64 / 155
泪視点
Thunder Clap
しおりを挟む
俺の後ろを見ていた彼女――圭が突然ニコリと笑い、荷物からスマホを出しそれを握って手を振っている。
そんな顔をさせたのが俺自身ではないのが悔しくて、車に押し込んだあとも彼女の腰を引き寄せ、ギュッと抱き締める。
腕に思わぬ感触……軟らかい感触が当たり、これはこれでいいかと上機嫌で彼女に抱きついていたのだが、先程の様子を思い出し「楽しそうだったな。何をしていたのかな?」と聞いてしまった。
「え? ああ、受付嬢の一人が同期なのですが、その彼女に在沢室長の新人テストの報告をお願いしていました」
彼女の答えに案内してくれた人かなと見当をつけつつも、意味がわからない。だから聞き返したのだが、彼女はそれには答えてはくれなかった。
「……あの、そろそろ離していただけませんか?」
困ったように言われてしまったのでそれを拒否すると「どうしてですか?」と聞かれる。「柔らかくて気持ちいいから♪ (胸が)」と当然のように答えたが、胸の部分は心の中で呟く。
そんな状態で先ほどのやり取りの続きを聞くのだが、それ以上言う必要はないと思っているのか、或いは天然なのか、きょとんとしている。結局聞き出すのを諦め、羽多野という男のことを聞くことにした。
それに対して返ってきた答えは実に簡潔で、少しだけ苛立ちを覚え、詰問口調になってしまった。
「今は話せない……あの時君はそう言ったな? それを今話してもらおう。どうして彼と顔が似ている? どうして彼は君を呼び捨てにしている? どうして彼はUSBを大事そうに握りしめた?」
一瞬だけ俯き、何かを決意したように彼女が顔を上げた瞬間スマホが鳴った。小さく「チッ!」と舌打ちをし、抱き締めていた腕をほどいて電話に出る。
「はい、穂積です」
電話に出ると、これから行く場所にいる部下からだった。
『泪さん、お疲れ様です。どれくらいでこっちにこれそうですか?』
「ああ、あと三十分ほどでそちらに着く。ただ、渋滞しているから少し遅れるかも知れないが」
『そうですか、わかりました。楽しみにしていますよ。それとですね、今、穂積本社の泪さんの部下から連絡があって、営業部から仕事を回されたので泪さんに手伝ってほしいと言って来たんですが……』
「ったく、我儘な……。ああ、わかった。こちらにメールをくれ」
『わかりました。すぐに転送します』
電話を切ると「この話はまた今度」と彼女に言い、足元の鞄からノートパソコンを出して立ち上げる。ほどなくメールが届いたので内容を読み返し、さてやるかと思い操作を始める。そう言えば「面接がてら」と言って引っ張って来たことを思い出したので彼女の膝にパソコンを乗せて指示を出すと、彼女は質問があると言った。
「必要なのは、ドイツ語だけでしょうか?」
その言葉に、正直言って驚いた。そこまで見ているとは思わなかったから。
ふっと笑って「ドイツ語だけだ」と指示を出すと、彼女は「畏まりました」とすぐに文書を作成し始めた。
彼女の横でメールのやり取りをしながら、その仕事ぶりをこっそり観察する。
英文を日本語に、そのあとドイツ語に。無意識なのか、たまに手を止めて「うーん……」と言う呟きが聞こえる以外は、ほとんど手が休まることはない。その動きは思った以上に早い。
そうこうするうちに「添削をお願いいたします」と言われ、時計を見ると約二十分。「思ったよりも早かったな」とざっと見ると、ほとんど間違った箇所はなかったのでそのまま本社の営業部に電話をかける。
「穂積です。今から文書を転送するから、添削を頼む。違っていたら連絡をくれ」
向こうが何か言う前に電話を切り、『部署内で処理できない仕事を引き受けるな』と一言添付し、転送先と営業部長にメールを送ると、パソコンの電源を落とす。
それを見ていた彼女が不思議そうな顔をしていた。
「必要なのは、私にとってであって、穂積ではないから」
そう言ったのだが、納得していないようだった。車が止まったので降りるように促し、エレベーターホールまで歩いて行く。
また抱き上げられると思っているのか身構えているが、ここではやらないと言うとあからさまにホッとしたので思わず笑ってしまった。
最上階の事務所に連れて行ってあちこち案内をするのだが、無表情が更に無表情になって行く。外に出た時は表情が和らいだものの、くしゃみをしたことで風邪を引いて休んでいたことを思い出し、「ごめん、寒かったわね。次はこっちよ」と中に入れた。
最後に俺が住んでいるペントハウス兼仕事場に案内し、面接を兼ねた従業員の紹介、と言うところで彼女が、キレた。
「こんな状態で仕事?! 冗談じゃないですよ! あんな汚い資料室から『資料持って来い』って言われても、私は御免ですから!」
正論だったので、ぐうの音も出なかった。改善要求を出されたので何が必要なのかを問うと、ペンとメモを持って飛び出して行った。
「なんつーか……すごいですね」
「アタシもびっくりだわ……」
「確かに、汚いかなぁとは思ってましたが……」
「どうやら逆鱗に触れたみたいね」
思わず笑ってしまう。
「泪さん、笑ってる場合じゃないでしょ?」
「そう? 逆鱗の一端は、アンタたちの格好も入ってんじゃないの?」
「「「……」」」
仕方がないとはいえ、この事務所のメンバーの今の状態は、髪はボサボサ、髭面の面々だ。
「あと、彼女は足が悪いから、床に物を置かないように」
「「「それは泪さんだろ!」」」
「……ま、まぁともかく、彼女が戻るのを待ちましょう」
そう言ったところで彼女が戻って来たので彼女の要求を飲み、メモを基に次々に指示を出して行く。
最後に出て行こうとした彼女を呼び止めて俺も改善要求を出すと、渋々ながらも受け入れてくれた。
「ただ、本当に目が悪いので、眼鏡を外すと細かい数字やパソコンでの作業ができません。それに、足に傷があるので、このような格好はあまりできませんし……それに……その……持って、いません」
「あら、そうなの?! ふふふ……それは楽しみね♪」
良いこと聞いたと楽しくなる……あの綺麗なオッドアイがまた見れる。それに合わせてどんな格好をさせようか。
「……そうですか。楽しみですか。では、お掃除も念入りにお手伝いしていただけますね。私の代わりに、あちこち磨いてくださいね♪」
浮かれ気分でいたら切り返されてしまった。やるわねと思いつつ、しょんぼりとした気分で「着替えてくるわ」とその場をあとにした。
そんな顔をさせたのが俺自身ではないのが悔しくて、車に押し込んだあとも彼女の腰を引き寄せ、ギュッと抱き締める。
腕に思わぬ感触……軟らかい感触が当たり、これはこれでいいかと上機嫌で彼女に抱きついていたのだが、先程の様子を思い出し「楽しそうだったな。何をしていたのかな?」と聞いてしまった。
「え? ああ、受付嬢の一人が同期なのですが、その彼女に在沢室長の新人テストの報告をお願いしていました」
彼女の答えに案内してくれた人かなと見当をつけつつも、意味がわからない。だから聞き返したのだが、彼女はそれには答えてはくれなかった。
「……あの、そろそろ離していただけませんか?」
困ったように言われてしまったのでそれを拒否すると「どうしてですか?」と聞かれる。「柔らかくて気持ちいいから♪ (胸が)」と当然のように答えたが、胸の部分は心の中で呟く。
そんな状態で先ほどのやり取りの続きを聞くのだが、それ以上言う必要はないと思っているのか、或いは天然なのか、きょとんとしている。結局聞き出すのを諦め、羽多野という男のことを聞くことにした。
それに対して返ってきた答えは実に簡潔で、少しだけ苛立ちを覚え、詰問口調になってしまった。
「今は話せない……あの時君はそう言ったな? それを今話してもらおう。どうして彼と顔が似ている? どうして彼は君を呼び捨てにしている? どうして彼はUSBを大事そうに握りしめた?」
一瞬だけ俯き、何かを決意したように彼女が顔を上げた瞬間スマホが鳴った。小さく「チッ!」と舌打ちをし、抱き締めていた腕をほどいて電話に出る。
「はい、穂積です」
電話に出ると、これから行く場所にいる部下からだった。
『泪さん、お疲れ様です。どれくらいでこっちにこれそうですか?』
「ああ、あと三十分ほどでそちらに着く。ただ、渋滞しているから少し遅れるかも知れないが」
『そうですか、わかりました。楽しみにしていますよ。それとですね、今、穂積本社の泪さんの部下から連絡があって、営業部から仕事を回されたので泪さんに手伝ってほしいと言って来たんですが……』
「ったく、我儘な……。ああ、わかった。こちらにメールをくれ」
『わかりました。すぐに転送します』
電話を切ると「この話はまた今度」と彼女に言い、足元の鞄からノートパソコンを出して立ち上げる。ほどなくメールが届いたので内容を読み返し、さてやるかと思い操作を始める。そう言えば「面接がてら」と言って引っ張って来たことを思い出したので彼女の膝にパソコンを乗せて指示を出すと、彼女は質問があると言った。
「必要なのは、ドイツ語だけでしょうか?」
その言葉に、正直言って驚いた。そこまで見ているとは思わなかったから。
ふっと笑って「ドイツ語だけだ」と指示を出すと、彼女は「畏まりました」とすぐに文書を作成し始めた。
彼女の横でメールのやり取りをしながら、その仕事ぶりをこっそり観察する。
英文を日本語に、そのあとドイツ語に。無意識なのか、たまに手を止めて「うーん……」と言う呟きが聞こえる以外は、ほとんど手が休まることはない。その動きは思った以上に早い。
そうこうするうちに「添削をお願いいたします」と言われ、時計を見ると約二十分。「思ったよりも早かったな」とざっと見ると、ほとんど間違った箇所はなかったのでそのまま本社の営業部に電話をかける。
「穂積です。今から文書を転送するから、添削を頼む。違っていたら連絡をくれ」
向こうが何か言う前に電話を切り、『部署内で処理できない仕事を引き受けるな』と一言添付し、転送先と営業部長にメールを送ると、パソコンの電源を落とす。
それを見ていた彼女が不思議そうな顔をしていた。
「必要なのは、私にとってであって、穂積ではないから」
そう言ったのだが、納得していないようだった。車が止まったので降りるように促し、エレベーターホールまで歩いて行く。
また抱き上げられると思っているのか身構えているが、ここではやらないと言うとあからさまにホッとしたので思わず笑ってしまった。
最上階の事務所に連れて行ってあちこち案内をするのだが、無表情が更に無表情になって行く。外に出た時は表情が和らいだものの、くしゃみをしたことで風邪を引いて休んでいたことを思い出し、「ごめん、寒かったわね。次はこっちよ」と中に入れた。
最後に俺が住んでいるペントハウス兼仕事場に案内し、面接を兼ねた従業員の紹介、と言うところで彼女が、キレた。
「こんな状態で仕事?! 冗談じゃないですよ! あんな汚い資料室から『資料持って来い』って言われても、私は御免ですから!」
正論だったので、ぐうの音も出なかった。改善要求を出されたので何が必要なのかを問うと、ペンとメモを持って飛び出して行った。
「なんつーか……すごいですね」
「アタシもびっくりだわ……」
「確かに、汚いかなぁとは思ってましたが……」
「どうやら逆鱗に触れたみたいね」
思わず笑ってしまう。
「泪さん、笑ってる場合じゃないでしょ?」
「そう? 逆鱗の一端は、アンタたちの格好も入ってんじゃないの?」
「「「……」」」
仕方がないとはいえ、この事務所のメンバーの今の状態は、髪はボサボサ、髭面の面々だ。
「あと、彼女は足が悪いから、床に物を置かないように」
「「「それは泪さんだろ!」」」
「……ま、まぁともかく、彼女が戻るのを待ちましょう」
そう言ったところで彼女が戻って来たので彼女の要求を飲み、メモを基に次々に指示を出して行く。
最後に出て行こうとした彼女を呼び止めて俺も改善要求を出すと、渋々ながらも受け入れてくれた。
「ただ、本当に目が悪いので、眼鏡を外すと細かい数字やパソコンでの作業ができません。それに、足に傷があるので、このような格好はあまりできませんし……それに……その……持って、いません」
「あら、そうなの?! ふふふ……それは楽しみね♪」
良いこと聞いたと楽しくなる……あの綺麗なオッドアイがまた見れる。それに合わせてどんな格好をさせようか。
「……そうですか。楽しみですか。では、お掃除も念入りにお手伝いしていただけますね。私の代わりに、あちこち磨いてくださいね♪」
浮かれ気分でいたら切り返されてしまった。やるわねと思いつつ、しょんぼりとした気分で「着替えてくるわ」とその場をあとにした。
43
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
鬼上官と、深夜のオフィス
99
恋愛
「このままでは女としての潤いがないまま、生涯を終えてしまうのではないか。」
間もなく30歳となる私は、そんな焦燥感に駆られて婚活アプリを使ってデートの約束を取り付けた。
けれどある日の残業中、アプリを操作しているところを会社の同僚の「鬼上官」こと佐久間君に見られてしまい……?
「婚活アプリで相手を探すくらいだったら、俺を相手にすりゃいい話じゃないですか。」
鬼上官な同僚に翻弄される、深夜のオフィスでの出来事。
※性的な事柄をモチーフとしていますが
その描写は薄いです。
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる