きっとこれは、パステルカラーの恋愛だろう

水澤玲音

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第1章 誘拐事件編

12話 飛鳥先輩の秘密

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 山崎が「羽島君強いね。あの飛鳥君を倒すなんて僕は感動したよ。やはりお爺さんに鍛えてもらったのかい?」「ありがとう山崎。基本的な動作は爺ちゃんだけど、師匠は別な人かな。飛鳥ちゃんは何か格闘技をやっていたの?」「まあ、一応空手はやっていました。」「飛鳥君はインターハイ3年連続優勝してるんだよ。」「会長やめてくださいよ。恥ずかしいじゃないですか。」「だから、あんなに蹴りの威力が強いんだね。」と納得していたら、山崎が「羽島君、飛鳥君に対しては口調がやさしくない?」「そうだな。こんな美人な先輩はなかなか会えないからな。仲良くなりたいんだよ。」と答えたら飛鳥ちゃんは「そんなに褒めても今はお菓子ぐらいしか用意出来ないよ。そして、浮気は良くないですよ。」と笑っていた。俺は「彼女はいないです。」山崎は聞いていなかったらしく「確かに浮気はよくないね。」と言ったので俺は「いやいや、ちょっと待って。俺と玲奈は付き合ってないぞ。」と言った。山崎が「本当に?」と疑問を持っていたので「ああ、本当だ。」と答えた。飛鳥ちゃんも「てっきり、付き合っているのだと思いました。」さすがに、このままだと良くないと思い「そろそろ資料室の扉開けてくれませんか?」「そうだったね。最後にひとつ聞くけど、最後に出した落ち葉返しという技は自分で考えたのかい?」「いや、爺ちゃんから教わった。」すると、飛鳥ちゃんがいきなり「一輝君のお爺さんってもしかして、あの羽島 源十郎さんですか?」「そうだけど、もしかして爺ちゃんと知り合い?爺ちゃんそんな有名だったの?」「羽島 源十郎といったら武道の天才だよ。柔道でオリンピック優勝したと思ったら柔道をやめて空手を始めて、空手でオリンピック優勝したんだよ。そして、ボクシングで世界チャンピオンになった凄い人ですよ。」と興奮していた。「だから、爺ちゃんの家にメダルがあったんだ。飛鳥ちゃんは爺ちゃんと手合わせしたことあるの?」「一度だけあります。源十郎さんは手を抜いていたのに一撃もあてれませんでした。」「そうだったんだ。」これ以上会話が弾まず気まずい空気に「資料室の鍵開いたよ」と山崎の声が響いた。
 俺達は資料室の前に立っていた。「羽島君、最後にこれだけは絶対に守ってもらいたい。」「何をですか?」「この部屋には生徒の個人情報が乗った資料もたくさんある。それを悪用したり他人には言わないでくれ。」「もし、言ったらどうなりますか?」「良くて退学。最悪刑務所行きだね。」「怖いな。大丈夫です。」「それと今日の昼休みから大事な会議があるから、昼休みが始まる前には教室に戻ってもらう形になるけどいいかい?」「わかりました。ところで授業は受けなくて大丈夫なの?」「授業なんか聞かなくても教科書を読んでおけば大丈夫だよ。」「いやいや、大学入試は?」「僕は生徒会長枠で指定校推薦があるからね。」「私も秘書ということで生徒会長と同じ扱いらしいので指定校推薦を貰いました。」「だから、学校に貢献しないといけないんだ。」「やっぱり、生徒会長の権力って凄いなあ。」「さあ、時間もないから必要な資料を探そうか。」
 資料室の中に入ると多くの資料があったが、種類別に並べられていたので、すぐに調べたい資料を見つけれた。木造建築で隠れることが出来そうなのは図書館と文化ホール、公民館だ。時間が経つのは一瞬で調べ始めたと思ったら、もう昼休みだ。山崎が「そろそろ時間だね。興味はここまでにしよう。明日も来るかい?」「そうだな、今日調べれなかった事も調べたいし明日も来るよ。」飛鳥ちゃんが「もし、何かあったら連絡ください。相談に乗りますよ。これが私と会長の連絡先です。」「ありがとうございます。では、これで失礼します。」と言って生徒会室を出ようとしたら、山崎が「午後の授業は出席しなよ。今日の6時間目は林間学校の班決めと先生からきいたよ。」「分かった。ありがとうございます。では、失礼します」と言って俺は教室に歩いて行った。
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