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2章
side リュウ その2
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あれ?勝手に手が動いちゃったよ?
「ああ?何だテメーブッコロスゾーああ?」
チンピラが吠えまくる。その姿を見て自分と重なった。
「ハァー、俺ってこんな格好悪かったのかよー。見ていて恥ずかしいからやめてくれ」
頭を抱えてしゃがみ込みたいのを我慢してチンピラに向かって言う。チンピラはバカにされたと思ったのか真っ赤な顔をしてなぐりかかって来た。
「テ、テメーブッコロス」
俺はそれをヒョイと避けると掴んでいた手に力を込める。
「イ、イテー、放しやがれ」
それほど力は入れてないのだが?
放すついでに男達の方に投げ飛ばす。他の男がチンピラを受け止めるとリーダーが出てきた。
「テメーの顔は覚えたぜ。次、合った時は容赦しねえからな」
そう言って店を出て行った。
入れ違いの様に衛兵が入って来た。
「暴れているバカはどこだ?」
そう言いながら入って来た衛兵が周りを見渡す。
「遅いー、もう出てっちゃったわよ」
そんな調子で入り口で衛兵と店の娘が話をしている。飲み直そうと席につくとさっきのドワーフが声をかけてきた。
「若けーのさっきは助かったよありがとうな」
「ん?何か勝手に手が動いただけだ気にしないでくれ」
「ガハハ、おもしれー奴だな。しかし、ワシのせいで奴らに目を付けられちまったな。見た所今日この街についた感じだが旅人かい?」
「ああ、この街に職を探しに来たんだ。それでさっき着いたばっかりだ」
「おお、そいつは丁度いい。じゃあわしの家に来いよ、職探しならそこから行きゃいい」
「はあ?何でそうなるんだよ?今日初めて会った奴を自分の家に泊めるなんてどうかしてるぞ?」
「ガハハ、そうかもしれんがな。ワシはお前さんを気に入っちまったんじゃよ」
「何じゃそれ?」
そう言いながら自分では呆れた顔をしていると思うのだが‥‥‥
そんな事を言われたのは初めてだったので顔が少し赤かったかもしれない。残りのエールを一気飲みして誤魔化した。
そんな話をしていたら、入り口近くで話していた衛兵が近づいてきた。
「騒ぎを鎮めてくれたそうですね。ありがとうございます。妹は弱いくせに気が強くて、貴方がいなければ怪我をしていたかもしれません」
「い、いや、勝手に手が動いただけだから気にしないでくれ」
まったく、何だって言うんだよこの街についてから感謝されてばっかりじゃないか?
「ハハハ、勝手に動いたってそんなこと言って、貴方は本当に良い人だなー」
「ガハハ、そうじゃろ?ワシも気に入ったんじゃ。暫らくはうちに泊まってもらうからな」
ガハハと豪快に笑いながら背中をバンバン叩く。文句を言おうと顔を上げると、目の前の兄妹がビックリした顔をしてこっちを見ていた。
「これは驚いた。偏屈デンゼルに気に入られるなんて、こりゃあ明日はスライムでも降って来るんじゃないのか?」
この人の良さそうな親父が偏屈?誰かと間違ってるんじゃないのか?とか思ったがまあ、タダで泊めてくれるなら助かるしな甘えさせてもらおう。
その日はそれからしこたま飲んでデンゼルさんの家に泊まらせてもらった。旅の間早起きだったからかあれだけ飲んだのに日の出には目が覚めた。
「あぁ?そうかデンゼルさんの家に泊まったんだっけ」
昨日ここに着いてから部屋がどうとか言ってたけど、ソファーの上に転がってから記憶がない。
自分が寝ていたソファーに座り直してから辺りを見渡してみる。綺麗とはいいがたいが整頓だけはしてあるようだ。
隣の部屋から金属音がカンカンと聞こえてきた。デンゼルさんがいるかと思って音のする方に行ってみる。
ドアを開けるとドワーフ特有の丸っこい背中が見えた。
「お、起きたか少し騒がしかったか?」
「いや、その前には起きてたよ。それより少しここに並んでいる銀細工見てもいいかい?」
「ん?構わんぞ」
出来上がった物なのかガラスケースに入った髪飾りや指輪が並んでいた。
スゲーなーこんなのまったく興味が無かったからじっくり見た事もなかったし、周りの奴はもちろんこんなの持ってもいなかったしな。そんな感じでガラスに触れない様にじっくり見ていく。いくつか目を引くものがあった。そんな中一つだけ気になる指輪を見つけた。何だろ?こいつを見ていると胸が苦しくなってくる。
「ん?どうしたんじゃお前さん?なぜ泣いているんじゃ?」
そう言われて自分が泣いている事に初めて気づいた。
「あれ?何でだ?この指輪を見ていたら何か‥‥‥」
「ふむ、他に気になる奴はあったかの?」
「え?こいつと後そっちの奴と何点かあったけど、やっぱりこれが一番気になると言うか目を引くかな」
デンゼルさんは真面目な顔になるとあご髭をなでながら考え事をしていた。
「お前さんここに来る前は何をしていたんじゃ?」
俺が言葉をつまらせているとデンゼルさんが話し始めた。
「スマン、答えたくなかったら答えんでいい。ただお前さんが今気になると言った奴はワシのお気に入り達なんじゃよ。なのでな貴金属の目利きでもしていたのかと思ってな」
そう言いながら一番目を引いた指輪をガラスケースから取り出すと俺に渡した。
何だろ?今まで誰にも話した事もないし自分でも忘れていた昔の話が、この指輪を渡されたら体から噴き出してくるみたいになった。誰でもいい聞いて欲しい。そう思った瞬間俺は口を開いていた。
「お、俺は‥‥‥ここに来るまでの俺は本当にクズヤローだったんだ」
そう話し始めたら全部話していた。小さな村に生まれて土いじりが嫌で、村を飛び出して街に住み始めて食う為に色んな事をやった全てを吐き出した。そしてこの街に来る事になったあの出来事も、デンゼルさんは頷くだけで全てを聞いてくれた。
「そうかい、じゃあ、お前さんをここに来るようにしてくれたヒデさんって奴には感謝しないといけないな」
「ん?ヒデの兄貴を褒めてくれるのは嬉しいが何故感謝なんだ?」
「そりゃー、俺に弟子が出来たからだよ」
「へ?弟子?弟子って俺の事かい?」
「ガハハ、まあ、お前さんにやる気があればだがな。細工師が嫌ならいい目利きになるぞ。しかし、ワシはお前さんが将来とんでもない作品を作り出す奴だと思っとるよ。その気があるならワシが色々仕込んでやるぞ」
この言葉に何の迷いもなくデンゼルさんの目の前に膝を付いて頭を下げていた。
「お願いします。俺にこいつらの生み出し方を教えて下さい」
「うんうん、任せておけワシの全てをお前さんに教えてやる。ワシの師匠の言葉にな、作品を生み出すのは技術だが最高傑作を生みだすのは技術に魂が入った時だけじゃっていうのがあってな、こればっかりは自分で体験しないとわからんのじゃが‥‥‥生まれつき感性が鋭かったのかの?この子達の心が見えるとは凄いのう。ワシがそこまでたどり着くのに何十年もかかったと言うのに‥‥‥」
俺はその日から弟子として師匠から色々なことを教わった‥‥‥
それから十数年後、俺もいっぱしの工場を持てるまでになった。俺の作ったものは貴族だけではなく庶民たちにも広まって行きそれなりに名声を上げていた。
「ヒデの兄貴のお陰でここまでこれやしたよ。ヒデの兄貴もどこかで元気にやってますよね?俺はまだまだ名声を上げていきます。どこかで俺の名前を聞いて思い出してくれれば嬉しいです。女神様、ヒデの兄貴の次に感謝してますから、今日もヒデの兄貴を守ってやってください。広い世界でヒデの兄貴に合わせてくれた女神様に感謝を」
ああ、それとヤミーとか言う大商人だけどあの後、直ぐに湿布薬の偽物を販売したとかで衛兵に捕まって店はお取り潰しになったそうだ。
「ああ?何だテメーブッコロスゾーああ?」
チンピラが吠えまくる。その姿を見て自分と重なった。
「ハァー、俺ってこんな格好悪かったのかよー。見ていて恥ずかしいからやめてくれ」
頭を抱えてしゃがみ込みたいのを我慢してチンピラに向かって言う。チンピラはバカにされたと思ったのか真っ赤な顔をしてなぐりかかって来た。
「テ、テメーブッコロス」
俺はそれをヒョイと避けると掴んでいた手に力を込める。
「イ、イテー、放しやがれ」
それほど力は入れてないのだが?
放すついでに男達の方に投げ飛ばす。他の男がチンピラを受け止めるとリーダーが出てきた。
「テメーの顔は覚えたぜ。次、合った時は容赦しねえからな」
そう言って店を出て行った。
入れ違いの様に衛兵が入って来た。
「暴れているバカはどこだ?」
そう言いながら入って来た衛兵が周りを見渡す。
「遅いー、もう出てっちゃったわよ」
そんな調子で入り口で衛兵と店の娘が話をしている。飲み直そうと席につくとさっきのドワーフが声をかけてきた。
「若けーのさっきは助かったよありがとうな」
「ん?何か勝手に手が動いただけだ気にしないでくれ」
「ガハハ、おもしれー奴だな。しかし、ワシのせいで奴らに目を付けられちまったな。見た所今日この街についた感じだが旅人かい?」
「ああ、この街に職を探しに来たんだ。それでさっき着いたばっかりだ」
「おお、そいつは丁度いい。じゃあわしの家に来いよ、職探しならそこから行きゃいい」
「はあ?何でそうなるんだよ?今日初めて会った奴を自分の家に泊めるなんてどうかしてるぞ?」
「ガハハ、そうかもしれんがな。ワシはお前さんを気に入っちまったんじゃよ」
「何じゃそれ?」
そう言いながら自分では呆れた顔をしていると思うのだが‥‥‥
そんな事を言われたのは初めてだったので顔が少し赤かったかもしれない。残りのエールを一気飲みして誤魔化した。
そんな話をしていたら、入り口近くで話していた衛兵が近づいてきた。
「騒ぎを鎮めてくれたそうですね。ありがとうございます。妹は弱いくせに気が強くて、貴方がいなければ怪我をしていたかもしれません」
「い、いや、勝手に手が動いただけだから気にしないでくれ」
まったく、何だって言うんだよこの街についてから感謝されてばっかりじゃないか?
「ハハハ、勝手に動いたってそんなこと言って、貴方は本当に良い人だなー」
「ガハハ、そうじゃろ?ワシも気に入ったんじゃ。暫らくはうちに泊まってもらうからな」
ガハハと豪快に笑いながら背中をバンバン叩く。文句を言おうと顔を上げると、目の前の兄妹がビックリした顔をしてこっちを見ていた。
「これは驚いた。偏屈デンゼルに気に入られるなんて、こりゃあ明日はスライムでも降って来るんじゃないのか?」
この人の良さそうな親父が偏屈?誰かと間違ってるんじゃないのか?とか思ったがまあ、タダで泊めてくれるなら助かるしな甘えさせてもらおう。
その日はそれからしこたま飲んでデンゼルさんの家に泊まらせてもらった。旅の間早起きだったからかあれだけ飲んだのに日の出には目が覚めた。
「あぁ?そうかデンゼルさんの家に泊まったんだっけ」
昨日ここに着いてから部屋がどうとか言ってたけど、ソファーの上に転がってから記憶がない。
自分が寝ていたソファーに座り直してから辺りを見渡してみる。綺麗とはいいがたいが整頓だけはしてあるようだ。
隣の部屋から金属音がカンカンと聞こえてきた。デンゼルさんがいるかと思って音のする方に行ってみる。
ドアを開けるとドワーフ特有の丸っこい背中が見えた。
「お、起きたか少し騒がしかったか?」
「いや、その前には起きてたよ。それより少しここに並んでいる銀細工見てもいいかい?」
「ん?構わんぞ」
出来上がった物なのかガラスケースに入った髪飾りや指輪が並んでいた。
スゲーなーこんなのまったく興味が無かったからじっくり見た事もなかったし、周りの奴はもちろんこんなの持ってもいなかったしな。そんな感じでガラスに触れない様にじっくり見ていく。いくつか目を引くものがあった。そんな中一つだけ気になる指輪を見つけた。何だろ?こいつを見ていると胸が苦しくなってくる。
「ん?どうしたんじゃお前さん?なぜ泣いているんじゃ?」
そう言われて自分が泣いている事に初めて気づいた。
「あれ?何でだ?この指輪を見ていたら何か‥‥‥」
「ふむ、他に気になる奴はあったかの?」
「え?こいつと後そっちの奴と何点かあったけど、やっぱりこれが一番気になると言うか目を引くかな」
デンゼルさんは真面目な顔になるとあご髭をなでながら考え事をしていた。
「お前さんここに来る前は何をしていたんじゃ?」
俺が言葉をつまらせているとデンゼルさんが話し始めた。
「スマン、答えたくなかったら答えんでいい。ただお前さんが今気になると言った奴はワシのお気に入り達なんじゃよ。なのでな貴金属の目利きでもしていたのかと思ってな」
そう言いながら一番目を引いた指輪をガラスケースから取り出すと俺に渡した。
何だろ?今まで誰にも話した事もないし自分でも忘れていた昔の話が、この指輪を渡されたら体から噴き出してくるみたいになった。誰でもいい聞いて欲しい。そう思った瞬間俺は口を開いていた。
「お、俺は‥‥‥ここに来るまでの俺は本当にクズヤローだったんだ」
そう話し始めたら全部話していた。小さな村に生まれて土いじりが嫌で、村を飛び出して街に住み始めて食う為に色んな事をやった全てを吐き出した。そしてこの街に来る事になったあの出来事も、デンゼルさんは頷くだけで全てを聞いてくれた。
「そうかい、じゃあ、お前さんをここに来るようにしてくれたヒデさんって奴には感謝しないといけないな」
「ん?ヒデの兄貴を褒めてくれるのは嬉しいが何故感謝なんだ?」
「そりゃー、俺に弟子が出来たからだよ」
「へ?弟子?弟子って俺の事かい?」
「ガハハ、まあ、お前さんにやる気があればだがな。細工師が嫌ならいい目利きになるぞ。しかし、ワシはお前さんが将来とんでもない作品を作り出す奴だと思っとるよ。その気があるならワシが色々仕込んでやるぞ」
この言葉に何の迷いもなくデンゼルさんの目の前に膝を付いて頭を下げていた。
「お願いします。俺にこいつらの生み出し方を教えて下さい」
「うんうん、任せておけワシの全てをお前さんに教えてやる。ワシの師匠の言葉にな、作品を生み出すのは技術だが最高傑作を生みだすのは技術に魂が入った時だけじゃっていうのがあってな、こればっかりは自分で体験しないとわからんのじゃが‥‥‥生まれつき感性が鋭かったのかの?この子達の心が見えるとは凄いのう。ワシがそこまでたどり着くのに何十年もかかったと言うのに‥‥‥」
俺はその日から弟子として師匠から色々なことを教わった‥‥‥
それから十数年後、俺もいっぱしの工場を持てるまでになった。俺の作ったものは貴族だけではなく庶民たちにも広まって行きそれなりに名声を上げていた。
「ヒデの兄貴のお陰でここまでこれやしたよ。ヒデの兄貴もどこかで元気にやってますよね?俺はまだまだ名声を上げていきます。どこかで俺の名前を聞いて思い出してくれれば嬉しいです。女神様、ヒデの兄貴の次に感謝してますから、今日もヒデの兄貴を守ってやってください。広い世界でヒデの兄貴に合わせてくれた女神様に感謝を」
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