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襲われる

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「お前がいなかったらよかったんだ。」
ユージンは怒り出した。
ああ、、またか、、と思うシリアル。

「サリナがあんなことにはならなかったのに、、、」

「なんのことかしら?」

「とぼけるのか?」

「私は何もしてませんわ。」

「サリナを追いやったんだ。一生会えなくなったんだぞ。」

「そうですわ。サリナ様に会えなくなったのよ。あなたがあんなことしなければよかったのに、、、」

「そうよ。サリナ様のせいだけじゃないのに、あなたはサリナ様を責めたわ。」

「うさぎをはたいたのはサリナ様よ。私は、なにかしたかしら?」

「サリナ様を貴族ではなく、平民にして、過ごしてるわ。」


「それは私が処分したのではありませんよね?王妃様ですよ。」

「あなたが来たからそうなったのよ。」

「私はワイマール共和国に呼ばれたからいっただけよ。」

「そんなの屁理屈よ」
屁理屈って、、頭悪いのこの子たち、、


「では、王太子の怪我はどう責任をとるの?」

「そんな王太子が勝手に落馬しただけだろ?」

「それがあなたたちの考えなのね。愚かよね。ワイマール共和国で、起こったことなのよ。わからない?
まぁあの場の貴族もわからなかったわね。気楽な国よね。」 


「うるさい!!」



「よくわかんないけどこれからどうするの?」

「シンス王子に嫌われるようにお前を抱く。」

「誰が?」

「俺だろ?」

「マーガレット様は?」

「あいつは利用しただけ、、、」

「そんなことしてどうなってるかわかってるの?」
「わかってるさ。俺たちは、爵位が下がるくらいだろ?」

「本当にそんなこと思ってるの?それはワイマールの基準なの?」

「ああ。あの国は、あまり罰することはないさ。」

「あなたの国ではないわ。裁かれるのうちの国なのよ。わかってる?そんなに甘くないわよ。」

「、、、、、」

シリアルを3人で押さえつけ、ドレスを裂いた、、
裂けたスカート部分から、太ももが露わになった。

「結構やらしいね。そそるわ。」

太ももに口を付け出した。

「汚い。触るな」

「そんなこと言っていいんだ。死にたいわけ?」



「死にたいのはどっちだ!!」
シンスは、剣をユージンのクビに当てた。

「なぜここが、、、」

「わたしの侍女は優秀なのよ。あんたの侍女が、足止めしてたけど、すぐに対応したのよ。」

「もしかして初めからわかっていたのか?」

「まず中庭にという話で確信したわ。
何より、マーガレット様の友人なのに品がないわ。そして、マーガレット様の婚約者のふりを上手にしてたわ。完璧に演じていることが余計におかしいのよ。というか。マーガレット様の方があなたを信用しているように思えなかったのよ。」


「申し訳ありません。わたしの婚約者が、しでかしたこと、、何とお詫びを、、、」
マーガレット嬢は、震えていた。
「大丈夫よ。」と抱きしめた。

「でも、、、」

「シンスあとのことは任せても良い?」

「ああ、もちろん。」

「では、マーガレット様、お部屋に案内して下さる?」

シリアルは、席を外した。

マーガレットは、ユージンのことを好きだったのだ。シリアルがああー言ったのは、マーガレットのため。


「シリアル様。申し訳ありません。大丈夫でしょうか?」
「大丈夫?わたしは大丈夫よ。あなたが心配。」

「ユージンのことは、ただの政略結婚と思っていたのですが、優しいから好きになりました。すみません。わたしが甘かったのです。」

「恋する気持ちを利用した方が悪いの。あなたは、ユージンを好きになっただけ。人を恋する気持ちは良いことなの。その気持ちは、忘れないでね。」

「はい。」

そこへ、ライリール侯爵が入ってきた。
「申し訳ありません。シリアル様にお怪我は?」

「大丈夫よ。」

「この度のことを責任を持って、、、」

「ダメよ。それは許さない。」

「え?そんな、、わたしは、あなたの事を傷付けました、、」

「マーガレットの婚約者でしょ?あなた達は関係ない!」

「そーゆうわけには、、、」

「なら、今以上に利益を出して、、」

「え?」

「わたしはあなたのことを信用しているの、中立派にいて、それを貫いている。そんな人なかなかいないのよ。そして、何よりわたしが信頼できている。わたしは信頼することは滅多にないけど、あなたは信じられると思っている。」

「わたしは、籍を抜けばお父様には迷惑をかけないわ。平民になるわ」

「それも許さないわ。あなたはお父様に愛されているでしょ。私は父に愛されたことがないからとても羨ましいわ。離すつもりなんてない。親子は、仲良くしているのがいいの。マーガレットは、良い人を見つけることね。恋をすること、、、」

「それでは、、、」

「難しいことよ。信頼できる人を見つけるのは、、、」

「お父様、、、わたし王宮に行儀見習いとして勤めてもいいですか?」

「ああ。」

「シリアル様、私あなたのそばで、人して磨きたいです。」

「私は何もしてないけど、王宮に来てくれるのは嬉しいわ。メイカに頼んでおくわ。」

マーガレットは、シリアル様のことを心底尊敬した。

ライリール侯爵もシリアル様のことを信頼し、今までより多く利益を出したのは、まだもう少しあとのはなし。
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