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ブーム君とヤドク君の秘密
17.ブームの好きな人
しおりを挟むそれから何ヶ月かが経過して、少しづつだったがミアナは字を読めるようになった。短編の短い文なら、スラスラと読み上げることだって出来るようになったし、何より日に日に成長していく彼女を見ているのはとても楽しかった。
そして、あの笑顔も……
「あ、あのさぁブーム…」
「んぁ?」
「人を…人を好きになるのって……どういうことなのかな?」
目の前にあるブームの背中がグルンと回転し、ニヤケ顔の映えた顔をこちらに向けた。
「な、なんだよ」
「ついにヤドクきゅんにも好きな子が出来たのかと思うと…兄さんは涙が止まらないよ~」
「馬鹿にすんな!兄さんって言ってもほんの数分差でしょ!?」
「その数分で、愛しのミアナちゃんが別の男に奪われる」
「話ぶっ飛び過ぎだし、なんでミアナが出てくるんだよ!」
「え、なら…もしかしてオレ?だ・め・だ・ぞヤドク~禁断の恋はNG」
「うっせぇよ馬鹿!なんでそうなるんだよ!」
『別の男に』
『奪われる』
「ミアナって誰かに狙われてんの!?」
「お、かかったぁ~」
「あ。」
「ヒューヒュー!良いんじゃないの~?ブーム君は応援しちゃいますよ~?」
「うるせぇよ…」
「あ、拗ねた?」
「す、拗ねてなんか……てか、ブームだっているだろ?そういうの…好きだなとか思う相手…」
「……うん、いるよ」
「え、いるの?」
「うん、すっごく優しくてさ、気が利いててさ…誰のものにもなって欲しくないって…純粋なままで汚れのないままであってほしいって…そう強く願う相手がいるよ」
「い、意外だな。ブームがそういう関係について本気で語り出すなんて」
「よく聞けヤドク、恋愛とは本気以外の何者でもないんだぞ?一つ一つに真剣になって…」
「…で?そのブームが言ってる相手って誰?」
「え、決まってるだろ、そんなもん…」
嫌な予感…しかしない!
「その名も!ブーム・カーマン!ことこのオレだぁああ!!」
「ぎゃぁぁあああああああ!」
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