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第三章 『espoir(希望)』
ならばこそ、人は、反逆の狼煙を上げるのだ
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「ねぇ、このオーベルジュに出る亡霊って、君のことでしょう?」
なんとなく、そうなんじゃないかと当たりを付けて、僕は、オーベルジュにある別棟を目指し、無言のまま、秋薔薇が咲き誇るイングリッシュガーデンを通り過ぎようとしていた千秋の背中に語り掛けた。振り向くことなく、その歩みを止めることもなく、千秋は、僕の疑問に対して、ただ静かに笑った。
最近、話に聞かなくなった亡霊の正体が、やはり彼だったのだと分かっても、自分の中に、なんら驚きは見出せない。亡霊の噂話が突然、ふつり、と途絶えたのは、いまから丁度、三ヶ月前。父親の死と重なるそのタイミングに、亡霊の噂も途絶えたとなれば、大抵の場合、親族関係者の中に、その犯人がいるとみて支障はなかったからだ。
きっと、亡霊にとって、なんらかの不都合が生じたか。あるいは、館内を徘徊する必要性がなくなったか……そのどちらもか。
文字通り、その答えの『鍵』は、僕の手の中にある。
オーベルジュの中にある別棟に辿り着くと、千秋は、なんの躊躇いもなく、その扉を開錠した。管理人として、日頃からこの場所を訪れている人間の所作でしかないそれに、やはり、この場所の本当の主人は、僕ではなく千秋こそが相応しいと思わずにはいられなかった。
この、父親に託された『鍵』が、一体なんの目的のために用意されたのか。千秋自身が、僕に固執する理由とはなんなのか。
それが明るみになった暁には、この鍵も、オーベルジュ全体の経営権も、説得に説得を重ねて、丸ごと千秋に託したいという気持ちは、自分の中に十分に備わっている。例え、この場所が、僕にとって掛け替えのない居場所として確立を果たしていても、その気持ちを優先して、千秋の気持ちを蔑ろにし続けることは出来ないからだ。
オーナーの選別が滞りなく済み、もしも、兄弟として、これからも仲良くこのオーベルジュを盛り立てていきましょう、と完全に和解が成立しても、千秋の気持ちが兄弟とは掛け離れた場所に位置している限り、そう簡単にその環境を受け入れることはできなかった。
千秋の気持ちは、これまでの話でよく理解した。いや、本当は、聞く前から分かっていたのかもしれない。それでも、僕は、この場所に、本当の『希望』を見出そうとしてしまった。
家族が、欲しかった。
当たり前の居場所が、欲しかった。
守りたいものが、欲しかった。
だけど、それらは全て、僕には分不相応な望みだったのかもしれない。
「母が遺した、日記です」
「そんな大切なもの、僕が見ていいの?」
「はい。貴方がいつか目にする日が来るのを分かって書かれたものですから」
別棟の主寝室の片隅にある、建物の年代に合わせて経年しているイギリスアンティークのドレッサーの、二重構造になった引き出しの下段の秘密の空間に、その日記帳は隠されていた。
グリーンマンの彫刻がとても美しく、全てオークの無垢材で作られた上質なドレッサーは、これまであった日記帳の守り人として与えられていた役割を全うし、千秋という己が主人の帰還を前にして、その沈黙の時を終わらせた。
その日記帳には、若かりし日の彼女が身を置いていた、フランスでの出来事から。このオーベルジュに身を移し、この場所で息を引き取るまでの日々が綴られていた。
目眩く、愛の言葉。連ねられた、幾星霜の、逢えぬ日々。家庭を持つ男との、遠距離かつ、絶対に満たされない恋の物語。
愛。愛。愛。
懐胎。悲哀。怨嗟。
出産。
慈愛。幸福。感謝。
感謝。感謝。感謝。
異変。病。死。
死。死。死。
希望。
一人の女性の生き様が、文字通り刻まれたその日記帳は、現実は小説よりも奇なり、といった、とても一人で読むには消化しきれない内容だった。
「……お母さんは、千秋にとって、どんな人だったの?」
日記の内容からは、幸せな生活だけを送ってきた感想は、とてもじゃないけれど、得られなかった。それでも、その日記が、否、僕達二人のためにこそ綴られた、その手記が持つ意味を知った僕にとって。一番持つべき疑問は、そこにこそ集約されていた。
「綺麗で、優しい人でした。貴方も、知っている通りに」
とても綺麗な人だった。
そして、とても優しい人だった。
いま思い出せば……こうして見ると、確かに。
フランスの葡萄畑で出会った彼女の面影が、彼の横顔に、自然と重なってみえる。
「……本当に、最低の父親だったね」
使用人に手を出して愛人とし、遠い彼の地で不自由な暮らしをさせ、秘密裏に子を儲けるだけでなく。母子共に、自らが領地とするシャトーの管理をさせ、最終的には、自らが牙城を手にして、そこに軟禁するかの如く、このオーベルジュを与えた。
そして、なにより、最も罪深き行いは。
「こんなに綺麗な髪を、痛めつけるなんて」
幼かった僕達を、出逢わせてしまったことだ。
「悪いことばかりではありませんでした。現地の人間に、手っ取り早く馴染ませるには、金色に染める方法が、無難でしたから」
希望とは、場所にこそ宿るのではない。想う人が、そこに有ればこそ、芽吹くのだ。そこに確かな絆が有ったという事実を、糧として。
「でも、だからって、綺麗さっぱり俺のことを忘れるなんて、あんまりじゃないですか」
「だって、すっかり女の子だと思ってたから。名前も、最後まで教えてくれなかったし」
「父に口止めされていましたから……それでも、あの時の約束まで、忘れてしまうなんて。こうして接してきたのに、本当に、俺のこと、少しも思い出さなかったんですか?」
そんな単純なことも分からない人間には、人を愛し、育み、幸せを分つ権利など存在しない。
そんな単純なことも分からない人間が、人並みの幸せを、二つ同時に手に入れようとすれば、一体どうなるか。
だから、こんな悲惨な結末が訪れようとは、夢にも思わないのだ。
「大きくなったら、結婚しようって」
「うん」
「葡萄畑で、秋に。キスして」
「……うん」
「なんども」
「……ごめんね、千秋」
「キス、したじゃ……ないか」
「ごめんなさい」
重い十字架を生まれながらに背負わされた、僕達のような存在が。力を持てなかった幼き弱者が。どんな想いを胸にして生きてきたか、強者達は、まるで理解しようとしない。
歪んだ環境は、歪んだ愛を育み、歪んだ日常を形作り、そこに宿った命に、歪んだ人格を形成する。
そこに、たった一つの希望を与えれば、その者が、一体どんな行動に出るのか、それすらも興味の対象ではない。
「開けよう。この鍵で」
力を持った強者の夢物語の余韻に浸るのは、もう懲り懲りだ。
ならばこそ。
「絶対に、『アレ』を壊そう。僕達の、この手で」
人は、反逆の狼煙を上げるのだ。
「ねぇ、このオーベルジュに出る亡霊って、君のことでしょう?」
なんとなく、そうなんじゃないかと当たりを付けて、僕は、オーベルジュにある別棟を目指し、無言のまま、秋薔薇が咲き誇るイングリッシュガーデンを通り過ぎようとしていた千秋の背中に語り掛けた。振り向くことなく、その歩みを止めることもなく、千秋は、僕の疑問に対して、ただ静かに笑った。
最近、話に聞かなくなった亡霊の正体が、やはり彼だったのだと分かっても、自分の中に、なんら驚きは見出せない。亡霊の噂話が突然、ふつり、と途絶えたのは、いまから丁度、三ヶ月前。父親の死と重なるそのタイミングに、亡霊の噂も途絶えたとなれば、大抵の場合、親族関係者の中に、その犯人がいるとみて支障はなかったからだ。
きっと、亡霊にとって、なんらかの不都合が生じたか。あるいは、館内を徘徊する必要性がなくなったか……そのどちらもか。
文字通り、その答えの『鍵』は、僕の手の中にある。
オーベルジュの中にある別棟に辿り着くと、千秋は、なんの躊躇いもなく、その扉を開錠した。管理人として、日頃からこの場所を訪れている人間の所作でしかないそれに、やはり、この場所の本当の主人は、僕ではなく千秋こそが相応しいと思わずにはいられなかった。
この、父親に託された『鍵』が、一体なんの目的のために用意されたのか。千秋自身が、僕に固執する理由とはなんなのか。
それが明るみになった暁には、この鍵も、オーベルジュ全体の経営権も、説得に説得を重ねて、丸ごと千秋に託したいという気持ちは、自分の中に十分に備わっている。例え、この場所が、僕にとって掛け替えのない居場所として確立を果たしていても、その気持ちを優先して、千秋の気持ちを蔑ろにし続けることは出来ないからだ。
オーナーの選別が滞りなく済み、もしも、兄弟として、これからも仲良くこのオーベルジュを盛り立てていきましょう、と完全に和解が成立しても、千秋の気持ちが兄弟とは掛け離れた場所に位置している限り、そう簡単にその環境を受け入れることはできなかった。
千秋の気持ちは、これまでの話でよく理解した。いや、本当は、聞く前から分かっていたのかもしれない。それでも、僕は、この場所に、本当の『希望』を見出そうとしてしまった。
家族が、欲しかった。
当たり前の居場所が、欲しかった。
守りたいものが、欲しかった。
だけど、それらは全て、僕には分不相応な望みだったのかもしれない。
「母が遺した、日記です」
「そんな大切なもの、僕が見ていいの?」
「はい。貴方がいつか目にする日が来るのを分かって書かれたものですから」
別棟の主寝室の片隅にある、建物の年代に合わせて経年しているイギリスアンティークのドレッサーの、二重構造になった引き出しの下段の秘密の空間に、その日記帳は隠されていた。
グリーンマンの彫刻がとても美しく、全てオークの無垢材で作られた上質なドレッサーは、これまであった日記帳の守り人として与えられていた役割を全うし、千秋という己が主人の帰還を前にして、その沈黙の時を終わらせた。
その日記帳には、若かりし日の彼女が身を置いていた、フランスでの出来事から。このオーベルジュに身を移し、この場所で息を引き取るまでの日々が綴られていた。
目眩く、愛の言葉。連ねられた、幾星霜の、逢えぬ日々。家庭を持つ男との、遠距離かつ、絶対に満たされない恋の物語。
愛。愛。愛。
懐胎。悲哀。怨嗟。
出産。
慈愛。幸福。感謝。
感謝。感謝。感謝。
異変。病。死。
死。死。死。
希望。
一人の女性の生き様が、文字通り刻まれたその日記帳は、現実は小説よりも奇なり、といった、とても一人で読むには消化しきれない内容だった。
「……お母さんは、千秋にとって、どんな人だったの?」
日記の内容からは、幸せな生活だけを送ってきた感想は、とてもじゃないけれど、得られなかった。それでも、その日記が、否、僕達二人のためにこそ綴られた、その手記が持つ意味を知った僕にとって。一番持つべき疑問は、そこにこそ集約されていた。
「綺麗で、優しい人でした。貴方も、知っている通りに」
とても綺麗な人だった。
そして、とても優しい人だった。
いま思い出せば……こうして見ると、確かに。
フランスの葡萄畑で出会った彼女の面影が、彼の横顔に、自然と重なってみえる。
「……本当に、最低の父親だったね」
使用人に手を出して愛人とし、遠い彼の地で不自由な暮らしをさせ、秘密裏に子を儲けるだけでなく。母子共に、自らが領地とするシャトーの管理をさせ、最終的には、自らが牙城を手にして、そこに軟禁するかの如く、このオーベルジュを与えた。
そして、なにより、最も罪深き行いは。
「こんなに綺麗な髪を、痛めつけるなんて」
幼かった僕達を、出逢わせてしまったことだ。
「悪いことばかりではありませんでした。現地の人間に、手っ取り早く馴染ませるには、金色に染める方法が、無難でしたから」
希望とは、場所にこそ宿るのではない。想う人が、そこに有ればこそ、芽吹くのだ。そこに確かな絆が有ったという事実を、糧として。
「でも、だからって、綺麗さっぱり俺のことを忘れるなんて、あんまりじゃないですか」
「だって、すっかり女の子だと思ってたから。名前も、最後まで教えてくれなかったし」
「父に口止めされていましたから……それでも、あの時の約束まで、忘れてしまうなんて。こうして接してきたのに、本当に、俺のこと、少しも思い出さなかったんですか?」
そんな単純なことも分からない人間には、人を愛し、育み、幸せを分つ権利など存在しない。
そんな単純なことも分からない人間が、人並みの幸せを、二つ同時に手に入れようとすれば、一体どうなるか。
だから、こんな悲惨な結末が訪れようとは、夢にも思わないのだ。
「大きくなったら、結婚しようって」
「うん」
「葡萄畑で、秋に。キスして」
「……うん」
「なんども」
「……ごめんね、千秋」
「キス、したじゃ……ないか」
「ごめんなさい」
重い十字架を生まれながらに背負わされた、僕達のような存在が。力を持てなかった幼き弱者が。どんな想いを胸にして生きてきたか、強者達は、まるで理解しようとしない。
歪んだ環境は、歪んだ愛を育み、歪んだ日常を形作り、そこに宿った命に、歪んだ人格を形成する。
そこに、たった一つの希望を与えれば、その者が、一体どんな行動に出るのか、それすらも興味の対象ではない。
「開けよう。この鍵で」
力を持った強者の夢物語の余韻に浸るのは、もう懲り懲りだ。
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