57 / 97
BIRTHDAY
おやすみ夕寝
しおりを挟む
「壮絶な便秘だね…。」
と、私の少しよれたメイクと疲れた顔を見て買い物をしてくれた成くんはとても心配そうな顔をしながら玄関に入った。
明人「歴代来たかも。」
成「よーしよし。飲むヨーグルト2ℓ買ってきたから好きなだけ飲んで。」
明人「うん。ありがとう。」
私はエアーでお腹マッサージしてくれた成くんにお礼を言い、買い物袋を貰ってキッチンに行き、途中だったトマト煮を作り始める。
成「テレ…、あれ!?莉音いるじゃん!」
と、リビングに来た成くんは出ていくまでつけていなかったテレビを見ている莉音に驚いた。
莉音「予定なくなったから前倒しでゲームしに来た。」
成「…いいけど、来るなら連絡ちょうだいっていつも言ってるじゃん。」
そう言って成くんは私がいるキッチンに来てグラスを2つ取り出し、私の顔を覗き込んできた。
成「帰る?」
と、私にしか聞こえない声で成くんはそう聞いてくれた。
明人「ううん。私と信之の夜ごはん分もここで作りたいからまだいる。」
成「そっか。好きに使ってね。」
明人「ありがとう。」
私は目の前の作業を淡々とこなし、ゲームをしている2人を横目に全部の料理を作り終えた。
明人「疲れたからちょっと寝る。まだ食べないでね。」
私は着替え直した服からエプロンを取り、作業台に置いていた携帯を手に取る。
成「はーいっ。ベッド使っていいよー。」
明人「ありがとう。」
私は火の元を確認して、トマト煮とグラタンが冷える頃まで一旦疲れを取ることにした。
今は16時過ぎだから18時くらいに起きて帰れば信之が帰ってくる前にやることを全部終えられる。
私は17:45にタイマーをセットして携帯の充電ケーブルをしっかり差し、バッテリー切れがないようにする。
…今日は信之も疲れてるはずだからゆっくり寝てくれるよね。
私もそういう気分になれないから美味しいごはん食べてゆっくり寝よう。
私は目を閉じて意識を手放そうとすると、少し莉音の匂いが残る布団が膨らんで背後に誰かが入ってきた。
「…チケット使っていい?」
と、何も気づかない成くんが恐る恐る聞いてきた。
明人「いいよ。私が寝てる間してていいよ。」
成「いいの?」
明人「いいよ。…りとは?」
成「なんか眠いから寝るって。みんな今日眠いんだね。」
そう言って成くんは私のお腹を抱き込み、顔を私の後ろ首に擦り付けた。
明人「みんなでお昼寝しよ。」
成「うん。もう夕方だけど。」
明人「…当てないで。」
成「ごめんっ。生理現象。」
今日はことごとくついてないっぽい。
けど、信之がトマト煮を待っててくれてるからちゃんと起きて帰らなきゃ。
私は本当に欲しい温もりを感じられないことにとても寂しくなったけど、今はお仕事中だから夢で温めてもらうことにした。
…………
きらいなの、ぜんぶ。
…………
環流 虹向/エンディングノート
と、私の少しよれたメイクと疲れた顔を見て買い物をしてくれた成くんはとても心配そうな顔をしながら玄関に入った。
明人「歴代来たかも。」
成「よーしよし。飲むヨーグルト2ℓ買ってきたから好きなだけ飲んで。」
明人「うん。ありがとう。」
私はエアーでお腹マッサージしてくれた成くんにお礼を言い、買い物袋を貰ってキッチンに行き、途中だったトマト煮を作り始める。
成「テレ…、あれ!?莉音いるじゃん!」
と、リビングに来た成くんは出ていくまでつけていなかったテレビを見ている莉音に驚いた。
莉音「予定なくなったから前倒しでゲームしに来た。」
成「…いいけど、来るなら連絡ちょうだいっていつも言ってるじゃん。」
そう言って成くんは私がいるキッチンに来てグラスを2つ取り出し、私の顔を覗き込んできた。
成「帰る?」
と、私にしか聞こえない声で成くんはそう聞いてくれた。
明人「ううん。私と信之の夜ごはん分もここで作りたいからまだいる。」
成「そっか。好きに使ってね。」
明人「ありがとう。」
私は目の前の作業を淡々とこなし、ゲームをしている2人を横目に全部の料理を作り終えた。
明人「疲れたからちょっと寝る。まだ食べないでね。」
私は着替え直した服からエプロンを取り、作業台に置いていた携帯を手に取る。
成「はーいっ。ベッド使っていいよー。」
明人「ありがとう。」
私は火の元を確認して、トマト煮とグラタンが冷える頃まで一旦疲れを取ることにした。
今は16時過ぎだから18時くらいに起きて帰れば信之が帰ってくる前にやることを全部終えられる。
私は17:45にタイマーをセットして携帯の充電ケーブルをしっかり差し、バッテリー切れがないようにする。
…今日は信之も疲れてるはずだからゆっくり寝てくれるよね。
私もそういう気分になれないから美味しいごはん食べてゆっくり寝よう。
私は目を閉じて意識を手放そうとすると、少し莉音の匂いが残る布団が膨らんで背後に誰かが入ってきた。
「…チケット使っていい?」
と、何も気づかない成くんが恐る恐る聞いてきた。
明人「いいよ。私が寝てる間してていいよ。」
成「いいの?」
明人「いいよ。…りとは?」
成「なんか眠いから寝るって。みんな今日眠いんだね。」
そう言って成くんは私のお腹を抱き込み、顔を私の後ろ首に擦り付けた。
明人「みんなでお昼寝しよ。」
成「うん。もう夕方だけど。」
明人「…当てないで。」
成「ごめんっ。生理現象。」
今日はことごとくついてないっぽい。
けど、信之がトマト煮を待っててくれてるからちゃんと起きて帰らなきゃ。
私は本当に欲しい温もりを感じられないことにとても寂しくなったけど、今はお仕事中だから夢で温めてもらうことにした。
…………
きらいなの、ぜんぶ。
…………
環流 虹向/エンディングノート
0
あなたにおすすめの小説
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
12年目の恋物語
真矢すみれ
恋愛
生まれつき心臓の悪い少女陽菜(はるな)と、12年間同じクラス、隣の家に住む幼なじみの男の子叶太(かなた)は学校公認カップルと呼ばれるほどに仲が良く、同じ時間を過ごしていた。
だけど、陽菜はある日、叶太が自分の身体に責任を感じて、ずっと一緒にいてくれるのだと知り、叶太から離れることを決意をする。
すれ違う想い。陽菜を好きな先輩の出現。二人を見守り、何とか想いが通じるようにと奔走する友人たち。
2人が結ばれるまでの物語。
第一部「12年目の恋物語」完結
第二部「13年目のやさしい願い」完結
第三部「14年目の永遠の誓い」←順次公開中
※ベリーズカフェと小説家になろうにも公開しています。
泡になった約束
山田森湖
恋愛
三十九歳、専業主婦。
夫と娘を送り出し、静まり返ったキッチンで食器を洗う朝。
洗剤の泡が立っては消えるその繰り返しに、自分の人生を重ねながら、彼女は「ごく普通」の日常を受け入れている。
愛がないわけではない。けれど、満たされているとも言い切れない。
そんな午前中、何気なく出かけたスーパーで、背後から名前を呼ばれる。
振り返った先にいたのは、かつて確かに愛した男――元恋人・佐々木拓也。
平穏だったはずの毎日に、静かな波紋が広がり始める。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
時間を止めて ~忘れられない元カレは完璧な容姿と天性の才能を持つ世界一残酷な人でした 【完結】
remo
恋愛
どんなに好きになっても、彼は絶対に私を愛さない。
佐倉ここ。
玩具メーカーで働く24歳のOL。
鬼上司・高野雅(がく)に叱責されながら仕事に奔走する中、忘れられない元カレ・常盤千晃(ちあき)に再会。
完璧な容姿と天性の才能を持つ世界一残酷な彼には、悲しい秘密があった。
【完結】ありがとうございました‼
アダルト漫画家とランジェリー娘
茜色
恋愛
21歳の音原珠里(おとはら・じゅり)は14歳年上のいとこでアダルト漫画家の音原誠也(おとはら・せいや)と二人暮らし。誠也は10年以上前、まだ子供だった珠里を引き取り養い続けてくれた「保護者」だ。
今や社会人となった珠里は、誠也への秘めた想いを胸に、いつまでこの平和な暮らしが許されるのか少し心配な日々を送っていて……。
☆全22話です。職業等の設定・描写は非常に大雑把で緩いです。ご了承くださいませ。
☆エピソードによって、ヒロイン視点とヒーロー視点が不定期に入れ替わります。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しております。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる