わって政務をこなしていた。王子が遊び呆けていても、「男の人はそういうものだ」と文句すら言わせてもらえなかった。
そして、20歳のこの日。またも周囲の都合によって振り回され、周囲の都合によって未来まで決定されてしまった。
冗談じゃないわ。どれだけ人を振り回したら気が済むのよ、この人たち。
腹が立つけれど、どうしたらいいのかわからずに、従う道しか選べなかったリューリア。
せめて。せめて修道女として生きるなら、故郷で生きたい。
自分を大事にしてくれた祖母もいない、思い出だけが残る町。けど、そこで幼なじみのシオンに再会する。
シオンは、結婚していたけれど、奥さんが「真実の愛を見つけた」とかで、行方をくらましていて、最近ようやく離婚が成立したのだという。
真実の愛って、そんなゴロゴロ転がってるものなのかしら。そして、誰かを不幸に、悲しませないと得られないものなのかしら。
というか。真実もニセモノも、愛に真贋なんてあるのかしら。
捨てられた者同士。傷ついたもの同士。
いっしょにいて、いっしょに楽しんで。昔を思い出して。
傷を舐めあってるんじゃない。今を楽しみ、愛を、想いを育んでいるの。だって、わたしも彼も、幼い頃から相手が好きだったってこと、思い出したんだもの。
だから。
わたしたちの見つけた「真実の愛(笑)」、邪魔をしないでくださいな♡
出生の秘密は墓場まで
しゃーりん
恋愛
20歳で公爵になったエスメラルダには13歳離れた弟ザフィーロがいる。
だが実はザフィーロはエスメラルダが産んだ子。この事実を知っている者は墓場まで口を噤むことになっている。
ザフィーロに跡を継がせるつもりだったが、特殊な性癖があるのではないかという恐れから、もう一人子供を産むためにエスメラルダは25歳で結婚する。
3年後、出産したばかりのエスメラルダに自分の出生についてザフィーロが確認するというお話です。
代理で子を産む彼女の願いごと
しゃーりん
恋愛
クロードの婚約者は公爵令嬢セラフィーネである。
この結婚は王命のようなものであったが、なかなかセラフィーネと会う機会がないまま結婚した。
初夜、彼女のことを知りたいと会話を試みるが欲望に負けてしまう。
翌朝知った事実は取り返しがつかず、クロードの頭を悩ませるがもう遅い。
クロードが抱いたのは妻のセラフィーネではなくフィリーナという女性だった。
フィリーナは自分の願いごとを叶えるために代理で子を産むことになったそうだ。
願いごとが叶う時期を待つフィリーナとその願いごとが知りたいクロードのお話です。
氷の騎士様は実は太陽の騎士様です。
りつ
恋愛
イリスの婚約者は幼馴染のラファエルである。彼と結婚するまで遠い修道院の寄宿学校で過ごしていたが、十八歳になり、王都へ戻って来た彼女は彼と結婚できる事実に胸をときめかせていた。しかし両親はラファエル以外の男性にも目を向けるよう言い出し、イリスは戸惑ってしまう。
王女殿下や王太子殿下とも知り合い、ラファエルが「氷の騎士」と呼ばれていることを知ったイリス。離れている間の知らなかったラファエルのことを令嬢たちの口から聞かされるが、イリスは次第に違和感を抱き始めて……
※他サイトにも掲載しています
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました
大人になったオフェーリア。
ぽんぽこ狸
恋愛
婚約者のジラルドのそばには王女であるベアトリーチェがおり、彼女は慈愛に満ちた表情で下腹部を撫でている。
生まれてくる子供の為にも婚約解消をとオフェーリアは言われるが、納得がいかない。
けれどもそれどころではないだろう、こうなってしまった以上は、婚約解消はやむなしだ。
それ以上に重要なことは、ジラルドの実家であるレピード公爵家とオフェーリアの実家はたくさんの共同事業を行っていて、今それがおじゃんになれば、オフェーリアには補えないほどの損失を生むことになる。
その点についてすぐに確認すると、そういう所がジラルドに見離される原因になったのだとベアトリーチェは怒鳴りだしてオフェーリアに掴みかかってきた。
その尋常では無い様子に泣き寝入りすることになったオフェーリアだったが、父と母が設定したお見合いで彼女の騎士をしていたヴァレントと出会い、とある復讐の方法を思いついたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる