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まさちち

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4章

王都へ その1 

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 遅くなってすいませんでした。本当なら先週から書き始めようと思っていたのですが風邪で寝込んでしまいまして。申し訳ございません。

 出来るだけ週末にはあげたいと思います。
書くのが遅くてすいません。

これからもよろしくお願いします。
    
    _(_^_)_

 新しい章に突入ですー

++++++++++++++++++++++++++++++++++++



 俺は勇者ケヴィンの依頼で謎の伝染病の治療を終えて、我が家であり帰る場所に戻って来た。
まあ、別に長旅をしてきたわけではなく勇者ケヴィンのテレポートで一瞬だったし、謎の伝染病というのは高度な呪いで発動する物だったりしたのだが。

 最後は女神様が出て来たり、MPが無くなったりで物凄い疲れた。なので疲れ果てて帰ってから話を聞きたがっていたみんなに酒場で話している最中いつの間にか寝てしまったらしい。
気が付いたら真夜中で自分のベッドに寝ていた。そのまま二度寝してしまったが朝の目覚めはバッチリだった。

 大体いつもと同じ時間に目が覚めて、朝の支度を済ますと診療所の扉を開ける。
いつもの様に待合室には二日酔いの連中がだらしなく寝そべっている。
「おはよう。なんか久ぶりな感じがするな。ちゃっちゃっと治していくか」

プットアウト

呪文を唱えるといつものエフェクトが起こり酔っ払いどもを包んでいく。その途端横たわっていた奴らが起き出して、肩や首を回して身体のコリをほぐしている。
「あー、やっぱこれが無いと朝が来た感じがしないな。まあ、今日は俺達クエスト行かない日だから休みなんだけどね。ワハハ」
「おお、ありがとな。ヒデ。あー、俺今日はクエスト受けねえ。やっぱ休む」
「あー楽になった。さて、まだ相方来てないし装備の点検でもしとくか」
「さて飲み直すか」

 二日酔いから復活した連中がお礼を口々に言って魔法球にカードを押し付けていく。そんないつもながらの光景を見てやっとここに戻ってこれたと少し嬉しくなった。


少しゆったりした気分になっているといつもの声が聞こえてきた。
「「「「ヒデ兄(師匠)おはよう」」」」

いつもの四人組が出入口の辺りから俺を発見して大急ぎでこっちに向かってくる。
「ヒデ兄、おはよう。昨日は大丈夫だった?」
「ヒデ兄、おはよう。急に寝ちゃうからビックリしたよ」
「ヒデ兄、おはようー。昨日のヒデ兄、小さな弟達みたいだったよ」
「ヒデ兄師匠おはようございます。キャリーちゃんにはお話を聞いたけどヒデ兄師匠の話もちゃんと聞きたい」
ゲンにトラン、ハルナ、それに一番弟子のミラの孤児院の四人組だ。
「おお、おはよう。昨日はごめんな。自分でもいつ寝たのかよく覚えてなくってな。でも今日はばっちりだぞ朝もちゃんと起きれたしな」
そう言いながら駆け寄って来た子供達の頭を少し乱暴になで回す。子供達はヤメローとか言いながら楽し気に笑っている。

 そんな事をしていると凛とした声であいさつの声が聞こえてきた。
「おはようございます。お師匠様お身体の調子はどうですか?」
「おはようございます。キャリーさん。いやーお恥ずかしい。自分の体力の無さが情けないですよ」
いつも姿勢の良いキャリーさんの目をしっかりと見て話す。

キャリーさんは俺の顔色を確認してから少しホッとした感じで話し出す。
「ホホ、仕方ないですわ。お師匠様は一度MPのほとんどを使い切ったのですから。むしろ一日で復活する方が凄いですわ。でも昨日お師匠様が倒れられた時は本当にビックリしましたわ」

嬉しそうに話し出したキャリーさんの顔が少し陰る。
キャリーさんの斜め後ろからゲンが話し出す。
「そうだぜー。ヒデ兄、昨日ヒデ兄が倒れた時のキャリー姉ちゃんの慌てよう‥‥‥まあ、そんな事より朝ご飯だよ。ママさんが呼んでる」

 なんか話の途中だったのにと思って顔をゲンの方に向けると、ゲンは丁度キャリーさんの方を見てる?そのキャリーさんの顔は俺の方からだと横顔、というより斜め後ろなのでよく見えない。

ゲンはママさんが呼んでると再度言い放つと酒場の方に早足で去っていった。

「ん?変な奴だな、ゲン。まあいいか、キャリーさんも朝ご飯食べるでしょ?酒場に行きましょう」
「はい、お師匠様」
そう言って俺の後についてくる。

酒場に入ると嫌でも目に入るママさん。

まあ、身長が2メートルあるモヒカンのおねえだからな。存在感の塊のような人だ。
「ママさんおはようー。昨日はごめんね。ここで寝落ちしちゃって、なんか迷惑かけなかった?」
「あら、オハヨーヒデちゃん。なに?迷惑って?迷惑な事なんか無いわよ。でも心配はしたわよ~。もう、心配で心配で仕方なかったわ~」
2メートルの身長でクネクネされるのは流石に怖い。

「アー、ハイハイシンパイカケテゴメンネー」
「何よその感情の籠って無い返事はー、ホホ、いつもの調子が出てきたみたいね。元気そうでよかったわ」

ママさんはホホホと笑いながらみんなにいつもの席に座る様に言って朝ご飯を並べていく。

みんなでいただきますと挨拶をしてから食べ始める。
質問に答える様に呪いの事や他の街の様子、そしてその時合った色々な事を話す。


すると、冒険者ギルドの奥の階段からギルマスが降りてきた。
歴戦の戦士の様に鍛え上げたはち切れんほどの筋肉に剃り上げた頭、剃り上げた頭だ。大事なことだから二度言っておく。間違っても”ハ〇”と言ってはならない。もし間違って”〇ゲ”と言ってしまったらあの鍛え上げたぶっとい腕でアイアンクローを決められるだろう。

それと言っておくが彼は歴戦の戦士ではなく、歴戦の魔法使いなのだ。きっと職業を間違えたとしか思えないのだが。

「ヒデ、今俺の事でなんか腹立たしい事考えてなかったか?」
「イエ、ソンナコトシテナイヨー」
俺は顔をそむけて急いで言う。

しばらくの間、訝しげにこちらを睨んでいたがため息をつくと俺の話を最初から話すように言われたのでもう一度話す。

ギルマスは途中何度も質問をしながら聞いていた。話しが終わると少し考え事をしながらギルドの奥に戻っていった。

冒険者ギルドが冒険者でにぎわい始めると俺の姿を確認して話しかけてくる。
「よう、ヒデさんなんか大変だったらしいな。無事でよかったぜ」
「なんだよ、ピンピンしてんじゃねえか。倒れたって聞いたから心配したぜ」
「おお、生きてたか。今からクエストだからよ。戻ったら話を聞かせてくれよ」
「ちっ、生きてんじゃねえか。死んでればキャロライン様は俺のモノにしているのに」


なんか変なのが混じっていた気がするけど、みんな心配してくれてたようだ。今日の夜はみんなと飲み明かすのも楽しそうだなー。

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