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第八章①「疑惑と逃亡編」
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飲み会の後、俺は独身寮の部屋に帰った。
ウィルも早々に引き上げさせて、今はシルクと部屋飲みをしている。
あの二人は、本当、本格的に酔い出す前に現場から離すに限る。
シルクは強いけどテンション上がると何しでかすかわからないし、ウィルは天然でエライ事になるからなぁ……。
あられもない事をし出すとこっちの心臓が持たない。
「遅いな……。」
俺はベッドに寝転がって考えていた。
状況を整理しよう。
南の国は王子への求婚に失敗した。
その原因の1つが、俺を手に入れようとしたからだ。
そもそも、南の国があそこまで王子に拘った理由がわからない。
恐らくだが、王子の裏事情が関わって来るのだろう。
裏事情があるから、王国は王子を嫁がせられなくて、裏事情があるから南の国は王子に拘ったと考えて良いんじゃないかないかと思う。
まぁ、裏事情が何かわからないのだけれども。
ギルの言っていた事を中心に纏めると、
・ギルはそれを行うつもりだったが王子が好きになったのは俺だった。
・その為、俺がいつか向かい合わないといけない
・王子には隠された巨大な魔力がある
・そのせいで王子の存在にブレが生じている
うん、まとめてみたが全くわからん。
とにかく王子には存在にブレが起こるほど巨大な魔力が内に秘められている事。
そして何か惚れられた相手が王子の秘密に対して行うことがある事。
わかっているのはそれくらいだ。
惚れられた相手がする事って何なんだ??
なんかいかがわしい事みたいな感じだが、それは違うと思う。
何故なら、もしそう言う行為の類いなら、やるつもりでいたギルが禁欲的になるわけがない。
むしろそうなら、その際できるだけ良い思いをさせるために技を磨くだろう。
多分だけど。
なら何なんだ??何をしないといけないんだ??
全くわからない。
王子の事はひとまずそんな感じだ。
そして俺だ。
そんな王子の身代わりとして、俺を寄越せと言ってきた。
王太子は匂いで魔力を感じられるタイプだというのが濃厚だ。
俺の匂いを嗅いで、俺の魔力と言うか血の魔術が使える特殊なタイプだと気づいたのだろう。
だから身代わりに欲しがった。
だとしたら、血の魔術が欲しいのだろう。
もしかしたらそれができる俺の血が欲しいのかも知れない。
血が欲しいとか何か怖いな。
だがそれくらいしか考え付かない。
ここで王子と俺を比較してみる。
王子は内に巨大な魔力がある。
俺は血の魔術が使える。
他は特に似たような点になりそうなものはない。
だから南の国が欲しがっているのは、魔力なんだと思う。
だが、魔力の強い人間は王子以外にも探せばいるだろう。
王子に拘る理由にはならない。
そこんところ、俺の場合は明確にできる。
血の魔術が使える人間は、どうやら今のところ俺しかいない。
だから俺の代わりはいないだろう。
でも、俺の身代わりに王子が求められてるんじゃない。
南の国は王子が欲しい。
でも駄目なら血の魔術が使える俺で妥協すると言っているのだ。
だから王子の中にある魔力は、血の魔術が使える俺よりも特殊なものだと考えられる。
そして恐らく、それが王国が王子を嫁がせられない理由であり王子の裏事情だ。
本当、王子の秘密かわからない限りは、どうにも出来ない。
しかもそれは、限られた人間しか知らない上、厳しい戒厳令がしかれている。
う~ん、全くわからない。
そして南は、破談になったら力付くで王子を手に入れようとした。
王国と戦争になる事も辞さず、1部隊出したのだ。
確実に手に入れるつもりだったのだろう。
王太子の誤算は、あの場に俺とシルクという常識はずれが揃っていた事だ。
そしてヴィオールとウィルが来るという、俺すら予想外の展開に破れ去ったのだ。
まさか1部隊出して、たかだかあの人数の使節団を取り逃がすとは思わないよな、普通。
しかも足止めした俺も捕まえられなかったわけだし。
どんな顔してただろうな?王太子。
だが、向こうに襲われたというのは事実だ。
なのに帰ってみれば、襲われたから撃退したのにこっちが王国に責任を問われた。
怒り狂って戦争を仕掛けたっておかしくない状況でだ。
南はいけしゃあしゃあと、関係改善を望むなら、王子を嫁に寄越し、詫びの品として俺をつけろと言ってきた。
どんだけ厚かましいんだって感じだ。
なのに王国はそれを受け入れそうな勢いだ。
少なくとも俺を渡してある程度の譲歩を示して、解決したいのだろう。
本当に何でそんなに南の国の言いなりなんだ?
王国はそんなに弱いのか?
軍事力のバランスが崩れて、向こうの方が強いと言っていたが、政治的な交渉も出来ないほどなのだろうか?
正直、俺を渡したら、王国も南では属国って言われるだろうな。
俺が思うに、王国のかなり中枢に南の国の協力者がいるのだと思う。
それが個人なのか一派なのかはわからない。
王国はすでに、軍事力でも政治力でも、南に負かされているんだと見ても良いのかもしれない。
もしそうなら、先日、シルクから聞いた情報から考えた王子襲撃事件も少し見え方が変わってくる。
南は西と影で同盟関係だったとして、そこに王国の中に南の協力者が存在する。
南の国の協力者かは別としても、あの事件には王国内に協力者がいたのは確かだ。
普段、視察をほとんど行わない第三王子が、急遽行った外壁警備の視察だ。
後から知ったが、あれはあまり視察をしたことのない第三王子が今後視察を行うにあたっての練習だったらしい。
練習だったからギルは他の外せない仕事の為、同行しなかったと言っていた。
行き先になった外壁警備も、行く日にちも、本当、土壇場に決まったらしい。
確かに外壁警備の俺たちは、その日の朝まで何も知らなくてびっくりしたしな。
だから情報が漏れるほどの日にちがなかったはずなのだ。
それでギルも油断があったらしい。
視察の練習で、情報が漏れるほどの時間もなかった。
視察場所も人の出入りも少ない外壁だ。
こっちだっていつも見回っているし、王宮を守る第一関門である外壁なのだ。
一番、攻め入るには固く出来ている。
スケジュールを把握し、前々から準備していなければあんなところで襲撃をかけるのは無理がある。
もしあれが、王子を狙ったものでなかったら?
急にそんな考えが浮かんだ。
王子を狙ったのはついでだったとしたならば、どうだろう?
外壁警備を突破すると言うのは、つまり、王宮に攻め入る為には絶対必要な事だ。
一ヶ所穴を開けられれば、そしてそこを占拠できれば、城を攻めるのは簡単になる。
……う~ん。
さすがにこれは考えすぎか。
現にあの時、アサシンは王子を狙っていた。
王子の生死に関係なかったなら別だか……。
なるほど、そうも考えられるのか。
もしも生死が関係なかったなら、外壁を落とした上、王子も手に入れる事が出来たのか……。
攻め入る為の襲撃だった??
そして王子の生死を問わないなら、手に入れられた?
南と西は、いつから手を組んでる??
王国の中枢の協力者はいつから協力している??
「………いや、考えすぎか。いくらなんでも。」
ひとまず置いておこう。
今、問題なのは、王宮で何か起こっている事だ。
おそらくそれは南の国の問題に繋がっていて、俺にも関係はあるのだろう。
だが、ギルもガスパーもそれを言わない。
俺には今は話せない状況らしい。
あの二人が俺に話せない事はもうひとつある。
王子の秘密だ。
二人は知っているが、禁止されているから口には出来ない。
なら、今回の事も王子が関わっているのか??
その時、ガチャリと部屋のドアが開いた。
王宮から帰って来たイヴァンが、きょとんとした顔で俺を見る。
「あれ?サークさん、今日はこっちに帰って来たんですね?」
「おう、お疲れ。今日、飲み会だったから、向こうに帰るの面倒で。ずいぶん遅かったな?忙しいのか?」
「ん~、ちょっと色々あるんですよ。」
「ふ~ん。」
俺は特に気にしていない風を装った。
そして起き上がって、テーブルに食堂から持ち帰ってきたものを並べた。
「飯は?」
「まだに決まってるじゃないですか。」
「そう思って、ちょっと持って帰って来てやったぞ。」
「え!?本当に!?うわ、ありがたいです!!」
「なら食べながら少し付き合えよ。」
食べ物と一緒に、グラスと酒瓶をテーブルに置く。
それを見たイヴァンがクスッと笑った。
「珍しいですね?サークさんが飲むとか。」
「書類にサインしてばっかで飽きてんだよ、俺は!」
「あはは。確かに書類仕事は向いて無さそうですね?」
イヴァンは何の疑いもなくテーブルについた。
くすねてきた酒を、イヴァンのグラスに注いでやる。
「んじゃま、お疲れさん。」
「お疲れ様です。」
俺はやはり少しでも情報が欲しかった。
別にそれを集めるのはどこからだって良いのだ。
爽やかに笑うイヴァンを見ながら、俺はにっこりと笑った。
ウィルも早々に引き上げさせて、今はシルクと部屋飲みをしている。
あの二人は、本当、本格的に酔い出す前に現場から離すに限る。
シルクは強いけどテンション上がると何しでかすかわからないし、ウィルは天然でエライ事になるからなぁ……。
あられもない事をし出すとこっちの心臓が持たない。
「遅いな……。」
俺はベッドに寝転がって考えていた。
状況を整理しよう。
南の国は王子への求婚に失敗した。
その原因の1つが、俺を手に入れようとしたからだ。
そもそも、南の国があそこまで王子に拘った理由がわからない。
恐らくだが、王子の裏事情が関わって来るのだろう。
裏事情があるから、王国は王子を嫁がせられなくて、裏事情があるから南の国は王子に拘ったと考えて良いんじゃないかないかと思う。
まぁ、裏事情が何かわからないのだけれども。
ギルの言っていた事を中心に纏めると、
・ギルはそれを行うつもりだったが王子が好きになったのは俺だった。
・その為、俺がいつか向かい合わないといけない
・王子には隠された巨大な魔力がある
・そのせいで王子の存在にブレが生じている
うん、まとめてみたが全くわからん。
とにかく王子には存在にブレが起こるほど巨大な魔力が内に秘められている事。
そして何か惚れられた相手が王子の秘密に対して行うことがある事。
わかっているのはそれくらいだ。
惚れられた相手がする事って何なんだ??
なんかいかがわしい事みたいな感じだが、それは違うと思う。
何故なら、もしそう言う行為の類いなら、やるつもりでいたギルが禁欲的になるわけがない。
むしろそうなら、その際できるだけ良い思いをさせるために技を磨くだろう。
多分だけど。
なら何なんだ??何をしないといけないんだ??
全くわからない。
王子の事はひとまずそんな感じだ。
そして俺だ。
そんな王子の身代わりとして、俺を寄越せと言ってきた。
王太子は匂いで魔力を感じられるタイプだというのが濃厚だ。
俺の匂いを嗅いで、俺の魔力と言うか血の魔術が使える特殊なタイプだと気づいたのだろう。
だから身代わりに欲しがった。
だとしたら、血の魔術が欲しいのだろう。
もしかしたらそれができる俺の血が欲しいのかも知れない。
血が欲しいとか何か怖いな。
だがそれくらいしか考え付かない。
ここで王子と俺を比較してみる。
王子は内に巨大な魔力がある。
俺は血の魔術が使える。
他は特に似たような点になりそうなものはない。
だから南の国が欲しがっているのは、魔力なんだと思う。
だが、魔力の強い人間は王子以外にも探せばいるだろう。
王子に拘る理由にはならない。
そこんところ、俺の場合は明確にできる。
血の魔術が使える人間は、どうやら今のところ俺しかいない。
だから俺の代わりはいないだろう。
でも、俺の身代わりに王子が求められてるんじゃない。
南の国は王子が欲しい。
でも駄目なら血の魔術が使える俺で妥協すると言っているのだ。
だから王子の中にある魔力は、血の魔術が使える俺よりも特殊なものだと考えられる。
そして恐らく、それが王国が王子を嫁がせられない理由であり王子の裏事情だ。
本当、王子の秘密かわからない限りは、どうにも出来ない。
しかもそれは、限られた人間しか知らない上、厳しい戒厳令がしかれている。
う~ん、全くわからない。
そして南は、破談になったら力付くで王子を手に入れようとした。
王国と戦争になる事も辞さず、1部隊出したのだ。
確実に手に入れるつもりだったのだろう。
王太子の誤算は、あの場に俺とシルクという常識はずれが揃っていた事だ。
そしてヴィオールとウィルが来るという、俺すら予想外の展開に破れ去ったのだ。
まさか1部隊出して、たかだかあの人数の使節団を取り逃がすとは思わないよな、普通。
しかも足止めした俺も捕まえられなかったわけだし。
どんな顔してただろうな?王太子。
だが、向こうに襲われたというのは事実だ。
なのに帰ってみれば、襲われたから撃退したのにこっちが王国に責任を問われた。
怒り狂って戦争を仕掛けたっておかしくない状況でだ。
南はいけしゃあしゃあと、関係改善を望むなら、王子を嫁に寄越し、詫びの品として俺をつけろと言ってきた。
どんだけ厚かましいんだって感じだ。
なのに王国はそれを受け入れそうな勢いだ。
少なくとも俺を渡してある程度の譲歩を示して、解決したいのだろう。
本当に何でそんなに南の国の言いなりなんだ?
王国はそんなに弱いのか?
軍事力のバランスが崩れて、向こうの方が強いと言っていたが、政治的な交渉も出来ないほどなのだろうか?
正直、俺を渡したら、王国も南では属国って言われるだろうな。
俺が思うに、王国のかなり中枢に南の国の協力者がいるのだと思う。
それが個人なのか一派なのかはわからない。
王国はすでに、軍事力でも政治力でも、南に負かされているんだと見ても良いのかもしれない。
もしそうなら、先日、シルクから聞いた情報から考えた王子襲撃事件も少し見え方が変わってくる。
南は西と影で同盟関係だったとして、そこに王国の中に南の協力者が存在する。
南の国の協力者かは別としても、あの事件には王国内に協力者がいたのは確かだ。
普段、視察をほとんど行わない第三王子が、急遽行った外壁警備の視察だ。
後から知ったが、あれはあまり視察をしたことのない第三王子が今後視察を行うにあたっての練習だったらしい。
練習だったからギルは他の外せない仕事の為、同行しなかったと言っていた。
行き先になった外壁警備も、行く日にちも、本当、土壇場に決まったらしい。
確かに外壁警備の俺たちは、その日の朝まで何も知らなくてびっくりしたしな。
だから情報が漏れるほどの日にちがなかったはずなのだ。
それでギルも油断があったらしい。
視察の練習で、情報が漏れるほどの時間もなかった。
視察場所も人の出入りも少ない外壁だ。
こっちだっていつも見回っているし、王宮を守る第一関門である外壁なのだ。
一番、攻め入るには固く出来ている。
スケジュールを把握し、前々から準備していなければあんなところで襲撃をかけるのは無理がある。
もしあれが、王子を狙ったものでなかったら?
急にそんな考えが浮かんだ。
王子を狙ったのはついでだったとしたならば、どうだろう?
外壁警備を突破すると言うのは、つまり、王宮に攻め入る為には絶対必要な事だ。
一ヶ所穴を開けられれば、そしてそこを占拠できれば、城を攻めるのは簡単になる。
……う~ん。
さすがにこれは考えすぎか。
現にあの時、アサシンは王子を狙っていた。
王子の生死に関係なかったなら別だか……。
なるほど、そうも考えられるのか。
もしも生死が関係なかったなら、外壁を落とした上、王子も手に入れる事が出来たのか……。
攻め入る為の襲撃だった??
そして王子の生死を問わないなら、手に入れられた?
南と西は、いつから手を組んでる??
王国の中枢の協力者はいつから協力している??
「………いや、考えすぎか。いくらなんでも。」
ひとまず置いておこう。
今、問題なのは、王宮で何か起こっている事だ。
おそらくそれは南の国の問題に繋がっていて、俺にも関係はあるのだろう。
だが、ギルもガスパーもそれを言わない。
俺には今は話せない状況らしい。
あの二人が俺に話せない事はもうひとつある。
王子の秘密だ。
二人は知っているが、禁止されているから口には出来ない。
なら、今回の事も王子が関わっているのか??
その時、ガチャリと部屋のドアが開いた。
王宮から帰って来たイヴァンが、きょとんとした顔で俺を見る。
「あれ?サークさん、今日はこっちに帰って来たんですね?」
「おう、お疲れ。今日、飲み会だったから、向こうに帰るの面倒で。ずいぶん遅かったな?忙しいのか?」
「ん~、ちょっと色々あるんですよ。」
「ふ~ん。」
俺は特に気にしていない風を装った。
そして起き上がって、テーブルに食堂から持ち帰ってきたものを並べた。
「飯は?」
「まだに決まってるじゃないですか。」
「そう思って、ちょっと持って帰って来てやったぞ。」
「え!?本当に!?うわ、ありがたいです!!」
「なら食べながら少し付き合えよ。」
食べ物と一緒に、グラスと酒瓶をテーブルに置く。
それを見たイヴァンがクスッと笑った。
「珍しいですね?サークさんが飲むとか。」
「書類にサインしてばっかで飽きてんだよ、俺は!」
「あはは。確かに書類仕事は向いて無さそうですね?」
イヴァンは何の疑いもなくテーブルについた。
くすねてきた酒を、イヴァンのグラスに注いでやる。
「んじゃま、お疲れさん。」
「お疲れ様です。」
俺はやはり少しでも情報が欲しかった。
別にそれを集めるのはどこからだって良いのだ。
爽やかに笑うイヴァンを見ながら、俺はにっこりと笑った。
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