15幼き頃からそばにいたお兄ちゃんは、溺愛社長でした。

華蓮

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おでかけ

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霧矢くんは、確実に酔っていた。もちろん会長さんには、わからない。私だけがわかるように。

部屋に戻る時、
「瑞希。部屋まで連れて行って。」
今まで見たことないくらいの可愛いさ。

「行こう。霧矢くん。」

部屋に入り、浴衣に変えて、歯磨きをしてたら、
「瑞希ちゃん。まだ?一緒に寝よっ。」
「うんっ。」

「抱きしめて。瑞希。」

少し浴衣が乱れた私の胸に、霧矢くんの顔が、、、
うずめる形になった。
恥ずかしいけど、、霧矢くんは、腰を抱き込み離してくれなかった。

「もっと強く抱きしめて、、お願い。瑞希ちゃんっ。俺を置いてかないで。」


「霧矢くんっ。ごめんなさい。」

「なんで、離れるの?いや?」

酔ってるから、言葉遣いが、甘えている。可愛い。聞いたことない声トーン。少年みたいな幼い顔をしている。


「ねえ。瑞希ちゃん。一人にしないで。」
「ごめんね。もうしないから。」
安心して、私の胸の中で眠っていった。
私もそのまま眠った。


朝が来て起きたら、まだ霧矢くんは眠っていた。
夜と違ったのは、私の浴衣が、乱れていて、私の胸が、あらわになっていて、
恥ずかしくなって霧矢くんを起こした。

「おはよう瑞希。」

「霧矢くんおはよう。少し離して欲しいの。」

「うん。、、、」

服を着て、朝の食事に行き、チェックアウトをして、会長さんたちと会うためにロビーで待っていた。

お寺や神社を周った。
瑞希は、熱心にメモを取ったり、絵をかいたりしていた。
こーゆうとこが、真面目って言われるんだろうけど、性格だから仕方ない。

奥様とは、仲良くしている。
こーみると祖母と孫に見える。


お昼は精進料理。美味しかった。

「島崎会長、奥様、今日は夫婦の貴重な時間に私達を誘って頂きありがとうございます。たくさん勉強させて頂き、嬉しく思っています。」

「お寺とかつまらなくなかった?」

「いえ、確かに修学旅行以来ですが、改めて、いいなと感じました。
これから、たくさんのものを見て、学びたいと思います。」

島崎会長は、酒蔵を見たいらしい。
奥様は、「酒蔵は、もう何度も見たのよ。わたしは、もう、、」

「霧矢くん。付き合ってくれないか?」

「はい。私も一度見てみたいと思っていました。」

「じゃあ。瑞希ちゃんは、私に付き合ってね。カフェでゆっくりしましょう。」

「はい。女子会ですね。」

霧矢くんたちと別れて、カフェに入った。


「瑞希ちゃん。本当に二十歳なの?
しっかりしすぎですよ。霧矢くんに甘えているの?」

「はい。霧矢くんは、私の全てを理解してくれて甘やかしてくれるのです。でも、私、霧矢くんに迷惑かけてるなぁと思ってるので、、、」

「大丈夫よ。、あの顔は。迷惑とも思ってないし、多少迷惑かけてもいいんじゃない?」

「今回、、私のせいで負担をかけてので、、、」

「離れたくなったの?」

「離れようと思ったけど、やっぱり寂しくて、、、」

「二人で乗り越えるのよ。私たちもたくさんの辛いことがあったわ。でもね。、二人で乗り越えてきたから、今があるの。今はとても幸せだもの。辛いことも二人で乗り越えることよ。」

「ありがとうございます。私たちも島崎夫妻のように慣れるよう頑張ります。」

「そうそう。奥様ってかたいから、敦子だから、あっちゃんって呼んで、、、」

「いいんですか?」

「いいのよ。あっちゃんって呼んでくれるほうが嬉しい。こんなおばちゃんだけど今後も遊んでくれる?
ごめんね。会ったばかりで観光に誘ったり、友達になってとか、、、でも。私は、タイミングは大事だと思ってるの。瑞希ちゃんは、これからも付き合っていきたいと感じたから。」

「光栄です。では、遠慮しませんよ。」

「いいわよ。恋バナしたい!!」

「まず島崎会長のことなんて呼んでるんですか?」
「聞きたい?」
「聞きたい!!」

「えーとね。マー君。」
あっちゃんは可愛い顔して言ってた。
瑞希は、私もおばあちゃんになっても恋をしていたいな。って思った。

「マー君とは、どこで知り合ったの?」

「私はね。一応貴族の家系だったのよ。だから、政略結婚だったの。最初は嫌だったの。親に決められた人と結婚するなんて、嫌でしょ。それをはっきり言って、断ろうとしたの。
そしたら、マー君が、「政略結婚だけども、僕は、君のことを知っていて、一目惚れしたんだ。政略結婚の相手が君だと知って嬉しかったんだ。今好きな人が居ないなら、僕と向き合ってくれないか?僕のこと嫌なら断ってくれて構わないよ」と言ってくれたの。それから、何度かデートに行き、優しさにまず好きになり、その後、強さを知ったわ。もちろん喧嘩することもあるけど、今も仲良しよ。」

「いいですね。」

「瑞希は、今の人なら、もっと結婚が遅くても良かったのでは?」

「私、中学生の時に、同級生の子を好きになり、霧矢くんに相談してたの。私は霧矢くんは、親戚のお兄ちゃんと思ってたから、嫌な顔もせずに、いつも優しく聞きてくれてたの。そのあと、その同級生との恋を諦めることを霧矢くんに言ったの。そこから霧矢くんは、またうちに来てくれるようになった。
一緒にいることが楽しくて、親戚のお兄ちゃん以上だった。少し触れるだけドキドキしたり、笑顔がかっこよかったり、女の人が、霧矢くんをみてると嫌な気持ちになったり、どんどん私の中で霧矢くんの存在が大きくなった。付き合うようになってからは、霧矢くんは今まで以上に優しくて、ドキドキさせてくれたの。それに、私を高めてくれるの。勉強は、優しく教えてくれてたけど、甘やかすのではなく、導いてくれるの。」

「二人は運命の人だったのね。良かったわね。巡り会えて、、、可愛い顔してるよ。霧矢くんもすごいわね。まぁでも、他の女の人を見れない気持ちは、わかるわ。こんなにいい子なかなかいない。しかも、仕事もできるし、いいところしかないじゃない?」
「悪いところいっぱいありますよ。
集中しすぎると霧矢くんのこと放置しますし、一人で勝手に動くし、、、」

「それも含めて可愛くて仕方ないのよ。」

「そうだといいですけど、、、」

「そうだ。お土産買おう!!」

「お土産。今日の記念よ。」
お店を回った。

あっちこっち回っていたら、霧矢くんから電話が鳴った。

待ち合わせ場所に向かい合流した。
「どうだった?」
「酒蔵は、初めて行ったけど、すごかった。」
「いいだろ?今度、鹿児島や新潟に連れて行ってあげるよ。また違った楽しみがあるよ」

「あなた。霧矢くんに迷惑よ。この人酒蔵が好きで、本当によく行くのよ。」

「大丈夫です。私もハマりました。行きたいです。よろしくお願いします。」

「霧矢くんが珍しいね。」

「んっ。まぁ。」
「霧矢くんが、迷惑じゃないならまたみなさんと旅行に行きましょう。私も瑞希ちゃんと温泉ツワーがしたい。一人で温泉は寂しいからね。」

「はいはい。わかりましたよ。酒蔵と温泉ツアーにしよう。」



「霧矢くん、瑞希ちゃん。今日は妻のわがままを聞いてくださりありがとうございます。」

「いえ。こちらこそ楽しい時間を作って頂きありがとうございます。」

「妻が瑞希ちゃんのこと気に入ったみたいだから、今度はうちに遊びに来て。」

「ありがとうございます。またお邪魔させて頂きます。」

「霧矢くんとも仕事の事で、今後話をしよう。」

「ありがとうございます。」

「じゃあ。ここで解散しよう。」

「「ありがとうございます」」


二人は、手を繋いで、去っていった。
後ろ姿とても可愛くていつまでも眺めていた。
「瑞希。帰ろう。」






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