私が張っている結界など存在しないと言われたから、消えることにしました

 子爵令嬢の私エルノアは、12歳になった時に国を守る結界を張る者として選ばれた。
 結界を張って4年後のある日、婚約者となった第二王子ドスラが婚約破棄を言い渡してくる。
 
 国を守る結界は存在してないと言い出したドスラ王子は、公爵令嬢と婚約したいようだ。
 結界を張っているから魔法を扱うことができなかった私は、言われた通り結界を放棄する。

 数日後――国は困っているようで、新たに結界を張ろうとするも成功していないらしい。
 結界を放棄したことで本来の力を取り戻した私は、冒険者の少年ラーサーを助ける。
 その後、私も冒険者になって街で生活しながら、国の末路を確認することにしていた。
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