【完結】7婚約者を妹に奪われ、勘当された令嬢は、隣国で、皇太子の左腕になる。

華蓮

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第1章  アリスとユーリ

帝国

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お城に着くと、使用人たちが迎えてくれた。
「お待ちしておりました。皇帝と皇后にお会いして欲しいのですが、その前に、着替えてもらえますか?」

「すみません、、私、平民ですので、、、このような格好になってしまいました。」

「大丈夫ですよ。ギルドマスターからきちんと聞いております。元は、伯爵令嬢ですよね.」

「はい。訳あって、平民になりました。」

「では、湯浴みをし、ドレスに着替えてください。皇帝の前ですので、、、」

「はい。」

いたせりつくせりで、アリスは、今まで着たことない色のドレスを着せてもらった。そして、化粧もした。

「できあがりました。とても可愛いですよ。」と鏡を渡してくれた。

「誰?」

今までの地味な私ではなかった。

「さあ。挨拶に参りますよ。」

皇帝の間に連れてもらい、挨拶をすることになった。


「この度、通訳として、参りましたアリスと申します。」

「あちらこちらのギルドに頼んでいたんだけど、なかなかみつからなくてな。アリスが来てくれて助かる。しかもこんなに可愛いお嬢さんで、、、」

「ほんとに可愛らしいわ。アリス。よろしくね」

「私には、もったいないお言葉、ありがとうございます!」と正直に笑顔で答えた。

「そういえば、アリスは、婚約者がいたんだよね?」

「はい。」

「えーと婚約破棄という話は聞いたんだけど、、、」

「はい。いろいろありまして、婚約破棄することになり、こちらでお世話になることに、、、」

「いろいろをきかせてもらえないかな?」

「妹に、婚約者を奪われ、継ぐはずの家も奪われ、住む場所がなくなったのです。」

「ご両親は?」

「両親は妹と一緒に住みたいそうです。」

「ごめんなさいね。聞いてしまって、、、」

「私の息子、皇太子の通訳をお願いしたいの。アリスは、翻訳もできる?」

「一応出来ます。」

皇太子が入ってきた。

「お呼びでしょうか?母上」

「あなたの通訳の人がきたのよ。紹介するわ。こちら、アリスよ。」

「アリスって、、もしかして?ユーリを知ってるかな?」


「はい。ユーリが留学中に、同じクラスで、よく話をしました。」




「でも、君は、もうすぐ結婚するんじゃなかったのか?」

「婚約破棄されまして、、、」

「アリス。私はこの国皇太子、アルビートだよ。」

「アルビート様。よろしくお願いします。」





「アリスに仕事を覚えてもらって、通訳と翻訳を頼んだわ。」

「アルビート様、私で役に立つなら、なんなんりと。」

「よろしくな。仕事の話は、また、後日。
ユーリは、俺のパートナーなんだ。アリスも一緒にパートナーになって欲しい。」

「ユーリと一緒に仕事できるんですね!!」

「ユーリと会うか?今執務室にいるから、、」

「はい!」

「アル。あとは頼むわね。アリス。これからよろしくね。」

「ありがとうございます」


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