我が家の猫は王様である

饕餮

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ドヤ顔

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 猫は高いところと暗くて狭いところが好きだと聞くけれど、本当にそうだと思う。
 宅急便で荷物が来て中身を出すとすかさずその中に入るし、紙袋の中にも潜り込む。外からカサカサと音を出してこすると、狩猟本能を発揮して飛びつく。
 それがまた可愛いのだ。(親バカ)
 他にも押入れに入ったり、買い物してきたビニール袋に頭を突っ込んでみたり。中身を出すとその中に入り、持ち手のところに頭を出して抜けなくなり、「外してくれ!」とばかりに「にゃあん!」と鳴く。
 そんなところも可愛いのだ。猫は見てて飽きない。

 ある日、押入れから冬物を出し、夏物をしまっていると、龍が押入れの上段に上がってきた。邪魔をするわけでもないので放置していたら、押入れの中にいれて箪笥代わりにしていたカラーボックスの真ん中に乗っかった。そこには引き出しを入れていて箪笥の代わりに使っていた場所だ。

「龍、引き出しが入れられないから下りて」
「にゃあん」

 下りてと言っても鳴くだけで、尻尾を揺らしながら私を見下ろす。まったく、と思いつつも放置していたら、今度は普段使わないものが入っているダンボールの上に登り、さらに視線が高くなったからなのか、ご機嫌な様子で尻尾を振る龍。
 その誇らしそうなドヤ顔に仕方ないなあ、と思いつつ、飽きるまでその場所にいてもらったのだった。


 その時の写真、こんな顔をしてました(笑)





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