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第十二話
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売り上げだけではない。ナティの考えたドレスは、今かなり人気だ。
すぐに売り切れてしまう。
ナティはまだデザインなどを担当するような年齢ではなかった。
なぜナティがドレスを作ることを許されたか。
それはナティが普段着用に作ったワンピースがとても可愛かったからだ。最初は自分用、つぎはスカーレットに合わせたワンピースは、どこと答えるのは難しかったが、着るひとをより魅力的にした。
結局お店のみんなに頼まれて、ナティは人数分のワンピースを作った。
みんなそれを着て働いていた。
そうすると、お客様たちが興味を持ち出した。このワンピースみたいなドレスは
作れないか?その問い合わせがかなり増えた。
ナティは、どんどん新しいドレスをデザインした。どのドレスも大評判になり、店は貴族たちであふれた。お忍びの高位貴族たちもやってきた。
店長はナティの給料をかなり上げ、ずっと働いてほしいと願った。
ナティは楽しかった。みんなが喜んでくれる。もしかしたら、これなら大丈夫かなと、名前は書かず、ファラン夫人に特別なドレスを作り送った。返されたりはしなかったので、おそらく夫人に届いたはずだ。
レンバルト様が結婚されたという噂も聞いた。5つ年上だったから、不自然なことではない。きっと美しく優しい方と結婚されたにちがいない。
ナティは悲しかったけれど、レンバルト様が幸せならば、それでよかったとも思った。
レンバルトが結婚したことで、ナティの未練はすべてなくなった。結婚はしないで、元気なうちはデザインの仕事を頑張り、孤児院にも少しでいいから、寄付しよう。
デザインの仕事を寝食忘れてやってしまうこともあり、デザインしたドレスと反比例にナティは髪に艶がなく、目も濁り始め、デザイナーとして紹介できないボロボロの姿になっていた。
これではまずい、と店長や店員が売れっ子デザイナーのイメージを崩さないように本人のかわりに外見を磨き出した。
すぐに売り切れてしまう。
ナティはまだデザインなどを担当するような年齢ではなかった。
なぜナティがドレスを作ることを許されたか。
それはナティが普段着用に作ったワンピースがとても可愛かったからだ。最初は自分用、つぎはスカーレットに合わせたワンピースは、どこと答えるのは難しかったが、着るひとをより魅力的にした。
結局お店のみんなに頼まれて、ナティは人数分のワンピースを作った。
みんなそれを着て働いていた。
そうすると、お客様たちが興味を持ち出した。このワンピースみたいなドレスは
作れないか?その問い合わせがかなり増えた。
ナティは、どんどん新しいドレスをデザインした。どのドレスも大評判になり、店は貴族たちであふれた。お忍びの高位貴族たちもやってきた。
店長はナティの給料をかなり上げ、ずっと働いてほしいと願った。
ナティは楽しかった。みんなが喜んでくれる。もしかしたら、これなら大丈夫かなと、名前は書かず、ファラン夫人に特別なドレスを作り送った。返されたりはしなかったので、おそらく夫人に届いたはずだ。
レンバルト様が結婚されたという噂も聞いた。5つ年上だったから、不自然なことではない。きっと美しく優しい方と結婚されたにちがいない。
ナティは悲しかったけれど、レンバルト様が幸せならば、それでよかったとも思った。
レンバルトが結婚したことで、ナティの未練はすべてなくなった。結婚はしないで、元気なうちはデザインの仕事を頑張り、孤児院にも少しでいいから、寄付しよう。
デザインの仕事を寝食忘れてやってしまうこともあり、デザインしたドレスと反比例にナティは髪に艶がなく、目も濁り始め、デザイナーとして紹介できないボロボロの姿になっていた。
これではまずい、と店長や店員が売れっ子デザイナーのイメージを崩さないように本人のかわりに外見を磨き出した。
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