きっとこれは、パステルカラーの恋愛だろう

水澤玲音

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第1章 誘拐事件編

22話 全力疾走はキツイ

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 今、全力で走っている。約束した時間に間に合わないかも知れないから。神宮公園までは歩いて20分近くかかるから走っても間に合うか分からないと考えていた矢先に目の前の信号が点滅し始めた。俺はここで無理して事故にあったら困るから無理に渡らずに次渡ろうと思い立ち止まった。後ろを振り返ると少し離れた位置にいた静香が追い付いており「今何時?」と聞かれて「4時50分だよ」と答えるのと同時に信号が赤から青になり2人はまた走る事を再開した。そのまま止まる事無く走り続けた俺たちはなんとか神宮公園に着いた。到着してすぐに時間を確認すると時計は4時55分を指していた。2人とも全力で走り続けたため息が上がっており、静香に至っては肩で呼吸をしている様子だったため、俺は心配になり静香を近くのベンチまで運び自動販売機で飲み物を買うことにした。飲み物を買って帰ると静香もさっきよりは回復していて飲み物を後ろから首にあてると「きゃっ」と可愛い反応が返ってきたのでクスクスと笑っていると静香の顔が恥ずかしさで赤くなっていたから、さすがにやりすぎたと思い「ごめん。」と謝った。静香も「も~う。ビックリしたんだからね。」と笑っていたので、飲み物を渡した。静香は「ありがとう。お金払うね」と言ってくれたが「いや、飲み物はあげるよ。走らせたお詫び。オレンジジュースとスポーツドリンクどっちがいい?」と聞いた。スポーツドリンクでもいいかなと言われたので、お金を受け取らずスポーツドリンクを渡した。静香が「今日は一輝に色々と奢って貰ってる気がする」と言われたので、俺は「気にするな。俺が好きで奢っているからさ。」そんな会話をしながら、飲み物を飲んでいたら、勇気と悠一が到着した。すぐに俺たちの事を発見し近づいてきた。勇気が「一輝いいもの飲んでるな。もらい」と言い俺の手にあったオレンジジュースを奪い飲んでいた。俺が「返せよ。」と勇気に言ったら何故か悠一から空になったペットボトルが返却された。俺はその状況に唖然として言葉を失っていたら、静香に「良かったら飲む?」と聞かれたがさすがに女子から貰うわけにもいかないので「いや、大丈夫」と答えた。すると後ろから「そこは貰えよ」と声が聞こえたので、振り返るとそこには春樹がいた。俺は春樹「柚子は?」と聞くと「自動販売機に飲み物を買いに行った」。その発言に食い付き勇気と悠一が自動販売機の方に走り出したので、俺もさっきあまり飲めなかったから飲みたいと思い、春樹に「飲み物何がいい?」と聞くと「お茶で」と言われたから、「了解」といい自動販売機の方に行った勇気と悠一を追いかけに行った。自動販売機の前に着くと既に飲み物を手にしていた悠一達がいた。俺も頼まれていたお茶2本と偶然発見したトマトソーダーを1本買った。柚子が「一輝が飲み物を買い終わったからみんなのところに戻ろう。」俺らは夕日に背を向けて春樹達が待っているベンチまで歩いて行った。
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