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第八章①「疑惑と逃亡編」
名もなきアタッカー
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トート迷宮遺跡の前には、それなりの人だかりがあった。
深さによって自分のレベルや目的に合わせた戦闘ができるので、多くの冒険者が利用しているのだ。
「やだ~!ゴツい男かたくさん~!美味しそう~!!」
師匠が黄色い歓声を上げた。
はいはい、言うのはタダですからね。
好きにして下さい。
俺はスルーして、管理者の元に向かった。
ここはギルドで管理運営されているダンジョンなのだ。
探索者の記録を録っている半獣人のお姉さんは、にっこりと俺に微笑んだ。
「こんにちは!今日はどこまで行かれますか?」
「すいません。アタック仕掛けます。」
その言葉にお姉さんのペンがポロリと落ちた。
わいわいと探索準備をしていた他のパーティーが、しんっと静まり返り俺を見る。
「……うおぉ~っ!!久しぶりのアタッカーだっ!!」
「誰だ誰だっ!?」
「見かけないわね?この辺とは別の管轄のギルドから来たのかしら??」
そして叫び声と共に盛り上がる。
ここで言うアタックとは、まだ誰も行っていない所を目指すと言う意味だ。
後ろに立っている師匠は、訳はわからないが、上機嫌に手を振って歓声に答えている。
「あ、アタックですか!?少々お待ちくださいっ!!」
お姉さんはパタパタ走っていき、責任者らしき強面のドアーフを連れてくる。
ドアーフのおっちゃんは、俺を見てふふんと笑った。
「アタックだって??止めときな、兄ちゃん。ここ10年、アタックして無事に済んだヤツはいねぇよ。」
「事情がありまして、どうしても奥に行かなければならないんです。」
「ふん……。死んでも誰も骨は拾いに行けないぞ?いいのか?」
「はい。仕方ないです。」
おっちゃんはじっと俺を見ていた。
それを受付のお姉さんがおろおろと見守る。
やがておっちゃんは、ふんっ!と鼻を鳴らした。
「証明見せな。」
「はい、ここに。」
「……何だよ!中級とは言え、まだひよっ子じゃねぇかっ!!ふざけんなっ!!」
「こちらが推薦状です。」
中級冒険者とは言え、実績のない俺と師匠がアタックするのは認められない可能性があると言ってマダムが持たせてくれたのだ。
それを読んだおっちゃんの顔色が変わる。
「……お前……あのババアから推薦状出してもらったのかよ……。」
ええ、あのバ……マダムです。
何でもお見通しで、守銭奴のマダムです。
あんな小さな町のギルドを運営しているが、やはりマダムは只者では無いようだ。
ドアーフのおっちゃんは、青い顔をしてその推薦状を指でつまみ自分から遠ざけた。
「……わかった。ババアからの推薦状じゃ仕方ない。だが、アタックには通過儀礼がある。それはやってもらう。いいな?」
「はい。わかっています。」
通過儀礼と言うのは、本当にアタックをかけても大丈夫かを確認する為に、模擬戦を行うと言うことだ。
俺の返事におっちゃんはお姉さんに声をかけた。
「サーニャっ!!模擬戦だっ!!」
「はいっ!!」
サーニャと呼ばれたお姉さんは、受付横にある広いにスペースに走っていくと、杖を取り出して魔術を使った。
そして結界に囲まれた戦闘フィールドを作り出す。
「準備出来ました!先生っ!!」
「先生って呼ぶなっ!!馬鹿たれっ!!」
「きゃ~!ごめんなさい~!!」
「おい、さっさとフィールドに入れ!!」
ドアーフのおっちゃんはそう俺達を睨む。
俺と師匠は言われるまま戦闘フィールドに入った。
「師匠……。」
「うん、悪くないけど、危ないわね?」
師匠はそう言うと、戦闘フィールドの結界に重ねて結界を張った。
普通の戦闘なら問題ないだろうが、俺と師匠が戦うのなら、サーニャさんの結界だけでは脆すぎたのだ。
「……何だよ、生意気だな?」
「すみません。周囲の安全を考慮しました。」
「まぁいい。その方がお前達も遠慮なく行けるんだろうしな。頑張んな!」
おっさんはそう言うと、懐から紙を二枚出した。
そしてそれをサーニャさんに渡す。
サーニャさんがそれに魔力を通し、フィールドに投げ入れた。
ドーンッと言う音と共に、ストーンゴーレムとアイアンゴーレムが出現した。
巨大な魔法生物の出現に、まわりで観戦している冒険者達からどよめきが起こる。
「あらやだ~♡おっきい~~♡」
「…………。師匠…やめてください。師匠が言うと卑猥に聞こえます。」
「あら、サークちゃん!ナニを想像したの??ナニを~??」
「………突っ込まなきゃ良かった。」
師匠といると本当シリアスにならない。
師匠は「おっきいゴーレム」にルンルンしている。
何が楽しいんだろう?よくわからん。
「ねねっ!?アタシがやっちゃっていい!?」
ウキウキと師匠がそう言うので、俺は任せる事にした。
頷くと、いつ取り出したのかもわからない早さで杖を取り公式を連続で解した。
ダーンッ!…ダーンッ!!と、連続で何かが炸裂する。
瞬時に物凄い爆風と欠片が結界内に充満した。
師匠が杖を出したと同時に俺はシールドを張っていたので、師匠と俺には欠片一つ当たらないで済む。
周囲は静まり返り、何の音もしない。
結界内の爆煙が徐々に治まって来ると、2体のゴーレムはすでに跡形もなく砕け散っていた。
しばらくの静寂の後、うおぉ~っ!!と言う歓声が上がる。
フィールドの外はお祭り騒ぎだ。
師匠はにこやかに観衆に手を振る。
まあ当然だ。
腐っても鯛。
師匠はこんなんでも現役魔術師のトップらしいからな。
ただ森の街には一線を退いた隠居大物達がわんさといるから、下っ端扱いなんだけど。
「……一瞬……一瞬ですよ!先生っ!!」
「だから、先生と呼ぶなっ!!」
「す、すみませんっ!!」
サーニャさんがわたわたと走ってきて、結界とフィールドを解いた。
師匠も張った結界を解き、俺たちは強面のおっさんの前に立った。
「いかがですか?」
「聞くな、小僧。手続きすっからさっさと来いっ!!」
おっさんはふんっ!と鼻を鳴らしただけだった。
もっと何か言われるかと思ったが、一通りの手順は全て済ましたのでよしとしたのだろう。
その後、俺たちは手続きと死んでもギルドは責任取りませんと言う書類にサインして、今までわかっている部分の地図を貰った。
「アタックとなりますと、ここのTゲートからのスタートになります。最深部がここの辺りなので、そこまでは徒歩でお願いします。」
サーニャさんが丁寧に説明してくれる。
師匠はそれを魔術を使って記憶させた。
「凄いっ!!そんな事も出来るんですね!!さぞ、名高い魔術師さんなんですね!!」
「うふふ。ありがと、サーニャちゃん。」
師匠はサーニャさんに尊敬の眼差しで見つめられ、得意満面だ。
ドアーフのおっちゃんはと言うと、不満げに俺を見ている。
「何か?」
「おめぇ……何を探しに行くんだ??」
「ん~、何て言いますか~。認めて貰える証がいると言いますか~。それが必要なんですよね??」
俺はドアーフのおっちゃんににっこり笑った。
おっちゃんは苦々しい顔をした後、ふんっ!と鼻を鳴らす。
「何だか知らねぇが、ババアの顔に泥を塗るなよ!?俺が睨まれちまう。」
「はい。頑張ります。」
俺は笑いたいのを必死に堪える。
そんな俺の顔を見ておっちゃんはゴスッと俺の足を蹴った。
まぁ何だ、うん。
マダムを怖がるドアーフのおっちゃんが何だか可愛かった。
でも確かに、俺もあの人に睨まれると思ったらちょっと怖いな。
支払い額増やされそうだし。
「サークちゃん?何してるの?サーニャちゃんがゲート開いてくれるわよ??」
師匠の声に俺はおっちゃんにお礼を言い、小走りでそちらに向かった。
ドアーフのおっちゃんはため息混じりにそれを見送っていた。
深さによって自分のレベルや目的に合わせた戦闘ができるので、多くの冒険者が利用しているのだ。
「やだ~!ゴツい男かたくさん~!美味しそう~!!」
師匠が黄色い歓声を上げた。
はいはい、言うのはタダですからね。
好きにして下さい。
俺はスルーして、管理者の元に向かった。
ここはギルドで管理運営されているダンジョンなのだ。
探索者の記録を録っている半獣人のお姉さんは、にっこりと俺に微笑んだ。
「こんにちは!今日はどこまで行かれますか?」
「すいません。アタック仕掛けます。」
その言葉にお姉さんのペンがポロリと落ちた。
わいわいと探索準備をしていた他のパーティーが、しんっと静まり返り俺を見る。
「……うおぉ~っ!!久しぶりのアタッカーだっ!!」
「誰だ誰だっ!?」
「見かけないわね?この辺とは別の管轄のギルドから来たのかしら??」
そして叫び声と共に盛り上がる。
ここで言うアタックとは、まだ誰も行っていない所を目指すと言う意味だ。
後ろに立っている師匠は、訳はわからないが、上機嫌に手を振って歓声に答えている。
「あ、アタックですか!?少々お待ちくださいっ!!」
お姉さんはパタパタ走っていき、責任者らしき強面のドアーフを連れてくる。
ドアーフのおっちゃんは、俺を見てふふんと笑った。
「アタックだって??止めときな、兄ちゃん。ここ10年、アタックして無事に済んだヤツはいねぇよ。」
「事情がありまして、どうしても奥に行かなければならないんです。」
「ふん……。死んでも誰も骨は拾いに行けないぞ?いいのか?」
「はい。仕方ないです。」
おっちゃんはじっと俺を見ていた。
それを受付のお姉さんがおろおろと見守る。
やがておっちゃんは、ふんっ!と鼻を鳴らした。
「証明見せな。」
「はい、ここに。」
「……何だよ!中級とは言え、まだひよっ子じゃねぇかっ!!ふざけんなっ!!」
「こちらが推薦状です。」
中級冒険者とは言え、実績のない俺と師匠がアタックするのは認められない可能性があると言ってマダムが持たせてくれたのだ。
それを読んだおっちゃんの顔色が変わる。
「……お前……あのババアから推薦状出してもらったのかよ……。」
ええ、あのバ……マダムです。
何でもお見通しで、守銭奴のマダムです。
あんな小さな町のギルドを運営しているが、やはりマダムは只者では無いようだ。
ドアーフのおっちゃんは、青い顔をしてその推薦状を指でつまみ自分から遠ざけた。
「……わかった。ババアからの推薦状じゃ仕方ない。だが、アタックには通過儀礼がある。それはやってもらう。いいな?」
「はい。わかっています。」
通過儀礼と言うのは、本当にアタックをかけても大丈夫かを確認する為に、模擬戦を行うと言うことだ。
俺の返事におっちゃんはお姉さんに声をかけた。
「サーニャっ!!模擬戦だっ!!」
「はいっ!!」
サーニャと呼ばれたお姉さんは、受付横にある広いにスペースに走っていくと、杖を取り出して魔術を使った。
そして結界に囲まれた戦闘フィールドを作り出す。
「準備出来ました!先生っ!!」
「先生って呼ぶなっ!!馬鹿たれっ!!」
「きゃ~!ごめんなさい~!!」
「おい、さっさとフィールドに入れ!!」
ドアーフのおっちゃんはそう俺達を睨む。
俺と師匠は言われるまま戦闘フィールドに入った。
「師匠……。」
「うん、悪くないけど、危ないわね?」
師匠はそう言うと、戦闘フィールドの結界に重ねて結界を張った。
普通の戦闘なら問題ないだろうが、俺と師匠が戦うのなら、サーニャさんの結界だけでは脆すぎたのだ。
「……何だよ、生意気だな?」
「すみません。周囲の安全を考慮しました。」
「まぁいい。その方がお前達も遠慮なく行けるんだろうしな。頑張んな!」
おっさんはそう言うと、懐から紙を二枚出した。
そしてそれをサーニャさんに渡す。
サーニャさんがそれに魔力を通し、フィールドに投げ入れた。
ドーンッと言う音と共に、ストーンゴーレムとアイアンゴーレムが出現した。
巨大な魔法生物の出現に、まわりで観戦している冒険者達からどよめきが起こる。
「あらやだ~♡おっきい~~♡」
「…………。師匠…やめてください。師匠が言うと卑猥に聞こえます。」
「あら、サークちゃん!ナニを想像したの??ナニを~??」
「………突っ込まなきゃ良かった。」
師匠といると本当シリアスにならない。
師匠は「おっきいゴーレム」にルンルンしている。
何が楽しいんだろう?よくわからん。
「ねねっ!?アタシがやっちゃっていい!?」
ウキウキと師匠がそう言うので、俺は任せる事にした。
頷くと、いつ取り出したのかもわからない早さで杖を取り公式を連続で解した。
ダーンッ!…ダーンッ!!と、連続で何かが炸裂する。
瞬時に物凄い爆風と欠片が結界内に充満した。
師匠が杖を出したと同時に俺はシールドを張っていたので、師匠と俺には欠片一つ当たらないで済む。
周囲は静まり返り、何の音もしない。
結界内の爆煙が徐々に治まって来ると、2体のゴーレムはすでに跡形もなく砕け散っていた。
しばらくの静寂の後、うおぉ~っ!!と言う歓声が上がる。
フィールドの外はお祭り騒ぎだ。
師匠はにこやかに観衆に手を振る。
まあ当然だ。
腐っても鯛。
師匠はこんなんでも現役魔術師のトップらしいからな。
ただ森の街には一線を退いた隠居大物達がわんさといるから、下っ端扱いなんだけど。
「……一瞬……一瞬ですよ!先生っ!!」
「だから、先生と呼ぶなっ!!」
「す、すみませんっ!!」
サーニャさんがわたわたと走ってきて、結界とフィールドを解いた。
師匠も張った結界を解き、俺たちは強面のおっさんの前に立った。
「いかがですか?」
「聞くな、小僧。手続きすっからさっさと来いっ!!」
おっさんはふんっ!と鼻を鳴らしただけだった。
もっと何か言われるかと思ったが、一通りの手順は全て済ましたのでよしとしたのだろう。
その後、俺たちは手続きと死んでもギルドは責任取りませんと言う書類にサインして、今までわかっている部分の地図を貰った。
「アタックとなりますと、ここのTゲートからのスタートになります。最深部がここの辺りなので、そこまでは徒歩でお願いします。」
サーニャさんが丁寧に説明してくれる。
師匠はそれを魔術を使って記憶させた。
「凄いっ!!そんな事も出来るんですね!!さぞ、名高い魔術師さんなんですね!!」
「うふふ。ありがと、サーニャちゃん。」
師匠はサーニャさんに尊敬の眼差しで見つめられ、得意満面だ。
ドアーフのおっちゃんはと言うと、不満げに俺を見ている。
「何か?」
「おめぇ……何を探しに行くんだ??」
「ん~、何て言いますか~。認めて貰える証がいると言いますか~。それが必要なんですよね??」
俺はドアーフのおっちゃんににっこり笑った。
おっちゃんは苦々しい顔をした後、ふんっ!と鼻を鳴らす。
「何だか知らねぇが、ババアの顔に泥を塗るなよ!?俺が睨まれちまう。」
「はい。頑張ります。」
俺は笑いたいのを必死に堪える。
そんな俺の顔を見ておっちゃんはゴスッと俺の足を蹴った。
まぁ何だ、うん。
マダムを怖がるドアーフのおっちゃんが何だか可愛かった。
でも確かに、俺もあの人に睨まれると思ったらちょっと怖いな。
支払い額増やされそうだし。
「サークちゃん?何してるの?サーニャちゃんがゲート開いてくれるわよ??」
師匠の声に俺はおっちゃんにお礼を言い、小走りでそちらに向かった。
ドアーフのおっちゃんはため息混じりにそれを見送っていた。
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