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番外編
主さまとの思い出(ルアン視点)
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ボクたちがまだココッコだったころ、リンを一目見て「この人が主さまだと感じた。それはボクの番であるクインと、子どもたちであるリュイ、カーラ、ペイルも同じだと言っていた。
それはベルデとアビーの夫婦も同じように感じたと言っていたっけ。
本当に一緒に連れていってもらえるか心配だったけれど、リンはきちんとボクたちをオウトに連れていってくれた。途中で紹介されたロキ様やレン様たちとも仲良くなることができた。
ボクたちからすれば体がとても大きな方たちだったけれど、怖いとは思わなかったんだ。それは、ラズ様が一生懸命説明してくれたおかげでもある。
主さまはボクたちが寒さに凍えないように家を用意してくれたし、家ができるまではリンのおうちで一緒に過ごした。ご飯も、牧場で食べていたものよりも美味しくて、たくさん食べたよ!
雪がたくさん降ったときは、おうちの中に入れてくれたりもしたんだ。そんな優しい主さまがもっと好きになって、できれば従魔になりたいと考えていた。
だけど、ボクたちココッコはとても弱い魔物で、とてもじゃないけどロキ様たちのように戦えない。せいぜい、虫を撃退するくらいがせいいっぱいだった。
だからとても悩んだ。そんなときだった。ロキ様とレン様、シマ様が<眷属になるか?>と言ってくださったのだ!
眷属になれば力が強くなるし、主さまを護ることができるからと。
ただ、主さまはボクたちが従魔になることをよしとしていなかったからこそ、ロキ様たちはこっそりと眷属になることを勧めてくれたのだ。
まあ、そのせいで、主さまに食べてもらうはずだった卵が産めなくなってしまったんだけどね。
そのことで、ロキ様たちは主さまに叱られていたっけ。
まあ、結局は主さまは眷属になったことを喜んでくださったよ!
あとは主さまたちみんなで森に行って戦闘をした。最初はスライムを倒すことすら難しかったけれど、ロキ様たちが手伝ってくださったおかげもあり、どんどんレベルが上がった。
そして、初めてお会いしたアントス神のところでも戦闘訓練を頑張ったおかげで、ボクたちはAランクやSランクの魔物に進化することができたのだ!
これで主さまを護れると、みんなで喜んだ。
そんな春になったある日。
<リン、我らは留守番をしているから、ルアンたちと森に行ってきてはどうだ?>
「行ってきてもいいの?」
<うん。ラズたちはいつも一緒にいるし、たまにはルアンたちと行ってくればいいよ>
「そっか。みんなはどうしたい?」
『リンと一緒に遊びたい!』
「わかった。じゃあ、森で採取をしながら、遊ぼうか」
『やったー!』
羽根を広げて喜ぶと、主様さまも微笑んでくれる。お昼はなにがいいか聞いてくれる主さまに、みんなで野菜とコメを使ったものがいいとお願いした。
「じゃあ、ちょっと準備するから待っててね。すぐに用意しちゃうから」
そう言った主さまは、すぐに野菜を刻んだりコメを炊いたりしてくれる。野菜を刻むのはラズ様が手伝っていた。
凄いなあ、ラズ様は。とても器用だし。
そうこうするうちに主さまの準備が整うと、みんなで小さくなって主さまの肩や頭にとまり、一緒に森まで遊びに行く。今回行ったのは、いつも行く西の森だった。
森に来たので本来の大きさになったり、あまりにも大きい子たちはココッコの姿になったりして、主さまのあとをついていく。その姿が懐かしいのか、主さまはボクたちを一羽ずつ抱き上げ、たくさん撫でてくださったのだ!
とても温かい、優しい手。従魔となってこの手を欲した。
だけど、主さまはロキさまたちの眷属になったボクたちにも、従魔様たちと同じように接してくださる。
《リン、キノコがあるよ》
《食べられるもの?》
「どれ……、うん、食べられるよ。お昼か夜に焼いて食べようか」
《うん!》
《主さまー、ここに薬草があるよ! 採っていい?》
「いいよ。ただ、棘がある薬草だから、怪我したら教えてね」
《はーい!》
本当に主さまはお優しい。もちろん厳しいことも言われるが、そこはボクたちが間違ったことをしたときだけで、失敗したくらいで叱るようなことはないのだ。「次は頑張ればいいんだよ」って言ってくださるのだ。
ボクはどうしようか……と考えていると、近くにホーンラビットを見つけた。主さまを狙っていたので、すぐにサンダーボルトで倒すと、主さまからいただいた、ダンジョン産のマジックバッグにしまう。これは帰ったら、ラズ様に解体してもらうつもり。
戦闘が終われば、ボクも採取を手伝う。途中で開けた場所に出たからと、休憩することになったみたい。
「みんな! 休憩しよう~!」
『はーい!』
主さまとつかず離れずの距離で採取をしていたみんなが、主さまの声に反応して戻ってくる。主さまは笑顔でボクたちを迎えてくれた。
「まずは飲み物たけど、なにがいい?」
『オレンジジュース』
『リンゴジュース』
『マンゴージュース』
「見事に分かれたね~。今出すね」
ボクはリンゴジュースをお願いした。それからボクたち専用の器に、リクエストしたジュースを入れてくれる主さま。他にもキャベツという野菜も出してくれた。
前にいたところはコメとモロコン、他にも小さな粒の餌しか食べなかったし、ココッコだったときは主さまも同じ餌にコメを足してくれていた。だけど、ボクたちがココッコから進化したからなのか、野菜だけじゃなくて肉や魚も食べられるようになった。
餌と水だけのころよりも、体調がいい気がする。
それはきっと、主さまがボクたちのことを気遣ってくれているおかげだと思うんだ。だから主さまを護るためにも、レン様やシマ様、ロキ様たちとの戦闘訓練はかかさないし、ダンジョンでもきちんと主さまを護れるように頑張っている。
まあ、一度だけ主さまが罠にかかってしまって、危うく主さまを失うところだったこともあったけどね。
それ以来、ボクたち眷属も従魔様たちも、より一層主さまを護ろうと決意した。
ボクたちの寿命は、従魔様たちに比べたらとても短かった。子孫を残して見守るということもできなかった。
だからこそ、主さまが婚姻なさったときに知った、「神様の仲間入りをする」という事実に飛びついて、ボクたちも天界で待つことにしたんだ。
それをアントス神に伝えたら、快く「歓迎しますよ」と仰ってくださったのだ!
主さまと再び会うまでにとても長い時間を要したけれど、アントス神が見ている映像を一緒に見させてもらって、主さまの姿をずっと見ていた。
そうこうするうちに主さまの番さまとその従魔様たちが天界に来て、一緒になって主さまを見たり、こっそり主さまを助けたりもした。
そして主さまが魔神族としての生を終える日は、番さまや先に天界に来ていたレン様たちと一緒に、主さまとラズ様、スミレ様とロキ様を迎えに行ったんだ。
「これからもよろしくね」
そういって、ボクたちを撫でてくれた主さま。その手がとても懐かしくて、しばらく撫でてほしいとお願いしてしまった。
そんな主さまは、今はアントス神と異界の神様であるアマテラス様とツクヨミ様の指導で、神様の修業をしている。
それを見ているのも楽しい。
ずっとずっと、主さまと一緒なのがとても嬉しい。
それはこれからも、きっと。
それはベルデとアビーの夫婦も同じように感じたと言っていたっけ。
本当に一緒に連れていってもらえるか心配だったけれど、リンはきちんとボクたちをオウトに連れていってくれた。途中で紹介されたロキ様やレン様たちとも仲良くなることができた。
ボクたちからすれば体がとても大きな方たちだったけれど、怖いとは思わなかったんだ。それは、ラズ様が一生懸命説明してくれたおかげでもある。
主さまはボクたちが寒さに凍えないように家を用意してくれたし、家ができるまではリンのおうちで一緒に過ごした。ご飯も、牧場で食べていたものよりも美味しくて、たくさん食べたよ!
雪がたくさん降ったときは、おうちの中に入れてくれたりもしたんだ。そんな優しい主さまがもっと好きになって、できれば従魔になりたいと考えていた。
だけど、ボクたちココッコはとても弱い魔物で、とてもじゃないけどロキ様たちのように戦えない。せいぜい、虫を撃退するくらいがせいいっぱいだった。
だからとても悩んだ。そんなときだった。ロキ様とレン様、シマ様が<眷属になるか?>と言ってくださったのだ!
眷属になれば力が強くなるし、主さまを護ることができるからと。
ただ、主さまはボクたちが従魔になることをよしとしていなかったからこそ、ロキ様たちはこっそりと眷属になることを勧めてくれたのだ。
まあ、そのせいで、主さまに食べてもらうはずだった卵が産めなくなってしまったんだけどね。
そのことで、ロキ様たちは主さまに叱られていたっけ。
まあ、結局は主さまは眷属になったことを喜んでくださったよ!
あとは主さまたちみんなで森に行って戦闘をした。最初はスライムを倒すことすら難しかったけれど、ロキ様たちが手伝ってくださったおかげもあり、どんどんレベルが上がった。
そして、初めてお会いしたアントス神のところでも戦闘訓練を頑張ったおかげで、ボクたちはAランクやSランクの魔物に進化することができたのだ!
これで主さまを護れると、みんなで喜んだ。
そんな春になったある日。
<リン、我らは留守番をしているから、ルアンたちと森に行ってきてはどうだ?>
「行ってきてもいいの?」
<うん。ラズたちはいつも一緒にいるし、たまにはルアンたちと行ってくればいいよ>
「そっか。みんなはどうしたい?」
『リンと一緒に遊びたい!』
「わかった。じゃあ、森で採取をしながら、遊ぼうか」
『やったー!』
羽根を広げて喜ぶと、主様さまも微笑んでくれる。お昼はなにがいいか聞いてくれる主さまに、みんなで野菜とコメを使ったものがいいとお願いした。
「じゃあ、ちょっと準備するから待っててね。すぐに用意しちゃうから」
そう言った主さまは、すぐに野菜を刻んだりコメを炊いたりしてくれる。野菜を刻むのはラズ様が手伝っていた。
凄いなあ、ラズ様は。とても器用だし。
そうこうするうちに主さまの準備が整うと、みんなで小さくなって主さまの肩や頭にとまり、一緒に森まで遊びに行く。今回行ったのは、いつも行く西の森だった。
森に来たので本来の大きさになったり、あまりにも大きい子たちはココッコの姿になったりして、主さまのあとをついていく。その姿が懐かしいのか、主さまはボクたちを一羽ずつ抱き上げ、たくさん撫でてくださったのだ!
とても温かい、優しい手。従魔となってこの手を欲した。
だけど、主さまはロキさまたちの眷属になったボクたちにも、従魔様たちと同じように接してくださる。
《リン、キノコがあるよ》
《食べられるもの?》
「どれ……、うん、食べられるよ。お昼か夜に焼いて食べようか」
《うん!》
《主さまー、ここに薬草があるよ! 採っていい?》
「いいよ。ただ、棘がある薬草だから、怪我したら教えてね」
《はーい!》
本当に主さまはお優しい。もちろん厳しいことも言われるが、そこはボクたちが間違ったことをしたときだけで、失敗したくらいで叱るようなことはないのだ。「次は頑張ればいいんだよ」って言ってくださるのだ。
ボクはどうしようか……と考えていると、近くにホーンラビットを見つけた。主さまを狙っていたので、すぐにサンダーボルトで倒すと、主さまからいただいた、ダンジョン産のマジックバッグにしまう。これは帰ったら、ラズ様に解体してもらうつもり。
戦闘が終われば、ボクも採取を手伝う。途中で開けた場所に出たからと、休憩することになったみたい。
「みんな! 休憩しよう~!」
『はーい!』
主さまとつかず離れずの距離で採取をしていたみんなが、主さまの声に反応して戻ってくる。主さまは笑顔でボクたちを迎えてくれた。
「まずは飲み物たけど、なにがいい?」
『オレンジジュース』
『リンゴジュース』
『マンゴージュース』
「見事に分かれたね~。今出すね」
ボクはリンゴジュースをお願いした。それからボクたち専用の器に、リクエストしたジュースを入れてくれる主さま。他にもキャベツという野菜も出してくれた。
前にいたところはコメとモロコン、他にも小さな粒の餌しか食べなかったし、ココッコだったときは主さまも同じ餌にコメを足してくれていた。だけど、ボクたちがココッコから進化したからなのか、野菜だけじゃなくて肉や魚も食べられるようになった。
餌と水だけのころよりも、体調がいい気がする。
それはきっと、主さまがボクたちのことを気遣ってくれているおかげだと思うんだ。だから主さまを護るためにも、レン様やシマ様、ロキ様たちとの戦闘訓練はかかさないし、ダンジョンでもきちんと主さまを護れるように頑張っている。
まあ、一度だけ主さまが罠にかかってしまって、危うく主さまを失うところだったこともあったけどね。
それ以来、ボクたち眷属も従魔様たちも、より一層主さまを護ろうと決意した。
ボクたちの寿命は、従魔様たちに比べたらとても短かった。子孫を残して見守るということもできなかった。
だからこそ、主さまが婚姻なさったときに知った、「神様の仲間入りをする」という事実に飛びついて、ボクたちも天界で待つことにしたんだ。
それをアントス神に伝えたら、快く「歓迎しますよ」と仰ってくださったのだ!
主さまと再び会うまでにとても長い時間を要したけれど、アントス神が見ている映像を一緒に見させてもらって、主さまの姿をずっと見ていた。
そうこうするうちに主さまの番さまとその従魔様たちが天界に来て、一緒になって主さまを見たり、こっそり主さまを助けたりもした。
そして主さまが魔神族としての生を終える日は、番さまや先に天界に来ていたレン様たちと一緒に、主さまとラズ様、スミレ様とロキ様を迎えに行ったんだ。
「これからもよろしくね」
そういって、ボクたちを撫でてくれた主さま。その手がとても懐かしくて、しばらく撫でてほしいとお願いしてしまった。
そんな主さまは、今はアントス神と異界の神様であるアマテラス様とツクヨミ様の指導で、神様の修業をしている。
それを見ているのも楽しい。
ずっとずっと、主さまと一緒なのがとても嬉しい。
それはこれからも、きっと。
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