2 / 15
何か聞こえた様な……
しおりを挟む
そうなんですね!早く中に入って見たいです」
「じゃあ、行きましょうか。ここから先は魔物もいるかもしれないわよ」
「はい!タクトさん、絶対に離れないようにお願いします」
「分かった。しっかりと守らせて頂きます」
「よろしくね!あと、私の事も忘れないでよ」
「はいはい……。分かっていますよ」
そして俺達は王都に向かって歩き出した。
「……ん?」……なんだ?何か聞こえた様な……。
「どうかしたのか?」
「いや何でも無い」
気のせいか……。
「あれ?ここだけなんか雰囲気が違うわね?」
サーシャが不思議そうな顔をしている。
「確かに言われてみるとそうかもしれませんね」
ミーアも気づいているようだ。
「二人共どうしたんだ?何も変わったところはないだろう?」
「いや、だって普通に考えておかしいじゃない!」
「えっ!?」
「あの扉だよ!なんであんなに大きな鉄の塊がここに落ちてるのよ!!」……なっ!?どういうことだ!!なんで、
「タ、タクトさん……」ミーアが震えながら俺の名前を呼んだ。
「大丈夫だ。安心しろ」俺はミーアの肩に手を置いて優しく言った。
「……はい。すみませんでした」
「謝ることなんてないさ。それより、少し様子を見てくるから二人はここで待っていてくれ」
俺はサーシャ達を残してゆっくりと近づいて行った。
「……誰かいるのか?」声をかけてみたが返事はない。
「……開けるぞ」俺は恐る恐るドアノブを回して中に入った。
「これは……!!」
「おぉ、タクトではないか!」そこには大きな男が立っていた。
「どうして、お前がこんな所にいるんだ!?」
「それはこっちのセリフだぞ!久しぶりじゃないか!」
「そんな事はどうでもいいんだよ!どうしてお前が王都に
まぁ、落ち着くのだ!まずは座ろうではないか!」
「……くそっ!」……仕方がない。話を聞こう。
「それで、何故お前がここに居て、しかもこの国の王様になってるんだ?」
「まぁ、順を追って説明しようか。私も今から丁度その話を始めようとしていたところなのだ」
「そうなのか?」
「あぁ、そうだとも!……では、始めようか」
「……おう」
「私は魔王を倒した後、そのまま旅に出たんだ」
「はぁ?何言ってんだ?お前が倒したわけでもないのにか?」
「まぁ、最後まで聞くのだ。実はその後、私は色々な国を旅していたのだがな。とある王国で、私が魔王を討伐したことになってしまったらしいのだ」
「はぁ!?」
「そこで、国王直々に褒美を与えたいと申し出があって、断る理由もなかったし受けることにしたんだ」
「いやいや、断れよ!というか、どうしてそうなった!?」
「それがな、なんでも『魔王を倒す程の力があるのなら是非我が国の王に!』との事だったんだ」
「いや、意味が分からん……。でも、よく考えれば分かることなのか?」
「あぁ、おそらくだがな。きっと、魔王の件で活躍したタクトの活躍を聞いたのだろう」
「なるほど……。まぁ、大体理解できた。で、その後はどうなったんだ?」
「うむ。流石に王になるつもりはなかったから断ったら、今度は大臣達が勝手に盛り上がってしまってな。結局、押し切られてしまった訳だ」
「はぁ「はぁ……。相変わらずだなお前は……。それで、今はどうなってるんだ?」
「うーん……。まだ正式な王ではないからな。一応、元王って事になっているぞ」
「そうなのか……。それなら、俺が王になった時の為に挨拶しておくか」
「おっ!それは助かる!是非頼む!」
「分かったよ。じゃあ、早速行くか」
「うむ!楽しみにしているぞ!あっ!それと、一つ言い忘れていたが……」
「なんだ?」
「私の今の職業は"勇者"だぞ!宜しくな!」
「……はい?いやいや、ちょっと待ってくれよ……。はぁ……。もういいや……。とりあえず、いくぞ?」
「あぁ、分かった!早く行こうではないか!」
こうして俺達は王城に向かって歩き出した。
「……遅いわね」サーシャが心配そうな顔をしている。
「そうですね……。何かあったのでしょうか?」ミーアも不安そうだ。
「おい!何をしているんだ!!いつまで待たせるんだ!!」門番の兵士が怒鳴っている。……本当にうるさい奴だ。
「すみません!すぐに終わらせますから!」俺は兵士に近づき、小声で話しかけた。
「なぁ、悪いんだけどさ。少しの間だけ黙っていてくれないか?あと、もう少ししたら終わると思うから」
「ふんっ!……好きにしろ」
「じゃあ、行きましょうか。ここから先は魔物もいるかもしれないわよ」
「はい!タクトさん、絶対に離れないようにお願いします」
「分かった。しっかりと守らせて頂きます」
「よろしくね!あと、私の事も忘れないでよ」
「はいはい……。分かっていますよ」
そして俺達は王都に向かって歩き出した。
「……ん?」……なんだ?何か聞こえた様な……。
「どうかしたのか?」
「いや何でも無い」
気のせいか……。
「あれ?ここだけなんか雰囲気が違うわね?」
サーシャが不思議そうな顔をしている。
「確かに言われてみるとそうかもしれませんね」
ミーアも気づいているようだ。
「二人共どうしたんだ?何も変わったところはないだろう?」
「いや、だって普通に考えておかしいじゃない!」
「えっ!?」
「あの扉だよ!なんであんなに大きな鉄の塊がここに落ちてるのよ!!」……なっ!?どういうことだ!!なんで、
「タ、タクトさん……」ミーアが震えながら俺の名前を呼んだ。
「大丈夫だ。安心しろ」俺はミーアの肩に手を置いて優しく言った。
「……はい。すみませんでした」
「謝ることなんてないさ。それより、少し様子を見てくるから二人はここで待っていてくれ」
俺はサーシャ達を残してゆっくりと近づいて行った。
「……誰かいるのか?」声をかけてみたが返事はない。
「……開けるぞ」俺は恐る恐るドアノブを回して中に入った。
「これは……!!」
「おぉ、タクトではないか!」そこには大きな男が立っていた。
「どうして、お前がこんな所にいるんだ!?」
「それはこっちのセリフだぞ!久しぶりじゃないか!」
「そんな事はどうでもいいんだよ!どうしてお前が王都に
まぁ、落ち着くのだ!まずは座ろうではないか!」
「……くそっ!」……仕方がない。話を聞こう。
「それで、何故お前がここに居て、しかもこの国の王様になってるんだ?」
「まぁ、順を追って説明しようか。私も今から丁度その話を始めようとしていたところなのだ」
「そうなのか?」
「あぁ、そうだとも!……では、始めようか」
「……おう」
「私は魔王を倒した後、そのまま旅に出たんだ」
「はぁ?何言ってんだ?お前が倒したわけでもないのにか?」
「まぁ、最後まで聞くのだ。実はその後、私は色々な国を旅していたのだがな。とある王国で、私が魔王を討伐したことになってしまったらしいのだ」
「はぁ!?」
「そこで、国王直々に褒美を与えたいと申し出があって、断る理由もなかったし受けることにしたんだ」
「いやいや、断れよ!というか、どうしてそうなった!?」
「それがな、なんでも『魔王を倒す程の力があるのなら是非我が国の王に!』との事だったんだ」
「いや、意味が分からん……。でも、よく考えれば分かることなのか?」
「あぁ、おそらくだがな。きっと、魔王の件で活躍したタクトの活躍を聞いたのだろう」
「なるほど……。まぁ、大体理解できた。で、その後はどうなったんだ?」
「うむ。流石に王になるつもりはなかったから断ったら、今度は大臣達が勝手に盛り上がってしまってな。結局、押し切られてしまった訳だ」
「はぁ「はぁ……。相変わらずだなお前は……。それで、今はどうなってるんだ?」
「うーん……。まだ正式な王ではないからな。一応、元王って事になっているぞ」
「そうなのか……。それなら、俺が王になった時の為に挨拶しておくか」
「おっ!それは助かる!是非頼む!」
「分かったよ。じゃあ、早速行くか」
「うむ!楽しみにしているぞ!あっ!それと、一つ言い忘れていたが……」
「なんだ?」
「私の今の職業は"勇者"だぞ!宜しくな!」
「……はい?いやいや、ちょっと待ってくれよ……。はぁ……。もういいや……。とりあえず、いくぞ?」
「あぁ、分かった!早く行こうではないか!」
こうして俺達は王城に向かって歩き出した。
「……遅いわね」サーシャが心配そうな顔をしている。
「そうですね……。何かあったのでしょうか?」ミーアも不安そうだ。
「おい!何をしているんだ!!いつまで待たせるんだ!!」門番の兵士が怒鳴っている。……本当にうるさい奴だ。
「すみません!すぐに終わらせますから!」俺は兵士に近づき、小声で話しかけた。
「なぁ、悪いんだけどさ。少しの間だけ黙っていてくれないか?あと、もう少ししたら終わると思うから」
「ふんっ!……好きにしろ」
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
過労死して転生したので絶対に働かないと決めたのに、何をしても才能がバレる件
やんやんつけバー
ファンタジー
過労死して異世界転生。今度こそ絶対に働かないと決めたのに、何をやっても才能がバレてしまう——。農村で静かに暮らすはずが、魔力、農業、医療……気づけば誰も放っておかない。チートで穏やか系の異世界スローライフ。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる