5 / 11
第四話 はじめてのデート(3)
しおりを挟む
「いらっしゃいませ!二名様ですか?」
「はい!」
「ではこちらの席に座ってください!」
店員にそう言われたため、俺は空いている二人用の座席へと向かう。
「うわ~、結構混んでるな……」
「ホントだね……とりあえずどれにするか決めよっか!」
「おっけー、分かった」
それから俺たちはそれぞれ注文するものを決めた後、俺はテーブルに置いてあるボタンを押し、定員さんを呼んだ。そしてしばらくして料理が届いたため、さっそく食し始めた。
「美味い!思ってた以上に美味いよこのラーメン!」
「ホント?ならよかった!」
そしてあみは箸を止め、自分の方を向いた。
「ねぇ、その餃子少し貰ってもいい?」
「あ、あぁ別にいいぞ」
すると、俺が食べる直前を狙っていたかのように口を開いた。
「あ~む!うん!やっぱり美味しいね!」
そう言って笑顔を浮かべながらまた食事を続ける。
やばいな。まじで天使にしか見えないんですけど……。この顔見ただけでも今日ここに来て良かったと思う。
「はい!お兄ちゃん!あ~ん」
そう言って妹が頼んでいたからあげを俺の口に運んでくる。
「ちょっ!?おまっ!ここ外だぞ!?誰かに見られたりしたら……!」
「大丈夫だよ!みんな他の人との話に夢中だから!」
確かに周りを見渡してみても、誰もこちらの方など気にしていないようだった。
(確かに言われてみればそうかもしれないな……)
「ほら、早く!早く!」
あみが急かすように催促してくる。
「……分かったよ」
俺はあみが差し出してきたから揚げを食べる。…………うん、マジでうめえ。今度作り方教えてもらおうかな。
(って違う!そんなことよりこの状況をどうにかしないと!)
「あ~ん♪おいしい?」
あみは嬉しそうに俺の顔を見てきていた。……やばいな、めっちゃかわいい……。こんな顔見せられた後に否定できるわけないだろ……。それにもうここまで来ちまったんだから諦めるしかないか。
「お、おいしかったです……」
俺はそう言うのが精一杯だった。
それから俺たちは店をあとにした。
「お腹いっぱいになったし、ちょっと休憩しない?」
「そうだな、どこに行くか……」
俺は周りを見渡す。だがあまり目ぼしい場所はない。
(どうする?服屋にでも行くか?)
そう思い服屋の方へと足を向けようとしたその時、突然、あみが服を引っ張ってきた。
(どうしたんだ?何かあったのか?)
「ねぇ、あそこにクレープ売ってる!あれ食べたい!」
「え、さっきラーメン食べたばっかりだぞ?」
俺は呆れ気味に言った。
いくらなんでも食いすぎだろ。そんな事を考えてるうちにあみはすでにクレープ屋の列に並んでいて、店員からメニュー表を見せられているところだった。
そして店員から注文を受けたあみは俺の方に駆け寄ってきて、「はい!お兄ちゃん!イチゴ生クリーム味だって!」と言ってクレープを渡してきた。
俺はそれを受け取り代金を渡すと、今度は俺の方が先に店の前の椅子に座り、それからすぐにあみも隣に座った。そして俺の隣に座ったあみは、俺の手に持っているクレープを美味しそうに頬張り始めた。かわいい……。そんな様子のあみを見た俺は思わず微笑んだ。
「はい!」
「ではこちらの席に座ってください!」
店員にそう言われたため、俺は空いている二人用の座席へと向かう。
「うわ~、結構混んでるな……」
「ホントだね……とりあえずどれにするか決めよっか!」
「おっけー、分かった」
それから俺たちはそれぞれ注文するものを決めた後、俺はテーブルに置いてあるボタンを押し、定員さんを呼んだ。そしてしばらくして料理が届いたため、さっそく食し始めた。
「美味い!思ってた以上に美味いよこのラーメン!」
「ホント?ならよかった!」
そしてあみは箸を止め、自分の方を向いた。
「ねぇ、その餃子少し貰ってもいい?」
「あ、あぁ別にいいぞ」
すると、俺が食べる直前を狙っていたかのように口を開いた。
「あ~む!うん!やっぱり美味しいね!」
そう言って笑顔を浮かべながらまた食事を続ける。
やばいな。まじで天使にしか見えないんですけど……。この顔見ただけでも今日ここに来て良かったと思う。
「はい!お兄ちゃん!あ~ん」
そう言って妹が頼んでいたからあげを俺の口に運んでくる。
「ちょっ!?おまっ!ここ外だぞ!?誰かに見られたりしたら……!」
「大丈夫だよ!みんな他の人との話に夢中だから!」
確かに周りを見渡してみても、誰もこちらの方など気にしていないようだった。
(確かに言われてみればそうかもしれないな……)
「ほら、早く!早く!」
あみが急かすように催促してくる。
「……分かったよ」
俺はあみが差し出してきたから揚げを食べる。…………うん、マジでうめえ。今度作り方教えてもらおうかな。
(って違う!そんなことよりこの状況をどうにかしないと!)
「あ~ん♪おいしい?」
あみは嬉しそうに俺の顔を見てきていた。……やばいな、めっちゃかわいい……。こんな顔見せられた後に否定できるわけないだろ……。それにもうここまで来ちまったんだから諦めるしかないか。
「お、おいしかったです……」
俺はそう言うのが精一杯だった。
それから俺たちは店をあとにした。
「お腹いっぱいになったし、ちょっと休憩しない?」
「そうだな、どこに行くか……」
俺は周りを見渡す。だがあまり目ぼしい場所はない。
(どうする?服屋にでも行くか?)
そう思い服屋の方へと足を向けようとしたその時、突然、あみが服を引っ張ってきた。
(どうしたんだ?何かあったのか?)
「ねぇ、あそこにクレープ売ってる!あれ食べたい!」
「え、さっきラーメン食べたばっかりだぞ?」
俺は呆れ気味に言った。
いくらなんでも食いすぎだろ。そんな事を考えてるうちにあみはすでにクレープ屋の列に並んでいて、店員からメニュー表を見せられているところだった。
そして店員から注文を受けたあみは俺の方に駆け寄ってきて、「はい!お兄ちゃん!イチゴ生クリーム味だって!」と言ってクレープを渡してきた。
俺はそれを受け取り代金を渡すと、今度は俺の方が先に店の前の椅子に座り、それからすぐにあみも隣に座った。そして俺の隣に座ったあみは、俺の手に持っているクレープを美味しそうに頬張り始めた。かわいい……。そんな様子のあみを見た俺は思わず微笑んだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる