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第13章 プラチナの屈服と、青い革命の狼煙(のろし)
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「……君の勝ちだ」
華やかなレセプション会場の片隅で、日本を代表する重工メーカーの専務が、風呂敷を巻いた左手首をさすりながら、しわがれた声で言った。 神田専務のプライドは、数千万円のプラチナ時計が引き起こした「かゆみ」によって、完膚なきまでに粉砕されていた。
「その金属板……預からせてもらおう。明朝、一番でウチの技術研究所に回す」
彼が震える手で、私が差し出した青い金属板を受け取った。 その瞬間、周囲の空気が変わった。今まで私たちを嘲笑していた取り巻きたちが、一斉に息を呑み、柏木誠という男を再評価するような、値踏みするような視線に変わったのだ。
「ガハハハ! 見ろ、あの神田の顔! 鳩が豆鉄砲どころか、バズーカを食らったような顔してやがる!」
遠くで見ていた堂島さんが、グラスを片手に快哉(かいさい)を叫んでいる。
私は、風呂敷が巻かれた神田専務の手首を一瞥し、静かに言った。
「良い結果をお待ちしています。……ああ、それと。その風呂敷は差し上げますよ。木綿は肌に優しいですからね」
私は一ノ瀬に目配せし、踵(きびす)を返した。去り際はスマートに。堂島さんの教えだ。 背後で、神田専務が「くっ……!」と悔しそうに呻く声が聞こえた気がした。
会場を出て、ハイヤーに乗り込む。 ドアが閉まり、二人きりになった瞬間、隣に座っていた一ノ瀬が、深く、長いため息をついた。
「……信じられません」 「ん?」 「神田専務が、あそこまで重度の金属アレルギーを持っていたなんてデータは、どこにもありませんでした。しかも、それが発症するタイミングで、貴方がたまたま(・・・・)ポケットに木綿の布を入れていたなんて……」
彼女は眼鏡を外し、こめかみを揉んでいる。論理の許容量を超えた事象に、脳が悲鳴を上げているようだ。
「まあ、結果オーライだろう? ミナちゃんに感謝だな。今度、店に新しい冷蔵庫でも入れてやろう」
「……柏木様。貴方の『豪運』は、時として物理法則すら無視するようですね。あの風呂敷は、どんな高度なプレゼン資料よりも雄弁でした」
彼女は悔しそうだが、口元は微かに笑っていた。 最強の矛が、ついにその切っ先を敵の喉元に突き立てたのだ。興奮しないわけがない。
*
そして、一週間後。 『オリオン・テクノロジー』の工場に、一本の電話が入った。
「……は、はい! 六郷です! ……えっ? あ、ありがとうございます! はい、喜んで!」
電話を受けた六郷社長の声が、工場内に響き渡った。彼は受話器を置くと、その場にへたり込み、またしても男泣きを始めた。
「柏木社長! 一ノ瀬さん! き、来ましたよ! 五稜重工から、正式な発注が!」
「内容は?」
私が尋ねると、一ノ瀬が素早く六郷社長から聞き取った内容をタブレットに打ち込み、叫んだ。
「次世代ジェットエンジンのタービンブレードのコーティング! とりあえずの試作ロットですが、採用が決まれば、年間数十億規模の契約になります!」
ジェットエンジン。過酷な環境下での耐久性が求められる、機械部品の最高峰だ。そこに採用されたという意味は計り知れない。
「それだけじゃありません! 五稜重工が採用したというニュースが流れた瞬間から、問い合わせの電話が鳴り止まないんです! 自動車、医療機器、海外のメーカーからも!」
工場の事務室の電話が、文字通りジャンジャン鳴っている。 今まで門前払いしていた連中が、掌を返して擦り寄ってきたのだ。
「……現金なもんだな」
私が苦笑すると、六郷社長が涙と油でぐしゃぐしゃになった顔で、私の手を握りしめた。
「柏木さん……あんたは、俺たちの神様だ! あの時、あんたが工場を買い取ってくれなかったら……この技術は永遠に闇に葬られていた!」
「よしてくれ。俺はただ、良い買い物(投資)をしただけだ。礼を言うなら、諦めずに技術を磨き続けた自分自身に言ってくれ」
私は六郷社長の肩を叩いた。 工場の機械音が、まるで勝利のファンファーレのように高らかに響いていた。
*
その夜。私たちはミナの店『さくら亭』で祝杯を挙げていた。 店は今や、予約が取れないほどの人気店になっていたが、今日は私たちのために貸し切りにしてくれた。
「カンパーイ!」
私、一ノ瀬、六郷社長、そして駆けつけてくれた堂島さんがグラスを合わせる。ミナが腕によりをかけた料理が、テーブル狭しと並んでいる。
「ガハハハ! やったな柏木! あの偏屈な神田を陥落させるとは、痛快すぎるぜ!」
堂島さんは上機嫌で日本酒を煽っている。
「それにしても、柏木様……」
少し酔いが回ったのか、頬を赤らめた一ノ瀬が、私をジッと見つめてきた。
「私、改めて計算してみたんです。貴方と出会ってからの、投資のリターン率を」 「……聞くのが怖いな」 「数万パーセントです。もはや経済学の教科書を書き換えるレベルです。貴方の『選択』には、何か、未来の確定情報が含まれているとしか思えません」
彼女は真剣な目で分析を始めた。
「例えば、あの風呂敷。あれを持っていた確率は? 神田専務のアレルギーが発症するタイミングは? 全てが『五稜重工との契約』という結果(ゴール)に向かって、逆算されたかのように配置されていました」
「……偶然だよ。俺はただ、ミナちゃんが持たせてくれた弁当包みを、返すのを忘れていただけだ」
私が肩をすくめると、カウンターの中で料理をしていたミナが、嬉しそうに振り返った。
「えへへ……私のお弁当包みが、そんなすごい契約の役に立ったなんて、なんだか不思議です。やっぱり柏木さんは、すごいです!」
彼女の無垢な笑顔が眩しい。 私は日本酒を一口飲んだ。
十億円の宝くじ。 一億二千万の馬券。 五億円の工場買収。 そして、数十億の契約。
金額の桁が、現実感を喪失させるスピードで上がっていく。 だが、不思議と恐怖はなかった。私の周りには、確かな技術を持った職人がいて、最強の頭脳を持ったパートナーがいて、背中を押してくれる豪快な師匠がいて、胃袋を掴んで離さない料理人がいる。
「……まあ、なんとかなるだろう。これからもな」
私が呟くと、全員が笑顔で頷いた。 外は雨が降っていた。あのリストラの日と同じ、冷たい雨だ。 だが、今の私は、傘もささずに震えていたあの頃とは違う。
私は窓の外の雨を見つめ、ニヤリと笑った。 さあ、次はどんな「確率の向こう側」を見に行こうか。
華やかなレセプション会場の片隅で、日本を代表する重工メーカーの専務が、風呂敷を巻いた左手首をさすりながら、しわがれた声で言った。 神田専務のプライドは、数千万円のプラチナ時計が引き起こした「かゆみ」によって、完膚なきまでに粉砕されていた。
「その金属板……預からせてもらおう。明朝、一番でウチの技術研究所に回す」
彼が震える手で、私が差し出した青い金属板を受け取った。 その瞬間、周囲の空気が変わった。今まで私たちを嘲笑していた取り巻きたちが、一斉に息を呑み、柏木誠という男を再評価するような、値踏みするような視線に変わったのだ。
「ガハハハ! 見ろ、あの神田の顔! 鳩が豆鉄砲どころか、バズーカを食らったような顔してやがる!」
遠くで見ていた堂島さんが、グラスを片手に快哉(かいさい)を叫んでいる。
私は、風呂敷が巻かれた神田専務の手首を一瞥し、静かに言った。
「良い結果をお待ちしています。……ああ、それと。その風呂敷は差し上げますよ。木綿は肌に優しいですからね」
私は一ノ瀬に目配せし、踵(きびす)を返した。去り際はスマートに。堂島さんの教えだ。 背後で、神田専務が「くっ……!」と悔しそうに呻く声が聞こえた気がした。
会場を出て、ハイヤーに乗り込む。 ドアが閉まり、二人きりになった瞬間、隣に座っていた一ノ瀬が、深く、長いため息をついた。
「……信じられません」 「ん?」 「神田専務が、あそこまで重度の金属アレルギーを持っていたなんてデータは、どこにもありませんでした。しかも、それが発症するタイミングで、貴方がたまたま(・・・・)ポケットに木綿の布を入れていたなんて……」
彼女は眼鏡を外し、こめかみを揉んでいる。論理の許容量を超えた事象に、脳が悲鳴を上げているようだ。
「まあ、結果オーライだろう? ミナちゃんに感謝だな。今度、店に新しい冷蔵庫でも入れてやろう」
「……柏木様。貴方の『豪運』は、時として物理法則すら無視するようですね。あの風呂敷は、どんな高度なプレゼン資料よりも雄弁でした」
彼女は悔しそうだが、口元は微かに笑っていた。 最強の矛が、ついにその切っ先を敵の喉元に突き立てたのだ。興奮しないわけがない。
*
そして、一週間後。 『オリオン・テクノロジー』の工場に、一本の電話が入った。
「……は、はい! 六郷です! ……えっ? あ、ありがとうございます! はい、喜んで!」
電話を受けた六郷社長の声が、工場内に響き渡った。彼は受話器を置くと、その場にへたり込み、またしても男泣きを始めた。
「柏木社長! 一ノ瀬さん! き、来ましたよ! 五稜重工から、正式な発注が!」
「内容は?」
私が尋ねると、一ノ瀬が素早く六郷社長から聞き取った内容をタブレットに打ち込み、叫んだ。
「次世代ジェットエンジンのタービンブレードのコーティング! とりあえずの試作ロットですが、採用が決まれば、年間数十億規模の契約になります!」
ジェットエンジン。過酷な環境下での耐久性が求められる、機械部品の最高峰だ。そこに採用されたという意味は計り知れない。
「それだけじゃありません! 五稜重工が採用したというニュースが流れた瞬間から、問い合わせの電話が鳴り止まないんです! 自動車、医療機器、海外のメーカーからも!」
工場の事務室の電話が、文字通りジャンジャン鳴っている。 今まで門前払いしていた連中が、掌を返して擦り寄ってきたのだ。
「……現金なもんだな」
私が苦笑すると、六郷社長が涙と油でぐしゃぐしゃになった顔で、私の手を握りしめた。
「柏木さん……あんたは、俺たちの神様だ! あの時、あんたが工場を買い取ってくれなかったら……この技術は永遠に闇に葬られていた!」
「よしてくれ。俺はただ、良い買い物(投資)をしただけだ。礼を言うなら、諦めずに技術を磨き続けた自分自身に言ってくれ」
私は六郷社長の肩を叩いた。 工場の機械音が、まるで勝利のファンファーレのように高らかに響いていた。
*
その夜。私たちはミナの店『さくら亭』で祝杯を挙げていた。 店は今や、予約が取れないほどの人気店になっていたが、今日は私たちのために貸し切りにしてくれた。
「カンパーイ!」
私、一ノ瀬、六郷社長、そして駆けつけてくれた堂島さんがグラスを合わせる。ミナが腕によりをかけた料理が、テーブル狭しと並んでいる。
「ガハハハ! やったな柏木! あの偏屈な神田を陥落させるとは、痛快すぎるぜ!」
堂島さんは上機嫌で日本酒を煽っている。
「それにしても、柏木様……」
少し酔いが回ったのか、頬を赤らめた一ノ瀬が、私をジッと見つめてきた。
「私、改めて計算してみたんです。貴方と出会ってからの、投資のリターン率を」 「……聞くのが怖いな」 「数万パーセントです。もはや経済学の教科書を書き換えるレベルです。貴方の『選択』には、何か、未来の確定情報が含まれているとしか思えません」
彼女は真剣な目で分析を始めた。
「例えば、あの風呂敷。あれを持っていた確率は? 神田専務のアレルギーが発症するタイミングは? 全てが『五稜重工との契約』という結果(ゴール)に向かって、逆算されたかのように配置されていました」
「……偶然だよ。俺はただ、ミナちゃんが持たせてくれた弁当包みを、返すのを忘れていただけだ」
私が肩をすくめると、カウンターの中で料理をしていたミナが、嬉しそうに振り返った。
「えへへ……私のお弁当包みが、そんなすごい契約の役に立ったなんて、なんだか不思議です。やっぱり柏木さんは、すごいです!」
彼女の無垢な笑顔が眩しい。 私は日本酒を一口飲んだ。
十億円の宝くじ。 一億二千万の馬券。 五億円の工場買収。 そして、数十億の契約。
金額の桁が、現実感を喪失させるスピードで上がっていく。 だが、不思議と恐怖はなかった。私の周りには、確かな技術を持った職人がいて、最強の頭脳を持ったパートナーがいて、背中を押してくれる豪快な師匠がいて、胃袋を掴んで離さない料理人がいる。
「……まあ、なんとかなるだろう。これからもな」
私が呟くと、全員が笑顔で頷いた。 外は雨が降っていた。あのリストラの日と同じ、冷たい雨だ。 だが、今の私は、傘もささずに震えていたあの頃とは違う。
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