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第四章☆愚か者は藁を掴んで燃やす(6話)
☆第四章の最終話☆ない方が幸せなもの
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架空、創作の話です。現実世界と混同しないようご注意ください。
◇~◇~◇
「ん?…」
1人辻馬車を待つインシュアの前に仁王立ちしていたのはあのご主人のケガよりも給付金と言い、リーボンさんたちの給付金額を聞いて血相をかえていた女性だった。
しかしインシュアはその表情からおおよそ言いたい事は推測できるものの困っていた。
――名前がわからない――
そう、自分のご契約者様でなく単にユズリッハ保険商会と契約をしているお客様の名前など知る筈もないのだ。顔は地域医療センターで昨日見たので覚えてはいるが、数日で顔も忘れるだろう。
インシュアは冷たい女なのである。ご契約者様以外の顔と名前を一致させて得をする事などない。ご契約者様であれば、芸術レベルの特殊メイクまたは全身着ぐるみでない限り見分ける自信はある。
「アンタね‥‥ちょっと顔貸しなさいよ」
「申し訳ございません。脱着が出来ませんのでお断りいたします」
「そ、そうじゃないわよ!ちょっとこっちに来いと言ってるの」
「申し訳ございませんが、辻馬車の切符を買っております。時間に遅れますと他の乗客様及び御者の方に非常~に迷惑となります。迷惑行為と判っていて今、この場所を離れる事は出来ません」
「くぅぅ~!!いいからっ!話を聞きなさいよッ」
「どのようなお話でしょう。あらすじで結構ですが出来ればさらに短くまとめて頂けると辻馬車の時間もありますのでありがたいと思います」
「きっ、昨日の事よッ」
「ですから、あらすじで構いませんよ」
「だっ、だから昨日の給付金の事っ」
「もしや‥‥あらすじの意味をご存じない?まさかまさかではありますが」
「えっ?あらすじ…本とかにある帯に書いてるようなやつでしょ」
つかの間の静寂が流れる。辻馬車待合ベンチの後ろでマツムシが鳴く声がよく聞こえる。
チンチロリン♪チンチロリン♪
けっしてサイコロ遊びではない。マツムシである。
「だ、黙らないでよ!その細い目は何っ?!そんな目で見ないで!」
「申し訳ございません。取り換えが効かない一点ものなのです」
そしてまた静寂が流れる。今度はスズムシの声もハモりだした。
リーリー♪チンチロリン♪リーリー♪
「カァァ!!話を聞きなさいってば!」
「ですから、あらすじでいいのでどうぞと申し上げております」
「わかった…あらすじって何」
「お話を聞いて欲しいのに何故質問をされるのか意図が判りませんが」
ちらりと時計を見ると間もなく辻馬車の時間である。察したのか女性が目の前に立って進路を塞いでしまう。右に体を動かせば右に、左に動かせば左に。行かせる気がないようである。
「どいて頂けませんか?間もなく辻馬車の時間ですので」
「話を聞くまでどかないわ」
「・・・・・」
「だから!黙らないでよ!と、とにかく聞きたいのは、どうしてウチは17万ベルしか給付金が貰えないのにリーボンたちは30万以上ももらえるのかって事よ!あらすじで教えなさいよ」
あらすじが判らない女性は反撃に出たようであるが使い方がおかしい。
しかし、時間をくう事は出来ない。なんせこの辻馬車を逃がせば次は深夜0時まで待たねばならない。いい加減この辻馬車に乗っても帰宅が21時を過ぎるというのに、逃してしまえば寝る時間もないではないか。
インシュアは23時には寝ると決めている。日付を越すのは夢の中と決めているのだ。
「ご契約者様の同意なく詳細を貴女に教える事は出来ません。昨日言った事でよろしければあらすじではなく掻い摘んでお答えします。契約内容に沿った金額をご契約者様が給付されるだけの事でそれ以上でもそれ以下でもありません。もうよろしいですか」
「あたしだって!あたしだって契約してるわ」
「そのようですね。ですから17万ベルが給付されるのですよね」
「狡いっ!ズルい、ずるい!あたしももっと給付金欲しいっ」
「では、ご契約をされれば良いだけです」
「キィィッ!!」
何を思ったか女性は道に落ちている藁を掴み、外灯の炎に近づけた。
乾燥注意報も乾燥警報も発令はされていないが、藁は可燃物である。火に近づければ燃えてしまう。
「放火は大罪ですよ。辻馬車の待合室が燃えれば、人が住居に使用していなくても現在わたくしがここにおりますから人がいる建造物、汽車、艦船又は鉱坑、つまりは現住建造物等を焼損した者となり、 死刑又は無期若しくは5年以上の懲役となると刑法第108条に記載されております」
「そんなに燃えるんならこの裏にあるアタシの家も燃えるから火災保険で新築にするから問題ないわ」
「出来ませんよ」
「犯罪だから出来ないって言うんでしょ」
「勿論犯罪だというのもありますが火災保険を勘違いされていますよ。火災保険は自分の家から出火した火事で半焼若しくは全焼した時に支払われる保険ですので、隣の家、つまりこの小屋を燃やした炎が飛び火して家が燃えても火災保険の対象にはなりません。あくまでも自分の家から出た火で自分の家が燃えたらです。もっとも延焼オプションを付けていれば隣の家からのもらい火でも保険金はおりますけど、おそらく付けてませんよね。先週から販売になったオプションですし。
このオプションくらいじゃないでしょうか。他人からの迷惑なのに自分で掛け金を払って自己防衛をするという保険は‥‥念のため調べてはおきますが」
「調べなくていいわよ!なんで掛け金払ってるのにもらいが少ないのよ!」
「ですから、もらい火はない方が幸せですよ。多い少ないではなく、もらい火はないほうが良いんです」
「おいっ!何してるんだ!」
後ろから男性に声をかけられた驚いた女性は意図的ではないものの外灯に近づけた藁が炎に触れて燃え上がってしまった。慌てて手から離したものの何かに燃え移れば大変なことになる。
フミフミ‥‥ふみふみ‥‥ぐりぐり…
インシュアは靴で藁を踏んで土にぐりぐりと押し付ける。
ついでにとカバンから水筒を出して踏みつけた藁にまんべんなく水をかける。
男性に取り押さえられた女性は【違う!】と叫んでいるが残念ながら現行犯である。
辻馬車の出発地でもある場である。出発の時間までに馬車を引く馬に与える飼い葉が沢山落ちているのだ。引火すればどうなるか大人なら判らないは通用しない。死刑にはならないだろうけれども、お説教だけでは済まないだろう。初犯だろうから情状酌量となりおそらく罰金刑であろう。
勿論、前科というものもオプションではないのにもれなく付いてくる。
街を歩くと配っているティッシュと違ってそちらは断る事が出来ない。
「ちょっとっ!なんとかしなさいよ!」
「申し訳ありません。このような場合は保釈金や罰金に対しての保険はないのです」
「えっ…いやっ。ちょっと!何かの間違いなのよ!」
「間違いでは御座いません。現行犯ですから」
強制的に連行をされていく女性を見送り、時間になったので目の前で止まった辻馬車に乗るインシュア。
「出発するよ!」
「どうそ。お願いいたしますわ」
乗客はインシュア1人。ガタガタと揺れる馬車でふと言い忘れた事に気が付いた。
「シャボーン国保釈支援協会に頼めば保釈保証金立替システムが利用できたんだわ。忘れてた。あ、でも本人以外の申し込みじゃないとダメだったから本人に言っても無駄だったわね」
途中誰も乗り込む事のない馬車はすっかり日が落ちて夜空に星が輝く下を走っていく。
「夜空の星は田舎になればなるほど綺麗だなぁ」
インシュアは空を見上げてそう呟いた。
◇~◇~◇
「ん?…」
1人辻馬車を待つインシュアの前に仁王立ちしていたのはあのご主人のケガよりも給付金と言い、リーボンさんたちの給付金額を聞いて血相をかえていた女性だった。
しかしインシュアはその表情からおおよそ言いたい事は推測できるものの困っていた。
――名前がわからない――
そう、自分のご契約者様でなく単にユズリッハ保険商会と契約をしているお客様の名前など知る筈もないのだ。顔は地域医療センターで昨日見たので覚えてはいるが、数日で顔も忘れるだろう。
インシュアは冷たい女なのである。ご契約者様以外の顔と名前を一致させて得をする事などない。ご契約者様であれば、芸術レベルの特殊メイクまたは全身着ぐるみでない限り見分ける自信はある。
「アンタね‥‥ちょっと顔貸しなさいよ」
「申し訳ございません。脱着が出来ませんのでお断りいたします」
「そ、そうじゃないわよ!ちょっとこっちに来いと言ってるの」
「申し訳ございませんが、辻馬車の切符を買っております。時間に遅れますと他の乗客様及び御者の方に非常~に迷惑となります。迷惑行為と判っていて今、この場所を離れる事は出来ません」
「くぅぅ~!!いいからっ!話を聞きなさいよッ」
「どのようなお話でしょう。あらすじで結構ですが出来ればさらに短くまとめて頂けると辻馬車の時間もありますのでありがたいと思います」
「きっ、昨日の事よッ」
「ですから、あらすじで構いませんよ」
「だっ、だから昨日の給付金の事っ」
「もしや‥‥あらすじの意味をご存じない?まさかまさかではありますが」
「えっ?あらすじ…本とかにある帯に書いてるようなやつでしょ」
つかの間の静寂が流れる。辻馬車待合ベンチの後ろでマツムシが鳴く声がよく聞こえる。
チンチロリン♪チンチロリン♪
けっしてサイコロ遊びではない。マツムシである。
「だ、黙らないでよ!その細い目は何っ?!そんな目で見ないで!」
「申し訳ございません。取り換えが効かない一点ものなのです」
そしてまた静寂が流れる。今度はスズムシの声もハモりだした。
リーリー♪チンチロリン♪リーリー♪
「カァァ!!話を聞きなさいってば!」
「ですから、あらすじでいいのでどうぞと申し上げております」
「わかった…あらすじって何」
「お話を聞いて欲しいのに何故質問をされるのか意図が判りませんが」
ちらりと時計を見ると間もなく辻馬車の時間である。察したのか女性が目の前に立って進路を塞いでしまう。右に体を動かせば右に、左に動かせば左に。行かせる気がないようである。
「どいて頂けませんか?間もなく辻馬車の時間ですので」
「話を聞くまでどかないわ」
「・・・・・」
「だから!黙らないでよ!と、とにかく聞きたいのは、どうしてウチは17万ベルしか給付金が貰えないのにリーボンたちは30万以上ももらえるのかって事よ!あらすじで教えなさいよ」
あらすじが判らない女性は反撃に出たようであるが使い方がおかしい。
しかし、時間をくう事は出来ない。なんせこの辻馬車を逃がせば次は深夜0時まで待たねばならない。いい加減この辻馬車に乗っても帰宅が21時を過ぎるというのに、逃してしまえば寝る時間もないではないか。
インシュアは23時には寝ると決めている。日付を越すのは夢の中と決めているのだ。
「ご契約者様の同意なく詳細を貴女に教える事は出来ません。昨日言った事でよろしければあらすじではなく掻い摘んでお答えします。契約内容に沿った金額をご契約者様が給付されるだけの事でそれ以上でもそれ以下でもありません。もうよろしいですか」
「あたしだって!あたしだって契約してるわ」
「そのようですね。ですから17万ベルが給付されるのですよね」
「狡いっ!ズルい、ずるい!あたしももっと給付金欲しいっ」
「では、ご契約をされれば良いだけです」
「キィィッ!!」
何を思ったか女性は道に落ちている藁を掴み、外灯の炎に近づけた。
乾燥注意報も乾燥警報も発令はされていないが、藁は可燃物である。火に近づければ燃えてしまう。
「放火は大罪ですよ。辻馬車の待合室が燃えれば、人が住居に使用していなくても現在わたくしがここにおりますから人がいる建造物、汽車、艦船又は鉱坑、つまりは現住建造物等を焼損した者となり、 死刑又は無期若しくは5年以上の懲役となると刑法第108条に記載されております」
「そんなに燃えるんならこの裏にあるアタシの家も燃えるから火災保険で新築にするから問題ないわ」
「出来ませんよ」
「犯罪だから出来ないって言うんでしょ」
「勿論犯罪だというのもありますが火災保険を勘違いされていますよ。火災保険は自分の家から出火した火事で半焼若しくは全焼した時に支払われる保険ですので、隣の家、つまりこの小屋を燃やした炎が飛び火して家が燃えても火災保険の対象にはなりません。あくまでも自分の家から出た火で自分の家が燃えたらです。もっとも延焼オプションを付けていれば隣の家からのもらい火でも保険金はおりますけど、おそらく付けてませんよね。先週から販売になったオプションですし。
このオプションくらいじゃないでしょうか。他人からの迷惑なのに自分で掛け金を払って自己防衛をするという保険は‥‥念のため調べてはおきますが」
「調べなくていいわよ!なんで掛け金払ってるのにもらいが少ないのよ!」
「ですから、もらい火はない方が幸せですよ。多い少ないではなく、もらい火はないほうが良いんです」
「おいっ!何してるんだ!」
後ろから男性に声をかけられた驚いた女性は意図的ではないものの外灯に近づけた藁が炎に触れて燃え上がってしまった。慌てて手から離したものの何かに燃え移れば大変なことになる。
フミフミ‥‥ふみふみ‥‥ぐりぐり…
インシュアは靴で藁を踏んで土にぐりぐりと押し付ける。
ついでにとカバンから水筒を出して踏みつけた藁にまんべんなく水をかける。
男性に取り押さえられた女性は【違う!】と叫んでいるが残念ながら現行犯である。
辻馬車の出発地でもある場である。出発の時間までに馬車を引く馬に与える飼い葉が沢山落ちているのだ。引火すればどうなるか大人なら判らないは通用しない。死刑にはならないだろうけれども、お説教だけでは済まないだろう。初犯だろうから情状酌量となりおそらく罰金刑であろう。
勿論、前科というものもオプションではないのにもれなく付いてくる。
街を歩くと配っているティッシュと違ってそちらは断る事が出来ない。
「ちょっとっ!なんとかしなさいよ!」
「申し訳ありません。このような場合は保釈金や罰金に対しての保険はないのです」
「えっ…いやっ。ちょっと!何かの間違いなのよ!」
「間違いでは御座いません。現行犯ですから」
強制的に連行をされていく女性を見送り、時間になったので目の前で止まった辻馬車に乗るインシュア。
「出発するよ!」
「どうそ。お願いいたしますわ」
乗客はインシュア1人。ガタガタと揺れる馬車でふと言い忘れた事に気が付いた。
「シャボーン国保釈支援協会に頼めば保釈保証金立替システムが利用できたんだわ。忘れてた。あ、でも本人以外の申し込みじゃないとダメだったから本人に言っても無駄だったわね」
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