30 / 44
第30章 カンヌの喝采と、すり替えられた「結末」
しおりを挟む
季節は巡り、初夏。 南フランス、コート・ダジュール。紺碧の地中海に面したリゾート地、カンヌ。 世界三大映画祭の一つ、『カンヌ国際映画祭』の会場は、世界中から集まったスターやパパラッチ、そして映画ファンたちの熱気に包まれていた。
「……信じられません。私が、このレッドカーペットを歩くなんて」
如月カレンが、震える声で呟いた。 今日の彼女は、フランスのハイブランドが「ぜひ彼女に」と提供してきた、背中が大きく開いたミッドナイトブルーのドレスを纏っている。その姿は、かつての清純派アイドルの殻を完全に破り、妖艶かつ気高い「銀幕の女王」そのものだった。
「胸を張ってください。貴女はここに来るべくして来たんです」
私がエスコートのために腕を差し出すと、カレンは深く呼吸をし、覚悟を決めた笑顔で私の腕を取った。 無数のフラッシュが焚かれる。 『リベリオン・ガール』。日本の無名プロダクションが、五十億円という規格外の予算を投じて制作したこの映画は、コンペティション部門にノミネートされ、映画祭最大の話題作となっていた。
その背後で、タキシードを着慣れない我妻譲監督が、不機嫌そうにネクタイを緩めている。 「ケッ、眩しいったらありゃしねえ。俺は暗室で編集してる方が性に合ってるんだよ」
「まあまあ、監督。今日がお披露目なんですから」 一ノ瀬玲奈が、流暢なフランス語で現地のメディアに対応しながら、我妻をなだめている。
すべては順調に見えた。 あの一本の電話がかかってくるまでは。
*
上映開始の三十分前。 関係者控え室に、映画祭の運営スタッフが蒼白な顔で飛び込んできた。
「ムッシュ・カシワギ! 大変です! 上映用データ(DCP)が……読み込めません!」
「なんだと?」 我妻監督が飛び上がった。「昨日の技術チェックでは問題なかったはずだぞ!」
「それが……データの中身が、すべて『空』になっているのです。バックアップも同様です。まるで、強力な磁気かウィルスで、意図的に消去されたかのように……」
室内が凍りついた。 このままでは上映中止だ。世界中のメディアが集まる中での上映中止は、映画への評価どころか、日本の恥として語り継がれることになる。
その時、私のスマホが鳴った。非通知設定。 嫌な予感がして、通話ボタンを押す。
『……ごきげんよう、柏木誠様』
ボイスチェンジャーを通した、あの機械的な声。オークション会場の「白い仮面の男」だ。
「……あんたの仕業か」
『ええ。「心を壊す」と言ったでしょう? 最高の舞台から、奈落の底へ突き落とされる絶望……。その味は格別でしょうね』
男はクスクスと笑った。
『データは消しました。復旧は不可能です。さあ、どうします? 恥をかいて逃げ出しますか? それとも、白いスクリーンの前で謝罪会見でも開きますか?』
カレンが絶望のあまり、崩れ落ちそうになる。 一ノ瀬が必死にクラウド上の予備データを探すが、回線が遮断されているのか繋がらない。 万事休す。完全に詰みだ。
だが。 私は、震える我妻監督の方を見た。 彼は顔面蒼白になりながら、自分のジャケットの内ポケットを必死に探っている。 そして、手のひらサイズの薄汚れたハードディスクを取り出した。
「……監督。それは?」
「……お、俺の……個人用の編集データだ。……俺は、運営に渡したマスターデータが信用できなくて……念のために、今朝までホテルで微調整してたんだよ! クソッ、まだ誰にも見せてない『最終完全版(ディレクターズ・カット)』だが……これしかねえ!」
我妻の「人間不信」と「完璧主義」が生んだ、規格外のバックアップ。 運営に渡していたのは、実は昨日までのバージョン。本物の「完成品」は、狂犬の懐の中にあったのだ。
私は電話の向こうの男に、静かに告げた。
「……残念だったな。俺たちの映画は、まだ完成してなかったんだよ」
『……は?』
「俺の監督は、あんたよりも疑り深くてね。……最高の『結末』を見せてやるから、指をくわえて見てな」
私は電話を切り、運営スタッフにHDDを投げ渡した。
「走れ! これが本物だ! 上映しろ!」
*
リュミエール大劇場。二千人の観客が固唾を飲んで見守る中、上映が始まった。
オープニング。 泥まみれのカレンが、カメラを睨みつけるアップ。 息を呑むような静寂。 そして、爆発的なアクションと、魂を削るようなドラマが展開されていく。
我妻監督が直前までこだわった音響調整と、色彩補正。それが完璧にハマっていた。 消されたデータよりも、さらにクオリティが上がっていたのだ。
二時間後。 エンドロールが流れ、スクリーンが暗転した。
数秒の沈黙。 そして――。
ドッッッ……!!
地鳴りのような音が響いた。 それは、総立ちになった観客による、割れんばかりのスタンディングオベーションだった。 「ブラボー!」「傑作だ!」という叫び声が飛び交う。
「……あ……ああ……」 カレンが涙を流し、口元を押さえている。 我妻監督は「へっ、当たり前だろ」と悪態をつきながらも、目頭を拭っていた。
私は、会場の二階席、VIPボックスの方を見上げた。 そこに、白いスーツを着た男の人影が見えた気がした。 男は私と目が合うと(合った気がすると)、忌々しげにグラスを置き、姿を消した。
――勝った。
私の「豪運」は、監督の「狂気」さえも味方につけ、妨害工作を逆手に取って「最高傑作」を世界に知らしめたのだ。
翌日。 『リベリオン・ガール』は、最高賞であるパルム・ドールを受賞。 如月カレンは主演女優賞を獲得し、一躍、世界的なスターダムへと駆け上がった。
授賞式の夜。 ホテルのバルコニーで、私は一ノ瀬と二人、ワインを傾けていた。
「……またしても、計算不能な勝利ですね。資産価値だけでなく、文化的影響力まで手に入れてしまいました」 「まあ、結果オーライだ。……それより、あの『白い仮面の男』だ」
私はグラスを回しながら、目を細めた。
「奴は、俺の行動パターンを読んでいるようで、読みきれていない。……何か、個人的な怨恨があるようにも感じる」
「同感です。……柏木様。実は、興信所を使って、オークションの主催者について調べてみました」
一ノ瀬がタブレットを操作する。
「『ノクターン・オークション』の背後にいる資本……それを辿っていくと、ある意外な名前に突き当たりました」
「名前?」
「……『神宮寺(じんぐうじ)財閥』。かつて戦後の日本を牛耳り、そして没落したはずの亡霊です」
神宮寺。 その名を聞いた瞬間、私の記憶の奥底で、何かが疼いた。 幼い頃、ニュースで見た記憶か? いや、もっと近い……。
――そうだ。俺がリストラされた会社の、創業者一族の名前だ。
「……まさか。俺の元雇い主が、黒幕だって言うのか?」
「確証はありません。ですが、点と点が繋がり始めました。貴方がリストラされたのも、単なる経営不振ではなく、何か意図的な……」
そこまで言いかけた時、部屋のドアがノックされた。 ルームサービスか? 私がドアを開けると、そこにはワゴンを押したボーイではなく――。
黒いドレスを着た、美しい東洋人の女性が立っていた。 その顔立ちは、どこか一ノ瀬に似ていて、しかし決定的に冷たい「氷の刃」のような雰囲気を纏っていた。
「……こんばんは、柏木誠様」
女は妖艶に微笑んだ。
「兄がお世話になっているようね。……私は神宮寺(じんぐうじ)レイア。貴方を『地獄の底』へ招待しに来たわ」
新たな刺客。そして、因縁の名の登場。 私の「豪運」は、ついに過去の亡霊と対峙することになる。
「……信じられません。私が、このレッドカーペットを歩くなんて」
如月カレンが、震える声で呟いた。 今日の彼女は、フランスのハイブランドが「ぜひ彼女に」と提供してきた、背中が大きく開いたミッドナイトブルーのドレスを纏っている。その姿は、かつての清純派アイドルの殻を完全に破り、妖艶かつ気高い「銀幕の女王」そのものだった。
「胸を張ってください。貴女はここに来るべくして来たんです」
私がエスコートのために腕を差し出すと、カレンは深く呼吸をし、覚悟を決めた笑顔で私の腕を取った。 無数のフラッシュが焚かれる。 『リベリオン・ガール』。日本の無名プロダクションが、五十億円という規格外の予算を投じて制作したこの映画は、コンペティション部門にノミネートされ、映画祭最大の話題作となっていた。
その背後で、タキシードを着慣れない我妻譲監督が、不機嫌そうにネクタイを緩めている。 「ケッ、眩しいったらありゃしねえ。俺は暗室で編集してる方が性に合ってるんだよ」
「まあまあ、監督。今日がお披露目なんですから」 一ノ瀬玲奈が、流暢なフランス語で現地のメディアに対応しながら、我妻をなだめている。
すべては順調に見えた。 あの一本の電話がかかってくるまでは。
*
上映開始の三十分前。 関係者控え室に、映画祭の運営スタッフが蒼白な顔で飛び込んできた。
「ムッシュ・カシワギ! 大変です! 上映用データ(DCP)が……読み込めません!」
「なんだと?」 我妻監督が飛び上がった。「昨日の技術チェックでは問題なかったはずだぞ!」
「それが……データの中身が、すべて『空』になっているのです。バックアップも同様です。まるで、強力な磁気かウィルスで、意図的に消去されたかのように……」
室内が凍りついた。 このままでは上映中止だ。世界中のメディアが集まる中での上映中止は、映画への評価どころか、日本の恥として語り継がれることになる。
その時、私のスマホが鳴った。非通知設定。 嫌な予感がして、通話ボタンを押す。
『……ごきげんよう、柏木誠様』
ボイスチェンジャーを通した、あの機械的な声。オークション会場の「白い仮面の男」だ。
「……あんたの仕業か」
『ええ。「心を壊す」と言ったでしょう? 最高の舞台から、奈落の底へ突き落とされる絶望……。その味は格別でしょうね』
男はクスクスと笑った。
『データは消しました。復旧は不可能です。さあ、どうします? 恥をかいて逃げ出しますか? それとも、白いスクリーンの前で謝罪会見でも開きますか?』
カレンが絶望のあまり、崩れ落ちそうになる。 一ノ瀬が必死にクラウド上の予備データを探すが、回線が遮断されているのか繋がらない。 万事休す。完全に詰みだ。
だが。 私は、震える我妻監督の方を見た。 彼は顔面蒼白になりながら、自分のジャケットの内ポケットを必死に探っている。 そして、手のひらサイズの薄汚れたハードディスクを取り出した。
「……監督。それは?」
「……お、俺の……個人用の編集データだ。……俺は、運営に渡したマスターデータが信用できなくて……念のために、今朝までホテルで微調整してたんだよ! クソッ、まだ誰にも見せてない『最終完全版(ディレクターズ・カット)』だが……これしかねえ!」
我妻の「人間不信」と「完璧主義」が生んだ、規格外のバックアップ。 運営に渡していたのは、実は昨日までのバージョン。本物の「完成品」は、狂犬の懐の中にあったのだ。
私は電話の向こうの男に、静かに告げた。
「……残念だったな。俺たちの映画は、まだ完成してなかったんだよ」
『……は?』
「俺の監督は、あんたよりも疑り深くてね。……最高の『結末』を見せてやるから、指をくわえて見てな」
私は電話を切り、運営スタッフにHDDを投げ渡した。
「走れ! これが本物だ! 上映しろ!」
*
リュミエール大劇場。二千人の観客が固唾を飲んで見守る中、上映が始まった。
オープニング。 泥まみれのカレンが、カメラを睨みつけるアップ。 息を呑むような静寂。 そして、爆発的なアクションと、魂を削るようなドラマが展開されていく。
我妻監督が直前までこだわった音響調整と、色彩補正。それが完璧にハマっていた。 消されたデータよりも、さらにクオリティが上がっていたのだ。
二時間後。 エンドロールが流れ、スクリーンが暗転した。
数秒の沈黙。 そして――。
ドッッッ……!!
地鳴りのような音が響いた。 それは、総立ちになった観客による、割れんばかりのスタンディングオベーションだった。 「ブラボー!」「傑作だ!」という叫び声が飛び交う。
「……あ……ああ……」 カレンが涙を流し、口元を押さえている。 我妻監督は「へっ、当たり前だろ」と悪態をつきながらも、目頭を拭っていた。
私は、会場の二階席、VIPボックスの方を見上げた。 そこに、白いスーツを着た男の人影が見えた気がした。 男は私と目が合うと(合った気がすると)、忌々しげにグラスを置き、姿を消した。
――勝った。
私の「豪運」は、監督の「狂気」さえも味方につけ、妨害工作を逆手に取って「最高傑作」を世界に知らしめたのだ。
翌日。 『リベリオン・ガール』は、最高賞であるパルム・ドールを受賞。 如月カレンは主演女優賞を獲得し、一躍、世界的なスターダムへと駆け上がった。
授賞式の夜。 ホテルのバルコニーで、私は一ノ瀬と二人、ワインを傾けていた。
「……またしても、計算不能な勝利ですね。資産価値だけでなく、文化的影響力まで手に入れてしまいました」 「まあ、結果オーライだ。……それより、あの『白い仮面の男』だ」
私はグラスを回しながら、目を細めた。
「奴は、俺の行動パターンを読んでいるようで、読みきれていない。……何か、個人的な怨恨があるようにも感じる」
「同感です。……柏木様。実は、興信所を使って、オークションの主催者について調べてみました」
一ノ瀬がタブレットを操作する。
「『ノクターン・オークション』の背後にいる資本……それを辿っていくと、ある意外な名前に突き当たりました」
「名前?」
「……『神宮寺(じんぐうじ)財閥』。かつて戦後の日本を牛耳り、そして没落したはずの亡霊です」
神宮寺。 その名を聞いた瞬間、私の記憶の奥底で、何かが疼いた。 幼い頃、ニュースで見た記憶か? いや、もっと近い……。
――そうだ。俺がリストラされた会社の、創業者一族の名前だ。
「……まさか。俺の元雇い主が、黒幕だって言うのか?」
「確証はありません。ですが、点と点が繋がり始めました。貴方がリストラされたのも、単なる経営不振ではなく、何か意図的な……」
そこまで言いかけた時、部屋のドアがノックされた。 ルームサービスか? 私がドアを開けると、そこにはワゴンを押したボーイではなく――。
黒いドレスを着た、美しい東洋人の女性が立っていた。 その顔立ちは、どこか一ノ瀬に似ていて、しかし決定的に冷たい「氷の刃」のような雰囲気を纏っていた。
「……こんばんは、柏木誠様」
女は妖艶に微笑んだ。
「兄がお世話になっているようね。……私は神宮寺(じんぐうじ)レイア。貴方を『地獄の底』へ招待しに来たわ」
新たな刺客。そして、因縁の名の登場。 私の「豪運」は、ついに過去の亡霊と対峙することになる。
10
あなたにおすすめの小説
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
失踪していた姉が財産目当てで戻ってきました。それなら私は家を出ます
天宮有
恋愛
水を聖水に変える魔法道具を、お父様は人々の為に作ろうとしていた。
それには水魔法に長けた私達姉妹の協力が必要なのに、無理だと考えた姉エイダは失踪してしまう。
私サフィラはお父様の夢が叶って欲しいと力になって、魔法道具は完成した。
それから数年後――お父様は亡くなり、私がウォルク家の領主に決まる。
家の繁栄を知ったエイダが婚約者を連れて戻り、家を乗っ取ろうとしていた。
お父様はこうなることを予想し、生前に手続きを済ませている。
私は全てを持ち出すことができて、家を出ることにしていた。
授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
私が張っている結界など存在しないと言われたから、消えることにしました
天宮有
恋愛
子爵令嬢の私エルノアは、12歳になった時に国を守る結界を張る者として選ばれた。
結界を張って4年後のある日、婚約者となった第二王子ドスラが婚約破棄を言い渡してくる。
国を守る結界は存在してないと言い出したドスラ王子は、公爵令嬢と婚約したいようだ。
結界を張っているから魔法を扱うことができなかった私は、言われた通り結界を放棄する。
数日後――国は困っているようで、新たに結界を張ろうとするも成功していないらしい。
結界を放棄したことで本来の力を取り戻した私は、冒険者の少年ラーサーを助ける。
その後、私も冒険者になって街で生活しながら、国の末路を確認することにしていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる