上 下
6 / 67
里恵

2

しおりを挟む
朝起きたら、里恵ちゃんは、横には居なかった。

部屋の温泉に入り、昨日とは違う服。スーツで、座っていた。

「おはよう。里恵ちゃん。」

「おはようございます。山崎部長。」

昨日と違う、、初めて会った時より冷たい。

「朝食の時間がもうすぐのようです。支度をしてくださいますか?」

「里恵ちゃん?」

「はい。相川と呼んで下さい。クライアントとの関係ですから。」

昨日の甘い里恵ちゃんが、いない。。

「朝食がおわったら、私、電車で帰りますが、山崎部長は、車でお越しですか?」

「ああ。車だ。一緒に乗っていってほしい。」

「いえ。一人で帰ります。」

「朝食を食べたら、話をさせてくれ。」

「、、、、、」

「お願いだ。」

「わかりました。」

気まずい食事が終わり、話し合いになった。

「ごめん。里恵ちゃんが、弱ってるところつけ込んで。
でも、ずっと好きだったんだ。

会社に行く度に、きみを探していた。
どうしても知り合いたかったから、安川くんに頼んだ。
まさか君が安川君を好きだったなんて、知らなかった。泣きそうな顔していて、だきしめてあげたいって思い、弱ってるところを漬け込んだ。
好きな女の子が、近くにいるんだよ。我慢できなかった。昨日の事おぼえてる?」

「あの2人のキスシーンをみて、ショックをうけて、カクテルをたくさん飲み、山崎さんに色仕掛けをした。」

「色仕掛けはしてないよ。」

「好きな子が弱ってて、おれに心を許しかけてるんだよ。俺が触っても、嫌がらなかった。だから、ストップ出来なかった。」

「私が誘惑したんですね、、」

「ごめん。俺が悪い。
里恵ちゃんはなん悪くないから、、」

「、、、、、」

「里恵ちゃんがいいって言うまで絶対手は出さない。だから普通にデートしよ。」

「、、、、。」

「お願い。デートして、一緒の時間を味わってほしい。」

「わかりました。一ヶ月だけ。」

「じゃぁ今日は、車に乗ってくれる?」

「あのっ。実は、足腰が、、、。立つのが大変なの。。」

「へぇ。そんな状態でも電車で帰ろうとしたの。。」

「じゃぁ今日は、大人しく、帰ろう。家までおくるよ。」


今度おうちデートもしよ。

うちでゆっくりしよ。言っとくけど、俺の家に女の子、はじめて入るんだからね。」

「うそっ。山崎さんもてますよね?」

「竜って呼んで!」

「竜さん。」

「そう。モテないよ。あんまり興味ないから、、」

「うそっだって、、、えっち、上手だったもん。」

「そう。嬉しい。でもそれは、里恵ちゃんのこと好きだから、離したくなかったし、好きが溢れたんだよ。何もかも気持ちよかったよ。」

「恥ずかしい。」

「本当に好きな気持ちわかってもらいたいから。」

「ありがとう。好きになってくれて、真剣に向き合うから、、」

「じゃぁ、荷物は持つから、頑張って車まで行こうね。」

「はい。」

「家まで時間かかるから、眠ってもいいよ。昨日疲れたでしょ。」

「でも、竜さんと話したい。」

「普段何してるの?」

「私は、たまにドライブしたくなるかな。竜さんは?」

「俺もドライブは好き。天気の良い日は、走らせるよ。」

「映画は?」

「映画館より、家で見る方がすきかな。大きいテレビを買った。」

といろんな話をして、家に送ってもらった。


「そうだ、今度、水族館行かない?」

「いいですね。連れて行ってくれんですか?」

「もちろん!計画をたてない?」

「わたし旅行の計画立てるの好きなんです!!」

「いいね。やろう。じゃぁ。なんかテイクアウトしよ。ケーキも買って。来週計画ね。」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

逃げる太陽【完結】

恋愛 / 完結 24h.ポイント:6,148pt お気に入り:31

【R18】囚われの姫巫女ですが、なぜか国王に寵愛されています

恋愛 / 完結 24h.ポイント:475pt お気に入り:1,217

楽しい幼ちん園

BL / 連載中 24h.ポイント:390pt お気に入り:133

9歳の彼を9年後に私の夫にするために私がするべきこと

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,485pt お気に入り:104

勇者のこども

児童書・童話 / 完結 24h.ポイント:2,962pt お気に入り:2

記憶がないっ!

青春 / 連載中 24h.ポイント:1,618pt お気に入り:1

箱入りの魔法使い

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,073pt お気に入り:11

処理中です...