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ブーム君とヤドク君の秘密
16.双子と仲直り
しおりを挟む「どうしてアタシなんかのこと…気にしてくれたの?」
「……別に…気にしたわけじゃなくて…酷いこと言ったなぁって…は、反省して……それで」
「なら、字教えてくれるの?」
「え、あ、う、うん」
ミアナは嬉しそうにガッツポーズを取ると、屋根代わりにしている巨大な木から手だけを出し、雨の雫を掴もうと手を動かした。
「…ね、ねぇ聞いてもいい?」
「ん?何を?」
「……君が…字を読みたい理由……」
「…………読むっていうのもだけど…書いてみたいの」
「書く?」
一瞬、今朝のブームとの会話を思い出し、彼女が立派な書斎に向かって小説を必死に書いているシーンが頭に浮かんだ。
「…手紙……書きたい人がいて…」
「手紙?書きたい人ってことは…相手は、字が読めるんだね?」
「……うん、昔、アタシ宛に手紙が届いたの…でもアタシは読めなくて…園長先生に読んでもらおうと思ったの…だけどね、園長先生はアタシにその手紙の内容を教えてくれなかった」
内容を…教えない……か。
『オレ読めねぇから、読んでくれよ』
『母さんが大事そうにしてた』
"お母さんは、あなた達を…
「ヤドク?どうしたの?」
「え、あ、いや…なんでもない……ちょっと考え事…で、その手紙は今どこにあるの?」
「んーっと、園長先生が持ってるんだと思う…」
「つまり、字を読めるようにして、その手紙の内容を読みたいってこと?」
「うん!それから……その手紙を書いてくれた人に、返事を返してあげたいの…」
ブームの言った通りだ。
彼女は、本が読みたかっただけじゃない…もっと別の大事な目的があったのだ。
「だ、だから!アタシ…馬鹿だけど!馬鹿なりに…が、頑張るから!も、もしよかったら…字を…」
「あーあー面倒だなぁ~でも、君がボクの厳しい教えについてこれるんだったら、教えてあげても構わないけど?」
「……うん!アタシ頑張るよ、ヤドク!」
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