性奴隷に堕ちた小姓は『針の檻』に囚われて 〜若君に寵愛される小姓に、藩主の魔の手が迫る〜 【小姓残酷物語 II】完結

丸井マロ

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第3章 堕ちる太陽

7.次なる愉悦

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本丸、常御殿の中奥。
手ぶらで戻ってきた藤田の報告を聞き、虎長は怒るどころか、喉の奥からククッと笑い声を漏らした。

「なるほど、弥三郎たちが竹丸を囲んでおるのか。澄長もようやく気付いたようだな」

「はっ。二の丸に潜らせている密偵からも、妙な報せが届いております」
藤田は声を潜めた。

「最近、若様と古参の小姓らが、なにやらヒソヒソと密談を重ねている様子。それに、若様ご自身、表向きは平静を装っておられますが、竹丸との夜伽のほうは、どうやらギクシャクしているらしいと」

「ギクシャク、か」
虎長は脇息に体を預け、楽しげな表情を浮かべた。

「効いておる、効いておるぞ。我らが仕掛けた毒が、いよいよ澄長にまわり始めたのだ。愛しい竹丸を抱きながら、その体にこびりついた我の影に怯え、嫉妬に心を乱し、疑心暗鬼に苛まれる姿が目に浮かぶわ」

そう述べる虎長の目は、愉悦に輝いていた。

愛が深ければ深いほど、その愛が汚された時の絶望も深い。

澄長が竹丸を守ろうとすればするほど、竹丸が抱える秘密の重みは増し、二人の想いを引き裂いていく。

「蜜の罠は成功だ。さて、藤田よ。澄長が警戒態勢を敷いたとなれば、次はそれを突き破るほどの衝撃を与えてやらねばな」

「といいますと、いよいよ次の段階へ?」

「うむ。我のみでは、もう竹丸の体も心も物足らなくなってきただろう。さらなる悦びを味わわせてやろう」

虎長は残虐な笑みを藤田に向けた。

輪姦まわしだ。馬廻衆に、あの小姓を下げ渡す。男の肉棒であれば誰のものでもよい、尻を振って受け入れる雌犬だと、己が本分をわからせてやるがよい」

「承知いたしました。竹丸殿がどこまで乱れ、堕ちていくか、見ものでございますな」
藤田も笑みを浮かべ、さらに言葉を継いだ。

「その宴に、ひとり加えたい男がおります」

「誰だ?」

「佐々木甚介でございます」

「佐々木か」虎長は呟く。「実千代の一件以来、どうにも嫌な目線を感じておった」

「さよう。最近、我らのやり方に反感を抱いている節がございます。正義面をしたあの男を、この宴に引きずり込み、共犯者にしてしまうのがよろしいかと」

「面白い」
虎長は膝を打った。

「佐々木に、澄長の大事な小姓を犯させてやるとするか──かつて実千代にしたようにな。所詮あやつも清潔なのは顔だけ、手はすでに汚れておるとわからせてやるがよい」

「佐々木には、逃げられぬよう手はずを整えまする」

「うむ。存分に準備せよ」

二人の影が、行灯の揺らめきの中で黒々と重なり合った。

二の丸での抵抗など、所詮は掌の上での戯れに過ぎないと嘲笑うかのように、中奥の夜は更けていった。

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