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第2章 1 ルビアとアルフレット
カルデラ
私は全てを思い出してしまった。
私は両親に、愛されていなかった。
ただ一つ思い出してよかったのは、大好きだったお兄様のこと。ずっと私を探してくれて、再会できたのは嬉しかった。
気持ちが落ち着いたので、まずお兄様に会うことにした。発作が起きないか心配だったけど、アルがついてくれてるから、安心することができた。
「お兄様。」
「シルビア。会えて嬉しいよ。ごめんな。長い間、探すことができなくて、生きてくれてよかった。」
泣き出した。
そのお兄様を見て、お兄様にちゃんと愛されていたことを感じた。
「お兄ちゃん。私の話をを聞いてくれる?」
と勇気を出して言ったら、
「何でも聞きたい。お前のことを知りたい」
と言ってくれた。
私は、長い時間、2人の時間を埋めるようにずっと話をしていた。
小さい頃の話もしっかり、思い出していた。
記憶喪失だった頃の記憶も消えずに、全ての話を理解していた。
お兄ちゃんは、私がいなくなった時の話をしたら、泣き崩れた、、
「ごめん。助けてあげれなくて、そばにいてあげれなくて、イヤかもしれないけど、手首の傷、見せて欲しい。」
「見ない方がいいよ。噛まれたあとは、汚いの。歯型だけじゃないの。噛みちぎられてるから、、、」
「大丈夫。」
お兄ちゃんは、手首を見て、優しく触り、キスをしてくれた。
「ごめん。お兄ちゃんが助けられなくて、、、
でも、アルフレット様に助けてもらって本当によかった。
それだけは本当に良かった。
良い人に助けてもらって良かったよ。」
お兄ちゃんは抱きしめてくれた。
温かった。お兄ちゃんの胸の中で泣いた。
「ありがとう。私を探してくれて。」
「お兄ちゃん。私は、復讐したい。私を捨てた家族に会って、こんなに元気に生きているってことを見せたい。」
「シルビア。」
過去と決別して、新しい人生を始めようと思う。
アルフレット様、お義父様、お義母様にも相談したら、徹底的にやりましょう。
特にお母義様が、やる気満々で、
「やるなら徹底的にしましょう。可愛いルビアがこれから先、アルフレットと幸せになる為に過去に問われないように。」
最後に、あの人たちが私のことを待っていてくれたら、私に優しい言葉をかけてもらえたなら、救ってあげようと思う。
お義父様が、事業の斡旋先にしてくれると提案してくれた。
私を捨てるぐらいだから、そんなことにはならない。決別になるに決まっている。
少しだけ、最後の望み、、、
シルビアが8年前の日、
捨てられた日に、
過去と決別しようと思った。
8歳で捨てられ、もう16歳になる。
あの家にいた時間とあの家にいなかった時間が、ちょうど半分。
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