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2章
お祭りの準備 領主様
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イアン様と話していると後ろから声をかけられた。
「おう、ヒデちょっといいかい?クエで少しヘマしちゃってよ、肩なんだけど診てくれないか?」
声の聞こえた方を向くと顔見知りの冒険者が肩を押さえて辛そうな顔をしている。
「うん、いいよ。イアン様少し待っていてくださいね」
イアン様に向き直って待ってくれるように頼むとイアン様は嫌な顔一つしないで頷いてくれた。
「はい、全然構いませんよ」
【診断】
『軽い打撲の様です、骨に異常はないですね』
≪わかった。ありがとう≫
「骨には異常はないみたい。ヒールかけておくね」
「おう、頼むぜ動かすたびに痛くてよ」
《ヒール》
肩の辺りがほんのり光り出した。
「あー、やっぱり気持ちいいなーヒールを受けた時は」
「怪我しないのが一番なんだから、気を付けてよ」
「わかってるよ。今回はたまたまヘマしちまっただけだよ」
治ったばかりの肩を叩いたり回したりしながら答える。
「じゃあ、診療所の魔法球に登録しといてね」
「おう、ありがとよ」
顔見知りの冒険者は挨拶をすると診療所に向かって行った。
「すいません。お待たせしました。どちらでお話します?この時間だと大体こんな感じで怪我して戻って来た冒険者がいるんで少し騒がしいですけど」
「いえ、冒険者達を優先してください。彼らが頑張ってくれるので街で安全に暮らせるんですから。それより本当に簡単に治せるのですね?」
イアン様は真面目な顔で聞いてきた。
「スキルのお陰ですよ。怪我や病気の細かな情報を教えてくれるので患部に効果的に魔法をかけられるからなんですよ」
「ほほー、なるほどスキルですか。あ、そうだ、ジイ腰が痛いと言っていたな?ヒデさんに治してもらったらどうだ?」
今まで黙っていたイアン様の後ろに控えていた執事服のおじいさんが顔を上げて話す。
「イアン様ありがとうございます。あの豚を投げて以来いささか腰の具合がよくなくて。ヒデ様よろしくお願い致します」
「はい、。じゃあ、診療所に行きましょう」
そう言って診療所に足を向けて歩き出す。
「じゃあ、そこの診察台にうつ伏せに寝て下さい」
診察台に寝てもらって診断をする。
【診断】
≪ケイトさん達と同じ感じかな?≫
『そうですね。多少無理をして酷くなりかけています。広範囲にヒールをかけて下さい』
≪了解。ありがとう≫
《ヒール》
執事さんの腰から背中にかけて広範囲がほんのり光る。
「おお、これは何とも体の芯がポカポカしてきますなー」
執事さんが目を細めて気持ちよさそうにする。
「執事さん少し我慢しすぎですよ。あまり無理をしないで少し休むようにしてくださいね。また痛くなったら我慢しないで来てくださいね?」
「は、はい、ありがとうございます。今度は痛くなったら直ぐに伺います」
その話を聞いていたイアン様が執事さんに話しかける。
「ム、ジイそんなに我慢をしていたのか?無理はしないでくれよ?まだまだジイには長生きしてもらわないといけないのだからな」
「はい、少しでも長生きをしてイアン様の事を皆様にお話しなければいけませんからな、まだまだいきませんぞ」
二人の会話を聞いて何となく事情を察して黙って聞いていたら、入り口辺りにいたギルマスが下を向きながらウンウンとうなずいていた。どうやらギルマスはしっかりと事情を知っているようだ。
診療所にはみんなが座れるだけの椅子が無いのでギルマスの部屋に行く予定をしていたのだが、イアン様がギルドの名物ブラックイールの開きを食べてみたいと言い出したので、ママさんの酒場に向かった。
しかし。いつの間に名物になったんだ?
ギルドの酒場の奥まった四人掛けに腰をおろす。ギルマスは注文をしているのかママさんと話している。
酒場はいつもの様に騒がしいので心配になってイアン様に聞いてみた。
「こんな騒がしい所で大丈夫ですか?」
「ハハ、私もいろんな事情があって王都にいる時はもっと騒がしい場所によく飲みに行ってたんですよ。なのでこういった雰囲気は嫌いじゃないですよ」
笑顔でそう言った。ウソを言っている感じはしなかった。本当に楽しんでいるようだ。その時ギルマスが席に戻って来た。
「ブラックイールの開き人数分頼んできたぞ。後、酒も適当に頼んできた」
「ジイも今日はもう終わりだ、ここに座って一緒に飲もう」
「はい、ありがとうございます」
ニッコリとしてお礼を言ってイアン様の横に座る執事さん。この二人は主従関係以外の絆も感じる。
「ヒデさん、私は今日スラムに行ってきました。あそこが元はスラム街だったと知っていても信じられないほど変わっていたそうですよ。僕の記憶には無いのですがジイが何度か視察に来ていまして。あまりの代わり様に驚いていました」
執事さんは黙ってうなずいている。ギルマスが同意して話し出す。
「そうだな、あれには驚いた。しかもあんな短時間であそこまで変えてしまうとはな。ヒデ何やったんだ?」
「ハッ?何言ってるの?俺何にもしてないよ?工場のみんながやってくれたからあそこまで出来たんだよ?」
「工場っと言うのはスラムに建てたあの工場ですね?なぜあの場所に工場を建てたのですか?」
「えーっと、スラムの生活水準を少しでも上げたくて」
「なるほど、確か日給ではなく、時給というかたちで給金を払っているとか聞きましたが」
「そうです。少しでも商品の納品数を伸ばすために時間を延長させました。ただ伸ばすだけでは効率が落ちますからね。交代制にして効率よく回すためにも時間給が最適なんですよ。働く人のモチベーションもありますしね」
「なるほど、工場だからこその時間給ですか。スラムだから安い給金で雇えるから、利益が出ているのだと思ったのですが全然違いますね?」
「そうですよ。その考えでは長く働いて貰えませんからね」
イアン様が思案顔で話す。
「他の街でもこの成功を見習っていきたいものです」
「スラム街の改変は難しいです。でももっと難しいのはそれを維持することです。その維持を強めるために今度工場の前の街灯を取り付けた道でお祭りを開催しようと思っています」
イアン様と執事さんが少し驚いた顔をしていた。ギルマスは渋そうな顔をしてこちらに話しかけてきた。
「ヒデ、いつの間にそんな事になったんだ?祭りってどの程度の事するんだよ?規模によっては行政の許可とか必要だぞ?」
「ん?ヒューイさんがあんまり大きくないから平気だろうって言ってたよ?街灯の通りだけだし」
「街灯の通りって?ああ、ヒール通りの事か」
今度はこっちが驚く番だった。
「え?その呼び名って定着してるの?」
「前に視察に行った時近所の人が言ってたからな。街の役人もいたから地図にも記載されたかもな」
「‥‥‥そうなんだ。結構いい加減に決まっちゃうんだね?あ、それならさ、あのスラム街の名前って変えられない?もしかして名前ってあるのですか?」
そう言ってイアン様の方に向いて訊いてみる。
「えっと、確か‥‥‥名前は無くて西区と呼ばれていたはずですね」
「はい、私もそう記憶しております」
執事さんがイアン様の言葉を肯定してうなずいた。
「フフフ、そうかーじゃあ、お祭りで名前付けの投票とかしようかなー、面白そうだし人寄せにもいいかも」
「んー、そこの地主が認めて行政に通せば問題ないはずだったかな?」
ギルマスが顎を撫でながら話す。
「はい、そうですね。まあ、実際は街の行政から私の所に来て、それから改名の許可が出てになりますがね。まあ、街の改名とかではないですからね。事後報告でも問題無いですよ」
「よし、領主様直々にお許し出たしやってみよ」
「フフ、自分の住む場所の名前を考えるなんて貴族や一部の者の特権なのですが、それをみんなで決めるなんて楽しそうですね。貴方は本当に柔軟な考えをお持ちですね。若様が気にいるわけだ。ヒデさんこれからもよろしくお願いしますね」
ん?やっぱり貴族だし若様とは面識とかあるんだ。歳も近そうだし学園の同級生とかかな?
「こちらこそよろしくお願いします。病気や怪我なんてしないのが一番ですが何かあったら呼んでくださいね」
「ハハ、そちらもそうですが、色々と相談に乗ってくださいね」
「私なんか何の役に立つのかわかりませんが精いっぱい頑張ります」
などとお決まりの挨拶をしていたらママさんが料理やらお酒なんかを運んできた。
今日はもういいや、食べて飲んで明日考えよう。
「おう、ヒデちょっといいかい?クエで少しヘマしちゃってよ、肩なんだけど診てくれないか?」
声の聞こえた方を向くと顔見知りの冒険者が肩を押さえて辛そうな顔をしている。
「うん、いいよ。イアン様少し待っていてくださいね」
イアン様に向き直って待ってくれるように頼むとイアン様は嫌な顔一つしないで頷いてくれた。
「はい、全然構いませんよ」
【診断】
『軽い打撲の様です、骨に異常はないですね』
≪わかった。ありがとう≫
「骨には異常はないみたい。ヒールかけておくね」
「おう、頼むぜ動かすたびに痛くてよ」
《ヒール》
肩の辺りがほんのり光り出した。
「あー、やっぱり気持ちいいなーヒールを受けた時は」
「怪我しないのが一番なんだから、気を付けてよ」
「わかってるよ。今回はたまたまヘマしちまっただけだよ」
治ったばかりの肩を叩いたり回したりしながら答える。
「じゃあ、診療所の魔法球に登録しといてね」
「おう、ありがとよ」
顔見知りの冒険者は挨拶をすると診療所に向かって行った。
「すいません。お待たせしました。どちらでお話します?この時間だと大体こんな感じで怪我して戻って来た冒険者がいるんで少し騒がしいですけど」
「いえ、冒険者達を優先してください。彼らが頑張ってくれるので街で安全に暮らせるんですから。それより本当に簡単に治せるのですね?」
イアン様は真面目な顔で聞いてきた。
「スキルのお陰ですよ。怪我や病気の細かな情報を教えてくれるので患部に効果的に魔法をかけられるからなんですよ」
「ほほー、なるほどスキルですか。あ、そうだ、ジイ腰が痛いと言っていたな?ヒデさんに治してもらったらどうだ?」
今まで黙っていたイアン様の後ろに控えていた執事服のおじいさんが顔を上げて話す。
「イアン様ありがとうございます。あの豚を投げて以来いささか腰の具合がよくなくて。ヒデ様よろしくお願い致します」
「はい、。じゃあ、診療所に行きましょう」
そう言って診療所に足を向けて歩き出す。
「じゃあ、そこの診察台にうつ伏せに寝て下さい」
診察台に寝てもらって診断をする。
【診断】
≪ケイトさん達と同じ感じかな?≫
『そうですね。多少無理をして酷くなりかけています。広範囲にヒールをかけて下さい』
≪了解。ありがとう≫
《ヒール》
執事さんの腰から背中にかけて広範囲がほんのり光る。
「おお、これは何とも体の芯がポカポカしてきますなー」
執事さんが目を細めて気持ちよさそうにする。
「執事さん少し我慢しすぎですよ。あまり無理をしないで少し休むようにしてくださいね。また痛くなったら我慢しないで来てくださいね?」
「は、はい、ありがとうございます。今度は痛くなったら直ぐに伺います」
その話を聞いていたイアン様が執事さんに話しかける。
「ム、ジイそんなに我慢をしていたのか?無理はしないでくれよ?まだまだジイには長生きしてもらわないといけないのだからな」
「はい、少しでも長生きをしてイアン様の事を皆様にお話しなければいけませんからな、まだまだいきませんぞ」
二人の会話を聞いて何となく事情を察して黙って聞いていたら、入り口辺りにいたギルマスが下を向きながらウンウンとうなずいていた。どうやらギルマスはしっかりと事情を知っているようだ。
診療所にはみんなが座れるだけの椅子が無いのでギルマスの部屋に行く予定をしていたのだが、イアン様がギルドの名物ブラックイールの開きを食べてみたいと言い出したので、ママさんの酒場に向かった。
しかし。いつの間に名物になったんだ?
ギルドの酒場の奥まった四人掛けに腰をおろす。ギルマスは注文をしているのかママさんと話している。
酒場はいつもの様に騒がしいので心配になってイアン様に聞いてみた。
「こんな騒がしい所で大丈夫ですか?」
「ハハ、私もいろんな事情があって王都にいる時はもっと騒がしい場所によく飲みに行ってたんですよ。なのでこういった雰囲気は嫌いじゃないですよ」
笑顔でそう言った。ウソを言っている感じはしなかった。本当に楽しんでいるようだ。その時ギルマスが席に戻って来た。
「ブラックイールの開き人数分頼んできたぞ。後、酒も適当に頼んできた」
「ジイも今日はもう終わりだ、ここに座って一緒に飲もう」
「はい、ありがとうございます」
ニッコリとしてお礼を言ってイアン様の横に座る執事さん。この二人は主従関係以外の絆も感じる。
「ヒデさん、私は今日スラムに行ってきました。あそこが元はスラム街だったと知っていても信じられないほど変わっていたそうですよ。僕の記憶には無いのですがジイが何度か視察に来ていまして。あまりの代わり様に驚いていました」
執事さんは黙ってうなずいている。ギルマスが同意して話し出す。
「そうだな、あれには驚いた。しかもあんな短時間であそこまで変えてしまうとはな。ヒデ何やったんだ?」
「ハッ?何言ってるの?俺何にもしてないよ?工場のみんながやってくれたからあそこまで出来たんだよ?」
「工場っと言うのはスラムに建てたあの工場ですね?なぜあの場所に工場を建てたのですか?」
「えーっと、スラムの生活水準を少しでも上げたくて」
「なるほど、確か日給ではなく、時給というかたちで給金を払っているとか聞きましたが」
「そうです。少しでも商品の納品数を伸ばすために時間を延長させました。ただ伸ばすだけでは効率が落ちますからね。交代制にして効率よく回すためにも時間給が最適なんですよ。働く人のモチベーションもありますしね」
「なるほど、工場だからこその時間給ですか。スラムだから安い給金で雇えるから、利益が出ているのだと思ったのですが全然違いますね?」
「そうですよ。その考えでは長く働いて貰えませんからね」
イアン様が思案顔で話す。
「他の街でもこの成功を見習っていきたいものです」
「スラム街の改変は難しいです。でももっと難しいのはそれを維持することです。その維持を強めるために今度工場の前の街灯を取り付けた道でお祭りを開催しようと思っています」
イアン様と執事さんが少し驚いた顔をしていた。ギルマスは渋そうな顔をしてこちらに話しかけてきた。
「ヒデ、いつの間にそんな事になったんだ?祭りってどの程度の事するんだよ?規模によっては行政の許可とか必要だぞ?」
「ん?ヒューイさんがあんまり大きくないから平気だろうって言ってたよ?街灯の通りだけだし」
「街灯の通りって?ああ、ヒール通りの事か」
今度はこっちが驚く番だった。
「え?その呼び名って定着してるの?」
「前に視察に行った時近所の人が言ってたからな。街の役人もいたから地図にも記載されたかもな」
「‥‥‥そうなんだ。結構いい加減に決まっちゃうんだね?あ、それならさ、あのスラム街の名前って変えられない?もしかして名前ってあるのですか?」
そう言ってイアン様の方に向いて訊いてみる。
「えっと、確か‥‥‥名前は無くて西区と呼ばれていたはずですね」
「はい、私もそう記憶しております」
執事さんがイアン様の言葉を肯定してうなずいた。
「フフフ、そうかーじゃあ、お祭りで名前付けの投票とかしようかなー、面白そうだし人寄せにもいいかも」
「んー、そこの地主が認めて行政に通せば問題ないはずだったかな?」
ギルマスが顎を撫でながら話す。
「はい、そうですね。まあ、実際は街の行政から私の所に来て、それから改名の許可が出てになりますがね。まあ、街の改名とかではないですからね。事後報告でも問題無いですよ」
「よし、領主様直々にお許し出たしやってみよ」
「フフ、自分の住む場所の名前を考えるなんて貴族や一部の者の特権なのですが、それをみんなで決めるなんて楽しそうですね。貴方は本当に柔軟な考えをお持ちですね。若様が気にいるわけだ。ヒデさんこれからもよろしくお願いしますね」
ん?やっぱり貴族だし若様とは面識とかあるんだ。歳も近そうだし学園の同級生とかかな?
「こちらこそよろしくお願いします。病気や怪我なんてしないのが一番ですが何かあったら呼んでくださいね」
「ハハ、そちらもそうですが、色々と相談に乗ってくださいね」
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