47 / 122
第二章 目覚め
第47話 偽りの日々
しおりを挟む
「ここさ、すごくいいと思わないか?一日中ずっと天井を見てるより、こうやって空を見て過ごす方がいいと思うんだ」
また、始まった。
ケリーがこの話をするのは何回目だろう。窓際の位置に大満足している彼は、セロが面会に来るたびに同じ台詞を口にしていた。
「ああ、そうだな」
適当に聞き流しながら、セロはぼんやりと窓の外に広がる空を眺めている。気がつけば、ケリーと再会したあの日から、早くも二週間が経とうとしていた。
この十四日間で、ケリーは見違えるほど元気になった。切れ切れにしかできなかった会話も少しずつ続けられるようになり、声を出して笑うこともできるようになった。
まだ、体を起こすと腹部に痛みを感じるそうだが、今では座って食事を取れるまでに回復している。
ガーゼが外された顔の傷がかゆいのか、ケリーは頬を手でさすった。かさぶたになったその傷は、かすれた絵の具で殴り描きされたような跡になってしまっている。
「こうやってセロと話してるとさ、なんか不思議な気持ちになるんだよな。……どうしてかは、わからないけど」
しばらくの沈黙のあと、ケリーはぽつりと呟いた。その声はさっきよりも随分と弱々しく、微かに震えていた。
「なあ、セロ……。オレさ、忘れないうちに全部話そうと思うんだ」
その言葉が示す意味を理解したセロは、窓に顔を向けたまま黙っていた。ケリーのことを無視しているのではない。彼が、これから「あの日」のことを話そうとしているのだと悟り、ついに訪れたこの瞬間を、静かに受け入れようとしているのだ。
「わかってる。セロはオレが辛い思いをするなら、聞きたくないって言ったよな。けどさ、これから先もずっと、こうして黙ってたら……一日、また一日って過ぎていくうちに、エダナやクウェイさんのことを、忘れてしまうんじゃないかって……いつか思い出せなくなるんじゃないかって、すごく不安になるんだ」
ふり返ったセロは、ケリーの苦しそうな表情を見て息を飲んだ。彼はまるで、悪夢にうなされる子どもみたいに、目をギュッと閉じて眉を歪めている。
「それに、オレ……一人じゃ、もう限界みたいだ」
ケリーは消え入りそうな声で呟き、瞼をゆっくり開くと虚ろな瞳で天井を見つめた。彼は、たった独りで仲間の死と向き合うことに疲れ切り、もう元気なふりをすることさえ、できなくなってしまっていた。
「昨日も、一昨日も、そのずっと前も……遠征の夢を見たんだ。夢の中でも、オレはエダナが死ぬのを黙って見ていることしかできなかった。何度も同じ夢を見ているのに……オレは何もできない。誰も助けることができないんだ」
ケリーはセロの手を強く握りしめ、必死で助けを求めた。怯えるように見開かれた目には、涙が零れ落ちそうなほど溜まっている。
「セロ、オレの話を聞いてくれ……頼む」
複雑な思いを抱えるセロと違って、ケリーの覚悟はすでに決まっているようだ。
まさか、こんなにも早く遠征の話を聞くことになるとは……思ってもいなかった。
セロの心は、ケリーの話を聞くことを躊躇っていた。心臓の鼓動は早く、恐怖にも似た感情が沸き上がってくる。
ケリーの話を聞くこと……それは、クウェイやエダナの死に、セロ自身も向き合うことを意味する。リストに名前がないことから、間接的に二人の死を悟ることとは訳が違うのだ。
語るケリー同様、聞くセロにも相応の覚悟が必要だった。
ひしひしと痛むほど固く握られた手はそのままに、セロはまだ包帯の外れないケリーの腹に目を移した。二週間前に比べると、巻かれた包帯はかなり簡易的になっている。
そういえば昨日、ケリーはもう少しで包帯が外れると言って喜んでいた。あのときも……いや、もしかすると再会した日から、彼は笑顔の裏で耐え続けていたのかも知れない。
大草原での戦いが終わっても独りで戦い続ける苦しみから、ケリーを解放しなくてはいけない。
重くのしかかってくる責任に、なかなか腹をくくることができず、セロは黙ってケリーの瞳を見つめ返した。
ケリーのこの表情……前にも見たような気がする。
『ケリーが元気になって、話せるようになったら……僕はいつでも話を聞くよ。今はきっと、君自身も辛いと思う』
二週間前に見たケリーの姿が、今の彼に重なる。セロのなかで、自分の言った言葉が冷たく響いた。
『すまない……僕は、ケリーが辛い思いをしてまで話すのを見たくない……聞きたくないんだ』
そう言って話を拒んだとき、ケリーはとても辛そうな顔をしていた。
セロはあのとき、ケリーは遠征のことを思い出しているのだと思っていた。
だが今になって、ケリーの表情に込められた本当の意味がわかった。
ケリーは遠征の記憶に苦しんでいたのではない。『オレの話を聞いてくれ』という切な願いを、セロに拒まれたことを悲しんでいたのだ。
本当に時間を必要としていたのは、ケリーではなくセロだったのかも知れない。
見たくない、聞きたくない……そう言って仲間の死から目を逸らしたかっただけなのかも知れない。
自身のあまりにも無責任な言葉によって、大切な友達を傷つけていたことに気がついたセロは、ケリーの手を強く握り返した。
「ケリー……今まで辛い思いをさせて、本当にすまなかった。僕も君の苦しみに一緒に向き合うよ。だから……あの日何が起こったのか、すべて聞かせてほしい」
セロの声を聞いて安心したのか、ケリーはとても穏やかな表情を見せている。
「ありがとう」
短い沈黙のあと、ケリーは周りに聞こえないよう声を潜めて話し始める。強く握りしめた手は震えていても、その小さな声は微塵も震えていなかった。
また、始まった。
ケリーがこの話をするのは何回目だろう。窓際の位置に大満足している彼は、セロが面会に来るたびに同じ台詞を口にしていた。
「ああ、そうだな」
適当に聞き流しながら、セロはぼんやりと窓の外に広がる空を眺めている。気がつけば、ケリーと再会したあの日から、早くも二週間が経とうとしていた。
この十四日間で、ケリーは見違えるほど元気になった。切れ切れにしかできなかった会話も少しずつ続けられるようになり、声を出して笑うこともできるようになった。
まだ、体を起こすと腹部に痛みを感じるそうだが、今では座って食事を取れるまでに回復している。
ガーゼが外された顔の傷がかゆいのか、ケリーは頬を手でさすった。かさぶたになったその傷は、かすれた絵の具で殴り描きされたような跡になってしまっている。
「こうやってセロと話してるとさ、なんか不思議な気持ちになるんだよな。……どうしてかは、わからないけど」
しばらくの沈黙のあと、ケリーはぽつりと呟いた。その声はさっきよりも随分と弱々しく、微かに震えていた。
「なあ、セロ……。オレさ、忘れないうちに全部話そうと思うんだ」
その言葉が示す意味を理解したセロは、窓に顔を向けたまま黙っていた。ケリーのことを無視しているのではない。彼が、これから「あの日」のことを話そうとしているのだと悟り、ついに訪れたこの瞬間を、静かに受け入れようとしているのだ。
「わかってる。セロはオレが辛い思いをするなら、聞きたくないって言ったよな。けどさ、これから先もずっと、こうして黙ってたら……一日、また一日って過ぎていくうちに、エダナやクウェイさんのことを、忘れてしまうんじゃないかって……いつか思い出せなくなるんじゃないかって、すごく不安になるんだ」
ふり返ったセロは、ケリーの苦しそうな表情を見て息を飲んだ。彼はまるで、悪夢にうなされる子どもみたいに、目をギュッと閉じて眉を歪めている。
「それに、オレ……一人じゃ、もう限界みたいだ」
ケリーは消え入りそうな声で呟き、瞼をゆっくり開くと虚ろな瞳で天井を見つめた。彼は、たった独りで仲間の死と向き合うことに疲れ切り、もう元気なふりをすることさえ、できなくなってしまっていた。
「昨日も、一昨日も、そのずっと前も……遠征の夢を見たんだ。夢の中でも、オレはエダナが死ぬのを黙って見ていることしかできなかった。何度も同じ夢を見ているのに……オレは何もできない。誰も助けることができないんだ」
ケリーはセロの手を強く握りしめ、必死で助けを求めた。怯えるように見開かれた目には、涙が零れ落ちそうなほど溜まっている。
「セロ、オレの話を聞いてくれ……頼む」
複雑な思いを抱えるセロと違って、ケリーの覚悟はすでに決まっているようだ。
まさか、こんなにも早く遠征の話を聞くことになるとは……思ってもいなかった。
セロの心は、ケリーの話を聞くことを躊躇っていた。心臓の鼓動は早く、恐怖にも似た感情が沸き上がってくる。
ケリーの話を聞くこと……それは、クウェイやエダナの死に、セロ自身も向き合うことを意味する。リストに名前がないことから、間接的に二人の死を悟ることとは訳が違うのだ。
語るケリー同様、聞くセロにも相応の覚悟が必要だった。
ひしひしと痛むほど固く握られた手はそのままに、セロはまだ包帯の外れないケリーの腹に目を移した。二週間前に比べると、巻かれた包帯はかなり簡易的になっている。
そういえば昨日、ケリーはもう少しで包帯が外れると言って喜んでいた。あのときも……いや、もしかすると再会した日から、彼は笑顔の裏で耐え続けていたのかも知れない。
大草原での戦いが終わっても独りで戦い続ける苦しみから、ケリーを解放しなくてはいけない。
重くのしかかってくる責任に、なかなか腹をくくることができず、セロは黙ってケリーの瞳を見つめ返した。
ケリーのこの表情……前にも見たような気がする。
『ケリーが元気になって、話せるようになったら……僕はいつでも話を聞くよ。今はきっと、君自身も辛いと思う』
二週間前に見たケリーの姿が、今の彼に重なる。セロのなかで、自分の言った言葉が冷たく響いた。
『すまない……僕は、ケリーが辛い思いをしてまで話すのを見たくない……聞きたくないんだ』
そう言って話を拒んだとき、ケリーはとても辛そうな顔をしていた。
セロはあのとき、ケリーは遠征のことを思い出しているのだと思っていた。
だが今になって、ケリーの表情に込められた本当の意味がわかった。
ケリーは遠征の記憶に苦しんでいたのではない。『オレの話を聞いてくれ』という切な願いを、セロに拒まれたことを悲しんでいたのだ。
本当に時間を必要としていたのは、ケリーではなくセロだったのかも知れない。
見たくない、聞きたくない……そう言って仲間の死から目を逸らしたかっただけなのかも知れない。
自身のあまりにも無責任な言葉によって、大切な友達を傷つけていたことに気がついたセロは、ケリーの手を強く握り返した。
「ケリー……今まで辛い思いをさせて、本当にすまなかった。僕も君の苦しみに一緒に向き合うよ。だから……あの日何が起こったのか、すべて聞かせてほしい」
セロの声を聞いて安心したのか、ケリーはとても穏やかな表情を見せている。
「ありがとう」
短い沈黙のあと、ケリーは周りに聞こえないよう声を潜めて話し始める。強く握りしめた手は震えていても、その小さな声は微塵も震えていなかった。
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる