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褒美

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「あの。少しよろしいでしょうか。王女の件として、褒美をいただきたいのです。」

「ああ。そうだね。なんだい?」

「あの。王太子殿下の権限で、私を北の修道院に送ってほしいのです。」

「え?何を言ってるんだ。褒美だよ?」

「私、修道院にいこうと思います。」

「カイン殿は、知っているのか?」

「いえ。話をしていません。
内緒にしていてくださいよ。
カイン様は、リーナ様を思っているのです。 
リーナ様が一人の今、二人は結婚するべきなのです。
私が、二人の邪魔をしているのです。」

「それは聞いたのか?」

「わたしには見せたことがない笑顔をリーナ様に見せるのです。
最近帰りも遅いですし。私といるよりリーナ様といる方が、カイン様にとっても良いのです。」

「アイカはそれでいいのか?」

「はい。私は、修道院にいきたいのです。」

「でも、公爵令嬢だったアイカにとって、修道院は過ごしにくいところだよ。」

「いえ。わたくし、、最近修道院で、過ごしていますの。」

「どうゆうことだ?」

「、、、、、あの。お願いできませんか?」

「待ってくれ。」

「無理なら大丈夫ですわ。なんとかしますわ。」

「もう決めてるのか?」

「私がいない方がいいのです。皆さまが幸せになるのですから。」

「アイカの幸せは?」

「私の幸せは、みんなが幸せになれば良いのです。」

「それでは、、アイカ自身の幸せは?」

「私は幸せを望んではいけなかったのです。
両親からも愛されないのに、私が愛されるわけないのに、愛されたいと思ってしまったのです。」

「アイカが、両親に愛されていない?」

「はい。両親は自分達の子供って思っておりませんわ。道具でしょうね。
公爵令嬢として役立たずだそうです。

たまたまカイン様が結婚をしてくださったのです。かわいそうだと思ってくれたのだと思います。

離縁をしても、わたしは公爵家に戻る事はできません。ですから、修道院へ行きたいのです。

この王都から遠い、北の修道院なら、わたしの存在は、なくなります。誰も噂もしません。」


「アイカ。すまない。わたしは、君は、公爵令嬢だから、縁談も父上が持ってきてくれると思ったし、父上に愛されていて、アイカは強いからと思っていた。」

「父は、他人には、大事な娘と言ってましたからね。母も。だから、他人から見たら、何一つ不自由なく、生きていける公爵令嬢として、映っていたのでしょうね。だから、街の方々も私をよく思わないのは、わかっています。」

「すまない。」


「大丈夫ですよ。殿下は、愛するシオリ様を選んだのです。
私は選ばれなかっただけですから。。
気にしないでください。

気にされるなら、修道院の件なんとかお願い出来ませんか?」



「とりあえず。王女のことは頼む。その後のことは、また話し合おう。」




「ありがとうございます。前向きにおねがいします。」

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