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マリとリサ

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マリは、リサのところに会いにきた。
いや待ち伏せされた。


「あんたのせいで、私は全てを失ったのよ!!私を助けなさい。」


「よくわかりませんわ。なぜ私のせいかしら?」

「両親の愛は、私にあった。ロバートを奪う事ができた。あなたのものを全て奪ったのに、なぜあなたは幸せになれるの?」


「さあ?あなたは奪うことしか頭になかったからじゃない?」


「なんであんたが幸せなのよ!!」


「そんなこと言われても、、、私は、何もしていないわ。私は誰かに媚びる事はしないし、好きな人だけ思うだけよ。あなたみたいに、夫に内緒に、夫の友人と関係を持つなんてしないわ。しかも子供まで、作って、一緒に育てようと言ったのよね?私はそんな事考えられないもの。」


「私が一番なのよ。」


「だから、私はもう関係ないわ。」


「あなただけが幸せなんて
せこいわ。」



そんなこと言われても、、、
カイト様がやってきた。


「何?」


「私を助けてくださいよ。リサの妹ですよ。」


「意味がわからない。お前は、リサに対して何か得ることをしたのか?いつもいじめていたんだろ?」

「私は、いじめていません。ただ、私の方が素敵だったのです。」


「なら、娼婦になったんだから、頑張れば?もう関係ないよね?」


「娼婦が嫌になったから、お姉さまに頼みにきたのよ。」

「ごめんなさい。私はもう無理です。あなたの顔を見たくない。」

「娼婦しか、道はないよ。」

「お父様のところに行けばきっと助けてくれるわ」

「ラインスズ侯爵は、もういないよ。
夫人と一緒に自害したよ。」


「え?そんな、、、私、、、1人?」


「そうなるね。」

「お姉様だけが私の血のつながりがある家族よ。一緒に暮らしましょう。」


「無理だ。リサが許しても私が許さない。二度とくるなと言ってあるだろ。」

「リサー!」

私は無視して、屋敷の中に入った。

「胎教に悪いから本当に来ないでくれる?」


「赤ちゃんがいるの?」

「そうだよ。俺たちの大事な赤ちゃん。君の赤ちゃんはどうしたんだい?
大事な血のつながりのある子供たちは?あんたの唯一の家族だよ。」

「、、、、、」

マリは黙って、その場から離れた。


自分のやったことがどんなに愚かなことだったかを初めて知った。

全ては自分のせいだと。
それからまじめに娼婦として生きることにした。




リサには、可愛い男の子が生まれた。
リサに似た可愛い子だった。瞳は俺の色だった。
とても可愛い。

シーナのとこは、
サントスの瞳の持った女の子。

公爵邸は、幸せな時間が流れた。

可愛い子供たちが庭を駆け巡り、使用人たちが追いかけ、それを見守るリサとシーナとお義母様。



「ただいま」
サントス様が、帰ってきて、
その後、カイトとお義父様が帰ってくる。

お義父様が、引退されて、カイトが継ぐことになった。
隠居と言いながら、まだまだ現役で、色々教えてもらってる。


私は、妹に奪われたけど、自分信じていた道があったから、歩けた。

そして、私を助けてくる人がいた。

私1人では、幸せになれなかった。

侯爵の跡継ぎにならずに、平民になって良かった。これからは、この幸せが続くように、みんなを愛したい。




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
最後まで読んで頂きありがとうございます。

なかなか最後が書けなくて、どうしようかなと悩んでいだ時に、保存を公開保存にしてしまったというミスをしてしまったのです。

見切り発車でしたが、最後まで、書くことができてよかったです。

アップする時間が見事にバラバラで申し訳ありませんでした。

新しいストーリーは、それなりにあるのですが、相変わらず結末をどうするか?
悩んでおります。

また、読んで頂けると嬉しいです!!

ありがとうございました。
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