33【完結】私は、家族の一員になりたい。〜加護もちの私だけども愛されない〜

華蓮

文字の大きさ
64 / 73

アイルの加護

しおりを挟む
国王は、
「ハンナリ伯爵、、女神の加護を持っているアスカを大事にしたけど、
アイルに本当に加護はなかったのか?」
と質問した。


「え?何を言っている。お前は、加護診断の時、、、」

興味なかったから知らないわね。
聞きもしなかった。

「加護診断の時?」

「何も言わなかったではなかったか?
授かったの一言も、、、」

「あなた方は、私の診断に興味もなかったのでしょう?
アスカの美貌の加護が一番だと、、、私の話なんて聞かなかったわ。」

「それはあの時、アスカの女神の加護が授かっていて、喜んでいたから、アイルのことは後回しになった。それだけだ。」

後回しってそれ以降聞いていないのに、、、



「私が美貌の加護のことを伝えようとしたら、なんておっしゃった?覚えていますか?」

「、、、、」
覚えてないわね。この顔は、、、

「加護がないからと言って僻みかといい、私の頬をぶったわ。

私は、加護があったから僻んでもないし、美貌の加護が羨ましいなんて思ったことがないわ。」


「それで、お前はなんの加護があるんだ?」



「私の加護は、妖精の加護よ。」

ハンナリ伯爵は、ピンと来なかった。

「神ではないのか?それでは、あまり、、、」

聞いていた貴族たちは、ザワザワし始めた。

「妖精の加護は、珍しい、、、」

「美貌の加護より妖精の加護は、優れているわ。だからアイルナ様は美貌の加護もあるのね。綺麗だもの。」




「え?」

ハンナリ伯爵は理解できなかった。

神の加護より妖精がいい?聞いたことがなかった。

国王は、ハンナリ伯爵に教えた。

「妖精の加護は、滅多に授かることはないし、妖精に認められないと難しい。
この国で、授かっていたものは、少ない。
それに、加護はたくさんあるはずだ。」


第一王子は、
「妖精の美貌は、永遠なのだ。
愛する人と結婚するとな。
アイルナは、愛するカイリと結婚できて、日々綺麗になっている。」
とアスカに教えた。


「嘘よーー。そんなのゆるさない!!美貌の加護は私のものよ。奪ったのね。返して。私は昔から可愛かった」


「あなたの美貌の加護は、女神でしょ?
私のは妖精のものよ。あなたのものではないわ。
昔は可愛かったでしょう?
シードと関係を持ったからなくなったのよ。仕方ないわよ。
しかも姉の婚約者と関係を持ったのよ?
加護をもらったものがすることかしら?
だからあなたのオーラは、ピンクが濃かったのよね。」


「え?オーラ?見えるの?」


「みえるわよ?あなたは見えないの?私のオーラは、金緑よ?」



え?不思議そうな顔をしていた。

「女神の加護があったのに、見えないの?不思議ね。加護が無くなった証拠かしら?」

「そんなの初めから見えていないわ。」


「はははっ。見えていないんだ。
加護を与えてもらったものは、努力をしないといけない。
その努力をしたものはオーラが見えるんだよ。
神の加護は、努力はあまり必要ないといわれている。
それなのに見えないとはな。君は、、、、

アイルナは、妖精の加護だから、努力したんだな。カイリの傷が治っている。」

「はい。私はカイリ様の傷も好きだったのですが、回復の加護は、人々に役に立つと思い訓練したら、消えてしまったのです、、、」

「消えた?」

「はい。。。これ以上は、プライベートなので、、、」

アイルナは、赤くなっていた。

なんとかなく想像ができた。

「アスカは、努力もせず、美貌の加護だけを頼りにしていた結果だな。しかも、姉の婚約者と不貞関係になった。
だから、加護は、急速に無くなっているんだろう。」

「そんな、、、私聞いていないわ」

「普通、不貞はしないからな。
しかも姉の婚約者だからな。
神は見てるんだよ。」

「そんなの、、、」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました

青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。 それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。

見るに堪えない顔の存在しない王女として、家族に疎まれ続けていたのに私の幸せを願ってくれる人のおかげで、私は安心して笑顔になれます

珠宮さくら
恋愛
ローザンネ国の島国で生まれたアンネリース・ランメルス。彼女には、双子の片割れがいた。何もかも与えてもらえている片割れと何も与えられることのないアンネリース。 そんなアンネリースを育ててくれた乳母とその娘のおかげでローザンネ国で生きることができた。そうでなければ、彼女はとっくに死んでいた。 そんな時に別の国の王太子の婚約者として留学することになったのだが、その条件は仮面を付けた者だった。 ローザンネ国で仮面を付けた者は、見るに堪えない顔をしている証だが、他所の国では真逆に捉えられていた。

虐げられた皇女は父の愛人とその娘に復讐する

ましゅぺちーの
恋愛
大陸一の大国ライドーン帝国の皇帝が崩御した。 その皇帝の子供である第一皇女シャーロットはこの時をずっと待っていた。 シャーロットの母親は今は亡き皇后陛下で皇帝とは政略結婚だった。 皇帝は皇后を蔑ろにし身分の低い女を愛妾として囲った。 やがてその愛妾には子供が生まれた。それが第二皇女プリシラである。 愛妾は皇帝の寵愛を笠に着てやりたい放題でプリシラも両親に甘やかされて我儘に育った。 今までは皇帝の寵愛があったからこそ好きにさせていたが、これからはそうもいかない。 シャーロットは愛妾とプリシラに対する復讐を実行に移す― 一部タイトルを変更しました。

【完結】探さないでください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
私は、貴方と共にした一夜を後悔した事はない。 貴方は私に尊いこの子を与えてくれた。 あの一夜を境に、私の環境は正反対に変わってしまった。 冷たく厳しい人々の中から、温かく優しい人々の中へ私は飛び込んだ。 複雑で高級な物に囲まれる暮らしから、質素で簡素な物に囲まれる暮らしへ移ろいだ。 無関心で疎遠な沢山の親族を捨てて、誰よりも私を必要としてくれる尊いこの子だけを選んだ。 風の噂で貴方が私を探しているという話を聞く。 だけど、誰も私が貴方が探している人物とは思わないはず。 今、私は幸せを感じている。 貴方が側にいなくても、私はこの子と生きていける。 だから、、、 もう、、、 私を、、、 探さないでください。

甘やかされて育ってきた妹に、王妃なんて務まる訳がないではありませんか。

木山楽斗
恋愛
侯爵令嬢であるラフェリアは、実家との折り合いが悪く、王城でメイドとして働いていた。 そんな彼女は優秀な働きが認められて、第一王子と婚約することになった。 しかしその婚約は、すぐに破談となる。 ラフェリアの妹であるメレティアが、王子を懐柔したのだ。 メレティアは次期王妃となることを喜び、ラフェリアの不幸を嘲笑っていた。 ただ、ラフェリアはわかっていた。甘やかされて育ってきたわがまま妹に、王妃という責任ある役目は務まらないということを。 その兆候は、すぐに表れた。以前にも増して横暴な振る舞いをするようになったメレティアは、様々な者達から反感を買っていたのだ。

謹んで、婚約破棄をお受けいたします。

パリパリかぷちーの
恋愛
きつい目つきと素直でない性格から『悪役令嬢』と噂される公爵令嬢マーブル。彼女は、王太子ジュリアンの婚約者であったが、王子の新たな恋人である男爵令嬢クララの策略により、夜会の場で大勢の貴族たちの前で婚約を破棄されてしまう。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

義母と義妹に虐げられていましたが、陰からじっくり復讐させていただきます〜おしとやか令嬢の裏の顔〜

有賀冬馬
ファンタジー
貴族の令嬢リディアは、父の再婚によりやってきた継母と義妹から、日々いじめと侮蔑を受けていた。 「あら、またそのみすぼらしいドレス? まるで使用人ね」 本当の母は早くに亡くなり、父も病死。残されたのは、冷たい屋敷と陰湿な支配。 けれど、リディアは泣き寝入りする女じゃなかった――。 おしとやかで無力な令嬢を演じながら、彼女はじわじわと仕返しを始める。 貴族社会の裏の裏。人の噂。人間関係。 「ふふ、気づいた時には遅いのよ」 優しげな仮面の下に、冷たい微笑みを宿すリディアの復讐劇が今、始まる。 ざまぁ×恋愛×ファンタジーの三拍子で贈る、スカッと復讐劇! 勧善懲悪が好きな方、読後感すっきりしたい方にオススメです!

処理中です...