性奴隷に堕ちた小姓は『針の檻』に囚われて 〜若君に寵愛される小姓に、藩主の魔の手が迫る〜 【小姓残酷物語 II】完結

丸井マロ

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第4章 散り椿

7.人質

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虎長の居室にて、藤田重政は声を潜めて報告した。

「佐々木が二の丸へ入り、その後、若様がお忍びにて城下へ出られました。向かわれた先は、四方田邸と見られます」

虎長は碁盤に石を打ち下ろしながら、鼻で笑った。

「四方田か。佐々木の入れ知恵であろうな。あの古狸、内蔵助を抱き込み、我を蹴落とす算段でもしているのであろう」

「いかがなされますか。四方田が動けば、家中が割れまする。今のうちに手を打たねば……」

藤田の色めき立つ様子とは対照的に、虎長はあくまで悠然としていた。

「慌てるな。澄長など、所詮は青二才。あやつには致命的な弱点がある」
虎長は盤上の黒石を一つ、指先で弾き飛ばした。

「竹丸よ。あの小姓が我の手の内にある限り、澄長は手出しできん。藤田、今すぐ二の丸へ行け。澄長が留守の今が好機ぞ」

「はっ。されど、留守居の者たちが抵抗いたしましょう」

「構わぬ。この御内書を使え」
虎長は書状を取り出し、藤田に渡した。

「織部竹丸に、謀叛の疑いあり。直ちに参上して釈明せよ。そうしない場合は捕縛して連行せよ、とある。逆らう者はその場で斬り捨てても構わぬが、弥三郎あたりなら、澄長の帰りを待たずに事を荒立てる愚は犯すまい」

「かしこまりました」
藤田はニヤリと笑い、深く一礼した。

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