私の理想の異世界チート

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61.義務

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エドの訓練に付き合って、失敗する不安が 無くなってホッとしたので、安心して魔の森の湖から 出発です!

エドの右手に球体の結界が掴まれて、フワリッっと飛び上がりました。

『意外!前に私の目の前に 降りた時には凄い音だったのに、飛び上がりは静かなんだー』


「わぁー!すごい!すごいっ!」

竜姿のエドは 力強く翼を上下させ、どんどんどんどん高度をあげていく。

下を見ると 先程まで居た湖は、遠く小さくなっていた…

『この速さだと そりゃあ 馬車で2週間かかる所を、2時間で到着するよねー』

「ミユ 楽しそうだけど、高い所は怖くない?」

「大丈夫!私 高い所 好きだから!」

「進む速さはどお? 速すぎて気分は悪くならない?」

「速いのも大丈夫ー♪
とっても楽しいよ!」

「それなら良かった。
気分が悪くなったり、怖くなったりしたら 言ってね。」

「はーい。」

それから1時間は 結界の足下に見える、町や街 ・山や森・谷や川 を楽しみ はしゃいで居たが、次第に見馴れて暇になって来た。


「エドー。
景色は見馴れて飽きてきちゃった。
エドに聞きたい事 いっぱいあるから、王宮に着くまで質問に答えてくれる?」

「うん。良いよ。
何でも聞いて!」

「じゃあ、お言葉に甘えて♪

エドのご両親やお兄さん達は、番同士なの?」

「うん。両親も兄達も 番同士だね。」

「同じ種族同士??」

「いや。 両親は竜人族同士だけど、上の兄の嫁さんは 獣人族の兎の獣人で、下の兄の嫁さんは 精霊族のエルフだったと思う。」

「だったと思う??!」

「ごめん…姉さん達にあんまり興味無くて…
紹介された時に 聞いたのはそんな所だったと思うんだけど…」

「兄弟のお嫁さんなのに、興味無いのっ?!!」

「そ…そうだね…
ミユに出会えて 聞かれるのが分かってたら、ちゃんと覚えてたんだろうけど…
ご…ごめん…」

「あっ… 嫌!別に 謝って欲しいんじゃ無いし、責めてる訳でも無いんだけど……

じゃ‥っっ…じゃあ……!
エ…エドの婚約者の3人はっ
どんな人達?!」

「ん"~???
………………。

ごめん……その3人の事も 名前もちゃんと覚えてない……」

「はあ"ぁぁぁぁぁぁっ!!???

えっ?!! ってかっ!
1度は‥こ…交尾までした相手でしょっ??!

なんでっ……なんで覚えてないのっ??!」

「えっ…だって。 
婚約者って言われても、興味 無かったもん。
只の義務で……交尾したし…
交尾も 只 入れて種子を吐き出しただけって認識で……」

『なんだそれっ?!
相手の名前も覚えて無くて、1度は交尾してるけど 只の義務で出しただけって……?!

なんだか…相手の婚約者の3人に同情してしまうわ……

ってか!私の嫉妬を返せっ!!って気分になるのは何故だ??!』


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