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第07話 勝手知ったるなんとやら
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ゼスト公爵家が開催する茶会まで2週間。
スナーチェの言葉は社交辞令と受け取っていたスカッドだったがそうではなかった。
3日後、前夜は友人に誘われて遅くまで繁華街で酒を飲んだ。
それまで休日と言えばヘリンの元に出向いていたが、へリンは馬車で半日の場所にある領地に行く用事があると言っていたのでスカッドは飲みの誘いに乗って昼前まで眠っていた。
「お待ちください!この先は!」
目は覚めたような覚めていないようなまどろみの中で、使用人達の声がスカッドを夢の世界からこちらの世界に引き戻した。
まだ起きるには早い時間。二日酔いで頭も痛いスカッドはもう一度眠ろうとしたのだが、勢いよく部屋の扉が開いた音に飛び起きた。
「もう!今、何時だと思っているの?お日様はとっくに大地を照らしてるのよ!
寝台の脇までやってきたスナーチェは仁王立ちになり、そう言い放つとスカッドが被っていた掛布を剥ぎ取った。下半身は帰ってきたまま靴だけを脱いでいる状態だったが上半身は裸。
気候は冬ではないと言っても、さっきまで掛布に覆われていた肌にヒンヤリした空気が触れて、肌寒くも感じたスカッドはブルッと1つ身震いした。
「なんだナチェか。部屋まで勝手に入って来るなよ」
「何言ってるのよ。指輪!買うんでしょ!私も選んであげるから!早く着替えなさいよ」
ドカリと寝台に腰を下ろしたスナーチェは幼い頃のように「起きないなら擽る」と指をクニクニ動かした。
「あ~。もうちょっと寝ようと思っていたのに」
「寝るのは夜でいいでしょ。買い物!行くわよ。って言うか…(ばふっ)」
スナーチェはスカッドの寝台に倒れ込み、スカッドの枕を引っ張り込むと「くっ!臭い」顔を歪めて言い放った。
スナーチェに悪気は全く無い。どちらかと言えば「女性的な意見」をスカッドに伝えることで改善すべき点を教えてあげよう。そんな気持ちからの行動だった。
まだ寝ていると断られても、「勝手知ったるなんとやら」で一緒に過ごした頃のように、この行動もお節介に過ぎない。
昔はこうやってスカッドやスペリアーズを叩き起こしていたし、スナーチェも2人に同じように起こされた。異性として見ていない相手だからこそ出来る事で、10歳になる前に王都を離れたスナーチェには中間が抜けているだけで過去と今を繋ぎ合わせただけ。そんな思いだった。
スカッドが着替えをしている間もスナーチェはスカッドの寝台に転がる。別室で待つという考えには至らない。何故なら過去にそんな事をした事がなく、こうやって待ったりするのが当たり前だった。
体や思考は大人になっても、「関係性」は頻繁に行き来をした4~7歳当時のままだった。
「朝食まだなんでしょう?」
「朝は食べない日が多いんだ。その分寝たいからさ」
「わー。不健康。朝食はしっかり取らなきゃ。婚約者の子に言われないの?」
「リンはそんな事言わないな。そもそも朝食をどうとか話をした事もない」
「婚約してるのに?カディさぁ…金目当てで狙われたんじゃないのぉ?」
中らずと雖も遠からず。ただ金目当てだったのはスナーチェの思いとは逆でゼスト公爵家だっただけだ。
着替えを終えたスカッドはスナーチェと共に貴族を相手に商売をしている宝飾品店に向かった。
「うわぁ。可愛い~。ねぇこれ見てよ。私の瞳の色と同じっ!」
選んであげると言った癖にスナーチェはショーケースに並ぶ宝飾品に歓声をあげてスカッドの相手どころではない。スカッドはスカッドで、店主が「買い付けになる」けれどスカッドが望んだ石が手に入るとの言葉に聞き入っていた。
「では、買い付けが出来た時、石の加工する前に見せて欲しいんだが」
「構いませんよ。もしお気に召さなければそれはそれでこちらも売れるように加工をするだけですので手付なども頂きません」
「そんなに透き通った青があったんだなぁ」
「宝飾品の原石は大きさ、状態を問わずなら毎日出荷されてますが、お眼鏡に適うものはなかなか。ですが早馬で届いた知らせに寄ればかなり上質なものが出たと」
「そうか。前回見送った甲斐があ――」
「ねぇっ!見てよ。超~カワイイ!」
店主とスカッドの会話に割り言ったスナーチェは店員の「お手に取ってみますか?」のセールストークに乗ってショーケースからルビーのついたネックレスを試着していた。
「ナチェ、今大事な話をしてんだけど」
「判ってるって。で?決まったの?」
「本決まりではないけど候補を取り寄せてもらえる事になった」
「ほっらぁ!やっぱり私と来て良かったじゃないのぉ~」
全くスナーチェは選んでもいない。いや、スナーチェが選んだのはスナーチェが気に入ったネックレス。
そしてスナーチェはスカッドにオネダリを始めた。
「ねぇ。私がカディを起こして引っ張って来たから候補があるの、判ったんでしょう?」
「まぁ、そうだな。先客がいればソッチに流れたかも知れないけど」
「だったらお駄賃よ。このネックレス買ってよ」
「何言ってんだよ。なんで僕がナチェに買わないといけないんだよ」
「だってぇ。気に入ったんだもん。ね?半分で良いから出してよ。残りは自分で出すし。起こしてあげたでしょう?ねぇってばぁ」
「面倒だな。判ったよ。半分だからな?残りは自分で払えよ?」
「やったぁ!早起きするといいことあるわね!」
だが、スナーチェの選んだネックレスも当日お持ち帰りが出来るわけでは無い。
そもそもで貴族は現金は持ち歩かないし「その場で持ち帰る」ような無粋な真似もしない。今日のようにわざわざ店まで貴族が出向いてくることそのものが異例中の異例。スカッドが公爵子息で次期公爵だから店側も来店をうけただけのこと。
貴族の買い物は商人が屋敷に品やパンフレットのようなモノを持ち込み、選んでもらえれば後日屋敷に届けるかレストランなど指定された場所に品を届け、支払いは翌月屋敷に請求書を出す。それが基本の流れ。
店主はスカッドに言われるがままにネックレスの代金を折半してゼスト公爵家とビルボ侯爵家に請求。
品はスナーチェがここしばらくは友人の元に行ったり来たりで受け取れないというのでスカッドが茶会の後で定期的に行っているデートの場を利用。へリンを誘って外食をするレストランに届けて貰う事になったのだった。
「感謝しなさいよ?」
「感謝って…こっちは予定外の出費があったんだが?」
「なぁに言ってるのよ。女の子といれば予定外が想定内よ。覚えときなさいね?」
宝飾品店を出た2人はスナーチェが「行ってみたかった」というカフェや「観たいと思ってた」という歌劇を観て、すっかり月が空に顔を出した頃、屋敷に帰ったのだった。
スナーチェの言葉は社交辞令と受け取っていたスカッドだったがそうではなかった。
3日後、前夜は友人に誘われて遅くまで繁華街で酒を飲んだ。
それまで休日と言えばヘリンの元に出向いていたが、へリンは馬車で半日の場所にある領地に行く用事があると言っていたのでスカッドは飲みの誘いに乗って昼前まで眠っていた。
「お待ちください!この先は!」
目は覚めたような覚めていないようなまどろみの中で、使用人達の声がスカッドを夢の世界からこちらの世界に引き戻した。
まだ起きるには早い時間。二日酔いで頭も痛いスカッドはもう一度眠ろうとしたのだが、勢いよく部屋の扉が開いた音に飛び起きた。
「もう!今、何時だと思っているの?お日様はとっくに大地を照らしてるのよ!
寝台の脇までやってきたスナーチェは仁王立ちになり、そう言い放つとスカッドが被っていた掛布を剥ぎ取った。下半身は帰ってきたまま靴だけを脱いでいる状態だったが上半身は裸。
気候は冬ではないと言っても、さっきまで掛布に覆われていた肌にヒンヤリした空気が触れて、肌寒くも感じたスカッドはブルッと1つ身震いした。
「なんだナチェか。部屋まで勝手に入って来るなよ」
「何言ってるのよ。指輪!買うんでしょ!私も選んであげるから!早く着替えなさいよ」
ドカリと寝台に腰を下ろしたスナーチェは幼い頃のように「起きないなら擽る」と指をクニクニ動かした。
「あ~。もうちょっと寝ようと思っていたのに」
「寝るのは夜でいいでしょ。買い物!行くわよ。って言うか…(ばふっ)」
スナーチェはスカッドの寝台に倒れ込み、スカッドの枕を引っ張り込むと「くっ!臭い」顔を歪めて言い放った。
スナーチェに悪気は全く無い。どちらかと言えば「女性的な意見」をスカッドに伝えることで改善すべき点を教えてあげよう。そんな気持ちからの行動だった。
まだ寝ていると断られても、「勝手知ったるなんとやら」で一緒に過ごした頃のように、この行動もお節介に過ぎない。
昔はこうやってスカッドやスペリアーズを叩き起こしていたし、スナーチェも2人に同じように起こされた。異性として見ていない相手だからこそ出来る事で、10歳になる前に王都を離れたスナーチェには中間が抜けているだけで過去と今を繋ぎ合わせただけ。そんな思いだった。
スカッドが着替えをしている間もスナーチェはスカッドの寝台に転がる。別室で待つという考えには至らない。何故なら過去にそんな事をした事がなく、こうやって待ったりするのが当たり前だった。
体や思考は大人になっても、「関係性」は頻繁に行き来をした4~7歳当時のままだった。
「朝食まだなんでしょう?」
「朝は食べない日が多いんだ。その分寝たいからさ」
「わー。不健康。朝食はしっかり取らなきゃ。婚約者の子に言われないの?」
「リンはそんな事言わないな。そもそも朝食をどうとか話をした事もない」
「婚約してるのに?カディさぁ…金目当てで狙われたんじゃないのぉ?」
中らずと雖も遠からず。ただ金目当てだったのはスナーチェの思いとは逆でゼスト公爵家だっただけだ。
着替えを終えたスカッドはスナーチェと共に貴族を相手に商売をしている宝飾品店に向かった。
「うわぁ。可愛い~。ねぇこれ見てよ。私の瞳の色と同じっ!」
選んであげると言った癖にスナーチェはショーケースに並ぶ宝飾品に歓声をあげてスカッドの相手どころではない。スカッドはスカッドで、店主が「買い付けになる」けれどスカッドが望んだ石が手に入るとの言葉に聞き入っていた。
「では、買い付けが出来た時、石の加工する前に見せて欲しいんだが」
「構いませんよ。もしお気に召さなければそれはそれでこちらも売れるように加工をするだけですので手付なども頂きません」
「そんなに透き通った青があったんだなぁ」
「宝飾品の原石は大きさ、状態を問わずなら毎日出荷されてますが、お眼鏡に適うものはなかなか。ですが早馬で届いた知らせに寄ればかなり上質なものが出たと」
「そうか。前回見送った甲斐があ――」
「ねぇっ!見てよ。超~カワイイ!」
店主とスカッドの会話に割り言ったスナーチェは店員の「お手に取ってみますか?」のセールストークに乗ってショーケースからルビーのついたネックレスを試着していた。
「ナチェ、今大事な話をしてんだけど」
「判ってるって。で?決まったの?」
「本決まりではないけど候補を取り寄せてもらえる事になった」
「ほっらぁ!やっぱり私と来て良かったじゃないのぉ~」
全くスナーチェは選んでもいない。いや、スナーチェが選んだのはスナーチェが気に入ったネックレス。
そしてスナーチェはスカッドにオネダリを始めた。
「ねぇ。私がカディを起こして引っ張って来たから候補があるの、判ったんでしょう?」
「まぁ、そうだな。先客がいればソッチに流れたかも知れないけど」
「だったらお駄賃よ。このネックレス買ってよ」
「何言ってんだよ。なんで僕がナチェに買わないといけないんだよ」
「だってぇ。気に入ったんだもん。ね?半分で良いから出してよ。残りは自分で出すし。起こしてあげたでしょう?ねぇってばぁ」
「面倒だな。判ったよ。半分だからな?残りは自分で払えよ?」
「やったぁ!早起きするといいことあるわね!」
だが、スナーチェの選んだネックレスも当日お持ち帰りが出来るわけでは無い。
そもそもで貴族は現金は持ち歩かないし「その場で持ち帰る」ような無粋な真似もしない。今日のようにわざわざ店まで貴族が出向いてくることそのものが異例中の異例。スカッドが公爵子息で次期公爵だから店側も来店をうけただけのこと。
貴族の買い物は商人が屋敷に品やパンフレットのようなモノを持ち込み、選んでもらえれば後日屋敷に届けるかレストランなど指定された場所に品を届け、支払いは翌月屋敷に請求書を出す。それが基本の流れ。
店主はスカッドに言われるがままにネックレスの代金を折半してゼスト公爵家とビルボ侯爵家に請求。
品はスナーチェがここしばらくは友人の元に行ったり来たりで受け取れないというのでスカッドが茶会の後で定期的に行っているデートの場を利用。へリンを誘って外食をするレストランに届けて貰う事になったのだった。
「感謝しなさいよ?」
「感謝って…こっちは予定外の出費があったんだが?」
「なぁに言ってるのよ。女の子といれば予定外が想定内よ。覚えときなさいね?」
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