私の理想の異世界チート

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174.抱擁

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「そっか。
私達も まだ昼食の途中だったよね。
食べてたご飯 どうなったんだろ?」

「どうだろうね?
だいぶ時間が経っちゃったから、片付けられちゃったかな?!」

『それは残念……
お義母様達は食べられたかな?』

暫く歩くと漸くサロンの出入口が見えて来た。

サロンの中に入ると 王族の家族皆が、ソコに集まって居るのが分かる。

私達に気付くと 王妃様が走り寄って来て、ムギュッっと豊満な身体に抱き付かれた。

「ふぎゅっ…」

残念な声が望結から漏れる……

しかし抱き付かれた、当の本人の望結は、母を亡くして以来 初の家族で年上の豊満な肉体の女性からの抱擁だったので、嬉しさの余り自分の出した声を、気にしては居なかった。

「ミユちゃん!!
無事で良かったわっ!
怪我とかしていないかしら?!!」

心配してくれたのだろう、王妃様は望結を抱き締めギュウギュウと力を込める…

しかし……

バリッ…
「ミユは嬉しそうですが…
僕のミユなので、抱き付くのは ご遠慮下さい!!

見たり匂いでも分かりますが、怪我など1つもしてませんよ!」

エドの独占欲により、王妃様との抱擁は 早々にひき剥がされた。

「もう!フェイったらっ!
もう少し抱き締めて、ミユちゃんを堪能するくらい良いじゃないのっ!

心の狭い男は、早々に愛想を尽かされて、嫌われてしまうわよっ!!

それにしても…
ミユちゃんの このとっても良い薫りは何なの?!

ミユちゃんに 初めて会った時から、良い薫りだとは思って居たけれど、抱き締めてみたら 堪らないわねっ!」

「っ! そ…そんな事にはなりませんよっ!!
ミユは何時だって僕を、う…受け止めてくれますっ!!」

若干 挙動不審になっているエド……
は… まあ 置いておくとして……

「お義母様。怪我 等はしておりません。
お気遣いありがとうございます。

お義母様が気に入って下さって居る、私の匂いですが 多分 シャンプーとコンディショナーの匂いだと思います。

後…
皆様お揃いですが、昼食はどうされるんですか?

陛下とお義母様だけでも、あの後 昼食は召し上がられたのですか?
もし途中で止めてから片付けたのなら、申し訳無いです……」

「うふふ。 怪我が無いのなら安心したわ。

まあ!シャンプーとコンディショナー???!
それは何なの?!
是非!!後で説明して頂戴なっ!!

私達の昼食の事まで、気にしてくれたの?
ミユちゃんは 本当に優しい子ね♪」

「はい…
後で ご説明しますね。

それで?皆様の昼食は、どうされるんでしょう?!」

「そうねぇ…
城の方の厨房へ 今から頼むか、食べていないのは大人達だけだから、お昼ご飯は このまま食べなくても大丈夫かしら……?」


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